TOEICを学習されている方の中には、「Part7の英文が読み終わらない」「Part7の攻略法が知りたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
今回はTOEIC Part7のおすすめ攻略テクニックについて詳しく解説したいと思います。
※この記事では、2016年5月から導入されたTOEIC新形式に対応する内容を解説しています。
TOEICリーディングセクション・Part7(読解問題)について
Part7は、TOEICリーディングセクションの最後にあるパートで、長文を読んで文章の内容に関する設問に答える長文読解問題です。
Part7では、1つの文章を読んで答えるシングルパッセージ問題、2つの文章を読んで答えるダブルパッセージ問題、3つの文章を読んで答えるトリプルパッセージ問題の3種類があります。
シングルパッセージは10題、ダブルパッセージは2題、トリプルパッセージは3題あります。問題数は1題につき2〜5問で、Part7の問題数は合計で54問です。
TOEICリーディングセクション・Part7の対策&コツ
1. 宛先、送り主、タイトルをチェックする
Part7では、E-mailや手紙、記事や報告書など様々な種類の文章が多く登場します。
E-mailや手紙などの文章の場合、設問に含まれている人物名や会社名などの固有名詞は本文中には書いておらず、本文の外に示されているFrom:〜 (送り主)やTo:〜(宛先)の部分にのみ示されている場合があります。 E-mailや手紙などの文章では、文章の宛先や送り主が誰なのかをしっかりチェックしておくとよいでしょう。
また、記事や報告書の場合、タイトルに何についての文章なのかという情報を含んでいるケースがあります。タイトルを先にみて、これから読み進める文章が何について書かれたものなのかを把握することで、その後の文章が頭に入ってきやすくなります。タイトルのある文章の場合、タイトル部分も読み飛ばさずにしっかりと読むようにしましょう。
2. 設問と文章を交互に読み進める
Part7では原則的に、設問の選択肢は、文章の流れの順番通りに並んでいます。そのため、文章を読み始める前に最初の設問を読んでおくと、設問に答えるための情報を探しながら効率よく読み進めることができます。設問を読んで文章を読み始めた後、文章内の答えとなる部分までたどり着いたら、設問に戻って選択肢を選びましょう。
1問目の設問に解答したら2問目の設問に目を通し、再び続きから文章を読み、2問目の答えとなる部分までたどり着いたら2問目の設問を解く、というように「設問→文章→設問→」の順に設問と文章を交互に進めていくと、効率的にPart7の問題を解くことができます。
注意する必要があるのが、設問の答えとなる情報が文章内の複数箇所に渡って述べられている問題や、文章全体を把握しなければ答えることができない問題です。
例えば以下のような設問の場合、文章全体の内容を把握して答える必要があります。
- What is the article about?
- Why was the e-mail sent?
上記のような文章全体の内容を把握しなければならない設問にあたった際は、もうひとつ次の設問にも目を通してから文章を読み進めるようにしましょう。その後はまた「文章→設問→文章→」の順に読み進めます。
また、ダブルパッセージ、トリプルパッセージで複数文章間にわたって答えとなる情報が示されている問題では、全ての文章を読んだあとでなければ解くことができない設問もあります。このような場合には、すぐに解答できない設問は後回しにして、先に答えとなる情報が見つかった設問から解いていくとよいでしょう。
3. Part5とPart6を遅くても20分以内に終わらせる
「Part7の文章量が多すぎて時間内に全て解き終えることができない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
Part7で高スコアを取得するためには、やはり全ての問題を解き終える必要がありますが、そのためにはPart5とPart6を一定時間内に解き終えることが大切です。Part7の問題を全て解くためには、Part5を1問20秒以内に解いて10分以内に終わらせ、Part6は1題2分半以内のペースで解いて遅くとも合計20分以内で解き終えることが理想的です。
また、Part5とPart6を早く解き終える力がある、ということは英語を英語の語順のまま理解して英文の構造を瞬時に捉えることができるということですので、Part7の英文を早く読み進める力も十分にあるということになります。
Part5とPart6をなるべくはやく解き終えることを目指し、Part7にいかに多く時間を残すことができるかがPart7を攻略するポイントです。
TOEIC Part7のスコアアップに効くおすすめトレーニング法
Part7のスコアアップに有効なおすすめトレーニング法は音読を繰り返すことです。
問題を解いて分からなかった単語や文の意味を確認し、文章の精読をしましょう。精読では、文章内の疑問点を全て解消し、文の内容をしっかり理解することがポイントです。精読をしたら、解説をよく読み、正解の選択肢が正しい根拠と、不正解の選択肢が間違いである理由をしっかり確認するとよいでしょう。
その後は、長文を繰り返し音読すると効果的です。いくつもの文章を何度も繰り返し音読することで、Part7の文章のパターンを体得することが出来ます。音読をする際は、文章の構造や意味を考えながら読むようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はTOEIC Part 7のおすすめ攻略テクニックをご紹介しました。Part7は長い文章をたくさん読まなければならず、問題数も多いため苦手と感じている方も多いのではないでしょうか。Part7に対する苦手意識を減らすために、ぜひ今回ご紹介したテクニックを参考にしてみてはいかがでしょうか。
佐藤 千嘉
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