英会話スクールに通学して英語を学んでいる方の中には、もう何年もレッスンを受け続けているにも関わらず一向に英語力が上達しないと悩んでいる方もいるかもしれません。実際に英会話スクールへ通学経験がある方からは「意味がなかった」と言う声を耳にすることも少なくありません。
そんな方にぜひおすすめしたいのが、コーチング系の英語スクールへの通学です。今回は、普通の英会話スクールに通学していてもなかなか成果が出ない人向けに、コーチング系スクールをおすすめする理由をご紹介したいと思います。
コーチング系の英語スクールとは?
ここ最近、英会話業界の中でも特に盛り上がりを見せており、英語を学ぶ社会人を中心に人気を集めているのが、コーチング系の英語スクールです。コーチング系スクールとは、受講生ひとりひとりにパーソナルトレーナーがつき、日々の英語学習の進捗管理やアドバイスを受けながら、短期間で一気に英語力の向上を目指すプログラムです。
コーチング系スクールの具体的なプログラム内容や特徴はスクールによって大きく異なりますが、多くのスクールに共通している点は、「英語」を教えることよりも「正しい英語の学び方」を教えることを重視しているという点です。正しい英語の学び方を理解することができれば、同じ時間をかけるにしても学習効率は大きく高まるため、結果としてより少ない時間で成果を出すことが可能となります。
これは筋力トレーニングやダイエットなども同様です。筋力トレーニングやダイエットに関する正しい知識を持たないまま闇雲に努力を続けていても、なかなか期待する成果を上げることはできません。最近ではフィットネスジムやダイエットでも専門のパーソナルトレーナーをつけてトレーニングを行えるプログラムが増えてきていますが、コーチング系スクールはまさにそれらの英語版と言ったところです。
英語教育や言語習得の専門知識を持つトレーナーからのアドバイスとサポートを受けながら、正しいやり方に基づいて最短距離で英語力アップを目指していくのがコーチング系スクールとなります。
コーチング系の英語スクールをおすすめする3つの理由
コーチング系の英語スクールに通学すると、具体的にどのようなメリットを得ることができるのでしょうか。ここでは、「英語の正しい学び方」という観点からポイントを3つご紹介したいと思います。
- 課題が分かる
- 学び方が分かる
- 併走してくれる
1. 課題が分かる
英語を学んでいる方の中に、自分が抱えている現状の課題がどこにあるのかを的確に答えられるという方はどれだけいるでしょうか?ほとんどの方にとって、自分の課題を自分自身で見つけることは難しいのではないかと思います。
例えば、「リスニングとリーディングではリーディングが弱い」といったところ程度であれば誰でも自己分析できると思いますが、それでは「なぜリスニングが弱いのか?」「リスニングのプロセスの中でもどこが一番弱いのか?(単語や文法知識/音声知覚/意味理解)」と聞かれると、しっかり答えられるという方はほとんどいないのではないかと思います。
「リスニングが苦手で英語がうまく聴き取れない」という状態を一つとってみても、そもそも聴こえてくる単語を知らない、単語は知っているがその正しい発音や音声変化の仕方を知らないため頭の中にある単語の知識と結びつかない、音までは聞き取れていても意味の理解に時間がかかっているため話すスピードについていけない、などその原因は様々にあり、そのどこに課題があるかによって必要なトレーニングは変わってきます。
コーチング系スクールでは、こうした受講生一人一人の課題をパーソナルトレーナーが専門的な知見から的確に分析し、教えてくれます。効果的な英語学習は、まず自分が抱えている課題を正しく知るところから始まります。
2. 学び方が分かる
課題を正確に把握することができれば、あとはその課題の克服に効果的なメソッドを用いてトレーニングを積み重ねるだけです。しかし、英語学習のメソッドには「音読」「速読」「多読」「シャドーイング」「リピーティング」「サイトトランスレーション」「ディクテーション」など様々な種類があり、その中から自分の課題に合ったメソッドを選択するのは簡単なことではありません。
例えばシャドーイング(聞こえてきた音声をそのまま即座に繰り返す)というトレーニングは、リスニングの「音声知覚」を自動化するうえでとても効果的なトレーニングなのですが、スピーキング力の向上にはあまり役立ちません(正確には、スピーキングの中でも発音向上などには役立ちますが、文章を組み立てる能力は身につきません)。
また、一言でシャドーイングと言っても、実はさらに細分化すると「プロソディシャドーイング(聴こえてきた音声を繰り返すことだけに集中する)」と「コンテンツシャドーイング(音だけではなく意味にも意識を向けながら繰り返す)」という二つのやり方があり、それぞれ対応している課題も異なります。
このように、それぞれのメソッドは特定の課題を結び付いているので、まずはその結びつきをしっかりと理解することが重要なのです。
さらに、自分の課題に合ったメソッドを知っていたとしても、そのやり方によっても得られる効果は変わってきます。例えばシャドーイングの教材の難易度はどれぐらいがよいのか?具体的にはどのようなやり方がよいのか?なども詳細に考えていく必要があります。
英語教育の専門家ではない学習者が、自分の課題に合わせてこれらの学習メソッドを的確に組み立てていくことは、かなり難しいのが現実です。だからこそ、コーチング系スクールのパーソナルトレーナーに、自分に課題に最も適した正しい「英語の学び方」を組み立ててもらうのです。
3. 併走してくれる
コーチング系スクールでは、パーソナルトレーナーとLINEなどのチャットツールを使用して毎日のようにやりとりを重ねながら、課題提出とそのフィードバックを繰り返すスタイルが一般的です。このトレーナーとの日々のやり取りは、成果を出すうえでとても重要です。
レッスンやコーチング以外の時間も常にトレーナーとつながっていることでモチベーションも維持できますし、課題をこなさなければいけないというプレッシャーもかかります。英語学習の効率を上げるためにはこのように強制力のある学習環境を作り出すという戦略がとても有効で、その意味でもコーチング式スクールの仕組みはよくできていると言えます。
また、常にトレーナーとやり取りを続けることは、別の観点からも重要となります。それは、トレーナーが受講生の課題の変化を常にウォッチしつづけながら新たなトレーニングを課すことができるという点です。
例えば、最初はリスニングの中でも特に音声知覚に課題があった受講者も、トレーニングを積み重ねていけば次第に音声知覚を自動化できるようになり、次は意味理解のスピードへと課題が移っていきます。こうした課題の移り変わりに気づかぬままずっと同じトレーニングを続けていても、学習効果は落ちてしまいます。
受講生と頻繁にやりとりをしていれば、トレーナーは受講生の成長と課題の変化をより正確に把握することができるため、無駄なく常に負荷のあるトレーニングを課し続けることができるようになります。だからこそ、コーチング系スクールではトレーナーがチャットツールなどで毎日の学習進捗を管理し、常に受講生と併走しているのです。
コーチング式スクールはどうやって選べばよいの?
上記で説明したように、コーチング系スクールではパーソナルトレーナーが受講生ひとりひとりの課題を的確に把握し、課題の克服に向けた正しい学び方も教えてくれ、さらにその実践を横からサポートしてくれます。
コーチング系スクールはこれら3つの仕組みを上手く組み合わせることで、結果として数ヶ月という短期間でも一般的な英会話スクールに通学するよりはるかに高い成果を出すことを可能にしているのです。
一方で、上記のプロセスを専門的な知見からどこまでしっかりとやってくれるのかについては、スクールによっても異なります。最近では人気の上昇に伴い新しいコーチング系スクールも続々と出てきていますので、スクールを選ぶときは、英語教育や言語習得という観点でどこまで専門性を持っているかを一つの基準として選ぶとよいでしょう。
参考までに、上記の観点から特におすすめできるスクールを3つだけご紹介します。なお、スクールによって雰囲気や特徴は大きく異なり、相性もありますので、可能であれば入会前に一度それぞれの無料体験レッスンを受けてみて違いを比較してから最終的に入会するスクールを決めることをおすすめします。
第二言語習得研究に基づく時短英語ジム「ENGLISH COMPANY」
ENGLISH COMPANYは、ベネッセグループの株式会社スタディーハッカーが運営する、英語のパーソナルジムです。英語指導のスペシャリストが専任のパーソナルトレーナーとして受講生の英語学習をサポートし、90日間で飛躍的な英語力向上を目指します。
トレーニングは「第二言語習得研究」の科学的な知見をベースとしており、日本人が受験勉強などを通じて培ってきた英語力を引き出し、実践的な英語力へと転換することを重視しています。レベル別のセミパーソナルコースや、中高生特化型の「ENGLISH COMPANY大学受験部」など、様々な受講方法が用意されている点も魅力です。
また、スタディーハッカー海外拠点の外国人講師が英会話レッスンを担当する、課題発見型英会話レッスン「ウィークリー英会話ブースト」オプションも人気です。「リスニング」「流暢さ・発音」「語彙・文法」など、自分自身が英語を実際に話す際の課題に基づき、効率的なカリキュラムを組んでもらえます。
TOEICスコアを大幅アップさせた受講生も多数おり、2015年5月のサービス開始以降、姉妹サービスの「STRAIL(ストレイル)」と合わせた受講生数はすでに28,000名を超えています。
ENGLISH COMPANYでは、実際のトレーニングを体感できる90分の無料体験授業が、校舎(スタジオ)とオンラインの両方で提供されています。
応用言語学理論をベースとする2ヶ月短期集中「PROGRIT」
プログリット(PROGRIT)は、世界で活躍できるグローバルリーダーの育成を目的としてマッキンゼーとリクルート出身のコンサルタントが設立した短期集中型のコンサルティングプログラムです。
一人一人の課題に合わせたオーダーメイドのカリキュラムと専属コンサルタントによる毎日のフォロー、修了後の継続サポートにより月90時間の英語学習時間を確保し、世界に通用するビジネス英語力を一気に身につけます。
「ビジネス英会話コース」「TOEIC®コース」「TOEFL iBT® / IELTS コース」「初級者コース」の中から、目的に沿ったカリキュラムを受講可能です。2~3ヶ月間という短期集中で本気で英語と向き合い、ビジネス英語を一気に仕上げたいという方にとっておすすめのプログラムです。
- インタビュー記事:PROGRIT(プログリット)「本気の人にだけ来てほしい」
通訳メソッドを用いた1ヶ月短期集中「One Month Program」
「One Month Program」は9,000名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた株式会社テンナイン・コミュニケーションが独自に開発した、ビジネスパーソン向けの1ヶ月間短期集中型パーソナルトレーニングプログラムです。
「シャドーイング」や「リプロダクション」といった本格的な通訳トレーニングメソッドを活かした自己学習、「ディクテーション」や「英作文」など毎日の課題提出と添削レポート、そして計8回のネイティブとのプライベートレッスンという組み合わせにより1ヶ月という短期間で効率的に英語力を磨きます。
受講期間中は日本人トレーナーとネイティブ講師が専属でつき、学習進捗管理だけではなく課題添削からアドバイスも含めて徹底指導してくれます。数ヶ月以内に海外出張や海外転勤などを控え、最短で最大限の効果を出したいという方に大変おすすめのプログラムです。
- インタビュー記事:One Month Program「一生で一番、英語を伸ばす1ヶ月を」
English Hub 編集部
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