アメリカ系企業は世界的に有名な企業も多く、比較的高い年収が提示されるポジションが多いことからも、求職者からの人気の高い就職・転職先となっています。英語使用業務の経験を積みたい方や、将来的な米国勤務の可能性を求めている方が転職を考える際にも、有力な選択肢の一つとなるでしょう。一方、求人倍率が高いことから、面接に向けた事前の対策も重要です。
アメリカ系企業は一般的に高い給与水準を期待できる反面、ハイレベルな実績を求められるケースもあります。業界や企業ごとに社風は大きく異なるため、メリットだけでなく、このような注意点にも目を向けて、自身の希望する環境と合致しているかどうか慎重に検討することが大切なポイントとなります。
ここでは、外資アメリカ系企業で働くことを検討中の方に向けて、アメリカ系企業の特徴や就職/転職活動において知ってきたいポイントと代表的な企業名一覧を紹介します。
※記事内の情報は2022年3月調査時点のものです
English Hub 編集部のおすすめスクールPICK UP!
就職・転職に向けて英語力を磨くなら「ビズメイツ(Bizmates)」
特徴の1つが、レッスンに完全連動した見放題の動画教材。「正しい数字の読み方」「丁寧な言葉で断る」など、約10分で予習・復習に取り組める動画が1,000本以上用意されています。
また、ビズメイツでは全トレーナーがビジネス経験者。実際の業務内容に合わせたレッスンや英語面接対策、プレゼンの予行演習、資料や英文メール添削にも対応しています。
レッスンは朝5時~深夜25時まで開講。レッスン予約は5分前まで可能なのも、忙しい方にとって嬉しいポイントです。ビズメイツでは、英語力診断付の無料体験レッスン(25分)が提供されています。
目次
1.アメリカ系企業の特徴
成長傾向にあるアメリカ市場を背景に、多くのアメリカ系企業が高い給与やブランド力などの魅力を持ち、就職先として高い人気を持っています。
アメリカ企業の勤務条件の特徴として、フレックスタイム制を導入している企業が多く、あらかじめ定められた時間に拘束されるのではなく、フレキシブルに勤務時間帯を調整できるケースが少なくありません。その代わり、具体的な成果を求められる傾向にあり、成果を出すために結果として長い労働時間となってしまうことがあります。
また、アメリカ本社とのやり取りがあるケースや、諸外国に拠点を複数持っている場合には、時差がある中で打ち合わせを行う必要も出てきます。早朝や夜の時間帯に打ち合わせが入ると、毎週決まった時間にプライベートの予定を組むことは難しくなることもあります。
アメリカ系企業の年収レンジは高く、有名IT企業の技術/営業職であれば新卒採用でも1年目から年収600万円以上が提示されているケースもあります。
1-1.アメリカ系企業の魅力
アメリカ系企業の大きな魅力の一つに、世界的に経営基盤を持った大手企業での就業経験を得られることが挙げられます。
アメリカ企業全体の時価総額は50兆ドルを超え、全世界時価総額の40%以上(2021年10月時点)を占める割合となっている(参照:岡三証券「外国株式投資の魅力」より)ことや、世界共通のブランドを持っていることなど、成長傾向にある市場を背景に、よりスケールの大きいビジネスの経験に繋がるようなチャンスを得られる可能性もあるでしょう。
また、日本の企業と比較して昇給の評価基準が明確化されていることも多く、成果を上げることで高年収が狙いやすいという点もメリットとなります。
アメリカ系企業が強い業界はIT・金融・メーカーなど多岐にわたり、業界ごとにリードカンパニーと言えるブランド力を持った企業があります。特にIT業界では大企業だけなく、ベンチャー企業が大規模な資金調達に成功する事例も見られ、急成長の過程にある企業でビジネス経験を積める事例もあります。(※参照:JETRO「世界のユニコーン企業数は800社超、米国と中国が全体の7割を輩出」)
1-2.アメリカ系企業で働く上での注意点
アメリカではビジネス上での実績や成果に重きをおいた成果主義の企業が多く、社員への期待値も大きくなりやすい点に注意が必要です。昇給の基準が明確に設定されていることが多い点はメリットともなりますが、その反面、評価基準を下回ってしまうと減給の対象となる可能性もあります。厳しい評価を受けても前向きに改善していく心構えが必要です。
また、アメリカ系企業では業界・企業によって社風が大きく異なり、休日や残業などのプライベートのとらえ方も違ってくるケースが見られます。
例えば、GoogleやAmazonなどのIT企業では、ワークライフバランスの観点を重視し、休日を取りやすいとの評価があります。一方、コンサルティングファームや金融業界などでは高い実績を残すために長時間の勤務となり、実際にはハードワークな就業環境であるという声も聞かれています。
アメリカ系企業への入社を検討するのであれば、このような企業・業界ごとに重視しているポイントや社風をとらえ、自身の就業目的に沿っているかなどの視点を持って、慎重に判断してみることが大切です。
1-3.主なアメリカ系企業の一覧
IT企業
- グーグル(Google)
- アマゾン
- マイクロソフト
- オラクル
コンサルティングファーム
- ボストン コンサルティング グループ
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ベイン・アンド・カンパニー
金融
- ゴールドマン・サックス
- J.P.モルガン
- モルガン・スタンレー
メーカー
- P&G Japan
- エスティローダー
- GE(ゼネラル・エレクトリック)
製薬会社
- ジョンソン・エンド・ジョンソン
- ファイザー
保険
- アフラック(アフラック生命保険)
- プルデンシャル生命保険
- AIGグループ
2.アメリカ系企業で求められる語学力(英語力)は?
多くのアメリカ系企業では、求められる語学力もハイレベルになります。日常会話だけでなく、高いビジネスレベルのスピーキング・リーディング力が必要です。
例えば、日本国内を主な活動拠点とした企業であっても、アメリカ本社との定期ミーティングを設定していることがあります。この時、議題を正しく理解できなかったり、発話を求められてうまく解説ができない、などの問題を抱える可能性もあります。
その他、アメリカ系企業では社内にアメリカ本社の外国人社員が出向しているケースも少なくありません。社内の公用語が英語になっている企業もあるため、英語力に自信がないと、適切な指示や連絡のやり取りもままならなくなることがあります。(※「ビジネスで通用する英語力を早急に身につけたい」と考えている方は、短期集中型プログラムがある英会話スクールを比較を参考にしてみてください。)
なお、このような英語力に起因したミスマッチを防ぐために、英語を必要とするポジションの面接では英語面談が設定されています。英語を使って自己表現ができるよう、しっかりと対策しておくことが重要です。
3.アメリカ系企業に就職・転職するには?
数ある外資系の中でもアメリカから日本国内に進出している企業は多く、人材を募集している業界・業種も多岐にわたります。全国に拠点を持つ企業であれば募集頻度も高いため、採用基準を満たすことが出来れば、自身の希望や経歴に沿ったポジションを見つけることは難しくありません。
その反面、前述したようなハイレベルな実務スキル・経験を求められることも多く、採用ハードルは高くなっています。入社後も高いビジネススキルや成果を求められるため、自身の目的に沿った就業環境であるかどうか慎重に確認することが大切です。
3-1.アメリカ系企業への就職/転職活動におけるポイント・注意点
人気となりやすいアメリカ系企業の多くは高倍率の中で選考が行われます。中途採用(転職)のケースでは、ポテンシャル採用があまり行われず、応募者に専門性が無い業種・業態だと選考から外れてしまいやすくなります。
アメリカ系企業では、専門的な経験・知識・英語力を駆使して業務を実行できる、高いビジネススキルを必要とします。選考を通らない場合は、同一業界の企業・業種で経験を積みながら、英語力を培うなどの対策をしてみましょう。
その他、Amazonなどの大手IT企業ではリファラル採用が取り入れられています。リファラル採用とは、企業に在籍中の社員が自分の知人・友人の中から自社のポジションに合う人材を紹介する仕組みです。
人気企業では書類選考の時点で足切りとなってしまうこともありますが、リファラル採用では書類選考時点で選考から除外される可能性を低くすることができます。希望する企業に知人がいる場合には、リファラル採用が取り入れられていないか、確認してみるのも良いでしょう。
ただし、リファラル採用であっても最終的な選考プロセスは一般参加者と同一であることが多く、必ずしも採用が確約されているわけではありません。リファラル採用の可能性は、就職・転職活動の一環として取り入れつつ、その他の活動も並行して行ってみましょう。
3-2.アメリカ系企業の求人を扱う転職エージェント/転職サイト
「希望する企業でリファラル採用が取り入れられていない」「希望先に知人がいない」という場合には、アメリカ系企業の案件を扱うエージェントを活用してみましょう。
エージェントを介して就職・転職活動を行うことで、希望する企業に沿った自身の経歴やスキルを洗いだしてくれたり、希望しているポジションの募集情報が出た際には通知してくれたりなどのサポートが受けられます。
下記、主なアメリカ系企業案件を扱う転職エージェント/転職サイトのサービスです。それぞれの特徴を詳しく見て行きましょう。エージェント/サイトにより、強みを持つ業界や案件が異なるため、目的に合った複数のサービスを並行して利用することをおすすめします。
JACは、株式会社 ジェイエイシーリクルートメントが運営するミドルマネジメント層、スペシャリスト、グローバル人材に特化した転職・採用支援コンサルティングサービスです。
ロンドン発祥の転職エージェントで英国とドイツ、アジア11カ国に広がる独自のグローバルネットワークがあることや、1人のコンサルタントが転職者と企業の両方を直接担当する「両面型」のビジネスモデルであることも特徴的です。
一方、ハイクラス向けの転職エージェントサービスとなっており、職歴や実績の少ない方だと該当する求人が少ない可能性があります。
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する大手転職エージェントサービスです。外資系の転職支援の実績も多数ありながら、求人数も豊富であり、アメリカ系企業と並行して日本企業も視野に入れている方にもおすすめのサービスとなっています。また、リクルートエージェントは面接で何が聞かれるか、どのような方が面接を突破できるか、などの情報を持って事前の面接対策も行ってくれます。
エンワールドは、エンワールド・ジャパン株式会社によって運営されている、多国籍企業とグローバルな人材をつなぐ転職エージェントです。ミドル・ハイクラス向けの転職を支援しており、営業・マーケティングからコンサルティングや金融など、幅広い業種・業界の求人を取り扱っているのも特徴的です。外資系企業の案件を多く扱っており、グローバルな環境で働きたい方におすすめのエージェントサービスです。一方、ミドル・ハイクラス向けのサービスであるため、リクルートエージェントと比較して求人数は少なめとなっています。
ビズリーチは、株式会社ビズリーチが運営するハイクラス向けの転職支援サービス(転職サイト)です。海外転職にも強く、アメリカ系企業を含む高収入の求人情報が多く掲載されています。ビズリーチでは、企業やヘッドハンターが登録者の職務経歴を見て直接スカウトするシステムとなっており、リクルートエージェントのようなキャリアコンサルタントなどの担当はつきません。そのため、自身で主体的に転職活動を進めていくことになります。効率的・主体的に転職活動したい方、スカウトを受け取ることで自身の市場価値を測りたい方におすすめのサービスと言えるでしょう。
パソナキャリアは、コンサルティング力に強みを持つ転職支援サービスです。希望する業界専任のアドバイザーがキャリアカウンセリングを通して、膨大なデータベースから個々の適性に合った案件を抽出、紹介してくれます。パソナグループが海外でグローバルなキャリアを積みたい人に向けて展開する「パソナグローバル」のサイトでは、アメリカで働きたい人に向けて、現地の情報や就労滞在に関する情報がまとめられています。
まとめ:アメリカ系企業はこんな人におすすめ
アメリカ系企業は、成長傾向にある市場を背景に、高い年収や世界を股にかけたビジネス経験を培うチャンスを得られ、人気の高い就職・転職先となっています。その反面、求められるビジネス・英語スキルはハイレベルで、成果が出せないと減給の対象となってしまうこともあります。
成果にこだわった上昇志向を持ちながら自身のアップデートを行える方や、厳しい環境であっても前向きに行動ができる方にとって、アメリカ系企業はおすすめの就職・転職先と言えるでしょう。
なお、アメリカ系企業の求人は倍率も非常に高いため、選考に通るには事前の準備・対策が必要です。エージェントの利用も検討しながら、自身のキャリアプランを見つめなおし、後悔の無いように進めてみましょう。
外資系企業・国別一覧
英語力を活かせる求人に強い転職エージェント・転職サイト
おすすめの転職エージェント
English Hub 編集部
最新記事 by English Hub 編集部 (全て見る)
- 【12/6】グローバル人材転職イベント「Daijob Career Fair」開催 - 2024年11月15日
- 英会話「ロゼッタストーン・ラーニングセンター」&発音矯正「ハミングバード」、11月の特別入会キャンペーン実施中 - 2024年11月15日
- POLYGLOTS「レシピー」の評判・口コミ - 2024年11月12日
- 1年コース半額!オンライン英会話 Cambly(キャンブリー)がBlack Fridayセール開催 - 2024年11月4日
- 【2024年11月】オンライン英会話10社のキャンペーン情報まとめ - 2024年11月1日