【2025年最新】英語シャドーイングにおすすめのアプリ一覧!【スマホでリスニング力強化】

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通訳のトレーニング方法として知られるシャドーイング。発音改善やリスニング力のアップに効果的と紹介されることも多く、実際にシャドーイングに取り組んでみたことがあるという英語学習者も少なくないでしょう。

シャドーイングには英語の音声と内容を確認するためのスクリプトが必要なため、効果を感じてはいたものの、毎回マテリアルを手元に揃えることが負担になって続けられなかったという方もいるのではないでしょうか。トレーニングに適した音源やスクリプトが用意され、場所や時間を選ばず、いつでも気軽にシャドーイングができる環境が整えば、練習へのモチベーションも保ちやすいはず。

そこで本記事では、スマホ1つでできる最新のシャドーイングアプリを徹底比較し、あなたのレベルや目的に合ったアプリ選びをサポートします。初心者から上級者まで、目的別の選び方や効果的な学習法まで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

シャドーイングアプリの選び方

シャドーイングアプリは数多くありますが、自分に合ったものを選ぶことが上達への近道です。ここではレベル別、目的別の選び方や無料・有料の違いについて詳しく解説します。

レベル別の選び方(初心者〜上級者)

シャドーイングアプリを選ぶ際は、まず自分の英語レベルに合ったものを選ぶことが重要です。

初心者の方は、ゆっくりとした発音や基本的なフレーズを扱うアプリがおすすめです。たとえば、スピード調整機能があり、0.5倍速から始められるアプリや、短いフレーズから練習できるものがぴったりです。

中級者の方には、日常会話やビジネスシーンなど様々なコンテンツが用意されているアプリが効果的です。

上級者の方は、ネイティブスピードのニュースや映画のセリフなど、より自然な英語にチャレンジできるアプリを選びましょう。また、難易度表示があるアプリなら、自分のレベルに合わせて段階的にステップアップできるのでおすすめです。

目的別(TOEIC対策/ビジネス英語/発音矯正)

シャドーイングアプリは、学習目的によって選ぶべきポイントが変わります。

TOEIC対策を目指す方は、TOEIC形式の問題や頻出フレーズを集中的に練習できるアプリがベストです。スコア別の教材が豊富なアプリを選べば、目標スコアに合わせた効率的な学習が可能になります。

ビジネス英語を強化したい方には、会議やプレゼンテーション、メールの書き方など、実践的なビジネスシーンに特化したコンテンツを提供するアプリがおすすめです。

発音矯正を重視する場合は、AIによる発音分析機能や、ネイティブとの発音比較ができるアプリが効果的です。特に口の形や舌の位置まで詳しく解説してくれるアプリは、発音の細かな改善に役立ちます。

無料アプリと有料アプリ、どっちがいい?

シャドーイングアプリには無料版と有料版がありますが、どちらを選ぶべきでしょうか。

無料アプリは手軽に始められるメリットがありますが、コンテンツ量に制限があったり、広告が表示されたりすることが多いです。一方、有料アプリは月額500円〜2,000円程度で利用できるものが多く、豊富なコンテンツや高度な機能を使うことができます。たとえば、無制限の録音機能や発音スコアリング、AIによる個別フィードバックなどは有料版の特典として提供されていることが一般的です。

初めは無料版で試し、効果を実感してから有料版にアップグレードするという方法もおすすめです。ただし、無料でも基本機能が充実しているアプリも増えていますので、予算と学習目標に応じて選びましょう。

編集部厳選!注目のシャドーイングアプリ10選

初級者におすすめ!スタディサプリENGLISH「新日常英会話」「ビジネス英語」


スタディサプリEnglishの「新日常英会話」と「ビジネス英語」は、いずれも有料スマホやタブレット、PCなどで学習できるオンライン学習プログラムです。レッスン数が豊富で、ドラマ仕立てのストーリを通して楽しく英語表現を学べるのが特徴です。

アプリ内には様々な便利機能が搭載されています。中でもシャドーイングに便利なのが「オートリスニング機能」。収録レッスンの会話音声を全て自動再生でき、スクリプトも同時に表示させることができます。さらに、バックグラウンド再生ができ、家事などをしながら聞けるのもポイントです。

基本的にそれぞれの登場人物のセリフは1文ずつで、使われている英語も難易度が高いものではありません。スピードもゆっくりめなので、一般的な教材を使ってトライしてみたけれど難しくて挫折してしまった方や、初めてシャドーイングにトライしたいと思っている方におすすめです。

総合的に英語力を伸ばしたいならPOLYGLOTS(ポリグロッツ)の「レシピー」

POLYGLOTS レシピー
あらゆるジャンルの英語ニュース記事が読めるPOLYGLOTS(ポリグロッツ)の英語学習アプリ「レシピー」。コンスタントにアップされる最新の記事に触れられるだけでなく、独自のAIアルゴリズムがユーザーの興味・関心に合わせた記事をおすすめしてくれます。

プレミアムプラン(有料)ユーザーであれば、音声による読み上げ機能に対応した記事や、オーディオブックの利用も可能。英文を表示させた状態で英語音声を流せるので、シャドーイングにもぴったりです。

また、英文中の単語をタップすると意味が表示され、調べた単語は自動的に単語リストに追加されます。リスト内の単語は単語テスト機能で復習もできるため、シャドーイングと同時に語彙力アップも目指したい方にもおすすめのアプリです。

徹底的に苦手を改善するなら「シャドテン(PROGRIT-学習アプリ-)」


シャドテン」は、コーチング英会話の「PROGRIT(プログリット)」が提供するシャドーイング添削サービスです。英語学習のプロが、各受講生のレベルに合ったシャドーイング教材を選定してくれます。受講生は録音したシャドーイング音声を提出し、フィードバックをもらいながら改善を図ります。

改善すべきポイントを詳細に解説してもらえるので、間違った進め方のまま続けて変な癖がついてしまうという不安がありません。添削は毎日行ってもらえるため、モチベーションを保ちながらシャドーイングを習慣化したい方にはぴったりです。

受講者はPROGRITが独自開発した「PROGRIT-学習アプリ-」を利用でき、シャドテンで扱っている300以上の教材を聞くことが可能です。指定区間のリピート再生ができるAB再生機能を搭載しており、フィードバックで指摘された部分や苦手だと感じる部分を集中的に練習できるのも魅力です。

AIと気軽に対話しながら実践的な英会話力を磨く「スピークバディ」

スピークバディ メイン

スピークバディは、AIキャラクターと気軽に英会話練習ができる人気アプリです。日常生活やビジネスシーンですぐに使える800以上のシーンが収録されており、AIによる高精度な発音認識機能によって正確なフィードバックが得られます。

AIを駆使した最先端の学習メソッドで、発音を発音記号レベルで細かく確認できるため、ネイティブにも伝わる英語を習得できるのが強みです。単語学習から応用練習まで5段階のトレーニングで実践力を身につけられ、学んだキーフレーズを別のシーンで使う練習もできます。

英語コーチング付きのプランでは、シャドーイング機能が使えるようになり、再生速度を調整してレベルに合わせた練習が可能です。時間や場所を選ばず、人の目を気にせずトレーニングできるため、英会話初心者や人見知りの方にも最適です。予約不要でいつでもどこでも学習でき、1日15分程度の学習で効果を実感できるコスパのよいアプリとして評価されています。

短時間で効率的に学べる3部構成レッスンのAI英会話「Speak(スピーク)」

AI英会話アプリ Speak トップページ

Speakは、効率的な英語学習を提供するスピーキング特化型AI英会話アプリです。1日20分の3部構成レッスン(動画、ドリル、AIロールプレイ)で構成されており、短時間で集中的かつ効果的に学習を進めることができます。

特筆すべきは、AIによる会話練習、添削、カスタム問題作成機能が充実している点です。また、ネイティブ講師による動画レッスンも提供されています。各レベルでは「日本語で学ぶ」「英語で学ぶ」を選択できるため、自分のレベルに合わせて学びやすい設計になっています。

レベル別に英会話練習ができる「ビデオレッスン」の他、AIとフリートークやロールプレイができる「AI会話」、英会話のポイントやニュアンスが学べる「ミニコース」があります。学んだ表現を繰り返し練習することで、より自然な英語の習得が可能です。初級者から上級者まで幅広いレベルに対応し、体系的に英会話力を向上させたい人におすすめです。

音声変化を理解し「聞く」と「話す」の力を同時に鍛える「TORAbit」

TORAbitは、英語コーチングで有名なトライズ株式会社が開発したAI英語学習WEBアプリです。英語のリスニング力アップに効果的な「シャドーイング」とスピーキングの瞬発力を鍛える「パターンプラクティス」の2つを、スマートフォン1つでいつでもどこでも気軽に学習できるサービスです。

シャドーイング機能「シャドトラ」は、5ステップ方式を採用しており、段階的に学習を進めます。AIによる採点機能も搭載されており、発話内容をAIが採点して100点満点でスコアを表示します。音声変化を把握しながら、単語一つひとつを聞き取れるようになるのが特徴です。

レベルは初級から上級まで選択でき、旅行・スポーツ・文化などの日常の話題から会議や交渉、投資家へのプレゼンテーションなどのビジネスシーン、IT・金融・医療など業界別まで、さまざまなジャンルの教材を豊富に取り揃えています。月額料金が比較的リーズナブルで、10日間の無料体験も提供しています。リスニングとスピーキングを同時に鍛えたい人におすすめのアプリです。

プロフェッショナルの添削で本気で英語力を向上させる「シャドーイングバディ」

シャドーイングバディは、アプリを使ったオンライン英語コーチングサービスです。徹底的に無駄をそぎ落とすことで、英語コーチングとしては異例の価格を実現しました。

毎日40分のハードなシャドーイング課題に挑戦し、課題の最後には音声を提出すると、コンサルタントが毎日添削して改善点をフィードバックします。さらにネイティブコーチの専門的なレッスンが受け放題です。

シャドーイングバディは楽ではありませんが、だからこそ短期間で英語のスピーキング、リスニングを向上させられます。ユーザーからは「発音や読みの仕組みがわかり、始めてよかった」「出先でセンテンスで思い出せるようになった」といった声が寄せられています。本格的な英語習得を目指す「本気の方」に向けたサービスで、スキマ時間を活用して効率的に学習したい方におすすめです。

映画・ドラマで主人公になりきり楽しみながら英語を習得「LanCul(ランカル)」

LanCulは、映画・ドラマのワンシーンを活用したシャドーイング英会話アプリです。映画・ドラマのワンシーンで主人公に”なりきって”シャドーイングの練習ができ、リスニングから発音・スピーキング力までを楽しく、効率よく学べます。

ドラマや映画のワンシーンの真似をすることで、通常のシャドーイング教材のようなやらされ感のある練習とは一味違って楽しみながら行うことができます。例えばハリーポッターのワンシーンや、アメリカのフレンズというドラマのワンシーンを切り取って練習を行うことができます。

ライブ配信では発音のコツなど幅広い英会話を学べ、フォロワー100万人を超えるSNSで活躍中の講師も登場します。さらに、全国20店舗以上とオンラインで展開する英会話カフェへの予約・参加も可能で、30カ国以上の外国人スタッフとリラックスした環境で英語を話したり、異文化交流ができます。カジュアルに楽しみながら英語学習を続けたい方におすすめです。

AIが分析する完全カスタマイズで「英語脳」を作る学習法「Plang(プレン)」

Plangは、「英語脳」を作るAI英会話アプリです。頭では分かっていても英語で話せなかった中級以上の学習者向けに開発されています。

AIがあなたの英会話の実力を細かく分析し、話せる文章の長さ、上手く使えない単語、不自然な表現や発音などをピンポイントで探し出します。この分析を基にあなたにとって最適な学習を提案してくれます。

英語を話すための「シャドーイング」機能では、通訳士が最もよく行う学習法を採用。ネイティブスピーカーが話す英語のあとを追いながら話すことで、会話の状況を理解しながら表現を学べます。

また、ドラマ、映画、Vlog、アニメなど、20万本以上の現地動画コンテンツで本物の英語を学べるのも特徴です。自然と英語的な思考を身につけ、ネイティブのようにスムーズに英語を話せるようになりたい方におすすめのアプリです。

無料あり!その他のピックアップシャドーイングアプリを一挙紹介!

先ほどご紹介したアプリは質の高い有料アプリが中心でしたが、ここでは無料でも使えるシャドーイングアプリを一挙に紹介していきます。

HayanMind RedKiwi(レッドキウイ)

人気の英語学習アプリで、映画やアニメなど様々なジャンルの動画から英語表現を学べます。ネイティブの発音や実践的な表現を学べ、ディクテーションやシャドーイングで英語力を鍛えられます。無料版では時間制限やコンテンツ制限がありますが、普段使われない自然な英語表現が学べる点が魅力です。シャドーイング機能とAIによる発音採点機能で効果的な練習が可能です。

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WILLIES ENGLISH最強 英語 シャドーイング

シャドーイングに特化したアプリで、お気に入りの映画や動画を教材にできます。豊富なコンテンツと速度調整機能(0.6倍から1.3倍)が特徴で、音声認識技術であなたのシャドーイングを採点し、どこが聞き取れないか、発音できないかを自動判定します。分からなかった単語を単語帳に保存し、オリジナルの復習テストを作成できる機能も便利です。

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PLATO CORP 6秒えいご漬け

「聴く力」「話す力」を短期間で伸ばすための教材で、シャドーイングでリスニング力とスピーキング力を鍛えられます。英語をなんとかしたいなら「えいご漬け」シリーズとして様々な製品を展開。CEFR(国際的な語学力の基準)に準拠したコンテンツを提供し、対話文で構成され、6つのレベルに分けられています。無料体験期間があり、シャドーイングだけのモードと音声認識による判定モードの2パターンで練習できます。

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VoiceTube動画で英語学習 – VoiceTube (ボイスチューブ)

世界で500万人が利用する無料英語学習アプリで、YouTubeの動画を見ながら楽しく英語を勉強できます。台湾初の英語学習に特化した動画サービスで、日本語・英語字幕付きの動画で英語を聞き流してリスニング力を鍛え、実用的な英語表現を学べます。録音機能で発音練習(シャドーイング)も可能で、気になる単語を保存して自分だけの単語帳を作ったり、単語クイズやスピーキングの発音分析もできます。

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Cake公式アプリ – 英語&韓国語学習

世界中で一億人が使う英語&韓国語学習アプリで、毎日更新される無料動画や音声コンテンツで学習できます。言語の専門家が厳選したネイティブが使うリアルな表現を学べ、スピーキング練習や複数の学習モードで英語スキルを向上できます。YouTubeの学べる英会話動画を紹介してくれる点が特徴で、字幕付きで動画を視聴し、繰り返し練習でき、発音をAIでチェックできます。無料版でも基本機能は使えます。

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コト発音博士

「発音博士」はその名の通り英語発音をチェックするアプリで、発音評定エンジンSeePhony®を使用して発音を視覚化します。ネイティブスピーカーと自分の発音の違いを確認できる点が特徴で、どこをどんな風に発音したかを明示して採点します。発音を録音することができるので、客観的に自分の発音を聞き、お手本と聞き比べることができます。お手本を聞く→発音する→結果を見るというサイクルで効率的に練習可能です。

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本気の人の英語学習 えいご漬けMOKA

シャドウイング・トレーニングで英語力を身につける総合型の学習アプリで、初心者からTOEICスコアアップを目指す人まで対応しています。お手本と同時にスピーキングのトレーニングをするので、今まで気づかなかった自分の発音の癖などを矯正できます。英単語暗記・文法学習・英会話学習の3点から英語が身に付くアプリで、約30000もの英語センテンスを含む3970のシャドーイング・トレーニングを利用可能です。7日間のお試し期間があります。

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英語シャドーイング:Easy Natural English

ネイティブの自然な英語表現を学ぶのに最適なアプリです。スクリプト付きのアプリで自分が知っている英語の音と実際のネイティブによる音声とのズレを確認・修正できます。録音機能を活用して自分の発音を確認でき、無料でシャドーイングの練習ができます。様々な難易度のコンテンツが用意されており、自分の音声を録音したり、ワンタップで音声を再生したりできる便利な機能があります。初心者から上級者まで幅広いレベルに対応しています。

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VOA Learning English

アメリカの国営ラジオ局Voice of Americaが提供する英語学習アプリで、ラジオのニュースやアメリカの歴史・文化などの情報を英文で届けてくれます。英文はゆっくりとしたスピードで読み上げてくれるので、シャドーイングの練習にもぴったりです。綺麗なアメリカ英語を学びたいという方におすすめで、無料で一流のスピーカーによる生の英語音声に触れることができるのが最大の特徴です。ニュース形式なので、時事問題についても学べます。

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話せる英文- TED TOEIC 英会話 シャドーイング

TED、海外ドラマ、TOEIC、BBCニュースなど多様な英語素材を使用したシャドーイング練習が可能なアプリです。自分の好みや学習目的に合わせて自由にコンテンツを選択でき、ビジネス英語を学びたい方はTOEIC関連の教材を、時事英語に興味がある方はBBCニュースを選ぶことができます。達成率のグラフ表示機能が搭載され、モチベーションの維持につながる点も魅力的です。無料版でも基本機能は使えますが、一部機能に制限があります。

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シャドーイングとは?その効果と科学的根拠

シャドーイングについて詳しく知ることで、より効果的に学習を進めることができます。ここではシャドーイングの効果と科学的根拠について解説します。

なぜシャドーイングは英語学習に効果的なのか?

シャドーイングが英語学習に効果的な理由は、脳の言語処理メカニズムに関係しています。

シャドーイングは聞こえてくる音声に対してほぼ同時に発音することで、聴覚情報と発話の間のタイムラグを最小限にします。これにより、言語の「プロソディ」と呼ばれるリズム、イントネーション、強弱のパターンを自然に体得できるのです。

さらに、シャドーイングは「インプットとアウトプットの同時処理」という高度な認知活動を促すため、英語の情報処理速度が向上し、リアルタイムでのコミュニケーション能力も自然と高まっていくと考えられています。

リスニング・スピーキングへの具体的効果

シャドーイングがリスニングとスピーキング両方のスキルを向上させる具体的な効果について見ていきましょう。

リスニング面では、音の認識精度が高まり、英語特有の音のつながり(リエゾン)や音の脱落(エリジョン)などを正確に聞き取れるようになります。また、集中して聞く力も養われるため、長時間の英語音声でも内容を理解し続ける耐性がつきます。

スピーキング面では、英語特有のリズムやイントネーションが自然と身につくため、より自然で流暢な発話ができるようになります。特に日本人が苦手とする「/r/と/l/の区別」も改善されやすいと言われています。

さらに、瞬時に英語を処理する能力が向上するため、会話のスピードについていけない、咄嗟に英語が出てこないといった問題の解消にも効果的です。

音読やリピーティングとの違い

シャドーイングと似た学習法に「音読」や「リピーティング」がありますが、それぞれに特徴と効果の違いがあります。

音読は文字を見ながら声に出して読む方法で、発音と綴りの関係を理解するのに役立ちますが、リスニング力の向上には限界があります。リピーティングは音声を聞いた後に真似る方法で、正確な発音を意識できますが、「聞いて→覚えて→話す」というプロセスを踏むため、瞬時の処理能力は鍛えられにくいです。

一方、シャドーイングは聞こえてくる音声にほぼ同時に追いかけるように発音するため、リアルタイムでの言語処理能力を鍛えられます。また、文字に頼らずに音声だけで練習するため、純粋なリスニング力と発話力を同時に強化できるのが特徴です。

学習の段階に応じて、こうした方法を使い分けることで、より効果的な英語学習が可能になります。

シャドーイングの正しいやり方・学習手順

効果を最大化するためには、正しい方法でシャドーイングを行うことが重要です。ここでは初心者向けのステップや学習時間の目安、よくある間違いについて解説します。

初心者でもできるステップ別の練習方法

シャドーイングは難しそうに感じるかもしれませんが、段階を踏めば初心者でも確実に上達できます。

まず最初のステップは「内容理解」です。使用する音声の内容を事前に理解しておくことで、シャドーイング中に意味を考える負担が減ります。次に「リーディング」を行います。これは音声を聞きながらスクリプトを目で追い、音と文字の関係を確認する段階です。

3つ目のステップは「クイック・レスポンス」で、1〜2語の短いフレーズごとに少し遅れて発音する練習です。徐々に遅れを少なくしていきましょう。そして最終段階が「シャドーイング」です。ここでは文字を見ずに、聞こえてくる音声にほぼ同時に発声していきます。特に初心者は0.7〜0.8倍速に調整したスピードから始めるとスムーズに取り組めるでしょう。

1日何分?効果を最大化する学習時間の目安

シャドーイングの効果を最大化するための学習時間は、「短時間・高頻度」が鍵となります。

集中力を保ったまま行える15〜20分程度の練習を、1日1〜3回実施するのが理想的です。毎日続けることで効果が大きく変わるため、たとえば通勤・通学前に10分、昼休みに5分、就寝前に10分など、日常のスキマ時間を活用するのがおすすめです。

また、同じ音声素材を3〜5日間は繰り返し練習し、完全に言えるようになってから次の素材に進むようにしましょう。上記に加えて、週末にはまとめて30分程度の集中練習を行うのも効果的です。

ただし、初心者の方の継続のコツとしては、1日の最低目標を「たった5分」と決めておくと、どんなに忙しい日でも習慣が途切れにくくなるのでおすすめです。

よくある間違いやNG例

シャドーイングで効果を得られない原因で最も多いのが「完璧主義」です。すべての単語を正確に発音しようとするあまり、流暢さが損なわれてしまいます。シャドーイングの目的は流暢さの獲得なので、多少の脱落があっても気にせず先に進むことが重要です。

次に「早すぎるスピード設定」も問題です。無理に速いスピードでチャレンジすると、発音が不明瞭になり、正しいリズムが身につきません。自分が80%以上カバーできるスピードから始めましょう。

また「文字に頼りすぎる」ことも効果を下げる要因です。常にスクリプトを見ながら行うと、リスニング力が向上しにくくなります。最初は文字を見て練習し、徐々に文字なしでチャレンジするのが正しい手順です。

さらに「単調な素材だけで練習」することも避けるべきです。様々なジャンル、スピード、アクセントの音声に触れることで、真の対応力が身につきます。

シャドーイングアプリを使うメリット・デメリット

アプリを使ったシャドーイング学習には様々なメリットとデメリットがあります。ここではそのバランスや向いている人の特徴について解説します。

アプリ学習のメリット(スキマ時間・録音・フィードバック)

シャドーイングアプリを活用する最大のメリットは、時間と場所を選ばない学習環境です。通勤前や昼休み、就寝前のわずかな時間でも効率的に練習できます。

スマートフォン一つで高品質な音声教材にアクセスでき、再生速度の調整も自由自在です。特に最新のアプリでは、AIによる発音分析機能が飛躍的に向上しており、リアルタイムで発音の正確さやイントネーションをスコア化してくれます。

また、自分の声を録音して後から聞き直す機能は、客観的な自己評価を可能にします。さらに、継続のモチベーションを保つための「学習記録機能」や「目標達成度表示」も魅力的です。中には、プロの講師によるフィードバック機能を備えたものもあり、一人では気づかない改善点を指摘してもらえる環境もアプリ1つで実現できます。

デメリットと補完すべき学習方法

シャドーイングアプリにはメリットがある一方で、デメリットも存在します。

最も大きな短所は「フィードバックの限界」です。AIによる発音チェックは進化していますが、微妙なニュアンスやコミュニケーション上の自然さまでは完全に評価できません。

また、アプリ内のコンテンツは量・種類ともに限りがあるため、長期的に使用すると素材が不足する可能性があります。さらに、画面を見ながらの学習は目の疲労を招きやすく、長時間の練習には向いていません。

こうしたデメリットを補完するには、オンライン英会話や対面レッスンを併用し、実際の会話での応用力を養うことが効果的です。また、YouTube動画やポッドキャストなど無料の音声素材を活用すれば、コンテンツの幅を広げられます。

特に自分の興味のある分野の動画やニュースを素材にすることで、モチベーションを維持しながら多様な表現を学べるでしょう。

向いている人・向いていない人

シャドーイングアプリが特に効果的なのは、「英語の独学経験がある人」です。明確な目標を設定し、自分でコツコツと継続できる方は、アプリの機能を最大限に活用できるでしょう。また、スキマ時間を徹底活用したい方にも向いています。

一方、「対面でのコミュニケーションを重視する人」には、アプリだけの学習は物足りなく感じる可能性が高いです。また、発音ルールの知識が十分でない超初心者の方や、そもそも英語のリスニングに大きな苦手意識がある人は、アプリだけで始めると挫折しやすいです。

このような方は、まずスクールでの基礎的な発音講座やリスニング教材で土台を作ってから、シャドーイングアプリに取り組むことをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

シャドーイングアプリについて、多くの方から寄せられる質問とその回答をまとめました。学習を始める前の疑問解消にお役立てください。

シャドーイングアプリは本当に効果がありますか?

言語学習の観点からも、耳と口を同時に使うシャドーイングは効率的な学習法として認められています。ただし、効果の現れ方には個人差があり、特に初期段階では目に見える成果が出にくいこともあります。効果を実感するのには2〜3ヶ月かかることも多いので、まずはその期間を目標に継続してみてください。

無料アプリだけで英語力は伸びますか?

無料アプリでも基本的なシャドーイング練習は十分に行えるため、英語力向上は可能です。特に初心者から中級者レベルであれば、無料版の機能とコンテンツでも十分な効果が期待できます。

ただし、無料アプリには広告表示や使用時間制限、コンテンツ数の制約などがあることが一般的です。英語力を効率的に伸ばすためには、無料アプリで基礎を固めた後、特定のスキルを強化したい段階で有料版や他の教材・スクールを組み合わせるという方法が効果的です。

最近では無料でも質の高いコンテンツを提供するアプリも増えているので、複数試してみて自分に合うものを探すことをおすすめします。

どのくらいの頻度・時間でやればいいですか?

シャドーイングの最適な頻度と時間は、「短時間・高頻度」が基本です。実践的には、朝の通勤前と夕方の帰宅後に各10分ずつ行うパターンや、昼休みの5分と就寝前の10分を使うパターンなどが人気です。

週末にはややまとまった時間(20〜30分)で復習するというリズムも効果的です。最も大切なのは「毎日続ける」ことなので、忙しい日でも「最低3分だけは必ずやる」といった具体的な最低ラインを決めておくと継続しやすくなります。

ビジネス英語やTOEIC対策にも使えますか?

シャドーイングアプリは、ビジネス英語やTOEIC対策にも十分活用できます。特に目的別のコンテンツを提供しているアプリを選べば、効率的に対策が可能です。

ビジネス英語向けのアプリでは、会議やプレゼンテーション、電話応対、メール文例など、実践的なビジネスシーンに特化した音声素材が用意されています。TOEIC対策としては、Part 3・4のリスニングセクションの練習に特に効果を発揮します。実際のTOEIC形式の問題をシャドーイングで繰り返し練習することで、出題パターンに慣れるだけでなく、会話の流れや状況把握能力も向上します。

多くのアプリでは難易度別にコンテンツが分類されているため、目標スコアに合わせた教材を選べるのも魅力です。

録音・添削機能はあったほうがいい?

シャドーイングアプリを選ぶ際、録音・添削機能は非常に重要です。自分の発音を録音して聞き直す機能があると、客観的に自己分析ができ、改善点を見つけやすくなります。特に日本人特有の発音の癖に気づくためには必須の機能と言えるでしょう。

さらに進化したアプリでは、AIによる発音分析機能が搭載されており、イントネーションやリズム、個々の音の正確さまでスコア化してフィードバックしてくれます。これにより「どこを」「どう」直せば良いのかが明確になります。

ただし、完璧な発音よりも「伝わる英語」を目指すなら、過度に添削機能に依存しすぎないことも大切です。録音機能と添削機能のバランスが取れたアプリを選び、定期的に自分の成長を確認する道具として活用するのがおすすめです。

まとめ|あなたに最適なアプリで、今日からシャドーイング習慣を!

本記事で紹介したように、自分のレベルや目的に合ったアプリを選ぶことがシャドーイングの成功の第一歩です。初心者なら基本的な機能が使いやすいアプリから、中・上級者なら豊富なコンテンツと詳細なフィードバック機能を備えたアプリを選びましょう。

大切なのは「続けること」。たとえ1日5分からでも、毎日の習慣にすることで必ず効果は現れます。また、アプリだけに頼らず、実際の会話機会を作ったり、多様な英語素材に触れたりすることで、総合的な英語力を伸ばしていきましょう。

ぜひこの記事を参考に、気になったアプリは気軽に試してみてくださいね!

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Bob

3ヶ月のロンドン滞在中に英会話にのめり込み、日本国内で自主学習×オンライン英会話にて英語を習得。英語対応コールセンター、外資系企業勤務などを経て、英会話スクールを運営。現在はフリーランスのオンライン英会話トレーナーとして活動中。

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