「長年英語を勉強しているのに、うまく話せるようにならない。」「外国人に話しかけられると、いつも緊張してしまう。」そんな悩みを抱く方は、決して少なくないのではないでしょうか。多くの日本人学習者が、二言語目である英語の習得に苦労する一方で、世界にはトリリンガル(三言語話者)を超えた、「マルチリンガル」と呼ばれる四言語以上を話す人々も存在します。
全人口80億人のうち、たった3%であると言われるマルチリンガル。今回English Hub編集部がお話を伺うことができた、 NLPE英語コーチングプログラムを運営する南山紘輝氏は、まさにその3%のうちの一人です。日本語、英語、フランス語、スペイン語の4か国語を操る南山氏によると、多くの日本人が英語を習得できない原因は、勉強法ではなく、「心理的な制限」や「感情」、そして「思考」にあるといいます。
今回のインタビューでは、最先端の心理学テクニックであり「脳の取扱説明書」とも言われる「NLP」の理論を取り入れた独自のコーチングについて、また多言語を習得していく過程で南山氏自身が実際に行った勉強法についてなど、様々な興味深いお話を伺うことができました。
「人間心理」と「コミュニケーション」に関する学問。天才と称される3人のセラピスト(ミルトン・エリクソン、フリッツ・パールズ、バージニア・サティア)による治療法の分析から生まれる。数学者であり、カリフォルニア大学で心理学を学んだリチャード・バンドラーと、言語学の助教授・ジョン・グリンダーによって体系化された。マザーテレサ、マンデラ元大統領、オバマ元大統領ほか、数多くの偉人たちがNLPを学んだと言われている。
京都生まれ。慶應義塾大学文学部専攻、リヨンカトリック大学留学、米国認定NLP(Neuro Linguistic Programming)プロフェッショナルコーチ、TESOL(Teaching English to speakers of other languages)上級課程修了、NLPE英語コーチングプログラム開発者、翻訳家、マルチリンガル(日本語、英語、フランス語、スペイン語)。「人間がどのように言語を習得するのか」の研究を、世界約15か国で行った。
インタビュー目次
1. 「行動」だけでは結果は出ない
Q:「NLPE英語コーチングスクール」を立ち上げたきっかけを教えてください
5年ほど前に英会話を教えていました。だいたい数百人から数千人に英語を教えてきたのですが、あまりにも成果が出なかったんです。教えた生徒の方全員に、私がやってきた勉強法を教えたのですが、誰も習得できなかったんですね。そこから、「これは日本人に何か問題がある」ということに気づき、コーチングやNLP、そしてTESOLの学問を学び、それらの学問の知見を取り入れたコーチングスクールを設立しました。
Q:南山さん自身が、本格的に英語学習を始めたのはいつから?
高校3年生の時に、担任の先生が7か国語を話す先生だったことが、私にとっての転機でした。「こんな人が日本にいるんだ!」と衝撃を受け、そこから学習を始めて、1年目に3,000時間勉強したんですね。
Q:3,000時間ですか!
もう、1日8時間以上はずっと。公表していいのかわかりませんが、他の科目の授業中もずっとやっていました(笑)。しかし、1年目は大失敗したんです。「3,000時間やった」んですけれども、全然話せませんでした。2年目にもう一度諦めずに3,000時間やった結果、英語習得に成功したという感じですね。後から振り返ると、その時に「英語習得に成功した人のパターン」をそのままやっていたのですが、その時は無意識的にやっていました。
Q:他のコーチングスクールとの違いは?
他のコーチングスクールは、おそらく「行動」だけにフォーカスをしているはずです。「行動」を起こせば「結果」が出る、と。しかし、私も1年目に3,000時間勉強をしていますが、大失敗しているわけです。また、おそらくほとんどの人が3,000時間は勉強していないはずなので、「3,000時間勉強すれば学習に成功する」と思ってしまうのですが、これは大きな間違いです。
Q:なぜ行動のみにフォーカスしてはいけない?
たとえば、私はスパルタ塾のような指導方法を強く否定しています。行動だけにフォーカスしているという事は、先生が「やれ!やれ!やれ!」と言ってくるような状態です。ただ、本人の思考としては「やりたくない」とか「苦手だ」というものがあるはずなんですね。その思考を持ったままで先生が「やれ!やれ!」と言う事は、ものすごいストレス状態になっているはずです。脳内をスキャンすると、まさにトラから追いかけられているような状態です。
トラから追いかけられながら勉強しているような状態なので、まず、脳内の電気システムが落ちている状態。集中も全然できていない状態でやっているので、問題を抱えたままで行動を起こしているわけです。アクセルとブレーキを一緒に踏んでいるような状態ですので、全く前に進めないんですね。
2. 目標達成の条件―「思考」と「感情」―
Q:アクセルだけを踏むにはどうすれば?
「思考」を変えないといけません。英語学習をするのに値する、もしくは比例するような思考を持っていないと、英語習得をするための選択や行動というのは、絶対に起こせないようになっています。
「行動」が何から生まれているかと言うと、「思考」から生まれているはずなんですね。「思考」から、何かをするという「選択」を行って、「行動」を起こし、「結果」を出しています。そして、人間がどこを基準に思考しているかというと、「過去」なはずです。長生きをするためには、過去を基準にして生きていかなければリスクを犯してしまうので、必ず、過去を基準にして思考し、何かを選択し、行動し、何かの結果を得ています。
Q:「過去を基準にして思考する」とは、具体的には?
たとえば、1週間前にセッションした方は「義理のお母さんが嫌い」とおっしゃったんですね。いつから嫌いですかと尋ねると、25年前に嫌いになったということでした。25年前に嫌いになって、その後何が起こったかというと、毎回義理のお母さんの名前や顔を見る瞬間に、嫌な感情を思い出します。それをリピート、リピート、リピートしていますので、25年経った「今」でも、義理のお母さんを見るときの脳内をスキャンすると「25年前」に戻っていることがわかっています。つまり、「過去」を基準にして「今」を生きているのです。私たちが英語学習をする時も同様で、必ず過去を基準にして思考しているはずです。
Q:過去を基準した英語学習とは?
「英語学習」となると、こういう風な勉強をすればいいんだ、というもの―たとえば「過去に先生が言っていた」もしくは「コマーシャルが言っていた」―こういったものを基準にして思考し、選択し、行動します。すると、ただ流行りの教材を買ってしまう人も多いかもしれません。その結果、失敗する。そこでまた「新たにやろう」「諦めずに勉強しよう」となったときに何をするかというと、「もう一度」学習する。当然プロセスは同じですよね。過去を基準にして、もう一回選択や行動を起こしますので、過去と同じ結果しか得られない。これをずっと繰り返しているような状態です。
Q:英語学習で結果を出すには、どうすればよい?
まず、目標達成の条件として「思考」と「感情」がマッチしないと、絶対に目標達成できないと言われています。「思考」は「脳」でできていて、「感情」は「体」でできています。たとえば緊張すると手が震えるように、体は必ず「何かが起こったときに、こう反応する」と覚えているはずなんですね。
私たちは、意識的に何かをするときに脳を使っていますが、体というのは無意識の部分です。なので、「意識」で何かをやりたいと思ったとしても、「体」が過去に生きていると、「いや、できないできない」と言ってみたりだとか、「いや、あなた苦手でしょう」と邪魔してきたりだとか、「あなた継続できない人間でしょう」と言ってきたりします。つまり、「思考」と「感情」が、目標達成するために整っていないと、絶対に成功できないようになっていると私は伝えています。
Q:「感情」が無意識の部分だとすると、自分では気づきにくいですよね
その通りです。やり方を知らないと、絶対に一人ではできない部分だと思っています。NLPE英語コーチングスクールでは、「思考」と「感情」を変えていきます。
「過去を基準にした思考」で選択や行動を起こしているために、失敗をします。「外国人の前で緊張してしまう」とか、「過去に失敗した」といった「苦手意識」を基準に行動した結果、失敗しているのです。
3. NLPE英語コーチングについて
Q:「思考」や「感情」を変えるには、どのようなコーチングを?
まず、コーチングに来られるということは必ず問題があるはずですので、その問題をまず特定していきます。初回である程度問題を特定して、それに沿ってコーチングを行っていきます。「過去の自分」であったりだとか、「過去の自己評価」「過去の基準にしている出来事」「記憶」「感情」などを全部診ていくんですね。
たとえば「私は苦手意識が特にあります」と言われる方は、まず、苦手意識を持ったそのきっかけや理由を診ていきます。これは「ビリーフ」と言われるもので、1回失敗しただけで「あ、私できない」と言ってしまいます。
また、そういう方に限って、1回だけ、もしくは2回や3回の失敗であっても「『毎回』私は失敗しました」というふうに言ってしまうのですが、NLPではこれを「一般化」と言います。たとえば、犬に噛まれたときに本来「その犬」が怖くなるのであれば分かるんですけれども、人間って、もう全部の犬が怖くなる。
英語学習に失敗した人というのは、大抵、5回・6回の失敗しかしていません。それくらいの回数というのは、私も失敗しているような数です。しかしそこで、「私はできないんだ」と判断してしまっていますので、こういうところを解体する質問をたくさんかけていきます。たとえば「『毎回』って何回ですか?」と質問することで、実はそこまで失敗していなかったんだということに気づくことができます。
Q:受講生の方自身が気づかないところに、実は問題があることも?
大半の場合がそうですね。色んな事例がありますが、特に多いのは、誰かから言われた言葉や、兄弟などとの比較です。過去を基準にしてリピートをしていくと、人間はものごとを無意識的にするようになるのですが、それを「プログラム」と呼びます。
プログラムには「大人になってからできたプログラム」と、「子供の時に持ったプログラム」の2パターンがあり、このどちらかに問題があります。子供の場合、プログラムは特に強くなります。7歳までの脳波を調べると、子供はθ波(シータ波)しか持っていないことがわかっています。
脳波は、β(ベータ)、 α(アルファ)、θ(シータ)、δ(デルタ)の順に深くなっていきます。βとαは、程度の差はありますが、どちらも何かに集中しているような状態です。しかし、θ(シータ)は「瞑想状態」と言われまして、ここからは無意識の領域です。7歳までは、θ波(シータ波)しか持っていないんですね。
Q:ほとんど無意識で行動しているということ?
そうです。そこへ、親が何か評価したり、「あなたはできない」と言ってみたりしてしまう。ちょうど昨日も公園で、親がキックボードをしている子供に対して、「できないならやるな」と言っていました。5歳くらいの子供に対してそれを言ってしまうということは、「キックボードできない、運動神経悪いんだ。」というものがプログラム化するということです。30歳、40歳になってもそれを基準にしていきますので、一生能力が身につかないような状態です。
Q:子供の時にできたプログラムに対しても、アプローチは可能?
もちろん。お話を聞きながら、大人の時にできたプログラムか、子供のときにできたプログラムかということをみていきます。
Q:どのくらいの期間で、受講生の方は変わることができる?
本当に一人ひとり違いますね。2日目で「もう私はオッケーです!」と、すごい勉強量を取られる方もいます。一方で、「自分は絶対できないんだ、絶対できないんだ」と信じている人の中には、2か月後にようやく良くなっていく人もいます。
私がやっていることは、過去から得た出来事や感情を基準にして生きている「過去の人格」を変えて、「新しい人格」を作っていくことです。「英語学習に成功するための人格」を作っていくのですが、それを受け入れるのに、人によって時間が異なるということですね。
4. 「英語学習に成功する人格」をつくる
Q:「英語学習に成功する人格」というものがある?
あります。私が決めているわけではなく、受講生に全部挙げていただいているのですが、大体挙がってくるのは「オープン」「姿勢が良い」「自信がある」「エネルギッシュ」など。ほとんど外国人をイメージするような感じだと思います。
英語習得に成功する人というのは、ある程度共通した人格を持っているはずで、結構オープンな方が多いと思うんですね。もしくは人とコミュニケーションをとるのが好きとか。まずそこ(=「英語学習に成功する人格」)を作っていかないと、そのための選択や行動というのは絶対に起こせないようになっていますので、まずそこから作っていきます。
Q:どのようにして作っていく?
新しい人格を作るときには、まずビジュアル化します。「どういう自分でいるのか」「何をしているのか」「どういう自己評価で」「どのような人格を持っているのか」をビジュアル化して、その中に入っていき、体験し、リハーサルすることで、またプログラムを作っていくということを教えていきます。
Q:いわゆる「日本人的な性格」のままだと、英語習得は難しい?
難しいと思いますね。なぜなら、英語は「英語の世界観」を持っていて、日本語は「日本語の世界観」を持っているので、日本語の世界観のまま英語の世界に入ってしまうと、当然見えるものが異なります。また、話すときにもやはり日本人風に話しますので、コミュニケーションがまずうまくいかない。認識もうまくいかない。逆もあります。英語習得に成功した人が日本に帰ってきてコミュニケーションをとると、すごく自分の意見を言ってしまい、迷惑をかけてしまうということもあるはずです。「英語の世界観」と「日本語の世界観」、この2つは絶対に分ける必要がありますね。
Q:人格が、コミュニケーションを妨げている場合もあるのですね
たとえば、TOEIC900点以上だけれど話せないという方も多いです。そういう方は、特に過去を基準にして「私はこういうやり方でやってきた」と言うんですけども、もう限界が来ているはずなんです。これまでのやり方、過去のやり方では限界が来ているので、新しい自分を作らないとダメなんだとお伝えします。コミュニケーションをとる自信が無いという場合には、「自信がつくためのワーク」をたくさん行うことで、先に自信をつけます。
Q:先に自信をつける?
まず自信をつけますね。というのも、人って「徐々に自信がついていく」と思ってしまうんですが、自信がない状態の思考は、自信がない選択や行動しか起こせません。徐々に自信がつくという事は絶対にないんですね。先に自信をつけておかないと、そのための選択や行動というのは、起こせないようになっています。
自信をつけると、今まではやらなかったことを行動として起こすようになってきます。大抵の人というのは、苦手意識によって、今まで踏み込めなかった教材や方法があります。しかし、人格を変えた瞬間に、「あ、できる!」と思いますので、今まで挑戦できなかった教材や勉強法に挑戦されますね。
Q:南山さんご自身は、実際にどのような勉強法で習得を?
たとえば、私が3か国語(英語、フランス語、スペイン語)を習得したときによくやっていたのは、歩くときに見えるものを全て、スペイン語に変えたり、フランス語に変えたり、英語に変えたりしていました。語学マニアと言われるんですけども、それが私大好きで。見えるもの・聞こえるものを、すぐに理解したいと思うんですね。で、それを「何を言ってるんだろう?」と、単語をメモして帰ったりだとか。その状況で聞こえたものには、「イメージ」があるし「感情」があるので、その後調べると長期記憶化しやすいというメリットがあります。
一方、ただ単語帳を見ただけでは、イメージも状況もない状態です。また、英語を日本語に変えているという事は、日本語の人格でやっているということです。英語の人格に変えるためには、「単語をイメージ」する、もしくは「聞いた瞬間に意味がわかる状態」をリピートで作っていかないといけません。
脳って「体験したこと」は覚えるので、そういうふうに私は勉強していました。受講生の方には、私が3か国語(英語、スペイン語、フランス語)を習得した方法というものも、全部お伝えしています。
Q:受講生にはどのような方がいますか?
色んなジャンルの方がいます。将来仕事で英語を使うために、「どうすれば目標達成できるかを知りたい」と受講された中学生の方もいます。また、会議で英語を使う方や、海外出張が多い方、海外旅行を楽しみたいという方もいらっしゃいます。あとは、日本を離れて海外で事業を広げたいということで、歯医者さんも多いですね。
Q:週1回のセッション以外でのフォローはありますか ?
あります。というのも、NLPE英語コーチングスクールでは、英語学習をする場合には「英語のみ」にフォーカスするのではなく、「人生全般」で診ていきます。ですので、もし何か人間関係や健康、家族、仕事で問題を抱えられたときは、必ずセッションをするようにしています。それは全て無料でやっていますので、たとえば全20回のコースに入られた方でも、数えてみたら24回・25回もやっていたということが結構あります。
また、今後受講生の人数がさらに増えても対応ができるようにと、2か月前からは、東京と大阪で受講生だけが参加できるセミナーを開いています。セミナーでは、10時から17時までみっちり1日をかけて、コーチングやNLPについて全てお伝えをするようにしています。これは、NLPE英語コーチングスクールの大きな強みだと思いますね。
5. NLPを学ぶメリット
Q:コーチングやNLPについて学べると、英語以外にも活かせるのでは?
まさにその通りで、人間関係まで円滑に行きます。というのも、「目標達成理論」を知らないと、英語習得に成功しても、その後に何をしよう?という状態になってしまう人も多いはずです。「英語を使って、何かをしたい」となったときに、「目標達成理論」や、「人間関係を円滑に行う方法」、「コミニケーション能力」さえ持っていれば、何にでも活かすことができます。
Q:どんな方がNLPE英語コーチングスクールに向いていますか?
まず、苦手意識がある方。恐怖心がある方。なかなか学習に取り組めないなど、どうすれば良いかわからない方。コンプレックスがある方。何回も失敗していると感じる方。また、今まで多くの勉強法を試したけれども何も成功できなかったという方は、絶対に「思考」に問題がありますね。自分の中の何かが止めている、習得できない気がするという方は、来ていただけると全て改善できると思います。無料の体験レッスンでは、一時間ほどインタラクション形式でお話しをします。そこでは必ず悩みをお聞きし、カウンセリングをしています。その後で、その方に合ったコースをお伝えしていきます。
読者へのメッセージ
Q:読者にメッセージをお願いします
1番私が伝えたいのは、行動だけを起こしても絶対に結果は出ないということです。過去を基準にした思考、つまり「苦手意識を持ったままの思考」で選択や行動を起こしても、絶対に同じ結果しか出ないんですね。まずは「思考」を変えましょう、ということをお伝えしたいです。
私はよく南アフリカ共和国のネルソン・マンデラ元大統領の例を出します。彼は27年間刑務所にいた方で、最初入った時には終身刑と言われていました。「過去の基準」からの思考では、「一生出られない」ということがわかっていますので、刑務所から出るための選択や行動って絶対に起こしません。そこで、しばらくは何も行動を起こさず刑務所に居続けたんですが、ある時「このままじゃ南アフリカが駄目だ」と。植民地化され、国民が苦しんでいる状態です。
そこで、「もし自分がここから出られるのであれば、今自分は何をするべきか」と考えました。「どんな人間で」「どんな自己評価で」「どんな知識を持つべきなのか」と考え、大学に通い始めたんですね、刑務所の中で。毎週アメリカに手紙も送り、このままじゃ駄目だと言い続けました。また、ラグビーを学んだりもしました。先に思考を変えて、色んなことをし始めてから、全世界が「マンデラ元大統領を出せ」と言って、見事刑務所から出たんですよね。
刑務所を出た後には、「この国家をリードする人は誰だ」と自分に問いかけました。そこでまた、選択や行動が生まれます。最終的に、「自分がもしこの国家をリードするのであれば、今自分はどんな人間であるべきで」「どんな自己評価で」「どんな人格で」「どんな行動を起こして」というふうに決めていった上で、行動を起こしていったんですね。すると、ノーベル賞をとって、数年後には大統領になりました。これって、「行動」にフォーカスしたのではなく、まず「思考」から変えているはずなんですね。
ガンジーやマーティン・ルーサー・キングなど、偉大なことをしてきた人のパターンを見ると、間違いなく思考から変えています。ビジョンを明確に持っているはずなんですね。英語学習も全く一緒で、まずビジョンを持ちます。英語を習得できた人というのは、習得するための思考を持って、選択や行動を起こしているということを、強く伝えたいと思っています。
インタビュー後記
今回インタビューの中で特に印象に残ったのは、「先に自信をつける」という発想でした。南山氏によると、「英語習得に成功すると、あなたは何を得ることができますか?」と受講生の方に尋ねると、「自信」と答える方がほとんどだそうです。しかし、実は順序が逆で、「英語を習得するためには、先に自信をつける必要がある」というお話は、これまで気づかなかったアイデアであると同時に、深く納得させられるものでした。
文法などの知識はあるのに、英語でのコミュニケーションとなると急に自信を持てなくなるという方は、NLPE英語コーチングを通して、特に変化の幅を感じることができるのではないでしょうか。また、英語に加えてNLPやコーチングについて学ぶことによって、「英語習得をしたその先」の可能性がさらに開けてくると感じました。
NLPE英語コーチングスクールでは、無料体験レッスン&カウンセリングを実施しています。自信の無さや苦手意識など、自分の中の何かが英語習得を邪魔していると感じる方は、体験レッスンを検討してみてはいかがでしょうか。
【参照サイト】 NLPE英語コーチングプログラム
English Hub 編集部
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