昇進や海外関連の部署へ異動する際の要件となることも多い、TOEICのスコア。書店の英語学習コーナーへ足を運べば、スコアアップについて書かれたTOEIC対策本で溢れています。しかしTOEIC受験者の多くが抱えがちな問題は、「試験当日まであまり時間がない」ということです。今回はそんな方のために、直前でも間に合うTOEICスコアアップの方法をご紹介します。「もう今から何をやっても変わらない」と諦める前に、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
TOEIC前日でも間に合う!押さえておくべきスコアアップのコツ
まずは試験前日でも間に合う対策法をご紹介していきます。
1. 道具にこだわる
TOEIC試験は時間との闘いです。2時間で200問もの問題を解かなければならないので、時間のロスは少しでも減らしたいところです。芯が太めの鉛筆やマークシート用のシャープペンシルなどを使用すると、解答時に素早くマークをつけることができ時間を短縮できるのでおすすめです。
マークする箇所を間違ってしまった時には、素早く消してマークし直す必要があるため、使用する消しゴムにも配慮しておきましょう。自身が使い慣れているものが一番ですが、丸くて小さいものは避け、角が尖った、小さすぎないサイズのものが消しやすくおすすめです。
些細なことに思えるかもしれませんが、本番で使用する筆記用具にこだわることは、テストの直前でも有効な、数少ない対策の1つです。
2. 問題形式を把握する
TOEIC試験を初めて受験する方や、試験問題にあまり馴染みのないTOEIC初心者が、本番の試験で少しでも高い点を取るためには、TOEICの問題形式を事前に把握しておくことが重要になります。問題形式を把握できていると、どのような問題が出題されるか事前知識がない状態で挑むよりも、落ち着いて問題に取り組みやすくなります。
「TOEIC公式問題集」は、TOEICの問題形式に慣れるのに最適な教材です。公式問題集の問題には、一通り目を通しておくとよいでしょう。試験までもうあまり時間がない場合でも、出来る限り実際に問題を解いておくのがおすすめです。
3. 問題が解けない時の対処法を決めておく
リスニングで答えが分からなかった時、いつまでもどれにマークしようかと迷っていると、次の問題の音声が流れ始めてしまい、聞き逃して次の問題まで落としてしまう可能性があります。
答えが分からなかった時は、マークをせずに次の問題へ進むこともできますが、しばしばマークミスの原因となります。「あとでマークしよう」と思っていても、問題を解いているうちに忘れてしまう可能性もあるので、その場でA~Dのどれかにいったんマークをするか、保留を意味する目印などをつけておくことをおすすめします。
「迷ったときはAにマークする」という風に、答えが選べない時はどうするか自分なりにルールを決めておくと、他の問題に悪影響が出にくいのでおすすめです。
TOEIC L&R公開テスト当日に気をつけること
続いて、試験当日に気をつけるべき点についてご紹介していきます。
必ず持っていくもの
試験会場に必ず持っていく必要がある物は以下の4つです。
1. 受験票・証明写真
試験当日には、試験日の約2週間前に自宅に郵送される受験票を試験会場に持っていく必要があります。受験票を忘れてしまうと、受験することができなくなってしまうため、注意しましょう。また、受験票には証明写真を貼り忘れることがないように十分気をつけてください。
2. 本人確認書類
受験票と証明写真に加えて、本人確認書類を持参する必要があります。有効な書類は、運転免許証、パスポート、学生証、個人番号カード、住民基本台帳カードなどです。(2020年4月より、社員証は本人確認書類として認められなくなるので要注意です。)
顔写真付きでないものは無効なので、必ず顔写真が付いたものを持っていくようにしましょう。また、書類の有効期限が切れていないかも忘れずに確認しておきましょう。
3. 筆記用具
TOEIC試験で使用可能な筆記用具はHBの鉛筆、またはシャーペン、消しゴムのみです。鉛筆またはシャーペンは、念のため少なくとも2本以上持っていくのがおすすめです。
4. 腕時計
多くの人が忘れやすいのが腕時計。試験会場には時計が用意されていないことも多いため、必ず腕時計を持参するようにしましょう。時計がないと試験中に残り時間がどれくらいか分からなくなってしまったり、時間配分が上手くできなかったりして、多くの問題を取りこぼしてしまうことになりやすいので、要注意です。
持っていったほうがよいもの
マストではありませんが、持っていったほうがよいものは以下の2つです。
1. 羽織もの
体温調整をしやすくするために、脱ぎ着しやすい羽織ものを持っていくことをおすすめします。特に夏は、冷房が効きすぎていて寒く感じることも多いので、上着を持っていくと安心です。
2. 飲料
会場付近にコンビニや自販機があるところも多いですが、多くの受験者が利用するため混雑しやすいです。心配な人は事前に用意して持参するとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたか。今回は、TOEICの試験で今持っている実力を最大限スコアに反映させるために、試験前日でもできるTOEIC対策法をご紹介しました。ただ、本当の意味で英語のリスニング力やリーディング力をアップさせるには、日頃から地道に学習に取り組み、文法や語彙などの知識を身につけることが何より大切です。今回は試験日まで時間がなくなってしまったという方は、ご紹介した対策や準備をして試験に挑んで、実力を十分に発揮してくださいね!
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佐藤 千嘉
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