7,500名以上の通訳・翻訳者を抱え、1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の株式会社テンナイン・コミュニケーション。同社が独自開発した「One Month Program TOEIC®L&R」はビジネスパーソン向けTOEIC®特化型プログラムです。すでに同社で開講し、大きな反響を得ている「One Month Program」に引き続きリリースされました。通訳者・翻訳者・英語講師という英語のプロフェッショナルがチームを組み、1ヵ月で750点の壁を突破することを目指して開発したというトレーニングプログラムには、通訳エージェントならではのトレーニングメソッドがふんだんに取り入れられています。
大手を含む多数の英会話スクールがTOEIC強化プログラムを提供する中、600点台の方を対象にたった1ヵ月でスコアを100点以上引き上げるTOEIC®L&Rプログラムとは、一体どのような内容なのでしょうか。本プログラムの特色を探るべく、企画・開発に密に携わったテンナイン社の松本匡史氏にお話を伺いました。
※One Month Program TOEIC®L&Rは、One Month Program修了後に申し込みが可能となるアフターフォロープログラムです。
One Month Program TOEIC®L&Rトレーナーを担当。学生時代にL.A.へ4年間留学。英語講師の経験を経て、通訳士を志し株式会社テンナイン・コミュニケーションに入社するが英語教育事業立ち上げ担当に抜擢される。TOEICスコア945。
インタビュー目次
1. 通訳・翻訳エージェントだからこそ作ることのできた「One Month Program TOEIC®L&R」とは
Q:「One Month Program TOEIC®L&R」開発のきっかけは?
2018年に開講したOne Month Programが思っていた以上のヒットとなったことがひとつの大きなきっかけです。One Month Programは他社が提供する平均的な2、3ヵ月間の短期集中プログラムと比べても最短の「1ヵ月で」英語力向上を目指す点がお客様のニーズにマッチしたと感じています。
One Month Programの利用者から「TOEICスコアが50点、100点上がった!」というお声をいただき、同じメソッドがTOEICトレーニングにも使えると確信していました。TOEICの点数を上げるためには英語の基礎力を上げなければならないので、One Month Program TOEIC®L&Rではシャドーイング・ディクテーション・スラッシュリーディングなどの通訳トレーニングメソッドを取り入れ総合的な基礎力を高めることを目標にしています。このようなプログラムは、通訳・翻訳エージェントだからこそ作ることが出来ました。
Q:通訳トレーニングメソッドとは
One Month Program TOEIC®L&Rに取り入れているトレーニングメソッドには5つの種類があり、シャドーイング、ディクテーション、リプロダクション、スラッシュリーディング、パラフレージングに分かれています。
シャドーイングとは、聴いた音を即座に声に出して真似るトレーニングです。「自分の言えないことは聴こえない」という理論に基づいて、しっかりと話す練習をすることが重要なポイントとなります。イントネーションや、発音強弱、リエゾン(音と音がくっついた時の言葉を聴き分ける)などを鍛えます。ネイティブを真似て自分が言うためには音を聴き分ける必要があるので、結果的にリスニング力を飛躍的に上げることができます。
ディクテーションとは、音声を1語1句聴き取り、全て書き出すトレーニングです。文法がわかっていないと何を聴いたのがわからないので、文法や細かな単語の部分まで理解できているかが試されます。ここで大切なのは、内容を「予測して聞く」ということです。音声を聴ける回数は3回までと制限があり、各回聴こえてきた情報をもとに前後の文脈から次に来る単語は何か、などと予測する感覚に慣れるトレーニングです。
リプロダクションとは、1文聴いた後に全く同じ文章を作って話すトレーニングです。音声を聴き繰り返し言う、という点ではシャドーイングと似た方法ですが、1文が長いので内容を正確に記憶し理解できているかが問われます。文章の半分ぐらいまでは覚えられるかもしれませんが、途中からうろ覚えになることも多く、難易度は高く感じる方もいるようです。全文を正しく言うためには文法構成や内容を理解している必要があります。
スラッシュリーディングとは、長文を読み意味のまとまりごとにスラッシュ(区切り)を入れて読むトレーニングです。ここで身に付けていただきたいスキルは、単語を1つ1つ読むのではなく、かたまりを確実にとらえられるようなるというものです。読むときのかたまりが大きければ大きいほど一度に意味が理解できる量が増えるので読むスピードが上がります。
パラフレージングとは、単語や文章の言い替えをする、通訳者も行うトレーニングです。同じことを意味するときでも、別の単語・表現を使って表すことができるように通訳者は訓練するのですが、TOEICのリーディングやリスニングテストの英文にも同じような言い替えが使われます。点数が出ない人の傾向として、英語は理解できたはずなのに言い替えに気付かず正しい答えが選択できていない、というケースがあります。本プログラムの中でも本文で見たものが選択肢ではどのように言い替えられているかを予測する課題提出があります。よりスコアに直結したテクニックを身に付けるためのトレーニングがパラフレージングです。
2. 750点の壁を突破させる!
Q:受講者はどのような方が対象か?
TOEIC600点台のビジネスパーソン向けとなっており、なかなかTOEIC750点の壁を突破できずにいる方を想定しております。多くの企業が昇進などにおいての目標数値をTOEIC750点に設定している中で、何度受験しても600点台からスコアを伸ばすことができずにいる方々が目標を達成できるように、ということを念頭に単語のレベルなどを選んでいます。
500点台の方にチャレンジしていただいても問題ありませんが、600点台までに知っておくべき文法についての説明がなかったり、シャドーイングをする際にある程度リスニング力が必要だったりという難易度ではあります。このカリキュラム内で扱う内容がすべてできれば800点は取れる課題を設計しています。
3. 徹底的なシャドーイングを軸としたカリキュラム設計
Q:カリキュラムの特徴は?
カリキュラムはDay 1からDay 7を4週間繰り返すので、計28日分あります。奇数日はSkill Day、偶数日はTest Dayとなっているので、Skill DayとTest Dayに交互に取り組みます。Skill Dayでは文法や問題の解き方を学び、問題傾向の対策のため問題を解きます。次の日のTest Dayにそれらを網羅した復習テスト(単語テストも含む)を解いていきます。
通訳者の業務では、1回の現場に出るためだけに多くの専門用語を覚えて、案件が終われば忘れるのが通常です。しかし、何度も出てくるものは忘れる必要はなく、自分の英語力のコアとなるものになります。英語学習も同じで、その日覚えたスキルをしばらく使わなければすぐに忘れてしまいがちです。One Month Program TOEIC®L&R はその日習ったことに翌日また出会うカリキュラムなので、必然的に身についていき定着します。1ヵ月という限られた時間ですので、その時間をうまく使ってトレーニングする形になっています。
必須スキル習得、最頻出問題攻略、TOEIC問題形式に慣れる、情報処理訓練(情報を理解して素早く解いていく)、と各週に目標があります。Day 7だけはSkill DayでもTest Dayでもない、その週に獲得したスキルをトレーニングメソッドを使って復習する日となっています。
シャドーイングはTest Dayを含み毎日徹底的に行います。Test Dayのテスト前にはまずその日のリスニング問題をシャドーイングし、テストに出る内容を確認して提出します。内容をしっかり理解し、練習してから問題を解く、という流れです。学んだことを文章で使えるようになってから問題を解くとこんなにも簡単なんだということが実感できる仕組みになっています。TOEICでは英語で理解し、問題を解くという両面で負担がかかるので、まずは英語を音として聞き取れる状態にして、問題に取り組んでいただくという順番にしています。たとえばweek 1では、どのようなWH(Who、Where、Howなど)の質問がテスト上で出てきても対応できるよう、短い文でも分量にかかわらずシャドーイングしていただきます。
シャドーイング音声や解答したテストはチャットツール上で提出し、毎回トレーナーが学習サポートをしっかりと行います。
4. 学習サポートとプログラムの実際
Q:どのような学習サポートが受けられる?
シャドーイング音声・問題への解答などを毎日「添削レポート」として提出していただき、それをトレーナーが丁寧にチェックします。シャドーイングに関しては正しく発音できているか、改善点はどこか、問題の解答に関しては文法等の解説をコメントとして受講者にお戻しします。どうしてもわからないところがあれば、受講期間中はいつでもトレーナーにチャットツールで質問できます。
プログラム中に取り組んだテストのスコアは「自己学習シート」に記録され、自分の苦手な分野を細かく自己分析できます。どの点で苦労しているのかということも、トレーナーに対するコメントとしてこのシートに記入できます。
Q:教材はどのようなものですか?
教材には英語を英語で理解できるよう主に英語版のTOEICテキストを使います。実際のTOEICテスト問題も開いた瞬間から英語ですので、750点台を目指すのならまずそこで止まらないように、トレーニングしていくのが目的です。600点台の方ならテキスト内のパートごとのテーマや解説を英語で読んで理解することは不可能ではありません。プログラムのコンセプトとして英語を使って英語を覚えてほしいという思いがあるので、英語版のテキストを使うことにしました。
Q:学習場所は?
無料カウンセリング以降は弊社へ来ていただく必要はなく、日々自宅で課題に取り組んでいただく形です。課題提出はすべてチャットツール上で行います。
Q:課題をこなすのにどのぐらいの時間がかかる?
1日1.5時間ほどでこなせるような内容になっています。One Month Programも1.5時間を想定していましたのでそれが目安になっています。One Month Program TOEIC®L&Rもビジネスパーソン向けプログラムですので、通常業務を続けながら無理なくこなせるようカリキュラムが設計してあります。
Q:講師はどんな方が担当するのか?
講師は教育経験豊富な日本人トレーナーです。問題の傾向の分析や、日本人が間違えやすい文法事項や発音などについての解説は、日本人講師だからこそ可能だからです。ただ、課題であるパラフレージングで英語を言い換えるときには無数にパターンがあるので、受講者の解答が本当に通じるものかどうか、トレーナーはネイティブにチェックしてもらい判断します。
5. One Month Program TOEIC®L&Rはここが違う!
Q:他社のTOEIC強化プログラムと比較してOne Month Program TOEIC®L&Rの強みは何ですか?
やはり最短1ヵ月という期間にあると思います。1ヵ月であれば仕事の業務の調整も何とかすることができますし、だからこそ続けられる。おそらく28日間連続でシャドーイングをやった経験のある方はいないと思います。少ししんどいながらも限界を超えるような努力は短期間ならできると思いますが、それ以上やるときっと疲れてしまうでしょう。受講期間には柔軟性がありますので、仮に課題の提出が遅れて2ヵ月間位かけて終了する受講者もいると思われますが、全体量は1ヵ月分です。
手厚い学習サポートや信頼できるトレーナーも、このプログラムの強みと言えます。1日のうち1時間半という時間を確保しデスクに向かって勉強するのは難しいのではないかと思います。例えば、シャドーイングを30分間やって、一つの仕事を片付けた後また30分間ディクテーションをする、さらに子供の面倒を見た後残りの課題を仕上げるというふうになることもあるでしょう。受講生はそういった普段の生活の中でプログラムを進めていくので、日常的なサポートが必要だと感じます。「提出が遅れているけど、大丈夫?」とトレーナーがメッセージをくれる、わからないときはトレーナーに質問し一人で悩む時間を減らし効率よく勉強するなど、一人でやっているのではないということが実感できます。トレーナーは英語のプロです。質問には100%答えることができるので、すぐに聞いて解決してほしいと思います。
6. 「弱点」を見抜き、対策を考える無料カウンセリング
Q:無料カウンセリングはどのような内容で行いますか?
まずこれまでの英語学習の経験や短期間でTOEICスコアを伸ばされようと思われた経緯、現在どのようなところで苦しんでいらっしゃるのか、お話を聞かせていただきます。次に、スキルチェックとしてシャドーイングとディクテーションを実際に体験していただきます。その後、知識のアウトプットがどこまでできているかを明確にするため1分間の自己紹介をしていただきます。1分間のスピーキングをするのはプレッシャーを感じますが、TOEIC受験もプレッシャーの中でするので、その中で出る実力というのに通じることからこの方法でスキルチェックをさせていただきます。それらの結果を見ながら実際に弱点を分析し、どう克服していくのかを一緒に考えていきます。
7. 英語学習者へのメッセージ
Q:受講を検討されている方に向けメッセージをお願いします。
問題集を解いて勉強もしているし、教室にも通ってみたけれど、何度受験しても600点台で努力の効果が見出せない方の、悶々とされているところからの脱却の手助けになれればと思います。今まで試したことがない28日間のシャドーイングをやってみて自分の中でもやもやしているものが晴れていくのを実感していただきたいです。
そもそもTOEICのスコアが高い人はTOEICの勉強をして900点を取ったのではなく、元から英語力がある人だという考えから、受講者の英語力をそこに近づけていくことも目指しています。厳しい言い方にはなりますが、基礎的な英語力が足りないから点が取れない、という現実に向き合う必要があります。「TOEICで点が取れない!」と、いわゆるTOEIC地獄にはまってしまわず、何ができないのかをクリアにしてめりはりをつけ、なおかつアクティブにアウトプットすることが大事なのではと考えています。
TOEIC強化プログラムと聞いて着目されるのは、TOEICのテクニック面のみかもしれません。しかし、本プログラムに関しては濃い英語の本質に触れる貴重な機会となります。なぜ聴き取れるのかという仕組みがわかるので、それがTOEIC受験時のスピードにもつながるのです。受講終了後にはTOEICスコアが上がるだけではなく、本質的な英語力が上がっているはずです。750点を取ることだけを目標としているのではなく、シャドーイングでの発音やスピーキングの練習によって今後につながる英語力が身に付くというふうに思っていただいていいと思います。
インタビュー後記
インタビューを通してOne Month Program TOEIC®L&R に感じた魅力は、好評を博しているテンナイン社のプログラムOne Month Programの実績をもとに開発されたという点です。One Month Program受講者からもスコアアップが報告されその効果が証明されていることからも、トレーニングメソッドに信頼性があり結果に期待できます。
1ヵ月でみっちりトレーニングをすることは過酷なことかもしれませんが、カリキュラムがしっかり組まれているからこそ、短期間で集中して取り組めるというところに納得できました。経験豊富なトレーナーと二人三脚で取り組んでいけるので、わからずに立ち止まってしまうことがなくなり、勉強を効率よく進められるのも魅力です。受講中はいつでも質問ができるということなので、そういった手厚いサポートをうまく活用すれば、目標達成までの道のりがスムーズになるプログラムだと言えます。
特に印象的だったのは、「受講終了後には本質的な英語力が上がっているはず」という部分でした。目標点に達したから終わりというのではなく、ここで培った英語力を生かすことで、受講生の人生がさらに豊かになることが想像できます。今度こそ本気でレベルアップしたいと考えている方は、一度無料カウンセリングに足を運んでみてはいかがでしょうか。
One Month Program TOEIC®L&Rの概要
サービス名 | One Month Program TOEIC®L&R |
URL | https://www.ten-nine.co.jp/onemonth-toeic/ |
運営会社名 | 株式会社テンナイン・コミュニケーション |
本社所在地 | 〒105-6009 東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー9階 |
スクール所在地 | 神谷町オフィス(東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー9階) 青山、六本木、大手町、丸の内、品川、神田の契約オフィススペース |
設立 | 2001年7月11日 |
資本金 | 1,680万円 |
入学金 | なし |
教材費用 | レッスン料金に含まれる |
期間 | 1ヶ月 |
コースと料金 |
※One Month Program TOEIC®L&Rは、One Month Program修了後に申し込みが可能となるアフターフォロープログラムです(One Month Programの詳細はこちら)
●日本人トレーナーによる初回カウンセリング ●日々の学習 ●プログラム終了時 ●受講料金: |
English Hub 編集部
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