TOEFLやIELTSは海外へ留学する際の英語能力の証明として採用されている国際的な試験です。大学や学部ごとに留学に必要なスコアが細かく定められている場合もあり、目標のスコアを取るためには4技能すべてをバランスよく強化する必要があります。
中でもライティングは自分で書いた文章を客観的な視点でチェックするのは容易ではないため、その勉強方法に悩む人は少なくないでしょう。
この記事では、TOEFLとIELTSのライティング対策を学べるスクールやオンラインサービスを紹介します。
(※スピーキング対策については、「TOEFL・IELTSスピーキング対策におすすめのスクール/オンライン英会話」のページをご確認ください。)
目次
1.TOEFL iBT・IELTS ライティング問題の形式
まずはTOEFL・IELTSそれぞれのライティング問題の形式を確認しましょう。
※2023年7月26日より、TOEFL iBTは新形式にリニューアルされました。旧型式からの変更点などの詳細は、TOEFLテストサイトを参照ください。
TOEFL iBTのライティング
TOEFL iBTはコンピューターを使って行われるため、ライティング問題ではすべてキーボードで英文を入力します。Writing Sectionは2つのパートに分かれています。
1つ目はAcademic Discussion taskです。授業内のシチュエーションを想定した教授と学生のやり取りを読んだ上で、自らの意見を100語程度で書きます。自分の主張を論理的にサポートする要素(理由や具体例)をきちんと盛り込めているかが鍵となる問題で、制限時間は10分です。
2つ目はIntegrated taskです。英語で短い文章を読んだり聞いたりし、その内容に対する解答を書きます。ライティング能力に加え、リーディングやリスニングの技量も問われる、複合問題です。制限時間は20分です。
IELTSのライティング
IELTSは、コンピューターを用いて試験を受けるCDI(Computer-Delivered IELTS)と、筆記形式で受験する従来の試験方式から受験方法を選択可能です(※)。
IELTSには「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2つのモジュールタイプがあります。どちらのモジュールを受験するべきかは出願先でご確認ください。
IELTSのライティングはTask 1とTask 2の2種類で、制限時間は合計60分です。
一般的に大学や大学院において英語で学びたい方が受験するアカデミック・モジュールの場合、Task 1では、与えられたデータや図を客観的に分析し説明する文章や、手順を説明する文章を最低150語で書きます。Task 2では、ある主張や問題に対してどのような意見を持っているかを、根拠や例を示しながら論理的に述べる文章を最低250語で書きます。配点はTask 2の方が高く設定されています。
※受験地により選択可能な試験方式が異なる場合があります。
2. TOEFL/IELTSのライティング対策に強いスクール
バークレーハウス語学センター
バークレーハウス語学センターは、TOEFL・IELTS対策においては老舗のスクールです。TOEFL・IELTSを知り尽くした日本人・ネイティブ講師が多数在籍しています。
IELTSのライティングに特化したレッスンプランは2種類あります。初心者におすすめの日本人講師とのレッスンと、基礎がありさらなるスキルアップを目指す方におすすめのネイティブ講師とのレッスンです。
また、TOEFLのオンラインライティング添削は、Academic Discussion taskとIntegrated taskを各1セットで1回から利用可能です。IELTSのオンラインライティング添削サービスもTask1&Task2の各1セットで1回から利用でき、IELTS9.0取得の講師による英文の添削だけでなく、日本語のフィードバックと模範解答が返送されます。ただテンプレートやフレーズを暗記するのではなく、採点基準を知り尽くした講師より、制限時間内に論理的かつ幅広い表現を使って文章を完成させる方法のアドバイスを受けられます。
日米英語学院
日米英語学院では、3~4人でレッスンをするグループレッスン(3か月間12回コース)と、1回40分のプライベートレッスンを提供しています。「TOEFLテストコース」のライティングクラスは、Academic Discussion taskとIntegrated taskの2つのクラスに分かれています。演習問題を通して、自分の意見を素早くまとめる力や、短時間で文章化する力など、それぞれの問題形式で必要とされる力を養います。
「IELTSコース」のライティングクラスでは、質問に対して正しい文法や語彙を使って論理的に記述する力を身につけていきます。レッスン内で幅広いトピックに対するライティングを練習し、苦手な問題のタイプをなくします。
LINGO L. L. C
LINGO L. L. CのIELTS対策講座には、通常講座の他に、GW・夏期・冬期などの期間に開講する短期集中講座があり、2〜4日でReading / Writing / Listening対策を学ぶことができます。普段忙しくなかなかまとまった学習時間を取れない方も、効率よく学べるサポートの体制が整っています。
また、TOEFL iBT / IELTS対策講座でライティングセクションを受講済みの方向けの、Writingメール添削講座があり、自宅にいながら全5回の添削を受けることができます。本試験レベルのTask1、Task2の課題に対して、目標に合わせた答案作りのアドバイスが受けられます。
トライズ(TORAIZ)
英語コーチング・プログラム、トライズ(TORAIZ)の「IELTS対策コース」では、IELTSのスコアアップに欠かせない英語の4技能のスキル向上を目指し、学習コンサルタントとネイティブコーチのサポートのもと、3ヶ月の短期集中学習に取り組みます。ライティングについては、模擬問題を使ってエッセイの構成力・英文の正確性を鍛えるトレーニングを週6日行うほか、受講期間中に最大9回、ライティングの添削サービスも受けられます。個別最適化されたカリキュラムにより、苦手分野や特に力を入れたい科目のケアがしやすいのが特徴です。
また、TOEFL iBT(R)テストのスコアアップに必要な英語の4技能(聞く・話す・読む・書く)を、3ヶ月の短期間で習得することを目指す「トライズTOEFL iBT(R)テスト対策コース」もあります。
3. TOEFL・IELTSのライティング対策におすすめのオンライン英会話
ベストティーチャー
ベストティーチャーの「TOEFL iBT対策コース」では、外国人講師によるエッセイ(英作文)添削を通して、より正確で自然な表現ができるように指導を受けられます。「IELTS対策コース」では、IELTSを運営するIDPの監修の元で作成されたオリジナル問題を使ったレッスンが受けられます。外国人講師によるエッセイの添削を受けて、表現力に磨きをかけることができます。
またベストティーチャーでは、「書いて話す」というプロセスを通じて英語力がアップすると考えており、添削後の英文を用いてスピーキング対策まで行っているのがオンライン英会話サービスならではの特徴です。独自の復習用ツール「ベストレ」を使った発音練習やシャドーイング、また外国人講師とライティングの内容を基にしたフリートークもできます。
mytutor(マイチューター)
各種英語試験対策コースが豊富なmytutor(マイチューター)では、TOEFL、IELTSそれぞれの試験対策に特化した「ライティング特訓ゼミ」を開講しています。在籍する講師には、フィリピン政府公認の英語教師資格取得者が多く、試験の傾向やスコアアップのコツを熟知した講師からマンツーマンで指導を受けられる点が魅力です。1日の受講回数制限がなく(※)、レッスンスケジュールを柔軟に組みやすいため、試験本番を前に、短期間で集中的にライティング対策をしたい方にもぴったりでしょう。
※同一講師の予約は1日2コマまでとなっています。
4. TOEFL・IELTSのライティング対策が受けられるオンライン英文添削サービス
英文添削アイディー(IDIY)やフルーツフルイングリッシュ(Fruitful English)では、TOEFLやIELTS、英検など幅広い資格試験のライティング添削サービスをオンラインで提供しています。自分の持っている過去問や参考書の解答を持ち込んで添削を受けることができるため、参考書などを用いた自己学習にプラスしてライティングの添削を受けたい方におすすめです。
5. まとめ
TOEFLやIELTSのライティング対策に課題を抱えている方は、この記事で紹介した添削サービスを利用してみてはいかがでしょうか。コースでまとまって学習できるスクールや、単発でも添削を受けられるオンラインサービスなど、自分に合ったものを見つけて、ライティング力アップを目指しましょう!
【参照サイト】TOEFL iBT Writing Section (For Test Takers)
【参照サイト】IELTS 公式サイト|英検協会
【関連ページ】TOEFL iBT対策におすすめのスクール
【関連ページ】IELTS(アイエルツ)対策におすすめのスクール
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rina
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