英語力の維持・向上のために日常で実践できる6つのアイデア

あなたは一度身につけた英語力を維持するために、どんなことをしていますか?

英語力は筋肉と同じように、頑張って鍛え上げても使う機会がなければ少しずつ衰えてしまうもの。忙しい毎日の中、英語の勉強に多くの時間を割くことは難しいかもしれませんが、それでも工夫次第でスキルの維持・向上は十分可能です。

特に「仕事で英語を使う機会がある」「既に中上級程度の英語力を持っている」という方の場合は、机に向かうことだけにこだわらず、スキマ時間を活用し、日常の中にいかに英語学習を組み込めるかが鍵となります。

この記事では、普段から仕事で英語を使っている筆者が、今すぐ実践できる英語力の維持・スキル向上のためのアイデアをご紹介します。

英語力の維持・向上のために日常で実践できる6つのアイデア

 

1. 「英語を使ってしたいこと」の具体的な目標を立てる

「英語力を維持・向上させたい」となんとなく考えているだけの状態より、具体的な目標があった方が学習の計画を立てやすく、さらにはモチベーションも保ちやすくなります。まずは英語を使ってどんなことがしたいのか、理想とする姿をイメージしてみてください。

キャリアに直結すること、趣味をより楽しむためのことなど、小さなステップからでもよいので、さまざまな角度からゴールを考えてみましょう。

【英語学習に関する目標の例】

  • 海外のクライアントや仕事の関係者と接する際に使える英語表現の幅を広げる
  • 海外駐在で外国に住む
  • TOEICで常に〇〇〇点以上のスコアをキープする
  • 海外の友人を作り、定期的にビデオ通話などで交流する
  • 字幕なしで洋画を楽しむ

2. 定期的に英語試験を受ける

TOEICや英検をはじめとする英語試験は、留学・就職・転職などの目標を持つ人たちだけが受験するためのものではありません。仮にスコアや試験結果の提出が必要となる差し迫った目的がない場合でも、英語力の成長を測る指標として活用できます。

自らの英語力の変化を知るには、半年に1回や一年に1回など、無理のないペースを決めて英語試験を受けるのがおすすめです。受験が定期的なレベルチェックとなり、強みや弱みを確認しながら勉強をより戦略的に進める助けとなります。

数多くの種類がある英語テストの比較や活用方法については、下記の語学試験特集もご参照ください。

3. アプリを活用してスキマ時間に英語学習

仕事が忙しく、まとまった時間を取って学習することがなかなか難しい方や、机に向かうことが苦手な方におすすめなのが、通勤中や起床後・就寝前などのスキマ時間を活用したスマホアプリでの学習です。

スマホ一つで始められるので、取り掛かるまでのハードルが低いうえ、豊富なアプリや学習コンテンツを利用すれば、飽きずに楽しみながら学習を続けられます。

英語学習に手をつけられない日が続くとモチベーションが下がり、継続すること自体を諦めてしまいがちです。しかし、「忙しい日でも一日最低10分は英語に触れる」など、勉強時間をゼロにしないためのスモールステップとしてアプリを活用するのも一つの手です。

「勉強」というより、ゲーム感覚で楽しく学べるアプリもあるので、まずは自分に合うコンテンツを見つけて英語学習の習慣化を目指しましょう。

4. 気軽にチャレンジできるオンライン英会話を受講

リモートワークやビデオ通話でのコミュニケーションの普及に伴い、オンラインで英会話レッスンを受けることもより一層身近になりました。場所を問わず気軽に受講できるオンライン英会話は、「留学やワーキングホリデーなどでせっかく英語力を高めて帰ってきたのに、日本では英語を話す機会がない」という方に特におすすめです。

また、普段から仕事で英語を使っている方でも、ニュース教材やテーマ別のテキストをもとに講師との英会話に挑戦することで、ボキャブラリーや英語表現をさらにブラッシュアップできます。

オンライン英会話の魅力は、自分にぴったりのサービスを見つけやすい選択肢の多さにあります。受講頻度や時間帯、学びたい内容に応じてプランを選べば、日常の中で英語のアウトプットの機会を確保可能です。

5. 英語音声や字幕を活用して映画・ドラマを観る

リラックスタイムの習慣として日常的に楽しむ人も多い映画やドラマ。英語学習に活用できるのは、元々英語で作られている海外作品だけではありません。最近の動画配信サービスでは、邦画や日本のアニメに英語字幕が付いているものも増えました。

「勉強しよう!」と意気込まずに観ていたとしても、音声や字幕を通じて「英語ではこんな表現の仕方ができるんだ」という気づきを得られます。

また、気になる英語フレーズをスマホのメモなどにストックしておけば、自分だけの英単語帳ができます。市販の単語帳とは一味異なる角度からさまざまな表現に触れられるので、「いつも同じような単語や言い回しを使ってしまいがち」「英語表現の幅をもっと広げたい」という方に特におすすめです。

英語学習におすすめの作品を知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。

6. 趣味と結び付けて英語に触れる

楽しみながら実践的に英語に触れる手段としておすすめなのが、自分の趣味と英語学習を結び付ける方法です。

たとえば、旅行が好きな方であれば、観光地を訪れた際に日本語のパンフレットとともに英語版も入手しておくと、名所を巡りながら英語に触れる機会を作れます。日本語パンフレットの文を読み、その内容を自分ならどんな英語で表現するかを考えるなど、ゲーム感覚で挑戦してみるのも楽しいでしょう。

また、旅行先で訪れる機会も多い美術館・博物館などの展示には、日本語の説明に加えて英語訳がついている場合があります。二つの言語での説明を読めば、展示物についてより深く理解するきっかけにもなります。

旅行以外にも、英語学習と結び付けられる趣味や日常のアクティビティーは数えきれないほど多くあります。筆者自身は、化粧品を探す際に海外のサイトを活用し、英語で書かれたレビューを読んでいます。SNSをよく使うという方は、Instagramなどで海外のインフルエンサーをフォローし、英語の投稿をチェックするのもおすすめです。

まとめ

仕事をしながら英語学習のために時間を割くのは難しいと考える方も多いですが、今回ご紹介した方法であれば、プライベートの時間も楽しみながら英語に触れることができます。

基礎知識を身につけ、実際に英語を活用していく段階では、英語学習をいかに日常に組み込み、忙しい毎日の中でも習慣化していくかがポイントとなります。自分に合う方法を見つけて、楽しみながら英語力をブラッシュアップし続けましょう。

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rina

中学生のとき自分の話した英語が外国人の先生に伝わったことに感動し、英語が好きになる。大学卒業までにほぼ独学で英検1級、TOEIC925点、IELTS6.0を取得。大学時代にはオーストラリアへ交換留学し、学生寮で日本の食や文化を伝えるイベントを開催した。「英語ができればよりたくさんの人との縁が繋がる」ということを伝えたく、ライターやコーチとして活動している。