日本とは異なる文化や言語を肌で感じられる海外旅行。家族や友人との旅行も楽しいですが、「異国の地を自由気ままに旅してみたい!」と一人旅に憧れを持っている方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、初めて訪れる海外の地を自分一人で旅することは、なかなかハードルが高いものです。
そこで今回は、比較的治安が良く、海外一人旅の目的地としても人気のある、カナダ・バンクーバーのおすすめスポットやアクティビティーを紹介します。筆者の実体験を踏まえ、一人旅を楽しむコツや注意点もお伝えするので、ぜひこの記事を参考にしながら、旅を安全でより充実したものにしてください。
目次
※本記事は、2024年4月時点の情報を元に作成しています。
海外一人旅で訪れたい!バンクーバーのおすすめスポットとアクティビティー
まずは、筆者が実際にバンクーバーで体験して楽しめた、一人旅にもおすすめのスポットやアクティビティーを紹介します。
1. グランビル・アイランドで気ままに食べ歩き
旅行中、その土地ならではのグルメを堪能することを何よりの楽しみにしている人も多いはず。レストランでの食事以外にも、食べ歩きができるスポットであれば、一人でもより気軽にカナダの食を味わえます。
バンクーバーにあるグランビル・アイランド(Granville Island)は、ダウンタウンからバスで最短10分程度、または観光客に人気のフェリーでも簡単にアクセスできるグルメスポットです。
グランビル・アイランド内のパブリックマーケットには、新鮮なフルーツや海の幸を販売するお店、食べ歩きにぴったりのフードスタンド、カナダ発祥のスイーツ「ナナイモバー」の専門店などがずらりと並んでいます。
飲食店だけでなく、おしゃれな雑貨ストアやカナダ名物のメープルシロップ屋さんもあり、お土産を買うのにも最適です。多くのショップが屋内にあるため、雨の日でも天気を気にせず観光を楽しめます。
2. トレッキングでカナダの大自然を感じる
緑豊かなバンクーバーには、たくさんのトレッキングスポットが点在しています。ダウンタウンから少し離れるだけで大自然を存分に楽しむことができるのは、バンクーバーならではです。
カナダでトレッキングや山登りをする際は、「All Trails」というスマホアプリの利用がおすすめ。自分がいる現在地から近い場所にある散策スポットを探したり、アプリ上に投稿されているレビューや写真から山道の風景、難易度などを確認したりできます。
安全面には十分に注意しながら、自分の体力に合うコースを見つけてぜひカナダの自然を味わってみてください。
3. 都心部からもアクセスしやすいキャピラノ渓谷を散策
ダウンタウンからバスでおよそ30分の位置にあるキャピラノ渓谷(Capilano Valley)は、バンクーバーの歴史ある観光名所です。エリア内では、自然に囲まれながらさまざまなアクティビティーを楽しめます。
なかでも観光客から大人気なのは、全長130mを超える吊り橋のキャピラノ・ブリッジ(Capilano Suspension Bridge)です。地上約70mの高さを歩くスリリングな体験を求めて、多くの人々が訪れます。また、キャピラノ・ブリッジ公園(Capilano Suspension Bridge Park)の無料ツアーに参加すれば、知識豊富なガイドと一緒に園内を散策しながら、キャピラノの歴史や自然について学ぶこともできます。
敷地内にライトアップが施され、幻想的な雰囲気の中で森林浴を楽しめる冬期の観光もおすすめです。
※参照:Capilano Suspension Bridge Park
4. カナダ生まれのブランドショップや地元マーケットで買い物を満喫
せっかく一人旅をするなら、ショッピングをゆっくり楽しみたい方も多いのではないでしょうか。その国ならではの品物は、日本へ帰ってからも旅の思い出として残るうえ、お土産にしても喜ばれます。
たとえば、カナダ生まれのブランドでは、“mejuri(アクセサリー)”や“The Ordinary(スキンケア)”、“lululemon(ヨガ・アクティブウェア)”などが代表的。ブランド発祥の地であるカナダの店舗に足を運べば、日本では手に入らないアイテムに出会えるかもしれません。
有名ブランドだけでなく、地元のマーケットを巡って、一点もののハンドメイド作品を手にいれるのも素敵ですね。気ままに行動できる一人旅だからこそ、時間をかけてお気に入りの品を探してみてはいかがでしょうか。
5. 冬の滞在なら!ウィスラーでウィンタースポーツ
カナダは美しい雪景色も魅力です。バンクーバー近郊にはスキー場がいくつもあり、いずれも市内から車やバスで比較的簡単にアクセス可能です。
特におすすめなのは、世界屈指のスキー場であるウィスラー(Whistler)です。200以上のコースがある北米最大のスキーリゾートとして知られるウィスラーには、世界中からスキーヤーが集まります。
「海外のスキー場に一人だけで行くのは不安」という場合は、現地在住の日本人に案内やサポートを頼めるマーケットプレイス「LOCOTABI(ロコタビ)」の利用がおすすめ。ゲレンデガイドをしているウィスラー在住の日本人も多く見つかります。
さらに、ウィスラーには日本語対応が可能なレンタルショップもあるので、手ぶらで行っても安心です。スキー、スノーボードはもちろん、クロスカントリースキーや、スノーシュー・ウォークなどのアクティビティーも楽しめます。
海外一人旅をより楽しむための3つのポイント
ここからは、海外一人旅を楽しむために実践したい3つのポイントをご紹介します。旅行の計画・準備をする際の参考にしてみてください。
1. 出発前に簡単な英語表現を覚えておく
同行者のいない一人旅では、人と話す機会がどうしても少なくなりがちです。そんな中でも、簡単なコミュニケーションを取るための英語力があれば、現地の人々や他の観光客とも交流ができて、一人旅が何倍も楽しくなります。
英語に苦手意識がある場合は、出発前にオンライン英会話レッスンにチャレンジしてみるのもおすすめです。旅行中に使える便利なフレーズをいくつか覚えておけば、現地で行動する際の自信にもつながります。
また、一人旅の場合は自分自身の写真を残すことがなかなか難しいので、「近くにいる人に話しかけて写真を撮ってもらう」など、英語を使った身近なコミュニケーションを旅の目標にするのもよいでしょう。ただし、スマホを他人の手に渡すことはリスクにもなり得るため、盗難などには十分に気をつけてください。
2. 現地で開催されているツアーに参加する
旅先で出会う地元の人々や他の観光客と交流したいなら、現地ツアーに参加するのもおすすめ。
旅人のあいだで人気のウェブサイト、「Airbnb」では、民泊を予約するだけでなく、現地での体験プログラムの仲介サービスも利用できます。地元ホストによる街中案内や写真撮影など、魅力的なツアーが数多く見つかります。
レビュー欄で他の利用者からのコメントを事前に確認でき、一人でも気軽に申し込めるのが特徴です。「旅先で何をしようか迷っている」「一人旅でも誰かと交流する機会がほしい」という方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
3. ホステルやバックパッカー宿に泊まる
「常に一人で行動するのは寂しくなりそう」「旅行中に海外の友達を作りたい」という方は、ホステルやバックパッカー宿での滞在を検討するとよいでしょう。
ホステルやバックパッカー宿では、キッチン、シャワー、洗面所などを他の宿泊客と共同で利用するケースが一般的です。部屋のタイプはさまざまで、一つの部屋に二段ベッドが複数並ぶドミトリータイプのほか、個室を備える宿も。ホステル内には憩いの場として共有スペースが設けられていることが多く、世界各国からの旅人やバックパッカーたちが集まります。
他の旅行客と仲良くなれば、おすすめの観光地やお店を教え合うなど、旅の情報交換も可能です。宿泊料金も一般的なホテルより安価なので、旅費を抑えつつ、たくさんの人たちとの交流を持ちたい方にぴったりです。
初心者必見!これだけは押さえておきたい海外一人旅の注意点
海外で安全に一人旅を楽しむためには、どんなことに気をつけたらよいのでしょうか。旅行中に特に注意すべきことを3点お伝えします。
1. カバンや貴重品は肌身離さず持ち歩く
日本では、カフェなどで席に荷物を置いたままお手洗いに行く人を見かけることがあります。しかし、一人旅の最中は決して油断せず、常に貴重品を身につけておくようにしましょう。
テーブルにカバンやスマホを置く際も、自分の視界に入る位置に置いておくことが大切です。トイレの個室が狭くてスーツケースが入らない時や、ドミトリータイプの宿に泊まる際の荷物管理が心配な人は、ワイヤー式のロックを持って行くと便利に活用できます。
2. 行動する場所と時間帯を選ぶ
カナダのように比較的治安のよい国であっても、ダウンタウンの一部のエリアではトラブルなどに巻き込まれやすい場所もあります。うっかり危険なエリアに行ってしまわないよう、事前にネットで調べたり現地の人に聞いたりして、治安の悪い地域を把握しておくことが大切です。
特に一人旅の場合は、夜間の不要な単独行動は避け、外出はなるべく日没前の明るい時間帯にするようにしましょう。
3. スマホが使えなくなった場合の連絡手段を確認しておく
地図や連絡先、ホテルの予約確認メールなど、旅行中に必要な情報の多くが保存されているスマートフォン。注意深く行動していても、旅先でスマホが故障する・盗難にあうといった予期せぬハプニングが起きる可能性はゼロではありません。
仮にスマホが使えない状況に陥ったとしても、緊急連絡先がわかるメモを用意しておくなど、スマホだけに頼らない情報の確認手段を準備しておくとより安心です。
また、以前使用していた古いスマホが自宅に余っている方は、予備として旅行に持って行ってもよいでしょう。SIMフリー対応のスマホなら、現地でSIMカードを購入して緊急時に使えるほか、それ以外の場合でも街中のWi-Fiに接続することでインターネットの利用が可能です。
まとめ
一人旅の醍醐味は、気の向くままに自分だけの時間を持てる点にあります。一人でゆっくりとカフェ巡りや街中の散歩を楽しんだり、現地の観光ツアーに参加して他の観光客と交流したりと、その日の気分に応じて自由な時間の使い方ができます。
都会と自然が共存するバンクーバーは、一人旅の行き先としても魅力的です。ぜひ今回ご紹介したおすすめスポットやアクティビティーを参考にしながら、旅の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
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佐藤 千嘉
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