オーストラリア系の外資系企業は世界に展開している企業も多く、日系企業と比較して給与水準が高いといった特徴があります。
公用語が英語であるため、英語力を仕事に活かしたい方の転職先として、検討しやすい国の1つといえるでしょう。
一方で、外資系ならではの成果主義的な文化や人材の出入りが激しいなどの注意点もあります。加えて、日本に進出しているオーストラリア系企業は多くないため、オーストラリア系企業への転職を考えるのであれば、幅広い視野を持つことが大切です。
今回は、オーストラリア系企業で働きたい方に向けて、特徴・魅力・注意点・有名企業などを紹介します。
※この記事は2022年3月時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認いただきますようお願いいたします。
English Hub 編集部のおすすめスクールPICK UP!
就職・転職に向けて英語力を磨くなら「ビズメイツ(Bizmates)」
特徴の1つが、レッスンに完全連動した見放題の動画教材。「正しい数字の読み方」「丁寧な言葉で断る」など、約10分で予習・復習に取り組める動画が1,000本以上用意されています。
また、ビズメイツでは全トレーナーがビジネス経験者。実際の業務内容に合わせたレッスンや英語面接対策、プレゼンの予行演習、資料や英文メール添削にも対応しています。
レッスンは朝5時~深夜25時まで開講。レッスン予約は5分前まで可能なのも、忙しい方にとって嬉しいポイントです。ビズメイツでは、英語力診断付の無料体験レッスン(25分)が提供されています。
目次
1.オーストラリア系企業の特徴
インド洋と太平洋に囲まれたオーストラリアの人口は約2,600万人で、国土の面積は日本の約20倍、アラスカを除いたアメリカ合衆国とほぼ同じ大きさを誇ります。首都はニューサウスウェールズ州にあるキャンベラで、約43万人が暮らしています。公用語は英語です。
主要産業は第三次産業のうち、鉱業、建設業、卸売・小売業、運輸・通信業、金融・保険業、専門職・科学・技術サービス業などで、2019年の名目GDPは1兆3,923億米ドルです。(※参照:IMF「World Economic Outlook Databases」)
日本とオーストラリアの関係を見ると、オーストラリアに在住する日本人数は約97,000人、日本に在住するオーストラリア人は約9,800人です。
2019年の日本・オーストラリア間の貿易では、日本からオーストラリアへの主要輸出品目は乗用車や精製油、商用車、土木機械、オーストラリアから日本への主要輸入品目は天然ガス、石炭、鉄鉱石、牛肉となっています。
日本からオーストラリアへの輸出は約1兆5,798億円、オーストラリアからの輸入は約4兆9,576億円です。
オーストラリアの有名企業としては、Jetstarの親会社であるカンタス航空やアメリカ・イギリスなどにも展開するウェストフィールド(デパート、ショッピングセンター)、オーストラリア国内最大規模の銀行であるナショナルオーストラリア銀行、NTTドコモのiモードを提供したことで知られる電気通信企業・テルストラなどがあります。
また、日本に進出しているオーストラリア系企業としては、自動車メーカーのホールデン、旅行ガイドブック「ロンリープラネット」の出版会社であるロンリープラネット、老舗銀行のオーストラリア・ニュージーランド銀行などがあります。
※全体の参照:外務省「基礎データ」
1-1.オーストラリア系企業の魅力
オーストラリア系企業で働く魅力として「給与水準の高さ」「休日の多さ」が挙げられます。
編集部がリサーチした在日のオーストラリア系企業(=オーストラリアに本社を置く企業)または日本法人の給与水準は、営業系(サポート業務含む)で年収450~900万円、エンジニアやECスペシャリスト、フィールドエンジニアなどの技術職で年収400~800万円、薬事担当職で500~800万円でした。
また、年間休日を120日以上確保している企業が多い傾向にあり、メリハリをつけて働きやすい環境であると言えるでしょう。
1-2.オーストラリア系企業で働く上での注意点
オーストラリアを含めた外資系企業は成果主義である傾向があります。海外企業には終身雇用・年功序列の概念がないため、結果が伴わなければ年収が上がらないことも予想されます。入社後は、常に成長することを求められることもあるでしょう。
成果主義の企業では、評価を得られずに給与が下がってしまったり、逆に成果を出している人がヘッドハンティングされて転職したりすることがあり、人の出入りが激しいこともあります。人材の流動性が高いのも外資系業の特徴であり、注意点です。
一方で、外資系企業でありながら日系企業のような社内風土ができているケースもあります。社内制度や社風についてオーストラリア企業と一括りにしてしまうのではなく、それぞれの企業ごとで個別に確認をしてみましょう。
面接時に評価基準について質問したり、転職エージェントのコンサルタントを通じてどのような社風なのかを聞いてもらったりするといいでしょう。
1-3.主なオーストラリア系企業の一覧
機械
- ホールデン(自動車)
- レプコ
- RØDEマイクロフォン
資源
- BHPグループ
- WMCリソーシズ
- リオ・ティント
- サントス
小売
- ウールワース
- デビッド・ジョーンズ
- マイヤー
- コールス・グループ
- ウェストフィールド
金融
- ナショナルオーストラリア銀行
- ウエストパック銀行
- オーストラリア・ニュージーランド銀行
- オーストラリア・コモンウェルズ銀行
航空
- カンタス航空
通信
- テルストラ
- オプタス
2.オーストラリア系企業で求められる語学力(英語力)は?
オーストラリア系企業に就職する場合に必要となる英語力は、企業や職種、正社員雇用なのかどうかによって異なります。
オーストラリア本社や海外とのやり取りが頻繁に行われる場合は、ビジネスレベルの英語スキルと日本語スキルの両方が求められることがあります。しかし、日本国内での業務が主で海外とのやり取りが少ないポジションでは高い英語スキルは求められないケースもあるため、自身の英語スキルに合わせて求人情報を確認しましょう。(※「ビジネスで通用する英語力を早急に身につけたい」と考えている方は、短期集中型プログラムがある英会話スクールを比較を参考にしてみてください。)
今回リサーチしたオーストラリア系企業の求人情報では、本社や海外とのやり取りが多い場合はビジネスレベルの英語スキル(企業によってはTOEIC735点以上)や実務レベルの英語力が求められるようです。
一方、顧客が日本企業ばかりの日本法人の場合は、求人情報に求める英語スキルについての記載がないケースもありました。
このように、業務の内容によって求められる英語スキルは異なることがわかります。
一定の英語スキルを求める企業に転職する場合は、頻繁に英語でのコミュニケーションが行われたり、面接が英語で行われたりする可能性が高いため、転職活動とは別に普段から英語力を向上させるトレーニングを積む必要があるでしょう。
3.オーストラリア系企業に就職・転職するには?
日本に進出しているオーストラリア系企業は少なく、即戦力としてのスキルを求められるケースが多いため、自身のスキルや経歴にマッチした求人情報を見つけるハードルはやや高いと言えるでしょう。
転職の主な目的が「外資系企業で働く」ことであるなら、アメリカ系企業やイギリス系企業など、オーストラリア系企業以外にも視野を広げて求人を探すのがおすすめです。その他、「仕事で英語を活用したい」ということであれば日系グローバル企業も選択肢となります。
オーストラリア系企業にこだわりたい場合は、転職サイトでこまめに求人情報を確認したり、事前に転職エージェントに登録しておき詳細な希望条件を伝えておくなど、いつでも応募できるよう準備しておくと良いでしょう。
3-1.オーストラリア系企業の求人を扱う転職エージェント/転職サイト
オーストラリア系企業への転職を考えているなら、外資系企業の求人情報を扱う転職エージェントや転職サイトの利用を検討してみましょう。
転職エージェントや転職サイトでオーストラリア系企業の求人を紹介していない場合でも、登録しておくことで新着情報をチェックしやすくなります。
サービスによって扱う企業情報や求人数などが異なるため、複数のサービスに登録しておくことがおすすめです。
ここでは、オーストラリア系企業の求人案件を扱う転職エージェントを紹介します。
JACは、株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営する転職エージェントサービスで、ハイクラス・ミドルクラスでの転職に特化したサービスを提供しています。約800名のコンサルタントが在籍し、外資系企業や海外進出企業へのグローバル転職のサポートも得意としています。
これまでの転職支援実績が豊富であることに加え、他のサービスでは取り扱っていない求人情報や非公開求人情報を保有しているのも特徴です。
ただし、ハイクラス・ミドルクラス向けの転職サービスであるため、これまでの経歴や実績の少ない方は、求人を見つけるのが難しい場合があります。
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する業界大手の転職エージェントサービスです。求人数が多いほか、外資系の転職支援の実績も豊富であるため、オーストラリア系企業だけではなく、日系のグローバル企業を含めた転職を希望する方が利用しやすいサービスです。
希望の職種や転職条件などのヒアリング、書類・面接対策などをしっかり行ってくれる点も特徴で、キャリアアップを目指している方や、自分の経歴やスキルがどのような求人に適しているのかを知りたい方におすすめのサービスです。
dodaは、転職サイト・転職エージェント・スカウトサービスとして利用可能な総合転職サービスです。正社員の仕事を中心に豊富な求人を扱っているほか、業界別・職種別・ハイクラス転職など、幅広いニーズに対応した専門サービスを提供しているのが特徴です。
外資系企業の求人情報も豊富に扱っているほか、アジア圏のグローバル転職にも強みを持っています。幅広く英語を活かせる仕事を探している方に向いている転職サービスです。
ビズリーチは、株式会社ビズリーチが運営するハイクラス向けの転職支援サービス(転職サイト)です。企業やヘッドハンターが登録者を直接スカウトする「ダイレクトリクルーティング」の仕組みとなっており、求職者・企業ともに主体的にマッチする求人・人材を探せるのがメリットです。
求人の質が高く、外資系企業も多く参加しているのが同サービスの特徴。条件の良い仕事を探したい方や自分の市場価値を確認したい方におすすめできるサービスです。
まとめ:オーストラリア系企業はこんな人におすすめ
今回はオーストラリア系企業の特徴や魅力、注意点などについて解説しました。求められる英語力は企業や求人によって異なるため、就職・転職活動を行うなら事前に確認する必要があるでしょう。
オーストラリア系企業は、アメリカや東南アジアなどの企業と比較すると求人数が多くないため、採用倍率が高い可能性があります。オーストラリア系企業にこだわって転職を実現するためには入念な準備・対策が必要になるでしょう。
今回紹介した転職エージェントや転職サイトを複数活用したり、オーストラリア系以外の外資系企業への転職も視野に入れて検討したりするなど、工夫を凝らしてみるといいでしょう。
外資系企業・国別一覧
英語力を活かせる求人に強い転職エージェント・転職サイト
おすすめの転職エージェント
English Hub 編集部
最新記事 by English Hub 編集部 (全て見る)
- 【12/6】グローバル人材転職イベント「Daijob Career Fair」開催 - 2024年11月15日
- 英会話「ロゼッタストーン・ラーニングセンター」&発音矯正「ハミングバード」、11月の特別入会キャンペーン実施中 - 2024年11月15日
- POLYGLOTS「レシピー」の評判・口コミ - 2024年11月12日
- 1年コース半額!オンライン英会話 Cambly(キャンブリー)がBlack Fridayセール開催 - 2024年11月4日
- 【2024年11月】オンライン英会話10社のキャンペーン情報まとめ - 2024年11月1日