TOEICがキャリアアップに有効であることを示す5つのデータ

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TOEICを受験している方の中には、TOEICスコアは就職や転職、昇格などのキャリアアップにつながるからという理由で受験を続けている方も少なくないのではないかと思います。実際のところ、TOEICのスコアはどのようにキャリアに影響するのでしょうか?

ここでは、TOEICの運営団体である一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が2013年に国内の上場企業全3,254社(うち304社が有効回答)に対して実施した「上場企業における英語活用実態調査 2013年」の報告書の中から、TOEICがキャリアアップに有効であることを示す7つのデータをご紹介したいと思います。

TOEICスコアがキャリアアップに有利に働く理由

なぜ、TOEICでハイスコアを獲得することはキャリアアップに有利に働くのでしょうか?ここで参考となる5つのデータをご紹介したいと思います。

  1. 75%の企業が英語を使用している
  2. 7割の企業が採用時にTOEIC L&Rスコアを参考にしている
  3. 28.5%の企業が海外出張者選抜にTOEIC L&Rを利用している
  4. 3割の企業が海外赴任者選抜にTOEIC L&Rを利用している
  5. 15.8%の企業がTOEICを異動、昇進・昇格の要件に利用している

1. 75%の企業が英語を使用している

まず大前提として理解しておきたいのは、2013年時点ですでに今回の調査に回答した上場企業約300社のうち75%の企業が実務で英語を使用しているという事実です。「英語を使用する部署・部門がある」と回答した企業が45.7%、「特定部署・部門はないが、英語使用はある」と回答した企業が29.3%となっています。

また、「英語を使用する部署・部門がある」の割合を製造業/非製造業で見てみると、製造業が58.2%、非製造業が30.9%となっています。海外から原材料調達をしている、海外に工場を持っているなどグローバルにサプライチェーンを展開している製造業では、より英語が求められることが分かります。

2. 7割の企業が採用時にTOEIC L&Rスコアを参考にしている

企業が人材を採用する場面では、TOEICスコアはどのように影響するのでしょうか?同調査によると、入社希望者が「趣味・特技」として提出したTOEICスコアを約7割にあたる69.3%の企業が参考にしていることが分かりました。

具体的にどの程度のスコアが求められるかについては、新入社員に期待するTOEICスコアが平均565点(2011年調査時には510点)、中途社員に期待するTOEICスコアが平均710点(2011年調査時には600点)となっています。

2011年から2013年までの2年で、企業は以前にも増してすでに英語力がある即戦力を求める傾向が強まっていることが分かります。中途採用のケースでは、TOEICスコアで700点以上かどうかが英語力をアピールポイントにできるかどうかの境目だと言えます。

3. 28.5%の企業が海外出張者選抜にTOEIC L&Rを利用している

入社後に海外出張に行く機会が与えられるかどうかにおいてもTOEICスコアは影響しています。実に、28.5%の企業が海外出張者の選抜時にTOEIC L&Rを利用すると回答しており(「利用している」「利用することもある」の合計)、「利用していないが将来は利用したい」という回答(30.3%)も合わせると6割近い企業が海外出張時にTOEICスコアを参照する意思があることが分かります。

海外出張はビジネス英語の実践力を磨く絶好のチャンスであり、キャリアアップや自信につながる貴重な機会でもあります。しかし、その海外出張に行くためには、あらかじめTOEICスコアによって自分自身が適任者であることを示しておく必要があるのです。

4. 3割の企業が海外赴任者選抜にTOEIC L&Rを利用している

海外出張ではなく海外赴任者の選抜においても、TOEICスコアは重要な指標となっているようです。調査によると、TOEICスコアを海外赴任者の選抜に利用していると回答した企業は30.3%(「利用している」「利用したこともある」)に上り、「利用していないが将来は利用したい」という回答(29.8%)も含めると、その割合は6割を超えています。

英語を学んでいる学生や社会人の方の中にはいつかは海外赴任をしてみたいと考えている方も多いと思いますが、そのチャンスを掴むためにはTOEICスコアを高めることが有効であることが分かります。

5. 15.8%の企業がTOEICを異動、昇進・昇格の要件に利用している

最後にTOEICスコアは昇進や昇格にどのように影響するかについても見ておきます。同調査でTOEICを異動、昇進・昇格の要件に利用していると回答した企業は15.8%でした。この数字だけをみるとそれほど高くありませんが、「要件にしていないが、将来はそうする可能性がある」と回答した企業は45.2%にのぼり、こちらも合わせると6割以上の企業がTOEICスコアの昇進・昇格要件への活用を検討する意思があることが分かります。

どのぐらいのスコアが必要なのか?

ここまで見てきたように、今や上場企業では英語を使った業務が当たり前となりつつあり、採用時や海外出張・海外赴任の選抜時、昇進・昇格時などキャリアアップの転換点となるタイミングではTOEICスコアが参考にされていることが分かります。

それでは、一体企業はどの程度のTOEICスコアを求めているのでしょうか?ここでは、目安となるデータを2つご紹介します。

  1. グローバル化対応のために全社員に求められる期待スコア平均は600点
  2. 68.6%の企業が国際部門での業務遂行に700点以上のスコアを期待

1. グローバル化対応のために全社員に求められる期待スコア平均は600点

グローバル化に伴う業務遂行に必要なTOEICスコアとして企業が回答したなかで最も多かったのは500点~595点(24.7%)、ついで600~695点(20.9%)、700~795点(15.6%)と続きます。全社員に期待するスコアの平均は600点でした。上場企業へ就職・転職しキャリアを重ねていくためにはTOEICスコアで最低でも600点をとっておくことが一つの目安となりそうです。

2. 68.6%の企業が国際部門での業務遂行に700点以上のスコアを期待

一方で、68.6%の企業は国際部門での業務遂行には700点以上のスコアを期待すると回答しており、その内訳は700点~795点が30.9%、800点~895点が26.6%、そして900点以上が11.1%となっています。実際に国際部門で実務を担うためには、最低でも700点、できれば800点以上は必要というイメージです。

まとめ

いかがでしょうか?TOEICでハイスコアをとることがキャリアにプラスとなることは何となく分かっていたという方でも、いざ上記のデータを目にすると企業は実際にTOEICスコアを社員採用や社員評価の参考にしており、場合によっては配属も含めたキャリアが大きく影響する可能性があることがより強く実感できるのではないかと思います。

実際にグローバルビジネスの現場で英語を使って活躍するためにはTOEIC L&Rで測定できるリスニング力とリーディング力だけではなく、TOEIC S&Wで測定できるスピーキング力とライティング力も求められます。

そのため、ただTOEIC L&Rのスコアが高ければよいというわけではなく、あくまで大事なのは実際にビジネスで使用できる英語力です。一方で、企業の人事部門の現場では英語力を測る指標としてTOEIC L&Rが参考にされているのもまた事実。いずれにせよ、TOEIC L&Rでハイスコアを獲得しておくことでマイナスになることはありません。

将来的に海外出張や海外赴任なども含めてグローバルな環境、部署で働きたいという方はぜひTOEIC L&Rでハイスコアを獲得し、キャリアの可能性を広げるための下準備をしておきましょう。

【参照資料】上場企業における英語活用実態調査 2013年

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