【TOEIC前日・当日】スコアアップのためにできる5つの直前対策

日頃からTOEICを意識して英語学習に取り組んでいる方の中には、「試験直前には、もう特にやれることはない」と考えている人も少なくないのではないでしょうか?TOEIC対策として、「一夜漬けの学習」は意味がないとも言われます。しかし、試験前日や当日でも、スコアアップに繋げるためにできることはあります。今回は、TOEICでスコアアップを目指す人のために、試験前日や当日に行うと効果的な学習法や、おすすめの過ごし方についてご紹介したいと思います。

TOEIC L&Rテスト前日

まずは、試験前日に行うべき勉強方法のポイントについてご紹介していきます。

1. 新しい参考書には手を出さない

試験前日には、新しい参考書に手を出すよりも、以前解いて間違えた問題を解き直すなど、把握している弱点の復習を中心に行うのがおすすめです。試験前日に新しい問題集を解いても、復習する時間がないため学習内容が記憶に定着せず、試験当日に活かすことができない可能性が高くなります。

2. 模試形式で問題を解く

本番を想定して、時間をはかって模試形式で問題を解く練習を行うのも、試験当日に向けた対策として有効です。(この際も、英語上級者以外は、以前解いたことのある問題を解き直すことをおすすめします。ただし、800〜900点レベルの方の場合は、新しい模試問題に取り組んでもよいでしょう。)

TOEICのリーディングセクションでは、約75分間に100問の問題を解く必要があります。問題を解き進めるペースに気を配り、時間内に問題を全て解き終えられるかどうかが、ハイスコアを獲得するための勝負どころです。

Part5、6はそれぞれ遅くても10分以内には解き終えて、大量の英文を読む必要があるPart7にできるだけ多く時間を残すというのが理想的な時間配分です。

3. 設問文は瞬時に読めるように

TOEICで高得点を狙うには、設問文を読んだときに何が問われているのかを瞬時に理解することが求められます。設問文の意味を理解することに時間をかければかけるほど、問題の答えを導き出すために使える時間がどんどん減ってしまうためです。

とりわけリスニングセクションでは、音声が流れ始める前に、設問の先読みをスムーズに行わなければなりません。また、音声を聞きながら素早く問題を解き進める必要もあるため、設問文を瞬時に理解することが非常に重要になります。TOEIC中・上級者の場合は、設問は「読む」というよりも、目で「見る」ような感覚で、瞬時に意味処理ができる状態を目指したいところです。

試験直前の限られた時間で速読力を劇的に高めるということは現実的ではありませんが、実はTOEICのリスニングセクションに登場する設問文は、ある程度パターン化されています。例えばPart3、4では、以下のような設問が頻出します。

  • What does the woman want the man to do?
    「女性は男性に何をしてほしいのでしょうか?」
  • What does the speaker suggest the listeners do?
    「話し手は、聞き手に何をすることを提案していますか?」
  • What does the speaker mean when he says, “~”?
    「彼(話し手)が〜と言う時、何を示していますか?」

上記以外にも、頻出する設問パターンは数多くあります。こういった頻出の設問パターンを知っておくと、設問文を見た瞬間に何を問われているのかが理解でき、時間のロスを防ぐことができるのでおすすめです。「TOEIC公式問題集」の設問に一通り目を通して、どのような設問が多くあるのかを確認しておくだけでも効果的です。ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

TOEIC L&Rテスト当日

ここからは、試験当日のおすすめの過ごし方についてご紹介します。

※2020年10月25日以降のTOEIC L&R公開テストは、午前と午後の1日2回実施されています。自分が受験する回のタイムスケジュールに合わせて準備しましょう。

4. 英語脳に切り替える

大半の学習者は日常生活の中で、英語よりも日本語に触れる機会の方がずっと多くなります。そのため、英語を読み聞きしようとする際には、普段から英語学習に取り組んでいる人であっても、脳が「日本語モード」から「英語をスムーズに理解できる状態」へと切り替わるまで時間がかかります。

英語脳の状態で試験に臨むには、会場に向かう最中や、会場についてから試験が始まるまでの時間でTOEIC問題に触れて、ウォーミングアップをしておくことが有効です。会場には、時間に余裕を持って早めに到着しておくとよいでしょう。

TOEIC試験はリスニングから始まるので、試験直前はTOEIC問題の英語音声を聞いて、耳を英語に慣らしておくことをおすすめします。加えて、Part6や7の長文も1〜2個黙読で速読しておくとより効果的です。

注意点として、試験の直前に新しい単語や文法を覚えようとするのはおすすめしません。新しく単語を覚えたところで、その単語が偶然ピンポイントで出題される可能性は低いためです。試験前日も含め、直前に新しく知識を詰め込もうとするのはあまり有効とはいえません。

5. Part3&4の英語音声を倍速で聞く


「試験直前にはリスニングをするのがおすすめ」と前述しましたが、TOEIC中・上級者の方の場合は、リスニングをする際の再生速度を通常よりも速めると、さらに効果的です。

1.5倍速や2倍速などで英語音声を再生し、その音声を頭の中で追いかけるイメージで、声を出さずにシャドーイング(サイレントシャドーイングといいます)を行うと、テスト本番で音声がゆっくり感じられるのでおすすめです。サイレントシャドーイングなら、電車での移動中など周囲に人が居る状況でも行うことができるので、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

当日のリスニング及びサイレントシャドーイングは、Part3、4の音声を中心に行うとよいでしょう。リスニングセクションの中でも特にPart3、4は苦手とする人が多いことに加え、Part1、2に使われる表現もPart3、4音声の中にしばしば登場します。

まとめ

いかがでしょうか。今回は、TOEIC前日から当日にかけて取り組むべきことについてご紹介しました。いま持っている実力を最大限発揮させるためにも、ぜひこれまでの学習にプラスしてみてはいかがでしょうか。

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佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。

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