カナダで食べたいおすすめの名物グルメ6選!チップ文化の解説も

留学やワーキングホリデー、海外旅行の行き先として人気の高いカナダ。ナイアガラの滝やイエローナイフのオーロラなど、豊かな自然に恵まれていることで知られる国ですが、「カナダの名物グルメは?」と聞かれていくつも思いつくものがある人は意外に少ないかもしれません。

しかしカナダには、留学や旅行で訪れた際に楽しみたい美味しい食べ物やお店がたくさんあります。

今回は、カナダ・バンクーバーへの渡航経験がある筆者が、実際に食べたものの中から特におすすめのカナダグルメを紹介します。

日本人にとってはあまり馴染みのない、現地のレストランでのチップ文化についても解説するので、これからカナダに行く方はぜひチェックしてみてください。

目次

※本記事は、2024年4月時点の情報を元に作成しています。

カナダで食べたい!おすすめの名物グルメ6選

まずは、筆者がバンクーバーでの滞在中に実際に口にして美味しいと感じた、カナダならではの名物グルメを6つ紹介します。

1. サーモンをはじめとする新鮮なシーフード

カナダの代表的なグルメとして思い浮かべる人も多いサーモン。カナダには、6種類のサーモンが生息しているといわれています(※)。

特に、カナダ最大の港があるバンクーバーには、新鮮な地元産のシーフードを味わえるレストランが数多くあります。世界有数のサーモン輸出国ということもあり、味はもちろん絶品。サーモン以外に、オマール海老、カキ、ウニ、ホタテなどのシーフードも人気です。

スーパーやマーケットでも高品質なサーモンが豊富に並んでいて、日本のスーパーに売っている一般的なサイズの切り身と比べると、その大きさに驚かされます。

※参照:The Canadian Encyclopedia|Salmon

2. カナダで人気のファーストフード店 A&W

A&Wはもともとアメリカ発祥のファーストフードチェーンですが、1956年にマニトバ州のウィニペグでカナダ第1号となる店舗をオープンして以来、急速に人気が拡大。現在ではカナダ国内に1,000店舗以上を有し、マクドナルドに匹敵するほどの支持を得ているといわれています。

筆者のおすすめメニューは、さつまいもを使った“Sweet Potato Fries”。ポテトには、メキシコ料理で使用されることが多いチポトレ(chipotle)という香辛料入りのマヨネーズが付いてきます。目玉焼き、ベーコン、ハッシュドポテト、ソーセージなどがセットになり、カナダの典型的な朝食を楽しめる、“All-Canadian special”も人気です。

バンクーバーのトレッキングスポットとして有名なディープコーブ(Deep Cove)の近くにもA&Wの店舗があるので、好きなメニューをテイクアウトして、散歩コースの途中の海沿いでピクニックをするのもおすすめです。

3. モントリオールベーグルが食べられる Siegel’s Bagels

カナダの知られざる名物の一つに、モントリオールベーグルがあります。

モントリオールベーグルは、生地に塩を使用せず、蜂蜜入りのお湯で茹でた後に窯で焼くため、ほのかな甘みを感じられるのが特徴。小ぶりなサイズで、日本でよく見かけるベーグルよりも穴は大きめです。ポピーシード、シナモンレーズンなど、豊富な種類から好きなベーグルを選び、好みの具材と合わせて注文できます。

モントリオールベーグルが食べられるSiegel’s Bagelsの店舗は、パブリックマーケットがあるグランビル・アイランド(Granville Island)と、ビーチが有名なキツラノ(Kitsilano)の2ヵ所にあります。いずれもダウンタウンからアクセスしやすく、デリバリーも可能です。

4. カナダ国民から愛されるカフェチェーン Tim Hortons

Tim Hortonsは、カナダ・オンタリオ州発祥の国民的カフェチェーンで、“Timmies(ティミーズ)”の愛称でも親しまれています。

カナダの至る所に店舗があり、コーヒーのほか、ハンバーガー、ドーナッツなどの軽食も楽しめます。なかでも人気があるのは、“double-double”というコーヒーの注文方法。“double-double”でオーダーをすると、砂糖とミルクの量が2倍になります。甘いものが好きな方は、注文する際にぜひ試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、街中のスーパーにもTim Hortonsのインスタントコーヒーが売られています。種類が豊富なので、お土産にもおすすめです。

5. カナダにしかないレアなポテトチップス Lay’sケチャップ味

Lay’sブランドのポテトチップスは世界的に有名ですが、カナダでは珍しいケチャップ味のLay’sが売られています。

ケチャップ味のポテトチップスはカナダでは定番化しており、プリングルスなど他のブランドからも同様のフレーバーが発売されています。ケチャップの酸味と甘味が感じられ、思わずハマってしまう美味しさです。

カナダ以外ではなかなか見かけないレアなフレーバーなので、カナダのスーパーやコンビニで見つけたらぜひ試してみてください。

6. カナダ発祥のスイーツ!ナナイモバー

ナナイモバーは、カナダ発祥のスイーツです。ブリティッシュコロンビア州にあるナナイモ(Nanaimo)という街の名前が由来となっています。

ココナッツ入りのココアクッキー、カスタードクリーム、チョコレートの三層構造で、これぞ海外のお菓子という甘さを存分に楽しめます。スーパーのスイーツコーナーでもよく売られていますが、おすすめはグランビル・アイランドにあるナナイモバー専門店。こちらでは個包装に入った試食品が配られているので、気になる方はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

レストランでの支払いは?カナダのチップ文化を解説

ここまでは、カナダ名物のファーストフード店や、スーパーで手軽に手に入るグルメを中心に紹介しました。一方、カナダのレストランやカフェ、バーなどで飲食をする際は、チップを払うのが基本です。

日本にはないチップ文化について、海外で戸惑った経験がある人も多いのではないでしょうか。チップの相場や払い方を事前に知っておくと、現地で食事をする際もスムーズに会計ができます。

カナダの一般的なチップ相場

チップの額は自分で選べますが、カナダでは支払い合計金額の15〜20%程度が相場といわれています。ただし、高級レストランでは20%以上のチップを支払うケースも珍しくないなど、その目安は利用するお店によっても変動します。

また、ファーストフード店やフードコート、セルフサービスのカフェなどでは、テーブルサービス(従業員がテーブルまで来て注文を取ったり、料理や飲み物を運んだりすること)を受けません。そのため、チップは基本的に不要と考えられています。

チップの金額は、「受けたサービスに対する満足度や感謝の度合いを表すもの」です。サービスに対する満足度が高い場合や、特別な対応をしてもらったというケースでは、一般的な目安に上乗せして高めのチップを渡すことで感謝の気持ちを示しましょう。反対に、サービスが悪いと感じた時は少なめに払うことも可能です。

レストランでのチップの支払い方

では、レストランで会計をする際にどのようにチップを払えばよいのか、その具体的な手順を説明します。

カード支払いの場合

カードで飲食代を支払う際は、カードの精算機に表示されるボタンの中から、どれくらいチップを払うかを自分で選ぶケースが一般的です。

用意されている選択肢はお店によっても異なりますが、多くの場合は、15%・18%・20%のようにボタンが表示されていて、払いたいチップ額に合わせて選択します。“custom”を選べば、払うチップ額を自由に入力することも可能です。

サービスが悪かった時など、チップを払いたくない場合は、“No Tip”というボタンを選びます。

現金払いの場合

現金で支払う場合は、会計の金額を切り上げる形でチップを渡すのが基本。たとえば、会計が34.50ドルの場合、40ドルを渡して“You can keep the change.(お釣りは結構です)”などと伝えれば、5.50ドルのチップを渡すことができます。

前述した通り、ファーストフード店やフードコートなどでのチップは基本不要ですが、レジの横にチップを入れるための小箱が設置されているお店もあります。もちろん必須ではないので、現地ではお釣りなどの余った小銭があれば入れるという人が多いようです。

まとめ

海外旅行中は、その国でしか買えないグルメやスイーツを食べたり、現地で人気のカフェ、ファーストフードなどを試してみたりすることも醍醐味の一つです。

カナダにはまだあまり知られていない美味しい食べ物がたくさんあるので、旅行の際には、ぜひ今回ご紹介したグルメを探してみてください!

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佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。