TOEFL iBTのリーディングスコアアップに効果的なおすすめ学習法4選

TOEFL iBTはリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4セクションで構成されています。今回は、リーディングセクションのスコアアップを上げるために有効な学習法を4つご紹介したいと思います。

TOEFL iBT リーディングのおすすめ対策法

1.リーディングの問題形式を知る

ETSから出版されている公式問題集の「The Official Guide to the TOEFL Test」を使って、TOEFL iBTのリーディング問題を解いてみましょう。試験を作成しているETSが作っている公式本なので、内容のレベルが本番に近くおすすめです。

TOEFL iBTのリーディング問題のパターンは語彙を問うもの(Vocabulary)、文挿入(Text Insert)、推測問題(Inference)、意図問題(Rhetorical)、一文要約(Sentence Simplification)、文章要約(Summary)、など多岐に渡ります。問題を実際に解いてみて全ての問題パターンを知り、解説を読みながらそれぞれの解き方のポイントを理解しましょう。

2. 単語・語彙力を強化する

TOEFL iBTはアカデミックな内容です。人類学、考古学、美術史、アメリカ史、言語学、地質学などといった授業で使われる単語がたくさん使われます。

頻出度の低いマニアックな単語まで全てを網羅する必要はありませんが、頻出度の高い単語はしっかりと身につけておく必要があります。

特に動詞は名詞よりも数が少なく、覚えたものに試験で出会う確率が比較的高いので、動詞は優先的にマスターしましょう。

TOEFL iBTに最もおすすめの単語帳は、旺文社の「TOEFLテスト英単語3800」です。TOEFLに必要な単語がRANK1〜RANK4までの頻出度別に分けられています。時間がない方にもRANK1〜3までは覚えることをおすすめします。

単語力を強化することで、リーディングセクション以外の3セクションのスコアアップにもつながるので、単語学習は欠かせません。

単語帳を使った語彙強化を進めながらも、TOEFLの問題を解いていく中で新しく出会った単語もその都度単語帳に追加したり、ノートに書き留めたりして覚えていくと、問題演習をしながら語彙力強化ができるので一石二鳥です。

3. 速読トレーニングを行う

TOEFL iBTのリーディングは時間との勝負です。一語一語丁寧に読んでいると時間が足りなくなってしまいます。

S(主語)V(動詞)O(目的語)C(補語)M(修飾語)の5文型を考えながら文構造を瞬時に捉え、英文をチャンクごとに理解し、英語を英語のままスピーディに読み進める(=速読)する必要があります。

速読力を鍛えるトレーニングの1つに、スラッシュリーディングというものがあります。意味の区切りごとにスラッシュ(/)を書きこみながら英文を進めていくトレーニングです。

例えば、

These days / many young people / live in the city / away from their families.

というように、主語、目的語、補語などの句や節の塊の前後にスラッシュを入れます。スラッシュを入れる位置については、必ずこうでなければいけないというルールはありませんが、SVOCMを意識しながら意味ごとに区切ります。

スラッシュを入れることで視覚的に英文整理され、文の構造を捉えやすくなります。最終的にはスラッシュを入れずに英文を頭から順番に塊で理解することができるようになり、返り読みを減らすことが出来ます。

こうしたトレーニングを行うことで、瞬時に文構造を理解し早い速度で英文を読むスキルが身につきます。

4. TOEFL iBTレベルの英文にたくさん触れる

TOEFL iBTのリーディング対策として、「TOEFL TEST必須英単語5600」に載っている英文を多読することをおすすめします。

本書はタイトルにある通り英単語帳ですが、200~300文字程度のTOEFL iBTの内容に沿った英文が多く載っており、単語帳としての役割だけでなく多読トレーニングにも有効な一冊です。

本書は、生物学、経営学、文学、社会学、といったTOEFL iBTで扱われることの多いトピックごとに分かれて構成されているので、自身が不慣れなトピックを重点的に対策するということも可能です。

一度目は英文の中にある知らない単語に印をつけながら読み、その後日本語訳と照らし合わせて意味を確認する作業を行ないましょう。文構造が読み取りにくい文には前述したスラッシュを入れながら読み進めると効果的です。二度目以降に読む時は英文の意味を考えながら、印をつけた単語の意味を思い出しながら、早く読むことを心がけましょう。

他にも、TOEFL iBTのリーディング対策として、インターネット上にある英語のニュースサイトを活用して、様々なトピックの文に慣れておくことをおすすめします。CNNやBBC NEWSなどのニュースサイトがおすすめです。

前述通り、TOEFL iBTでは様々なアカデミックなトピックが扱われます。こういったニュースサイトでは記事がテーマごとにジャンル分けされているので、Science、Health、Technologyといったジャンルのニュースを選び、自身が不慣れなトピックの記事に日頃から触れておくと効果的です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、TOEFL iBTのリーディングセクションのスコアをアップするために効果的な学習法を4つご紹介しました。

TOEFL iBTではライティング、スピーキングのセクションでも短いパッセージを読んでその後回答するという問題が出てくるため、リーディング以外のセクションでもリーディングスキルが要求されます。

リーディングの対策を行うことは他のセクションのスコアアップにも繋がるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。