TOEICリスニングの対策&コツをパート別に解説!【Part3】

TOEICを学習されている方の中には、「Part1、Part2よりも長い英文を聞かなければならないPart3が特に難しく感じる」「Part3のためのテクニックや学習法が知りたい」と感じている人も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はTOEIC Part3のおすすめ攻略テクニックについて詳しく解説します。

※この記事では、2016年5月から導入されたTOEIC新形式に対応する内容を解説しています。

TOEICリスニングセクション・Part3(会話問題)について

TOEIC L&RのPart3は、会話のリスニング問題です。Part3の会話は、2~3人の話者によって行われます。

設問は、会話文1題に対して3問ずつ設けられています。Part3の問題は全部で13題あるので、設問は合計で39問です。選択肢は1問につき4つです。

また、設問と選択肢があらかじめ問題用紙に印字されている点がPart3の特徴です。

TOEICリスニングセクション・Part3の対策&コツ

1. 設問の先読みを行う

TOEICでは各パートが始まる前に、問題に関するナレーションが流れます。ナレーションではパートの概要が説明されますが、問題で正解を選ぶこととは直接関係がないので、内容さえ把握していれば集中して聞く必要はありません。

そこで、Part3のナレーションが流れている間に、Part3の1題目にある3つの設問を先に読んでしまい、問われる内容を確認しておくことをおすすめします。1題目以降は、一つ前の問題の設問の読み上げがされている間に先読みを行うことが可能です。設問の先読みによって、これから流れる音声のうち、どんな情報を注意して聞き取る必要があるのかを事前に把握できます。

設問の先読みが特に効果を発揮するのが、What does the woman imply when she says “〜~” ?というような意図問題です。

上記の場合は、「女性が『~~』と言う際、彼女は何を暗示していますか?」と問われているため、会話の中で女性が発するはずの英文の内容を頭に入れておくと、その発言が聞こえた時にすぐに反応することができます。

2. 図表に目を通しておく

Part3の最後の2〜3題には図表が含まれており、その図表と音声の両方の内容を考慮したうえで選択肢を選ぶ必要があります。前述した先読みを行う際は、図表の中身にも目を通しておくことをおすすめします。図表がある問題では、設問と図表の両方をチェックする必要があるため、図表がない問題よりも先読みに時間がかかりがちです。

そこでおすすめしたいのが、Part1やPart2のナレーションが流れる時間を使い、先にPart3の図表に目を通すという方法です。

図表に書いてあることを読んだうえで、さらに何の図表なのかを予想しておくと、音声が何について話すものなのかを事前に把握できるのでより効果的です。

3. 会話の流れに注意して聞き取る

Part3には、「木問題」と「森問題」と呼ばれる二種類の設問が存在します。

「木問題」とは、答えとなる単語や部分がピンポイントに決まっていて、時間や場所などの音声内で述べられる具体的な情報を拾って答える設問です。

「森問題」とは、「木問題」とは対照的に、文全体の複数箇所で述べられているいくつかの情報を拾い集めて、統合的に考慮して答える必要のある設問です。

森問題と呼ばれる設問の中には、音声の中で直接的には言及されていないことを、話者の発言などから推測して選択肢を選ばなければならない設問が含まれます。

例えば以下のような設問です。

・Who most likely is the man?(男性は誰だと考えられますか?)
・Why does the woman say “〜”?(なぜ女性は〜と言っていますか?)
・What will the man probably do next?(男性はおそらく次に何をしますか?)

Part3は、2人または3人の話者によって行われる対話を聞き取る問題である性質上、特に「森問題」に関しては会話全体の流れをしっかり掴みながら、情報を聞き取ることがポイントになります。

特に上記のような設問では、音声の中からピンポイントの情報を聞き取るだけではなく、文全体の話の展開を理解したうえで答えを選ぶ必要があります。それぞれの話者がどういったことを言っているのかを整理しながら、会話全体の流れを慎重に理解することを意識して聞き取りましょう。

TOEIC Part3のスコアアップに効くおすすめトレーニング法

Part3のスコアアップに有効なおすすめトレーニング法はシャドーイングです。

シャドーイングとは、音声を聞きながらワンテンポ遅れて影のように音声を追いかけて、音声の真似をして発声するトレーニングです。シャドーイングでは聞こえた音声を真似する必要があり、集中して一語一句聞き取ろうとするので、聞き取る力が鍛えられます。

シャドーイングを行う際は、内容が理解できない英文は和訳と照らし合わせて事前に意味を確認するなど、文章の内容をしっかりと理解してから行うようにしましょう。文章の内容をきちんと理解していないままシャドーイングを行うと、効果が薄くなってしまうので、精読をしてからシャドーイングをすることをおすすめします。問題を解いた後は、音声の英文スクリプトを確認し、知らない単語や聞き取れなかった単語をチェックしましょう。

また、普段の学習の際は、本番より速いスピードで練習して、本番より速い速度の英文を聞き取れるようにしておくと効果的です。本番よりも速い速度の英文を聞き取ることに慣れておくと、本番の音声が少し遅めに聞こえるようになりやすいです。1.5倍速や倍速などで再生することができる音楽プレーヤーなどを活用すると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はTOEIC Part3のおすすめ攻略テクニックをご紹介しました。Part3はPart1やPart2と比べて英文が長いので、苦手意識を持ってしまう方も少なくありません。Part3では、先読みのテクニックを身につけシャドーイングを繰り返し行うことが効果的な対策となります。ぜひ今回ご紹介したテクニックを参考にしてみてはいかがでしょうか。

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佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。

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