英会話を上達させるには「生きた英語」に触れる必要があります。旅行や留学などで英語漬けの環境に身を置くのは有効ですが、誰もがすぐにできることではありません。そこでおすすめしたいのが、日本にいながら、海外にいるのと近い感覚を味わえる場所。外国人が多い、英語に囲まれた環境に身を置くと、英語学習へのモチベーションも自然と高まります。
前回の「海外の雰囲気を味わえる、英語学習者おすすめスポット5選 – 東京編 –」では、都内のおすすめスポットをご紹介しました。今回は関東エリアから5つ、英語学習者におすすめのお出かけスポットをご紹介します。次の休日、どこに行こうかと検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
英語学習者におすすめのお出かけスポット5選【関東編】
1. 英語を身近に感じられる、成田空港【千葉県】&羽田空港【東京都】
日本の玄関口ともいえる成田国際空港。国際線に限ると日本の空港で最大の年間乗降客数を誇り、外国人に遭遇する可能性も高い場所です。2023年1月には、国際線の外国人旅客数が前年同月比19.6倍の103万6401人を記録し、賑わいを見せています(※1)。
また、羽田空港には2023年1月、第3ターミナル直結の複合商業施設「羽田エアポートガーデン」がオープン。70店舗以上で構成される施設では、買い物に加え、日本各地のグルメも楽しめます。
英会話にある程度自信のある方であれば、空港で困っていそうな外国人に「Do you need help?」や「May I help you?」と声をかけ、助け舟を出してみてもいいでしょう。観光客の方の場合、日本に一定の興味を持って訪問してくれているため、筆者の経験上、その後の会話が弾むことも少なくありません。
また、「英会話にまだ自信がない」「英語で話しかける勇気がない」という方も、心配いりません。空港の中にいると、あちらこちらで英語が話されていることに気づくでしょう。生の英語が自然と耳に入る場で過ごすことで、英語学習のモチベーションが自然と高まります。
※1 日本経済新聞「成田空港、1月の国際線外国人旅客数100万人超 3年ぶり」
2. 英語力向上を祈願!成田山新勝寺【千葉県】
1,000年以上の歴史を持つ成田山新勝寺。訪日ラボが2017年に発表した「インバウンドで人気の観光スポットランキング TOP30」では、全国で26位にランクインしました。最寄り駅の「京成成田駅」や「JR成田駅」までは、成田空港から電車で約10分という近さです。パワースポットとしても知られており、年間1,000万人を超える参詣者が訪れています。
新勝寺には、中心道場の「大本堂」や、国指定重要文化財に指定されている「三重塔」などがあり、記念に写真を撮る観光客も多くいます。そんな外国人を見かけたら、「Would you like me to take your picture?」(写真を撮りましょうか?)と声をかけてみましょう。「Say cheese!」(ハイ、チーズ!)や「Smile!」(笑ってください!)といった気の利いた一言があれば、場の空気もさらに和むかもしれません。
また、成田山新勝寺参道沿いには、名物のうなぎを提供する老舗料理店が軒を連ねています。英語力向上を願った後に、美味しいうなぎを食べてパワーを貰い、勉強に励むのはいかがでしょうか。
3. 外国人観光客にも人気!横浜中華街【神奈川県】
「中華街を訪れる観光客は、日本人がほとんどなのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、実は中華街は、訪日外国人にとっても定番の観光地です。横浜市が2015年に発表した「外国人来訪者動態調査」によると、横浜市内に観光で訪れた外国人の訪問先では、横浜中華街が55・4%で最多となりました(※2)。
また、2020年に発表された「令和元年度外国人旅行者実態調査結果」(※3)によると、同市を訪れる外国人の国籍は、中国や韓国、台湾などアジアが半数以上を占める一方、約3割はアメリカ・ヨーロッパ・オセアニアが占めるなど、様々な国の方がいることが分かります。国際交流の機会も生まれやすいスポットと言えるでしょう。休日など、中華街でのランチやディナーを兼ねて、訪れてみるのはいかがでしょうか。
※2 産経新聞「横浜市の観光客数、昨年は過去最高の3452万人」
※3 横浜市文化観光局観光振興課「令和元年度外国人旅行者実態調査結果」
4. 情緒溢れる食べ歩きの名所!川越【埼玉県】
蔵造りのレトロな街並みが魅力の小江戸・川越。令和の時代になかなか味わえない、タイムスリップをしたような雰囲気が外国人からも人気です。2019年には、外国人観光客が前年比42%増の27万9000人と大きく伸びるなど、注目度が高まっています(※4)。2022年9月には、川越市のNPO法人がボランティアによる英語の無料ガイドをスタートさせるなど、今後の外国人観光客の増加を見据えた動きが活発化。市内の観光案内の多言語化も進んでおり、外国人が観光しやすい場所と言えます。
同地のランドマーク「時の鐘」や、「菓子屋横丁」など見所が多く、都心から1時間弱というアクセスの良さも魅力。駄菓子や名物のクラフトビールとともに街歩きを楽しんだり、昔ながらの建物を背景に写真を撮ったりと、和やかなムードで観光を楽しんでいる外国人が多いので、話しかけやすい環境です。
※4 日本経済新聞「埼玉・川越の観光客、最多の734万人 外国人は42%増」
5. 多国籍スーパーなど、インターナショナルショップが充実!大泉町【群馬県】
総人口の約19%が外国人と、インターナショナルな雰囲気が漂う、群馬県・大泉町。言語や文化が異なる人々が安心して暮らせる「秩序ある共生のまちづくり」を標榜する同町では、多文化共生コミュニティセンターの設立や、多言語版広報紙の発行など、外国人住民向けのサービスが充実しています(※5)。
最も多いのがブラジル人で、外国人総人口の約56%を占めているため(令和5年1月時点)、大泉町は「リトルブラジル」としても親しまれています。テレビ東京の人気ドラマ『孤独のグルメ(Season2 第4話)』には、同町のブラジル料理店が登場しています。
他にも13%近くを占めるペルー人や、ベトナム人、ネパール人、フィリピン人など国籍も多彩。大泉町観光協会のホームページでは、町内にあるインターナショナルショップ一覧を、国別に確認できます。筆者のおすすめは、ブラジル&多国籍スーパーの「スーパーメルカドタカラ」です。
※5 大泉町「大泉町の多文化共生」
まとめ
日本を訪れる外国人は、国籍やその目的も千差万別。英語のネイティブスピーカーだけでなく、第二言語として英語を話す人もいます。それぞれのバックグラウンドによって発音やアクセントなどは異なり、それらは全て、世界共通語とも言える英語の「リアル」。そういった生きた英語に触れる経験は貴重です。学んだ英語を実践したいと考えている方は、今回ご紹介した場所を訪れてみてはいかがでしょうか。
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りみ
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