オンライン英会話で英語力が伸びない理由は？上達につなげるポイントを解説

「オンライン英会話レッスンの受講を長く続けているのに、英語力の伸びを感じられない」という悩みを耳にすることがあります。同じオンライン英会話を受講しても、確かな手応えを得られる人と、なかなか成長を実感できない人がいる背景にはどんな理由があるのでしょうか。

オンライン英会話レッスンでは、講師が学習者を上手くリードして英会話が続くようサポートしてくれます。しかし、何の戦略も立てずに受け身で授業を受けているだけで英語力を劇的に伸ばすことは難しいものです。

ここからは、英会話力の伸び悩みを感じた際に確認したい3つのポイントを紹介します。

オンライン英会話で英語力が伸びない理由

  1. 具体的な戦略を持たずに英会話レッスンに臨んでいる
  2. 新しい語彙・英語表現のインプットが不足している
  3. フリートークレッスンの受講だけを繰り返している

1.　具体的な戦略を持たずに英会話レッスンに臨んでいる

オンライン英会話に臨む際、毎回のレッスンの中で「どんなことを練習したいか・できるようになりたいか」についての明確なイメージを持っていますか？

ただなんとなくレッスンに参加し、講師からの問いかけに反応するだけで精一杯の状況では、効果的な英語の習得につながりにくく、達成感も感じづらいでしょう。

レッスンを数多く受けているのに上達が感じられないという方は、クリアしたい目標が定まっておらず、そもそも何を目指して頑張ったらよいのかが明確になっていないのかもしれません。場数を踏んで英会話に慣れるプロセスも大切ですが、「レッスンを受けること」自体が目標になっていないかを今一度振り返ってみてください。

毎回のレッスン時にスモールゴールの設定を習慣化しよう

具体的な戦略を持った上で英会話練習に臨むには、レッスン前の目標設定が欠かせません。その際、「文法ミスをしないように会話する」といった大まかな目標ではなく、より具体的で、現実的に達成可能なスモールゴールを立てることが重要です。

【レッスン前に立てる目標の例】

  • 動詞の変化に注意しつつ、He／Sheなどの三人称単数を使った英文を5回以上会話の中で取り入れる。
  • 質問に答える際は、Yes／Noだけで終わらせず、becauseなどの接続詞を使って必ず理由を添えて回答する。
  • 自分が質問に答えた後は、会話がスムーズに続くように相手にも毎回意見を聞く。

このように、自分の意識と頑張り次第で達成可能な目標を立てることで、それらをクリアするために取り組むべきレッスン前の予習内容も考えやすくなります。

また、英会話レッスンのはじめに「今日はこの目標を達成したい」とあらかじめ講師に伝えることも有効です。目標の共有により、練習したい内容に合わせて会話テーマを選択したり、講師側から学習者に発話を促したりできるので、講師のサポートも上手く活用しましょう。

2.　新しい語彙・英語表現のインプットが不足している

中級レベル以上の学習者は、英会話にもある程度慣れてくる一方で、既知の英語表現や文法だけでは会話の幅が広がらず、特に上達を感じにくくなります。

この段階で重要なのは、新しい英語フレーズや語彙をインプットし、それらをレッスンの中で積極的に使おうとする姿勢です。受け身で英会話レッスンを受けているだけでは、自分がいつも使っている範囲の知識のみに頼った発話に終始してしまいがちです。

「なんとなく会話は続くようになったけれど、ステップアップできている気がしない」と感じている場合は、アウトプット練習よりもインプットの量が足りていないのかもしれません。

中・上級者でも新たな語彙のインプットを欠かさない

英語力は、一度身につけたら自然と頭に残り続ける訳ではなく、覚えた単語や文法を使う機会がなければ、その知識も徐々に錆びついてしまいます。英語を使いこなしている人の多くは、すでに高い語学レベルに達していたとしても、新たなインプットを怠らずに学習を続けています。

新たな知識を取り入れる際は、ランダムに単語やフレーズをピックアップするのではなく、経済・環境問題・政治など、テーマを絞った上で語彙をインプットするとより効果的です。特定のトピックにターゲットを絞ることで、関連する語彙をセットで覚えやすくなり、オンライン英会話レッスンでのアウトプット時に、テーマについてより深いやり取りができるでしょう。

スピーキング練習に取り組んでいると、「上手く話せるかどうか」にばかり意識が向きがちですが、伸び悩みを感じているのであれば、レッスン前に新たなインプットが十分できているかを見直すことも必要です。

3.　フリートークレッスンの受講だけを繰り返している

「レッスンテーマを選ぶのが面倒」「自由に話した方が楽しそう」といった理由から、毎回のレッスンでなんとなくフリートークを選択している学習者は少なくありません。

フリートークは、自然な英会話の練習に最適のように思えますが、柔軟性の高さゆえに実は難易度が高く、特に英語初心者には適さない場合もあります。講師から振られた質問に対してその場で答えを考え、自分の言いたい内容を英文として組み立てるプロセスには、想像以上に大きな負荷がかかります。

あらゆる話題に対応し、自由度の高い英会話をこなせる状態は、あくまでも上級者が目指すべき目標です。はじめからハードルが高すぎると、「できたこと」よりも「できていないこと」ばかりに意識が向きがちになるため、達成感よりも挫折感が大きくなってしまう可能性があります。

英語初心者はあらかじめ準備した話題についてスムーズに話せる状態を目指そう

英語初心者の場合は、「このトピックなら、会話の中でこのフレーズや疑問文を使ってみよう」とレッスンで使いたい英文をあらかじめ複数決めておいてもよいでしょう。

実際の日常会話でそのような下準備をできることは少なく、用意したフレーズを使うだけではリアリティーがないと感じる方もいるかもしれません。しかし、最終的に自由度の高い英会話に移行するためには、まずは特定の場面を想定した状況設定の中で使える英語表現をできるだけ多く集める必要があります。

このような練習を繰り返し、学んだフレーズがスラスラと口から出てくる状態になってはじめて、多様な会話シーンに対応できるだけの柔軟性と応用力を身につけることができるのです。

まとめ

オンライン英会話レッスンを通じて英語力を効果的に伸ばすには、単に会話を楽しむだけでなく、戦略的なアプローチが必要です。

今回紹介した伸び悩みの3つの原因と課題の克服方法を意識しながら継続的に練習に取り組むことで、英語力の向上を実感できるはずです。

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