口頭英作文と音読トレーニングを組み合わせた独自のメソッドで、英語力を効率的に向上させるオンライン英語スクール「ウィリーズ英語塾」。毎週固定の曜日・時間に同じ講師からレッスンを受けられる「担任制」、反復トレーニング重視で設計されたオリジナルWeb教材など、独自の受講システムを採用しています。
今回は、そんなウィリーズ英語塾の「社会人コース」を体験しました。社会人コースでは、英語の文の作りを理解し、徹底的な反復練習に取り組み、学んだ知識を使ってみることで、反射的に英文のルールを使って話せる力を養います。一連のトレーニングを通して、「定型文」英会話に留まらない、雑談を楽しめるレベルの英会話力獲得を目指します。
ここでは社会人コースの予習とレッスンの内容を紹介し、レッスンを受講して感じたことや気づいたことなどもレポートします。
目次
ウィリーズ英語塾とは
音読 × 口頭英作文の独自メソッド
ウィリーズ英語塾の大きな特徴は、音読(RLCトレーニング)と口頭英作文(GCCトレーニング)を掛け合わせた独自メソッドによる学習です。
RLC(Reading, Listening and Conversation)は、学んだ英語表現が口から自然と出るレベルを目指して音読・リピーティング・シャドーイングに繰り返し取り組み、「音声認識力」「文章認識力」「意味理解力」を鍛えるトレーニングです。これによりリーディング力・リスニング力に留まらず、語彙や会話の力も強化されます。
GCC(Grammar, Composition and Conversation)は、口頭英作文に取り組みながら文法と構文を身につけ、会話に応用する力を磨くトレーニング。表現のストックを増やし、自分の言いたいことをすぐに言えるアウトプット力(スピーキング力、英作文力)習得を目指します。
二人三脚で英語学習に取り組める担任制
ウィリーズ英語塾のレッスンでは、毎週同じ曜日・時間に同じ講師からレッスンを受ける「担任制」を選択できます。
担任制では、講師との信頼関係を築きながら、二人三脚で英語学習を進めます。講師が受講生の英語力や成長スピード、得意・不得意などを把握し、効率的にレッスンを進められるのも、担任制のメリットです。
尚、担任制だけでなく、講師をその都度選ぶ自由予約制もあり、毎週の学習時間を固定するのが難しい人にはおすすめの選択肢となっています。
「予習→レッスン→復習」のサイクルでインプット+アウトプット
ウィリーズ英語塾では、予習をしっかりとこなすことを前提としてレッスン内容が構成されています。レッスン前には予習として主に音読・シャドーイングなどの反復トレーニングへの取り組みが求められます。
レッスンでは予習で解いた問題や予習で学んだ単語についての講師からの質問に答え、その知識を応用して口頭英作文などのトレーニングに取り組みます。反復とアウトプットを通してスピーキングに必要な「要約力」と「発話力」を鍛えるレッスンです。
その後はレッスン復習機能を使って10分程度の復習に取り組みます。この「予習→レッスン→復習」のサイクルを繰り返すことで、英語脳が構築され、学んだ知識が定着します。
ウィリーズ英語塾の「社会人コース」とは?
今回体験したウィリーズ英語塾の「社会人コース」は、社会人に必要とされる英語力の基礎を固めることを目的としたコースです。受講生による半年以上のレッスン継続率は87%と高く、また大手法人への英語研修としての導入実績もあり、受講者アンケートの調査結果からは、多くのビジネスパーソンが受講により英会話の実践力向上の成果を得てきたことがわかります。
5つのステップ
社会人コースでは、下記の通り5つのステップごとにオリジナル教材が用意されています。
例えばステップ1では、日常英会話向け/ビジネス英会話向けそれぞれに「約60の文法トピック × 3つのレベル」の内容が用意されています。中学英語レベルの文法・語彙を使ったフレーズが、口をついて出るレベルを目指します。
最後のステップ5では、日常英会話/ビジネス英会話におけるよくあるシーンを想定し、効果的なフレーズを学習。ビジネス英会話の学習では、会議やプレゼンテーション、電話応答などの場面を、講師とのロールプレイを通して学びます。
知識の定着状況に合わせて進度を調整
たとえばStep1-Level1が終了し、次の文法項目にステップアップしたい場合はStep2-Level1へ進みます。もし知識の定着に不安があり、同じ文法項目でトレーニングを続けたければ、同じ文法項目について難易度の高い問題を扱うStep1-Level2へ進みます。
このような流れで5つのステップをクリアしながら、英文独自のルールを理解して英語の土台を築き、反射的に英語を使いこなすための力を身につけます。
ウィリーズ英語塾「社会人コース」の体験レポート
ここからは、ウィリーズ英語塾「社会人コース」の受講体験を、予習とレッスンに分けてレポートします。
※今回は「ビジネス英会話向け」のオリジナルWeb教材を使ってレッスンを受講しましたが、ウィリーズ英語塾では通常、初回レッスンで受講生のレベルチェックを行い、そのうえで講師からおすすめの教材を推薦してもらえます。受講するコースは検討中で、「自分の英語レベルに合った教材を知りたい」という方は、初回レッスン後に講師から教材の推薦を受けることをおすすめします。
音読・シャドーイング中心の予習課題
ビジネス英会話向けオリジナルWeb教材 Step1の最初のテーマは、「Lesson 1: イコールの役割のbe動詞」。以下の通り、予習課題は「GCC Training」、「RLC Training」、「TEST」の3パートに分かれています。
① GCC (= Grammar, Composition and Conversation)トレーニング
GCC Trainingでは、日本語の音声を聞いてから口頭英作文をするトレーニングを行います。
Playボタンを押すと、音声が「日本語 → 一時停止 → 英語 」の順で流れるので、一時停止の間に口頭英作文にトライします。難しい場合は英語の模範解答のスクリプトを見ながら音読でもOKです。再生スピードは上部のつまみで調整できます。
答えられなかった問題や間違えた問題には、後から確認できるようチェックを入れられる仕様になっています。問題は30問ありましたが、いずれも短文のため、あまり時間をかけずに進められました。
最後の問題まで一通り終えたら、「sort by:☑」をクリックしてチェックが入っている問題のみ表示し、繰り返しトレーニングします。
② RLC(= Reading, Listening and Conversation)トレーニング
2つ目のRLC Trainingでは、まず英語の音声を聞きます。音声の内容は、上の画像のシチュエーション(2人の男性が「リモートワークをするうえでのチームビルディングの方法」について話し合っている様子)を表したものでした。
RLC Trainingでは音声をただ聞くのではなく、以下の手順で学習することが推奨されています。
- 音声を聞き取れるか確認し、聞き取れなかった単語を調べる
- 音声に続いて音読する
- 何度もシャドーイングし、シャドーイングが難しいセンテンスにチェックを入れる
- チェックのついたセンテンスのみシャドーイングする
- 登場人物になりきり、特に主語と動詞に意識しながら音読を繰り返す
- 日本語音声で再生し、一時停止の間に口頭英作文をする
この音読とシャドーイングの課題のほかにも、重要フレーズの意味や使い方を覚えること、重要フレーズを別の例文に置き換えて音読することなどの課題が用意されていました。
また、映画やドラマで実際に使われているフレーズを学ぶ課題も用意されていました。ここでは「マイ・インターン」や「プラダを着た悪魔」など、有名な作品のフレーズが取り上げられており、興味をそそられながら楽しく学べました。
③ TEST
ここまで学習を進めた後は、テストを受けて予習課題は終了です。最後のテストとして、並べ替え問題、英作文問題、音声を聞いて穴埋めする問題が用意されていました。
予習はどのぐらい大変?
音読・シャドーイングを合計50回と聞くと負担が大きいように感じるかもしれませんが、ウィリーズ英語塾では1日ですべての音読・シャドーイングを終わらせるのではなく、1日15分程度 × 数日に分けて必要回数をこなすことを推奨しています。
たとえばレッスンを1週間に1回受ける場合、7日間で50回の音読・シャドーイングに取り組むので、1日あたりの予習量はそこまで無理のないボリュームだと感じました。毎日5~15分程度の学習習慣も身につくので、英語学習を継続する仕組みとしても効果的です。
社会人コースはテスト内容がシンプルで時間があまりかからず、空き時間にスマートフォンを使って気軽に取り組めました。
講師とのマンツーマンオンラインレッスン
予習が完了したら、レッスンを予約します。担任制の場合は毎週同じ曜日と時間に受講するので、一度講師を決めたら予約は不要です。
予習で使った教材をレッスンでも使用します。レッスン中は講師が教材をシェアしてくれるので、自分で手元に教材を用意する必要はありません。
最初のGCC Trainingのレッスンでは、予習課題と同じ日本語文だけでなくその応用文も出題され、その場で口頭英作文にチャレンジします。文章を暗記していればよいのではなく、得た知識を自分なりに使う力が試されます。また、講師が雑談を挟んでくれたり、間違った発音を訂正してくれたりしたので、集中力を切らさずに取り組めました。
次のRLC Trainingでは、予習課題で聞いた音声について講師から質問が投げかけられます。まず、2人の男性が何について会話しているのか説明するように、指示がありました。会話音声の意味理解力や英語での要約力が問われているのがわかります。
リモートワークとオフィスワークについての自身の考えを問われ、回答する場面もありました。筆者が回答した英文は、講師が画面右側のチャットボックス上に入力し、英文法や英単語に誤りがあった箇所を修正してくれました。
基本の英文構造を確認して反復練習をこなした予習での取り組みが、講師との実践トレーニングで、場面に応じた発話力につながります。
その後、RLC Trainingの残りの課題とテストについて軽く触れてレッスンは終了。最後に次回のレッスンまでに取り組むべき課題についての説明がありました。
レッスン後に講師からレッスンのフィードバックが届きました。
フィードバックでは、できているところはしっかりと褒めつつ、「decisionの発音に気を付けて」など、できていなかったところをしっかりと指摘してくれました。
レッスン後は復習機能からレッスンで学んだ内容を再確認できます。今回の予習・レッスンで学んだ「Confidence(自信)」という単語について、英語と日本語を切り替えて記憶への定着度をチェックしたり、単語やセンテンスをランダムにテストしたりできるようになっていました。
ウィリーズ英語塾の社会人コースを受講して
ウィリーズ英語塾では、講師が受講生のペースに合わせてレッスンを進めてくれるので、「早く答えなければ」というようなプレッシャーを感じることなく落ち着いてトレーニングに取り組めました。1回のレッスンで1つのパートを確実に終わらせるために、レッスンの後半部分が急ぎ足になるようなこともありません。予習課題の内容を急いで最後までこなそうとするのではなく、納得するまで受講生の疑問に答えてくれます。無理のないペースで集中してレッスンを受け、終了時間までに取り上げられなかった部分については、ホームワークや次のレッスンで取り組むことになりました。
レッスンを受講するまでは、予習で音読・シャドーイングを繰り返すため、「教材をただ丸暗記するだけになってしまうのでは」という懸念がありました。しかし、レッスンでは講師から自分の意見を聞かれるなど、教材から離れて自分の頭で考える場面も用意されていたので、課題の丸暗記に留まらず、表現力を鍛えられている実感を得られました。
社会人コースでは「リモートワークのチームビルティングについて」など、多くの社会人になじみのあるトピックが取り上げられています。実際に遭遇しそうなフレーズや単語が登場し、学んだことをそのまま会話に活用できそうです。
今回の体験では、社会人コースの中で最も初級のビジネス英会話教材「Step 1 中学英語で英会話の基礎を極める – Lesson 1: イコールの役割のbe動詞」に取り組みました。be動詞は中学英語で学んだはずの文法項目ですが、その知識を必要なときに引き出し即座に使いこなせるかというと、自信がない人は多いのではないでしょうか。ウィリーズ英語塾では徹底的なトレーニングにより、身につけた基礎が応用可能なフェーズまで鍛えてくれます。
ビジネスの場で臨機応変に会話するための力を身につけたい多くの学習者が、ウィリーズ英語塾で提示される学習のステップに納得感や手ごたえを得て、受講を継続しているのではないでしょうか。
ウィリーズ英語塾 概要
サービス名 | ウィリーズ英語塾 | |
URL | https://williesenglish.jp/ | |
運営会社名 | 合同会社 WiLLies English ウィリーズ英語塾 | |
本社所在地 | A.Lopez St. Brgy Calamba, City Cebu, Philippine | |
設立 | 2010年 | |
無料体験レッスン | あり(2回) | |
プラン別料金 |
〇社会人コース 【1回25分レッスン】 週1回:3,300円/月 週2回:5,775円/月 週3回:8,030円/月 週4回:10,230円/月 週5回:12,100円/月 【1回50分レッスン】 ※担任制または自由予約制が選択可能。 |
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教材費用 | 市販教材の場合は、入会後別途購入が必要 オリジナルWeb教材の場合は、無料 |
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授業時間単位 | 25分、50分 | |
利用ツール | 独自システム「BIZMEE」、Skype for web、またはZoom | |
レッスン形式 | マンツーマン | |
講師の国籍 | フィリピン | |
講師の人数 | 約130名(2024年11月時点) | |
サポート | メール |
※表内に記載の金額はすべて税込です。
※サービス内容・料金については変更されている可能性があります。最新情報についてはウィリーズ英語塾のホームページを参考にしてください。
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佐藤 ひより
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