TOEFL iBTを受けることで得られる4つのメリット

TOEFL iBTはETSというアメリカの機関によって開発された、英語の運用能力を測定する資格です。その他にも英検やTOEICなど、英語の資格はたくさん存在しますが、それらの資格と比べてTOEFL iBTにはどんな優位点があるのでしょうか。今回は、TOEFL iBTを受けることで得られる主なメリットを4つご紹介したいと思います。

  1. 国外でも評価される
  2. 海外へ留学、移住するのに有利
  3. ライティングやスピーキングを含めた4技能の英語運用力を測れる
  4. 日本の大学受験で有効に活用できる

1.国外でも評価される

日本国内では、TOEICや英検の知名度は高いですが、海外ではTOEICや英検についてはあまり知られていないのが実情です。TOEICに関しては受験者の大半を韓国人と日本人が占めています。

TOEICで990点満点を持っていれば国内では高い評価を受けることができますが、英語圏の大学や企業宛にスコアを書いて提出しても、存在自体があまり知られていないために評価されないことが多いです。

一方で、TOEFL iBTは世界中の約130カ国で実施されているグローバルな試験です。数ある英語の資格の中でもTOEFL iBTの資格は世界中で最も広く認知されています。

2.海外へ留学、移住するのに有利

アメリカ、オーストラリア、カナダなどの留学先として人気な国々にあるほぼ全ての大学が、TOEFL iBTのスコアを英語が母国語でない学生の英語力の証明として認知しています。

留学をする予定はなくても、「将来いつか海外で生活をしたい」とった夢を持っている人も少なくないのではないでしょうか。移住をするためにはビザの申請・取得をしなければなりませんが、移住先として人気な国ほど高い英語力を求めている国が多いです。

ニュージーランドは留学先や移住先として近年人気が上昇した国の一つですが、2016年にはビザ申請においてTOEFL iBTのスコア利用が認められました。オーストラリアの移住権を申請する際にも、TOEFL iBTのスコアを提出することができますが、やはり英検やTOEICといったスコアは認められていません。

その他の国でもTOEFL iBTのスコアを活用して移住権の申請をすることができる国がいくつもあります。留学はする予定が無い人でも、この先海外で仕事をすることや、移住を考えている人にとっては、TOEFL iBTのスコアはとっておいて損はないです。

3.ライティングやスピーキングを含めた4技能の英語運用力を測れる

TOEFL iBTはTOEICと同様に合格・不合格という評価ではなく、スコアという具体的な数字で英語力を測ることのできる試験です。

日本で一般的にTOEICというときのTOEIC Listening & Reading Testはリスニングとリーディングの2セクションみとなっていますが、TOEFL iBTでは、リスニング、リーディングに加えてライティングとスピーキングのセクションもあるので、そのぶん難易度はTOEICより高いです。ライティングやスピーキングはアプトプットの能力が問われるセクションですので、本当の意味での自身の英語運用力を測ることができます。

日本の英語教育で重視されているのは、リスニングとリーディングといったインプットが中心です。グローバル化が進むにつれアウトプットの重要性が高まり、その点を改善しなければならないということが言われるようになってきてはいるものの、まだまだ日本人にはアウトプットが苦手な人が多いのが現状です。

アウトプットはインプットした知識の運用を求められるため、インプットよりも難しいと言えます。日本語でも、読むことはできるのに書くことはできない漢字があるという方も多いのではないでしょうか?

TOEICで満点をとっている人でも、TOEFL iBTの試験では苦戦するという人は少なくありません。TOEFL iBTを受けることで自身のよりリアルな英語運用力を知ることができます。

4.日本の大学受験で有効に活用できる

日本ではTOEICや英検に比べるとまだまだTOEFL iBTの知名度は低いものの、最近では国内の大学でも主にAO試験などの推薦入試でTOEFL iBTのスコア提出を課す大学が増えてきています。さらには、出願時に十分なTOEFL iBTのスコアを持っていれば、入試の英語試験を免除するというシステムを導入している大学もあります。

2020年には大学入試の仕組みが大きく代わることが決まっており、従来のセンター試験は「大学入学共通テスト」というものに置き換えられることが公表されています。

従来のセンター試験の英語科目はリーディングとリスニングの2技能のみでの評価でしたが、ライティングとスピーキングを含めた4技能の能力を測ることの必要性が訴えられるようになり、新しく始まる大学入学共通テストの英語では、4技能を測ることのできる民間の資格・検定試験が活用されます。現時点で文部科学省から公表されている活用認定済みの試験の中にはTOEFL iBTも含まれています。

そのため、今日では大学受験に備えTOEFL iBTを早い時期から受験しはじめる高校生も増えてきています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はTOEFL iBTを受けることで得られる4つのメリットをご紹介しました。TOEFL iBTは海外での信頼度が高い資格で、国内でも認識度があがってきています。今後グローバルな人材になりたいと考えている人にはぴったりの資格ですので、ぜひ受けてみてはいかがでしょうか。

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佐藤 千嘉

佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。