音楽を聴くことが好きな人は多いはず。そこで、英語を学ぶ方法の一つとしておすすめしたいのが洋楽です。場所を選ばず、短時間で楽しく英語を学べるので継続しやすく、発音やリスニング、スピーキングの学習にもなります。
この「英語で歌ってみたい~」シリーズでは、英語学習に向いているアーティストとその楽曲を紹介してきました。前回のレディー・ガガ(Lady Gaga)、リアーナ(Rihanna)に続き、今回はイギリス出身の世界的歌姫、アデル(Adele)をピックアップ。その歌声や楽曲を一度は聴いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。今回は、英語初心者の方でも歌いやすく、知名度の高い楽曲を5つセレクトしました。
アデル(Adele)について
1988年5月5日生まれ、イギリス・ロンドンのトッテナム出身。小さい頃から歌うことが好きだったアデルは、ギターとクラリネットを学びます。そして、R&Bシンガーのエタ・ジェイムス(Etta James)をはじめとする、20世紀半ばのパフォーマーたちの存在を知り、本格的に音楽の道を志すようになりました。 2006年、エイミー・ワインハウスや俳優のトム・ホランドを輩出していることでも有名なロンドンのThe BRIT Schoolを卒業。その後、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのMyspaceにアップされたデモ音源が、XLレコードのCEOリチャード・ラッセルの耳に留まり、契約へと至ります。
2008年1月にリリースしたデビューアルバムの『19』は、イギリスのアルバムチャートで初登場1位を獲得し、その年のマーキュリー・プライズ(毎年イギリスで最も優れた音楽アルバムに与えられる賞)にもノミネートされます。2009年の第51回グラミー賞では、全米でもヒットとなったシングル曲『Chasing Pavements』が最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞にノミネートされたほか、最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞、最優秀新人賞を受賞しました(※1)。それ以来、イギリスのみならず全世界で注目されるようになり、2022年に至るまでに4枚のアルバムをリリースし、グラミー賞を合計15回受賞しています。
※1 参照:The GRAMMYs「Adele」
英語で歌ってみたいアデル(Adele)おすすめ楽曲5選
1. Hello
アデルの代表曲で、一度は聴いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。本楽曲は、2015年にリリースされた3rdアルバム『25』に収録。シングルとしてリリースされると、1週間で100万以上ものダウンロードを記録し、世界各国でヒットしました。アデルは歌詞について、自分自身や人々と「再びつながる」ことをテーマにしていると語っています(※2)。使われている英語も初歩的なものが多く、英語初心者の方にぜひ聴いてほしい曲です。リズムを取るのが少し難しい箇所もありますが、何度も繰り返し聴いているとコツがつかめてくるでしょう。
※2 参照:HUFFPOST「Adele Opens Up About Her Son, Explains The Meaning Behind ‘Hello’」
2. Easy On Me
3rdアルバムの『25』(2015)以来、約6年ぶりのリリースとなった楽曲です。MVを撮影したのは、映画監督のグザヴィエ・ドラン(Xavier Dolan)。ドランは『Hello』のMVも手がけており、両曲とも同じ家のセットで撮影されています(※3)。MVは映画仕立てとなっており、音楽が始まるまでの約1分40秒間は、アデルが演技を披露。リスニング学習を兼ねて、アデルのセリフの聞き取りにも挑戦してみてはいかがでしょうか。『Easy On Me』は、今回ご紹介している中でも特に歌いやすい楽曲です。ぜひ力強く感情を乗せて歌ってみてください。
※3 参照:THE F1RST TIMES「アデル、グザヴィエ・ドラン監督と再び組んだドラマチックな「イージー・オン・ミー」MV公開」
3. Send My Love (To Your New Lover)
『Hello』同様、3rdアルバムの『25』に収録されている楽曲です。失恋をテーマにした歌詞で、多くの人々の共感を呼んでいます。本楽曲を共同制作したマックス・マーティン(Max Martin)は、これまでにブリトニー・スピアーズやバックストリート・ボーイズなど、数々のトップアーティストたちのヒットソングを生み出してきた著名プロデューサー(※4)。アデルはニューヨークに滞在中、ラジオでマックスが手がけたテイラー・スウィフトの『I Knew You Were Trouble』を耳にして即座に気に入り、マックスにコンタクトをとったことでこの楽曲が生まれました(※5)。上手に歌うためには、リズムに乗り、しっかりとアクセントをつけるのがコツです。
※4 参照:JAPAN billboard「videoolio vol.20: Max Martin ~注目のプロデューサーをビデオで紹介~」
※5 参照:Wayback Machine「Taylor Swift inspired a song in Adele’s album ’25’」
4. When We Were Young
『When We Were Young』は、3rdアルバムの『25』に収録されている楽曲です。今回ご紹介する動画では、バンドメンバーやバックコーラスとともにスタジオで歌うというシンプルさが、実力派シンガーであるアデルらしさを一層際立てています。特に、バックコーラスが入ってくる部分は鳥肌が立つような高揚感です。この楽曲は、単語一つひとつをバラバラに発音するのではなく、滑らかにつなげることを意識すると気持ち良く歌えると思います。
5. Someone Like You
2011年にリリースされた2ndアルバム、『21』に収録されている曲です。本楽曲は、2011年の第54回グラミー賞で最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞しています。また、韓国の人気音楽グループ、BTSのメンバーであり「テテ」の愛称で知られるV(ヴィ)がカバーしています。歌詞は、アデル自身の失恋経験に基づいて書かれており、感情を込めて歌うのがおすすめです。語尾をゆったりと伸ばすと綺麗に歌えるでしょう。
まとめ
筆者自身は、寝る前にアデルの楽曲を聴くのが好きです。彼女の歌声は、透き通っていながらも力強く、聴いているうちにとてもリラックスできます。また、心に余裕がない時に聴くと気持ちが落ち着き、勇気をもらえます。ぜひ、自分なりの方法でアデルの楽曲の歌詞やメロディーを楽しんでみてください。
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いずれのスクールでも、無料体験レッスンが提供されているので、洋楽を気持ちよく歌えるようになりたいという方は、気軽に試してみてはいかがでしょうか。
【参照サイト】Britannica「Adele」
【関連ページ】洋楽カラオケ
【関連ページ】音楽配信サービスを英語学習に活用!AMAZON MUSIC、Apple Music、Spotifyの効果的な利用法は?
アーティスト別・おすすめ楽曲集
/サム・スミス(Sam Smith)/テイラー・スウィフト(Taylor Swift)/ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston)
りみ
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