TOEICを学習している方の中には、「自身の目標スコアに合った対策を行う必要があるのではないか」「ひとまず600点は達成したものの、ここからどのように学習すればよいのか分からない」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、TOEICで600点台〜700点を目指している方におすすめの対策法を4つご紹介したいと思います。
1. 単語知識を増やす
TOEICで700点に到達するためには、TOEIC頻出の英単語をしっかりと学ぶ必要があります。TOEICの問題を解いていて、「分からない単語だらけ」と感じる方には、TOEICの基礎単語が掲載されている『TOEICテスト 全パート単語対策』という単語帳がおすすめです。本書の対象読者は600点〜730点を目指す方となっています。
700点突破を目指している方の中には、『TOEICテスト 全パート単語対策』に掲載されている英単語の多くを、すでに覚えている方もいらっしゃるかもしれません。そんな方には、TOEICの単語帳として著名な『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』という単語帳がおすすめです。
問題を解いていて知らない単語が多ければ多いほど、英文の理解度も問題の正答率も下がってしまいます。現状の語彙力に合った単語帳を使用して、TOEIC頻出の単語は可能な限り習得しましょう。
2. 幅広い英文法の知識を身につける
「文法に苦手意識がある」「中学で習った英文法を忘れている」という方には、まず中学レベルの英文法をしっかり復習することをおすすめします。中学で習う英文法には、英語の構造を理解するための基本的な知識が詰まっています。TOEICで700点を目指すためには、中学レベルの基礎英文法をしっかり理解したうえで、さらに幅広く高校レベルの英文法まで身につけておく必要があるでしょう。
とはいえ、Part5の文法問題をはじめ、TOEICでは高度な文法知識が問われることは多くありません。そのため、TOEICのスコアアップを目的に、分厚い文法書などに載っている英文法の細かい用法や例外までを網羅する必要はありません。英文法書を1冊読み込むよりも、TOEICの問題を実際に解きながら、理解が浅い文法事項があればその都度復習するようにすると、学習効率よくスコアアップに繋げることができます。
3. TOEICの公式問題集を使ってPart1,Part2のディクテーションを行う
TOEICで600点台〜700点を目指す方が特に集中的に取り組むべきパートは、Part1とPart2になります。Part1とPart2は問題と設問のパターンさえ掴めば、比較的点数アップに繋げやすいパートです。TOEIC初心者や600点未満の方が600点台〜700点に到達する方法として、もっとも効率的なのがPart1とPart2に重点をおいた学習を進めることです。
教材はTOEICの公式問題集である『公式TOEIC Listening & Reading問題集』が、実際の試験のレベルに近く、問題の質も高いためおすすめです。
また、Part1とPart2に有効なトレーニング法はディクテーションになります。ディクテーションとは聞こえてきた音声をそのまま文字に起こすトレーニングです。学習方法として、Part1では不正解の選択肢を含めた4つの文全てを、Part2では質問文と不正解を含めた3つの選択肢全てをディクテーションすると、効果的です。正しく書き取りができるまで、繰り返し音声を聞くことがポイントになります。
4. Part3, Part4は設問の先読みを心がける
リスニングセクションのPart3、Part4は、設問と選択肢があらかじめ問題用紙に記載されています。リスニングセクションの各パートでは、まず1問目が始まる前にパート概要を説明するナレーションが流れ、その後1問目の英文が流れたあとに各設問を読み上げる時間があります。ナレーション内容は正解の選択肢を回答することと直接関係しませんし、設問の読み上げに関しても問題用紙に記載されているため集中して聞く必要はありません。
ナレーションが流れている間に、1問目の3つの設問を読んでしまい、問われる内容を確認しておくことをおすすめします。Part3、Part4のどちらのパートでも、1問目以降はひとつ前の問題の設問が読み上げられている間に、設問の先読みを行うことが可能です。先読みしておくことで、流れる音声からどの部分の情報を注意して聞き取る必要があるのか、事前に把握することができます。
また、Part3,Part4対策として行うべきトレーニングは、「TOEIC初心者から600点未満の方へ!600点突破を目指すおすすめ対策法」でもご紹介している、リピーティングやオーバーラッピングです。
オーバーラッピングに慣れてきたら、シャドーイングにも挑戦することをおすすめします。シャドーイングは、流れる音声にワンテンポ遅れて、その音声を真似て発声するトレーニングです。聞こえた音声を真似て発声する必要があるため、一語一句集中して聞き取ろうとすることで聞き取る力が鍛えられます。
シャドーイングは、事前に流れる音声の内容を理解してから行うようにしましょう。読み上げられる音声に含まれる知らない単語は意味を確認し、内容が理解できない箇所は和訳と照らし合わせて意味を確認するようにします。文章内容をきちんと理解しないままシャドーイングを行ってもトレーニング効果が薄くなってしまうので、まずは精読してからシャドーイングをすることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、TOEICで600点台〜700点を目指している方におすすめの対策法を4つご紹介しました。
TOEIC初心者の方や、まずは600点突破を目標としている方に向けた対策では、基礎の文法・単語をおさえることがポイントでした。そこからさらに600点台〜700点に到達するためには、さらに幅広い文法・単語知識を身につけ、設問の先読みなどのテクニックを駆使する必要性が高まります。ぜひ参考にしてみてください。
佐藤 千嘉
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