英会話スクールに週1回通学するだけで意味はありますか?

英会話スクールに週1回通学したとしても、レッスン以外の時間に何も英語学習をしなければ、英語を身につけるのはかなり難しいでしょう。逆に、通学時間は週1回だけだったとしても、レッスン以外の日もしっかりと英語学習に取り組んでいる方であれば、着実に英語力は向上していきます。

「日本人が英語を習得するには何時間の学習が必要なのか?」という問いに対する参照資料として用いられることが多い米国国務省の付属機関、FSI(Foreign Service Institute:外務省職員局)の調査によると、英語を母語とする国務省の研修生にとって日本語は最も習得が難しい言語グループに属しており、習得までに88週間(2,200時間)もの時間を要するとされています。これは日本語と英語の「言語間距離」が遠いことに起因していますので、ここでは日本人が英語を習得するのにかかる時間も同じ2,200時間だと仮定します。

日本人の場合、中学・高校で自学自習も含めて1,000~1,500時間程度は英語を学んでいることを考慮すると、個人差はあれども大学生や社会人になってから少なくともさらに1,000時間程度は英語学習に取り組む必要があると考えられます。

週1回1時間の英会話レッスンを受けるだけの場合、単純計算すると英語習得までに1,000週間、19年もの時間がかかってしまう計算になりますが、仮に1日3時間、週に20時間の英語学習時間を担保できるとすれば、50週、つまり1年で英語習得ができるという計算になります。

毎日3時間というと仕事が忙しい社会人にとってはかなりハードにも思えますが、平日は1日2時間、土日5時間ずつでも週20時間には到達します。この学習量を担保しつつ、週1回だけ英会話スクールに通学しているという方であれば、1年後にはかなり英語力を伸ばしているはずです。

英語力を身につけるうえで必要なのは英会話スクールに通う頻度ではなく、絶対的な学習量です。週1回は英会話スクールに通学し、レッスン以外の日はしっかりと予習・復習をしつつ、毎日オンライン英会話で30分スピーキングのトレーニングもする。そして残りの時間はリーディングやリスニング、ライティングなど教材を使って学習に取り組むなどしっかりと英語学習時間を確保していれば、着実に英語力は上がっていきます。「英会話スクールへの通学は意味がない」という考え方ではなく、「絶対学習時間」そのものを意識するようにしましょう。

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English Hub 編集部

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