カナダ系企業は世界的に知名度の高い企業があるほか、日系企業と比較して給与水準が高いなどの特徴があります。英語が公用語の1つでもあるため、英語を活用したい方の転職先として、検討しやすい国の一つといえるでしょう。
一方で成果主義的な一面や人材の流動性が激しいなど、外資系企業ならではの注意点もあります。転職を考えるのであれば、広い視野を持って検討する必要があるでしょう。
今回は、カナダ系の企業で働きたい方に向けて、特徴や魅力、注意点、有名企業などを紹介します。
※記事内の情報は2022年3月調査時点のものです
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目次
1.カナダ系企業の特徴
アメリカ大陸の北部、ロシアに次いで世界で2番目に大きな国土を持つカナダは、人口が約3,800万人(2020年1月統計)、英語とフランスを公用語とする国です。
主要産業は金融・保険・不動産などのサービス業、製造業・建設業・鉱業・農林業などで、2020年の名目GDPは1兆6,440億米ドル(同年の日本は5兆0,451億米ドル)です。(※参照:IMF「World Economic Outlook Databases」)
日本とカナダの関係を見ると、カナダに在住している日本人は2020年時点で約7万人、日本に在住しているカナダ人は約1万人でした。
日本はカナダから原材料や農産品を輸入、カナダへは自動車や機械類などを輸出しており、貿易関係は相互補完的です。日本によるカナダへの輸出は7,727億円、日本へのカナダからの輸入は1兆1,533億円となっています(2020年統計)。
カナダには世界的に有名な企業やブランドが存在しており、航空会社ならエアカナダ、ホテルならフォーシーズンズホテル、通信メーカーならブラックベリーなどが有名です。日本にも拠点を構える「マニュライフ(生命保険)」もカナダ・トロントに本社を置くカナダ系企業です。
なお、経済産業庁が発表している「外資系企業動向調査」によれば、2020年の調査では日本にあるカナダ系企業の数は26社でした。
※参照:外務省「カナダ基礎データ」
1-1.カナダ系企業の魅力
カナダ系企業で働く魅力として「給与水準の高さ」「メリハリをつけた働き方」が挙げられます。
外資系企業は日本企業と比較して給与水準が高い傾向にあります。編集部がリサーチした在日カナダ系企業(=カナダに本社を置く企業)の求人の給与水準では、営業職の基本給で想定年収400万円~800万円にプラスインセンティブ、事務・営業サポート職は契約社員の想定年収が370万円~430万円でした。
また、仕事のONとOFFが明確で、仕事時間はしっかり働いてプライベートの時間を大切にする文化がある企業が多いのも外資系の魅力の1つです。
有給休暇取得率について提示している企業はありませんでしたが、今回リサーチした求人のうち、年間10日~20日の有給休暇日数を設定している企業も見られました。
※編集部調べ:2022年3月10日時点の企業サイトの求人情報または求人サイトに掲載されていた採用条件をリサーチ
1-2.カナダ系企業で働く上での注意点
カナダを含めた外資系企業は成果主義であることが多い傾向にあります。結果が伴わなければ年収が上がらないため、社員自身が成長することを求められます。
ただし、企業によって体質は異なり、外資系企業でありながら日系企業のような社風であるケースもあります。面接時には評価基準について確認をしたり、転職エージェントを通してどのような社風であるのか聞いてみると良いでしょう。
また、人材の流動性が激しいのも外資系企業での注意点です。成果主義の傾向が強い企業ではなかなか評価を得られずに昇給がままならなかったり、逆に成果を出している社員はヘッドハンティングなどによって転職するケースも見られます。
1-3.主なカナダ系企業の一覧
石油
- サンコー・エナジー
- ハスキー・エナジー
- エンカナ
ホテル
- フェアモント・ラッフルズ・ホテルズ・インターナショナル
- フォーシーズンズホテル
- サンドマン・ホテル
金融
- トロント・ドミニオン銀行
- カナダロイヤル銀行
- スコシアバンク
- モントリオール銀行
航空
- エアカナダ
- ウェストジェット
ビール
- モルソン・クアーズ
- ラバット
通信メーカー
- ブラックベリー
- ビデオトロン
- テラス
保険
- マニュライフ
重工
- ボンバルディア
情報サービス
- ウッドブリッジ社
化学
- ノバ・ケミカルズ
小売
- メトロ
- ショッパーズ
- ロブローズ
2.カナダ系企業で求められる語学力(英語力)は?
カナダ系企業に就職する場合に必要となる英語力は、業種・職種・ポジションによって異なります。
本社や海外とのやり取りが頻繁に行われる場合はネイティブに近いレベルやビジネスレベルの語学力が求められることがあります。一方、やり取りをするのが日本企業のみの場合など、高い英語スキルは求められないこともあります。
編集部がリサーチしたカナダ系企業の求人情報でも、求められる語学スキルは業界・業種によって違いが見られます。例えば、本社とのやり取りが頻繁にある場合やビジネス上の顧客が海外である場合には、ビジネスレベルの会話力が必要になります。(※「ビジネスで通用する英語力を早急に身につけたい」と考えている方は、短期集中型プログラムがある英会話スクールを比較を参考にしてみてください。)
一方、英語を使用してメールのやり取りができる(辞書で調べるのに抵抗がないレベル)での募集や、日本国内での営業活動がメインである場合には求める英語スキルに関する表記が無いケースもありました。カナダ系企業であっても、業務内容によって求められるスキルは大きく異なっていることが分かります。
一定の英語スキルが求められる企業や、海外とのやり取りを頻繁に行う企業に就職する場合は、英語面接が実施される可能性が高いと言えます。日頃から英語スキルを磨いておく意識が求められます。
3.カナダ系企業に就職・転職するには?
日本に進出しているカナダ系企業はアメリカや東南アジアの企業と比較してそれほど多くありません。また、カナダを含む外資系企業では即戦力としてのスキルを求められるケースが多い傾向にあります。
カナダ系企業に絞って就職・転職活動を行った場合、短期で自分に合った求人を見つけるには少々ハードルが高いと言えるでしょう。転職の主な目的が「外資系企業で働きたい」ということであれば、カナダ系以外の企業にも視野を広げて求人を探してみることもおすすめです。
カナダ系の企業にこだわりたいという場合は、こまめに求人情報をチェックしてタイミングよく応募できるよう準備するなど、工夫してみましょう。
3-1.カナダ系企業の求人を扱う転職エージェント/転職サイト
カナダ系企業への転職を考えているのであれば、外資系企業の求人情報を扱う転職エージェント/転職サイトの利用を検討してみると良いでしょう。特に転職エージェントでは、自分に合った求人を紹介してもらいやすくなるほか、転職活動のサポートも受けることが可能です。
また、転職エージェント/転職サイトでカナダ系企業の募集を行っていない場合でも、新着情報が出た際にはすぐに情報をキャッチアップすることが出来ます。サービスによって扱う企業情報が異なるため、複数のサービスへ登録しておくことも検討してみると良いでしょう。
ここでは、カナダ系企業の求人案件を扱う転職エージェントを紹介します。
JACは、株式会社 ジェイエイシーリクルートメントが運営するハイクラス・ミドルクラス転職に特化した転職エージェントサービスです。
約800名のコンサルタントが在籍しており、外資系企業や海外進出企業への転職サポートに強みがあります。転職支援実績が豊富で他社サービスでは紹介していない求人や非公開求人を多く扱っているのが特徴です。
ただし、ハイクラス・ミドルクラス向けの転職サービスであるため、特に業務に活かせる経験や実績が少ない場合は希望に合う求人の案内を受けるのが難しいケースもあります。
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する業界大手の転職エージェントサービスです。
求人数が多いことに加え外資系の転職支援の実績も豊富であるため、カナダ系企業への転職を考えながらも、日系グローバル企業などへの転職も並行して希望する方が利用しやすいサービスです。
希望の職種や転職条件などのヒアリング、書類・面接対策などをしっかり行ってくれる点も特徴的で、キャリアアップを狙いたい方、まずは自身のスキルや経験でどのような求人が適しているのか知りたい方におすすめのサービスです。
ビズリーチは、株式会社ビズリーチが運営するハイクラス向けの転職支援サービス(転職サイト)です。
企業やヘッドハンターが登録者を直接スカウトする「ダイレクトリクルーティング」の仕組みとなっており、求職者が求人情報を得られるだけでなく、企業もビズリーチを通して主体的に自社のポジションにマッチした人材を探しています。
求人の質が高く、多くの外資系企業が利用しているのも特徴です。条件の良い仕事を探したい方や自分の市場価値を確認したい方に向いているサービスといえるでしょう。
dodaは、転職サイト・転職エージェント・スカウトサービスとして利用可能な総合転職サービスです。
正社員の仕事を中心に豊富な求人を紹介しており、多様な業界や職種、ハイクラス転職など、さまざまなニーズに合わせた専門サービスを提供しているのが特徴です。
外資系企業の求人情報も豊富に扱っているほか、アジア圏のグローバル転職にも強みを持っています。幅広い案件から自分に合ったポジションを探したい方におすすめの転職サービスです。
まとめ:カナダ系企業はこんな人におすすめ
今回はカナダ系企業の特徴や魅力、注意点などについて解説しました。
カナダ系企業は他国系列の外資系企業と同じく、成果主義的でメリハリの利いた働き方が期待できますが、企業の立ち位置や環境によっては日系企業に近い社内文化が形成されているケースがあります。
求められる英語力も企業や求人によって異なるため、就職・転職活動を行うなら事前に確認する必要があるでしょう。
また、カナダ系企業の求人数はアメリカや東南アジアの外資系企業と比較して多くありません。倍率が高いことも予想されるため、入念な準備・対策が必要になります。今回紹介した転職エージェントや転職サイトを複数利用したり、カナダ系以外の外資系企業への転職活動も並行するなどの工夫をしてみると良いでしょう。
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