【インタビュー】プログリット(PROGRIT)「英語のティーチングはしない。お客様にとって最も意味があることに全力を尽くす」

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世界を舞台に活躍する多くの日本人によって選ばれている英語コーチングサービス「プログリット(PROGRIT)」。2016年の創業以来、受講者数は既に7,000名を超え、卒業生からは「短期間で実践的な英会話力が身についた」「開始後1ヶ月で、TOEICスコアが100点以上伸びた」など、数々の成果が報告されています。

プログリットが他の英語学習サービスと一線を画すのは、「英語を教えない」という点です。「自習が9割」という考えに基づき英語指導を行わないプログリットは、なぜ高い成果を上げることができるのでしょうか。

今回English Hub編集部は、その秘密を探るべく、株式会社プログリット代表取締役社長CEOの岡田祥吾氏に直接お話を伺ってきました!

話し手:岡田 祥吾氏: 株式会社プログリット代表取締役社長CEO

1991年生まれ。大阪大学工学部を卒業後、新卒でマッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。日本企業の海外進出、海外企業の日本市場戦略立案等、数々のプロジェクトに従事。また、同社を退社後、株式会社プログリットを創業。

インタビュー目次

英会話教室が林立する今、なぜプログリット(PROGRIT)を創業したのか?

Q:ご経歴と、プログリット創業のきっかけを教えてください

岡田氏:高校までは、野球しかしていませんでした。それで、「大学受験どうしよう」となったときに、数学と物理は得意だったので、「奇跡が起こったらいけるだろう」と、大阪大学の工学部で倍率が低かった学科を受けて、電子情報工学科に入りました。すると、周りはもうすごい人ばかり。当時の僕は英語も本当に苦手だったので、「プログラミングもできない」「英語もできない」ということで挫折しました。

株式会社プログリット代表取締役社長CEO 岡田 祥吾氏

「さすがに英語だけでも、少しは何とかしないと」と決意し、1年間アメリカのシアトルへ留学に行きました。「これで人生変えなきゃ、もう自分の人生終わってる」と思っていたので、もう365日、絶対日本語を話さないと決めていました。

Q:英語がままならない状態で、どうやってコミュニケーションを?

最初のうちはもう、常に「イエス」(笑)。それ以外何も言わないという感じだったんですが、「日本語を使ったら負けだ」と思って逃げずにやりました。

1年間の留学で英語を身につけた後、自信を持ってマッキンゼーに入ったんですが、そこでまた、自信を全部打ち崩されたんです。マッキンゼーのレベルは、そんなものじゃなかった。もう、1年留学した程度の英語力ではまったく通用しなくて。25人くらいいた同期の中で、僕が「英語が1番苦手な人」だったので、本当につらかったですね。

Q:その葛藤が、プログリット(PROGRIT)立ち上げのきっかけに?

そうですね。英語力が足りず本当に苦しかったのですが、もう留学にはさすがに行けない。どうしようかと考えた末にやったのが、「自習」でした。

実は、マッキンゼーに入社する前も、実際に働き出してからも色んな英会話スクールに行ったんですが、何にも変わらなかったんです。最終的には「英会話スクールに頼っても仕方ない」と思って、「自分で努力しよう」と決めました。

単語を覚えたり、リスニングを頑張ったり、本を読んだり、オンライン英会話をするといった自習をはじめてから、僕の中で英語力が身についたんです。

プログリットを立ち上げた理由は、自分と同じように、英語ができないために活躍しきれていない人が多いことが、本当にもったいないと感じていたからです。

「多くの人が自分の可能性を発揮できるように、英語を身につけさせてあげて、どんどん世界で活躍できる人を増やしたい」と考えたときに、それを実現するためには「本当に英語力が伸びるサービス」をつくらなければいけないと思ったんです。

英語業界的には僕は部外者だったので、今までの英語業界の常識は何も気にせず、「英語力ってどうやったら上がるの?」というのを真剣に考えたら、今のやり方にたどり着きました。

プログリット(PROGRIT)の英語学習理論とは?

Q:プログリットが考える英語学習理論とは?

プログリットの英語学習理論に関しては、「英語学習2.0」という本にも詳しく書いたのですが、僕はもともと英語の専門家でもなんでもないんです。3年前まではマッキンゼーのコンサルタントで、英語が超苦手だったやつ。周りの全員に「お前が、英語の会社をやるの?」と言われたくらいです。でも、だからこそ死ぬほど勉強しました。今はもう、こんなに英語の理論について詳しい人はいないと自負しています。

また、同時に英語学習理論が世の中に分かりやすく提示されていないということにも気づいたんです。だから、それをもっとわかりやすく、さらに「僕らナイズ」すれば、絶対にもっと意味があると思いました。

たとえば、「英会話の5ステップ」というのは僕らがつくりました。具体的にいうと、リスニングは「音声知覚」と「意味理解」の2つに、スピーキングは「概念化」「文章化」「音声化」という3つに分けて、それぞれで「今何ができていないか」「なぜそれができていないのか」というのを、テストを行って分析することによって、その人に最も合ったプログラムをつくっていくというのが僕らの思想です。

課題を「英会話」として捉えてしまうと、あまりにざっくりし過ぎているので、「英会話力を上げよう」と言われても意味が分からないんです。「もっと人間が理解できる粒度(りゅうど)に分解をしていこう」というのが、英会話5ステップの根底にある考え方です。

Q:「自習が9割」ということですが、残る1割で行う内容は?

後の1割は、英会話レッスンです。そもそも「自習」といっても、大学の受験勉強のように、ひたすら机に向かって行うようなものではありません。

プログリットの「自習」とは、シャドーイングして英語を実際に口に出したり、本を素早く大量に読んだり、単語を覚えたりといった「自主トレ」のイメージに近いものです。自主トレを9割行って、後の1割では英会話をする必要があります。

なぜかというと、9割でやっていることは「英会話の5ステップ」でいうと、1個1個のトレーニングだからです。たとえば「単語を覚える」というのは「知識データベースの強化」で、「シャドーイング」は「音声知覚の自動化」、「口頭英作文」は「文章化」を鍛えるためにやっています。1つ1つの部位を鍛えるのが自習であり、自主トレなんです。

では、「英会話レッスン」は何かというと、「すべてのステップをとりあえずやってみる」ということです。要するに、英会話レッスンというのは「練習試合」をしているんです。

スポーツも語学もまったく一緒で、練習と練習試合の両方が必要ですが、基本はやはり練習がメインです。練習をしっかりとやった上でたまに練習試合をすると「自分はここができるようになった」とか「逆にここがまだできていない」ということに気づくことができるので、インプットの質が向上します。

僕はずっと野球をしてきたので、つい野球の話をしてしまうんですが、野球もまったく一緒。ひたすら練習試合だけをしていても、野球なんかうまくなるわけがないんです。それは、草野球ですよね。

世の中の英会話を勉強してる人のほとんどは、週1の草野球なんです。それはうまくならないですよ、週1の練習試合じゃ。毎日練習をして、週に1回練習試合をするからうまくなる。

野球の場合、毎日やるのは、ノックや、バッティング練習や、素振り。時には、筋肉をつけるために筋トレをしたり、という「練習」です。練習で部位を鍛えて、たまに練習試合をすることで実戦の勘が養われます。練習ばかりをしていてもだめで、本番も必要。スポーツと同じことを、英会話でも取り入れています。

Q:自習の生産性を高めるために、コンサルタントが行うことは?

それがまさに、英会話の5ステップを使った分析です。決めることは、大きく3つあります。

1つ目は、どの部位を鍛えるかということです。音声知覚を鍛えるべきなのか、データベースを増やすべきなのか、意味理解を鍛えるのか、それとも文章化なのか。どの部位が、あなたの目標を達成するために必要かというのを、テストなどで理解するのが1つ目です。

2つ目は、どの教材やコンテンツを使うかということです。たとえば、意味理解を鍛えたい場合には多読トレーニングを行うのですが、人によって適切な教材レベルは全く違います。ウェイトトレーニングと一緒ですよね。ムキムキの人が軽いものを使ってやっても何の意味もないし、逆に全然力がない人が重いものをやろうとしても無理なんです。

つまり、その人に合ったものを選ぶのが大事ということ。英語学習でいうと、大事なのはその人に合ったレベルの教材を選ぶということです。

3つ目は、量です。この部位を、この教材を使って、どれだけやるかということも、人によってやはり変わってきます。生活の中で、その人がどれだけ英語学習に時間を使えるかというマックスの値から、分単位で時間を振り分けてポートフォリオをつくります。

Q:英語初心者で、課題が山積みの場合にはどのように学習をすすめる?

英語には「受容スキル」と「産出スキル」があるのですが、「受容スキル」からやるというのが定石です。受容スキルというのはリスニングとリーディングで、産出スキルというのはスピーキングとライティングです。

受容スキルをA、産出スキルをBとしたときには、「A≧B」という数式が成り立ちます。つまり、産出スキル(B)が受容スキル(A)を超えるということはないんです。

日本人がやる最も大きな間違いは、「日本の教育にはスピーキングがなかった。だから、とにかく話せ」というものです。たしかに、やれば伸びるには伸びるますが、すぐに頭打ちになります。本来、レベルがまだ低い人がやるべきことは、受容スキルをできるだけ大きくして、その後に産出スキルを近づけることなんです。

英語を教えずに、英語力を飛躍させる技術

Q:英語指導を行わない理由は?

ティーチングは、もう本を読んだら分かるので、人がやる意味がないんです。本に書いてあるし、ググったら出てくる。「お客様にとって最も意味があることに全力を尽くす」というのが僕らの信念です。

「なんとなくお客様が喜ぶこと」には、僕らは全く興味がありません。たしかに、ティーチングを受けるとそれなりの満足感が得られます。何となく、価値を提供されているような感覚になるのですが、成長はしていないんです。本を読むのと、成長度合いはあまり変わらない。僕らはそこに時間は使いません。

Q:自習中に分からないことがあった場合には、サポートは受けられる?

質問にはいつでも答えます。ただ、基本的には「自分で調べましょう」というスタンスです。なぜなら、それが本質的だから。僕らは、魚をあげるのではなく、釣りの仕方を教える方がいいと思っています。「文法」を教えるより「文法の調べ方」を教えた方が、絶対に、永久的にその人にとって意味があると思っています。

ただ、それでも分からないことってあるんです。釣り方を教えたけど、まったく釣れないということが。そういう場合には、一緒に釣ってあげる。これは僕らの強みですが、コンサルタントと受講生は毎日チャットをするので、質問には一瞬で答えます。

Q:初心者でもプログリットの受講は可能?

可能です。受講を検討されている初心者の方には、「私はこんなレベルですが、本当に大丈夫ですか?」とよく聞かれるのですが、全く問題ありません。むしろ、取り組むべきことが明確なので、英語力は大きく伸びます。

また、逆にレベルが高い人でも対応できるというのも、僕らの強みです。たとえば、既に英語を読めるし、聞けるし、話せるという方でも、よりスピーキング力を磨きたいとプログリットに来られる方もいます。なぜ、そのような高いレベルの人へも対応ができるかというと、僕らのコンセプトはやはり「コーチング」なんです。

コーチって、なんでも対応できるんです。イチローのコーチは、たとえイチローより野球がうまくなくても、イチローにコーチができるんです。なぜなら、「コーチのプロ」なので。野球のプロを僕らは採用しているわけではありません。課題を見つけるプロです。自分では見つけられない課題を見つけてそれを解決する方法を教え、学習を継続させる仕組みがあるので、どんな方が来られても対応できるんです。

インタビュー後記

岡田氏にお話を伺う中で特に印象に残ったのは、プログリットでは英会話を5つのステップに分解し、さらに各スキルを伸ばすために取り組むべき学習内容を明確に示してくれるという点です。一見はてしない道のりに思える「英会話ができるようになる」というゴールまでの過程がクリアになるため、学習の際の不安や迷いが大幅に軽減されると感じました。

岡田氏には、採用率がわずか1%というほどこだわるプログリットのコンサルタントについてや、今後の英語学習の必要性についてもお話を伺ったので、ぜひインタビュー後編もチェックしてみてください。

プログリットは現在、有楽町、新橋、新宿、渋谷、赤坂見附、神田秋葉原、六本木、池袋、横浜、名古屋、西梅田、阪急梅田の12校舎を展開。また、オンラインコースも開講されています。プログリットの各校舎では、英語学習に関する無料カウンセリングを受けることができます。知識豊富なコンサルタントが受講者の課題を見抜き、最適な学習プログラムを提示してくれるので、自分にとって必要な学習内容を知りたいという方は、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

プログリット(PROGRIT)の概要

サービス名 プログリット(PROGRIT)
URL https://www.progrit.co.jp/
運営会社名 株式会社プログリット
本社所在地 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館5F
スクール所在地 PROGRIT 有楽町校(東京都千代田区有楽町有楽町2-10-1 東京交通会館ビル5階)
PROGRIT 新宿センタービル校(東京都新宿区1-25−1新宿センタービル34階E室)
PROGRIT 渋谷校(東京都渋谷区渋谷1-10-1 八千代ビル6階)
PROGRIT 神田秋葉原校(東京都千代田区神田須田町1-14-1 ヒューリック神田須田町ビル 6階)
PROGRIT 池袋校 (東京都豊島区南池袋3-13-5 池袋サザンプレイス2階)
PROGRIT 六本木校(東京都港区六本木7-15-7 新六本木ビル5階)
PROGRIT 品川校(※2024年6月開校予定)(東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー5階)
PROGRIT 横浜校(神奈川県横浜市西区北幸2-1-22 ナガオカビル7階A室)
PROGRIT 名古屋校(愛知県名古屋市中村区椿町1-16 井門名古屋ビル6階)
PROGRIT 阪急梅田校(大阪府大阪市北区鶴野町1-9 梅田ゲートタワー11階 1号室)
PROGRIT 神戸三宮校(兵庫県神戸市中央区三宮町1-1-2 三宮セントラルビル5階)
設立 2016年9月6日
資本金 280,101,000円
入学金 55,000円
教材費用 レッスン料金に含まれる
期間 2ヵ月/3ヵ月/6ヵ月
コースと料金 ●ビジネス英会話コース
●TOEIC® L&R TESTコース
●初級者コース
【料金】
(TOEFL iBT® TEST / IELTSコースを除き、料金は同一。
3ヶ月プランの場合、月々18,400円(※)~。※ショッピングクレジットを用いて36回分割を行った場合)

2ヵ月:380,600円
3ヵ月:544,500円
6ヵ月:1,069,200円

●TOEFL iBT® / IELTS コース
3ヵ月:577,500円
6ヵ月:1,102,200円

支払い方法は、「銀行振り込み(一括のみ)」「クレジットカード決済(対面カウンセリングのみ利用可能)」「ショッピングクレジット」の3種類。

※表内に記載の金額はすべて税込です。
※サービス内容・料金については変更されている可能性があります。最新情報についてはホームページを参考にしてください。

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