韓国系企業の中には、世界的に有名な企業やグローバルに展開している企業が複数あります。
韓国での公用語は韓国語ですが、一部企業では国をまたいだやり取りに英語を使用するケースがあるため、英語力を活かした仕事に就くための転職先として注目している方もいるでしょう。
そこで今回は、韓国系企業で働きたい方に向けて、特徴や魅力、注意点などを紹介します。韓国系企業に興味がある方・転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
※この記事は2022年4月時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認いただきますようお願いいたします。
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目次
1.韓国系企業の特徴
東アジアの朝鮮半島の南に位置する韓国(正式名称:大韓民国)。およそ10万平方キロメートルの国土面積(朝鮮半島の約45%、日本の約25%)に人口約5,200万人が暮らす国で、首都はソウル特別市、公用語は韓国語です。
主要産業は、電気・電子機器、自動車、鉄鋼、石油化学、造船で、2020年の名目GDPは1兆6,308億米ドル(同年の日本は5兆451億米ドル ※)です。
※参照:IMF「World Economic Outlook Databases」
日本と韓国の関係については、韓国に在住する日本人が約4万人、日本に在住する韓国人は約42万人となっています。
2021年における日本・韓国間の貿易に関しても見ていきましょう。日本から韓国への主要輸出品目は、集積回路等、乗用車、石油製品、電話用機器・部品・客船・貨物船等です。一方、韓国から日本への主要輸入品目は、原油、集積回路等、石油ガス等、半導体等製造装置、石油製品等となっています。
貿易額は、日本から韓国への輸出金額が6,445億ドル、韓国から日本への輸入金額は6,150億ドルです。
韓国の有名企業としては、サムスン電子やサムスン電気を取りまとめるサムスングループ、LGエレクトロニクスやLGディスプレイを傘下に置くLGグループといった財閥企業、現代(ヒュンダイ)自動車グループ、製鉄会社のポスコなどが挙げられます。
その他、日本に進出している主な韓国系企業の中には、食品業を展開するCJグループ、ホテルチェーンのロッテホテルなどがあります。
※出典:外務省「韓国基礎データ」
1-1.韓国系企業の魅力
韓国系企業で働く魅力としては、「給与水準の高さ」や「休日の多さ」が挙げられます。
外資系企業は、一般的な日本企業と比較して給与水準が高い傾向にあります。編集部がリサーチした在日の韓国系企業(=韓国に本社を置く企業)や日本法人の給与水準は、営業系で年収400~900万円、その他ITエンジニアで年収450~800万円でした。
また、ほとんどの韓国系企業の求人情報で、年間休日数が120日以上、10日以上の有給休暇が取得できると記載があり、メリハリの利いた働き方が期待できます。
※参照:2022年4月20日時点の企業サイトの求人情報または求人サイトに掲載されていた採用条件をリサーチ
1-2.韓国系企業で働く上での注意点
韓国系企業で働く場合、韓国語でのコミュニケーションや韓国の文化に対する知識・理解が必要となるケースがあります。企業によっては、英語・韓国語スキルが働きやすさ・出世などに影響することも考えられるため、注意が必要です。同僚や取引先など、ともに働く人たちが持つ文化や言語を理解することで、仕事がよりスムーズに進む場合もあるでしょう。
1-3.主な韓国系企業の一覧
電子機器
- サムスン電子
- サムスン電機
- LG電子
- LGディスプレイ
自動車
- 現代自動車
- 起亜自動車
その他
- ポスコ(製鉄)
- NHN Corporation(通信)
- 農心(ノンシム、製麺・インスタント食品・スナック菓子)
2.韓国系企業で求められる語学力(英語力)は?
韓国系企業に転職・就職する場合に必要になる語学力は、企業や職種・正社員雇用かどうかなどによって異なります。海外や韓国本社とコミュニケーションを行う場合は、ビジネスレベルの英語または韓国語が求められるケースが一般的です。
一方、業務範囲が日本国内でのやり取りだけにとどまる場合など、英語や韓国語が必ずしも必要ではないケースもあります。
例えば、今回編集部がリサーチした求人では、ビジネスレベルまたは日常英会話程度の英語・韓国語を求める案件が一部あったものの、半分程度の求人では応募条件として語学力を求めていませんでした。
このように、転職先のポジションによって求められる語学力は異なります。求人の条件を確認したり、エージェントに問い合わせたりして、どれくらいの英語力・韓国語力が必要とされているかを確認しておきましょう。
また、一定の語学力を求める企業に転職する場合は、英語や韓国語で面接が行われる可能性があります。英語面接の対策や英文レジュメの作成といった基本的な準備に加え、採用後の実務に向けた語学力アップのためのトレーニングが必要になるケースもあるでしょう。
3.韓国系企業に就職・転職するには?
日本に進出している韓国系企業の求人では、即戦力としてのスキルを求められるケースが多いといえます。そのため、まずは自分がこれまでに積み上げてきたキャリアを活かせる仕事を探してみるよいでしょう。
また、韓国系企業の求人数は、アメリカ系企業やドイツ系企業などと比較して多くはありません。そのため、韓国系企業への転職にこだわるのであれば、求人情報をこまめにチェックしたり、事前に転職エージェント/サイトに登録するなどして、募集に対してすぐに応募できるよう準備しておくことが大切です。
3-1.韓国系企業の求人を扱う転職エージェント/転職サイト
韓国系企業への転職を考えているなら、外資系企業の求人情報を扱う転職エージェントの利用を検討しましょう。
転職エージェントを活用することで、自分に合った求人を紹介してもらいやすくなるほか、転職活動のサポートも受けられるからです。
ここでは、韓国系企業の求人案件を扱う転職エージェントを紹介します。
JACは、株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営するハイクラス・ミドルクラス転職に特化した転職エージェントサービスです。
約800名のコンサルタントが在籍しており、外資系企業や海外進出企業への転職サポートに強みがあります。転職支援実績が豊富で、他社サービスでは紹介していない求人や非公開求人を多く扱っているのが特徴です。
ただし、ハイクラス・ミドルクラス向けの転職サービスであるため、特に業務に活かせる経験や実績が少ない場合は希望に合う求人の案内を受けるのが難しいケースもあります。
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する業界大手の転職エージェントサービスです。
求人数が多いことに加え、外資系の転職支援の実績も豊富なため、韓国系企業への転職を視野に入れつつ、日系グローバル企業などへの転職も並行して希望する方が利用しやすいサービスです。
希望の職種や転職条件のヒアリング、書類・面接対策をしっかり行ってくれる点も特徴的で、キャリアアップを狙いたい方、まずは自身のスキルや経験でどのような求人が適しているのか知りたい方におすすめのサービスです。
dodaは、転職サイト・転職エージェント・スカウトサービスとして利用可能な総合転職サービスです。
正社員の仕事を中心に豊富な求人を紹介しており、多様な業界や職種、ハイクラス転職など、さまざまなニーズに合わせた専門サービスを提供しているのが特徴です。
外資系企業の求人情報も豊富に扱っているほか、韓国を含むアジア圏のグローバル転職にも強みを持っています。幅広い案件から自分に合ったポジションを探したい方におすすめの転職サービスです。
ロバート・ウォルターズ(Robert Walters)は、1985年に英国ロンドンで設立された、ハイクラスの外資系・日系グローバル企業への転職に特化した人材紹介会社です。韓国を含む世界31ヵ国の主要都市にオフィスを構え、日本においては2000年に東京オフィス、2007年に大阪オフィスが設立されています。
数ある転職エージェントサービスの中でも、ハイクラスの外資系・日系グローバル企業に特化しており、高い英語力を必要とする求人を扱っている点が特徴的です。また、日本国内だけでなく世界31ヵ国に拠点があることから、他の転職支援サービスと比較して海外勤務の案件も豊富です。
まとめ:韓国系企業はこんな人におすすめ
今回は韓国系企業の特徴や魅力、転職を検討する際の注意点などについて解説しました。求められる語学力は企業や職種などによって異なるため、応募する企業についてはしっかりとリサーチをすることが重要です。
韓国を含めた外資系企業は倍率が高いため、入念な準備・対策が必要となります。転職エージェントや転職サイトを活用しながら、まずは情報収集から始めるとよいでしょう。
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