TOEIC® Programは日本で最も広く活用されている英語コミュニケーション能力テストの一つです。英語を学んでいる方であれば一度は受けたことがあるということも多いのではないでしょうか。ここでは、TOEICの概要について詳しくご紹介します。
目次
TOEICとは?
TOEIC Programは、アメリカにある非営利テスト開発機関であるEducational Testing Service(ETS)が開発・制作している英語コミュニケーション能力の測定テストです。
特定の文化を知らないと理解できない表現を排除することで、誰もが公平に受けることができるテストとなっており、英語力測定試験のグローバルスタンダードとして世界約160ヵ国で実施、活用されています。日本でのTOEIC Programの運営を担っているのは、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)です。
TOEICは、オフィスや日常生活における実践的な英語コミュニケーション能力を幅広く測定する内容となっています。試験結果は合格・不合格での判定ではなく、スコアで表されるため、現状の英語力の把握や目標設定にも活用できます。
TOEICを構成する2つのブランド、5つのテスト
TOEIC Programは「TOEIC Tests」と「TOEIC Bridge Test」という2つのブランドで構成されています。
TOEIC Testsは「TOEIC Listening & Reading Test」「TOEIC Speaking & Writing Test」「TOEIC Speaking Test」「TOEIC Writing Test」の4種類に分かれており、TOEIC Bridge Testと合わせて合計5種類のテストが存在します。
- TOEIC Tests
・TOEIC Listening & Reading Test
・TOEIC Speaking & Writing Test
・TOEIC Speaking Test
・TOEIC Writing Test - TOEIC Bridge Tests
TOEICの特長
TOEIC Programには、主に下記3つの特長があります。
- 合否ではなくスコアで評価される
- グローバルスタンダードとして世界約160ヵ国で実施
- 実際のコミュニケーション能力を評価
1. 合否ではなくスコアで評価される
TOEIC Programは合格・不合格ではなくスコアで英語力を評価されるのが特長です。プログラムの中で最も受験者数が多いTOEIC Listening & Reading Testの場合、配点がリスニングセクション・リーディングセクションともに495点、合計990点満点となっています。日本の受験者の平均スコア(2016年)は516(リスニング:288・リーディング:228)となっています。TOEIC Programでは現時点での英語力をスコアで確認できるため、英語力に関する客観的な目標設定や現状確認にも最適です。
2. グローバルスタンダードとして世界約160ヵ国で実施
TOEIC Programは特定の文化を知らないと理解ができない表現が排除されているため、国籍に関わらず公平に英語コミュニケーション能力を測定することができます。英語力を測るためのグローバルスタンダードとしてアジアから北米、南米、アフリカ、ヨーロッパまで全世界約160ヶ国で実施されており、TOEICスコアを入社基準や昇格基準として定めている企業も数多くあります。
3. 実際のコミュニケーション能力を評価
TOEIC Programは知識・教養としての英語ではなくオフィスや日常生活における実践的な英語コミュニケーション能力を測定することを目的としており、各セクションで出題される会話シーンも実際のビジネスシーンや日常生活の場面に即したものとなっています。
TOEICを受験するメリット
TOEIC Programを受験するメリットとしては、主に下記5つが挙げられます。
- 現状の客観的な英語力を把握できる
- 英語学習のモチベーションになる
- 昇進や配属に活かせる
- 就職・転職時のアピール材料となる
- 実践的なビジネス英語力を身につけられる
1. 現状の客観的な英語力を把握できる
TOEIC Programを受験することで、現状の自分自身の英語コミュニケーション能力をスコアという客観的な指標に基づいて把握することができます。TOEIC Listening & Reading Testではリスニング力とリーディング力を、TOEIC Speaking & Writing Testsではスピーキング力とライティング力を測定することができ、英語4技能についてそれぞれの能力を客観的に測ることができます。
2. 英語学習のモチベーションになる
TOEIC Programを受験すると、スコアという客観的な指標に基づき日々の英語学習の成果を測ることができるため、自身の英語力の上達を実感することができます。また、英語学習の目標をTOEICのスコアとして明確に設定することもでき、定期的に受験することで英語学習のモチベーション維持・向上に役立ちます。
3. 昇進や配属に活かせる
最近では英語を社内公用語に定める企業や昇進時、配属決定時にTOEICのスコアを考慮する企業が増えてきており、TOEICでハイスコアを獲得することでキャリアの可能性は広がります。
4. 就職・転職時のアピール材料となる
新卒・中途採用の入社条件として一定以上のTOEICスコアを求めている企業も増えています。また、入社条件としては明確に定めていなかったとしても、TOEICスコアにより客観的に証明された英語力を評価する企業は数多くあり、ハイスコアを獲得していれば就職・転職時の強力なアピール材料としても使えます。
5. 実践的なビジネス英語力を身につけられる
TOEIC Programのテストは実際のリアルなビジネスシーンに即した内容で構成されているため、TOEICの学習をすることで自然と実践的なビジネス英語力を身につけることができます。スコアだけではなく、実践的なビジネス英語を学ぶための教材としてもTOEIC Programは大変おすすめです。
まとめ
いかがでしょうか?TOEIC Programの受験には、上記で説明したような様々なメリットがあるため、英語学習に取り組まれている方はぜひ積極的に活用することをおすすめします。
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