「TOEICのスコアを伸ばしたいが、何をどのように勉強すればよいか分からない」という悩みは、多くの人が抱えるもの。
そんな学習者に向けた特別セミナー「3ヶ月でTOEIC150点アップをみんなで目指す~8/9(日)に向けての実践編~」が、5月10日(土)にオンラインで開催されました。イベントを主催したのは、東京・表参道に校舎を構え、これまでに26,000名以上の卒業生を輩出している語学コーチングスクール「PRESENCE(プレゼンス)(※)」です。
本イベントは、プレゼンスの新刊『日本最高の英語コーチングスクール プレゼンス式TOEIC(R)L&Rテスト勉強法』のエッセンスを学び、参加者みんなで実際に3ヶ月の学習を通してスコアアップを目指すもの。書籍では、プレゼンスのカリキュラムや学習ノウハウが一挙公開されています。
2020年6月現在、次回のTOEIC(R) Listening & Reading 公開テストは9月13日(日)と少し先の予定ですが、プレゼンスでは4月以降毎月、Zoom上で参加者が一斉にTOEIC模試を解き、コーチが問題の解説・振り返りを行うイベントを開催中。5月24日(日)には65名が参加し、6月末には第3弾も予定されています。
5月10日(日)に開催された今回のセミナーでは、3ヶ月後の8月9日(日)に控えるTOEIC模試で、現状スコアからの150点アップを実現する学習法について、プレゼンスの現役コーチが徹底解説を行いました。
TOEICをはじめ、英語学習全般に役立つ情報が詰まった2時間のセミナーのハイライトをお届けします!
2001年に開校した、日本初の語学コーチングスクールであるPRESENCE(プレゼンス)。「目標とする英語力」だけでなく、英語を習得した先にある「目的」までを明確にするコーチングにより、受講生の英語力と学習モチベーションを大幅に向上させることで知られています。人気コース「TOEIC L&R 750点コース」では、受講者のTOEICスコアは2ヶ月で平均118.8点アップという実績をあげています。
プレゼンス「3ヶ月でTOEIC150点アップをみんなで目指す」セミナーレポート
セミナーでは、書籍『日本最高の英語コーチングスクール プレゼンス式TOEIC(R)L&Rテスト勉強法』の内容を基に、短期間で成果を上げる学習方法がスライド形式で紹介されました。
解説を担当したのは、TOEIC990点(満点)を保持する、プレゼンスの有馬龍太郎コーチです。
法政大学法学部卒。商社にて海外子会社のリスク管理業務に従事。その後、TOEIC専門講師に転身し個別指導や専門学校で多くの受講生に指導を行う。スコアアップのみに重きを置く短期的視点ではなく、語学学習を”自走”へと導く長期的視点に立った指導および経営理念に強く惹かれ、(株)ジャパンビジネスラボに入社。「可能性を信じることで人は変われる」という信条のもと、「できる、できない」ではなく、「どうやったらできるか」を一緒に考え、限られた時間の中で効率的に学習し、最大の効果を引き出すコーチングを行っている。TOEIC990点満点。
1. 英語力を伸ばすために必要なのは「量」と「質」
英語力を伸ばすために必要なことはたったの2つであり、その2つとは学習の「量」と「質」だと有馬氏は言います。
有馬氏によると、1つ目の「量」を生み出すために必要となるのが、学習を「仕組化」すること。何を、どのように、いつ、どのくらいやればよいのかを全て決めておくことで、勉強に取りかかる際の迷いがなくなり、学習量を確保できるようになると言います。
2つ目の「質」を最大化させるためには、学習の順番と方法が大切であるとし、例えばTOEICでのスコアアップを目指す場合も、いきなり問題集をたくさん解いていくというのは効率的な方法ではないことが説明されました。
2. TOEICのスコアアップに必要な3つの要素
TOEICのスコアアップに必要な要素として有馬氏が挙げたのは、下記の3点です。
- 基礎力の徹底
- 解き方の戦略
- 弱点の克服
2-1. 基礎力の徹底
プレゼンスが考える英語の基礎力とは、「単語」と「文法」、そして「英語脳」の3つ。TOEICで何点を目指す人であっても、この3つを徹底することが欠かせないと有馬氏は言います。
「単語」:学習頻度>学習時間
多くの人が勉強法で迷うのが、単語の覚え方。単語学習の際には、「1秒以内に、品詞を含めた意味と発音が出てくるか」を意識して取り組むことが大切と有馬氏は説明します。
また、一度覚えた情報は、忘れかけた頃に触れることで記憶に定着しやすくなるため、単語に関しては「学習時間」よりも「学習頻度」が重要になるとのこと。例えば同じ1時間を単語学習に充てる場合でも、まとまった1時間を確保して取り組むより、朝30分・昼15分・夜15分と分散させた方が良いと、参加者にアドバイスを送りました。
「文法」:いきなり文法問題集から解くことは絶対にしない
Part5などの文法問題を苦手な人がTOEIC対策をしようと考えた場合、自然と文法問題集に手が伸びるもの。しかし有馬氏は、「いきなり文法問題集から解くことは絶対にしないこと」と、参加者へ注意を促しました。
その理由は、そもそもの文法用語やルールを知らなければ、問題集の解説を理解できないから。「『分詞構文だから、選択肢(c)が正解』と解説に書いてあっても、そもそも分詞構文とは何かを理解できていなければ、応用の効く知識にはなりません」と有馬氏。
プレゼンスでは、まずは各文法のルールやポイントが解説されている「文法参考書」にあたり、その後、苦手な分野を把握・克服するために「文法問題集」に進むのだそう。このステップを踏むことで、問題集の解説に対する理解の速度・定着度が大きく変わると言います。
「英語脳」:英語を英語のまま理解できる力の育成
英語を英語のまま聞く・読むことができる力とされる、「英語脳」。有馬氏は、英語脳を育てるには学習の質が大事であり、そのためには、今やっていることが何に繋がっているかを意識することが必要と話します。
例えばリスニング学習の際には、ただ英語の音声を繰り返し聞くのではなく、まずは「音」だけに集中するべきとのこと。音の繋がりや消失などの「音声変化」のルールを先に覚え、その後で実際に発音をしていくことで、自分が覚えていた音と実際の英語の音のギャップを効率的に埋めていけると言います。
また、忙しい社会人にとって学習の継続は決して容易ではありませんが、有馬氏によると、英語学習は1日休むと1週間分後退してしまうとのこと。英語脳を育てるためには、毎日1時間を目安とした学習の継続が必須となります。
2-2. 解き方の戦略
土台となる基礎力の上に積み上げていくべきものが、時間管理や目線といった「解き方の戦略」。有馬氏は、「ルールを持って試験に臨んでいますか?」と参加者に投げかけます。
目標スコアによっては、必ずしも最後まで解かなくてもよい
例えば、「制限時間内に解き終わらない」という壁は多くの学習者がぶつかるものですが、有馬氏は「目標スコアによっては、必ずしも最後まで解かなくてもよい」と語ります。
900点以上を目指す場合であれば、極力200問目までを全て解き終えることが求められるものの、例えば目標スコアが750点の場合であれば、解答の目安ラインは185問以上とのこと。15問程度の解き残しが許容範囲であると分かるだけでも、問題への向き合い方は大きく変わるでしょう。
TOEICには様々な戦略が存在するものの、大事なのは、自分に合った戦略を「型」として持っておくことだと有馬氏は言います。「HowよりHow much。『どのように(解くか)』も大事ですが、知った戦略を、演習などを繰り返し解く中で『どれだけ』実際に使っていくかが重要です。」
2-3. 弱点の克服
TOEICのスコアアップに必要となる最後の要素が、「弱点の克服」。有馬氏は、「特に800点や900点以上を狙う人の場合には、自分は何が今できていないから、その点数に届いていないのかを見極めることが非常に重要」と、言葉に力を込めました。
目標スコアに届いていない原因を見極める
有馬氏によると、たとえTOEICのトータルでのスコアが同じ人でも、課題によってやるべき勉強法は異なるとのこと。
「結果に繋げるためにはあと何が必要なのかということを、しっかり分析をしていただきたいです。これができれば目標スコアに届く、というものが見つかれば、あとはそれを潰していくだけです。」
「part7が読み終わらない」のは、本当に「速読力」の問題なのか
例えばTOEICでいつも最後まで解き終わらないという人の多くは、「自分には速読力が足りない」「もっと時間があれば解けるのに」と感じているのではないでしょうか。
しかし有馬氏は、そういったケースにおいても、本当に課題は速読力なのかを分析することが大切と言います。
「制限時間の2時間を測って模試を解いた後、残ってしまった10問を、今度は時間を気にせずに一度解いてみてください。もし、10問中9問を正解できていれば、確かに速読力が問題だと言えるでしょう。しかし、10問中5問、6問くらいの正答率だとしたら、その場合は読解力も問題です。」
3. 編集後記
TOEIC満点を保持する有馬氏による、理論的で説得力のある解説に続き、イベントの後半では参加者は目標スコア別に分かれ、コーチのアドバイスのもと、個別の課題分析や学習スケジュールの作成などに取り組みました。
10人前後のグループに分かれたイベントの後半で特に印象的だったのは、参加者の課題を見つけ出すコーチングの技術です。オンラインセミナーでの初対面であるにも関わらず、的確な質問を投げかけることで、わずか数分の間に本質的な課題を探し当てるコーチングスキルは、圧巻の一言。
「課題が見つかれば、あとはそれを潰していくだけ」という有馬氏の言葉にもあったように、学習者自身が気づいていない課題に気づかせてくれるプレゼンスのコーチングは、英語学習という枠を超え、達成したいあらゆる内容に応用できるものであると感じました。
プレゼンスでは現在、コーチとの個別カウンセリングも受けられる無料説明会をオンラインで実施しています。無料説明会は、今回のセミナーのテーマである「TOEIC」をはじめ、「英会話」や「TOEFL」などコース別に開催されているので、英語学習の目的に合わせて参加できます。
無料説明会の開催日時は、プレゼンスの公式サイトに掲載されています。「自分にとっての英語力の課題を知りたい」という方は、豊富な知識と熱意を併せ持ったプレゼンスのコーチに相談してみてはいかがでしょうか。
【参照サイト】PRESENCE(プレゼンス)の公式サイト
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English Hub 編集部
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