濱崎潤之輔先生&大里秀介先生直伝、TOEIC対策のポイント!Part7はどう攻略する?

2021年3月27日、株式会社旺文社と株式会社オープンゲートの共催イベント「濱崎潤之輔先生&大里秀介先生 TOEIC(R)L&Rテスト スコアアップオンラインセミナー」が開催されました。

本セミナーは、「TOEIC(R)L&Rテスト 壁越えトレーニング」シリーズ(旺文社)と「よりぬき!TOEIC(R)L&Rテスト 飛躍のナビゲーター」シリーズ(オープンゲート)の刊行を記念して企画されたもの。参加者から寄せられたTOEIC対策に関する様々な質問に、両シリーズの著者である濱崎先生と大里先生が答えてくれました。

この記事では、セミナーを通して両先生に学んだTOEIC攻略法の中から、Part7に関連するものを中心にご紹介します。

大里秀介先生(写真左)と濱崎潤之輔先生(写真右)

大里秀介先生(写真左)と濱崎潤之輔先生(写真右)

講師プロフィール

濱崎 潤之輔氏

大学・企業研修講師、書籍編集者。これまでにTOEIC(R) L&Rテスト990点(満点)を70回以上取得。現在は、全国の大学で講師を務めるかたわら、大手企業でもTOEIC(R) L&Rテスト対策の研修を行う。著書に、『中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』(かんき出版)、『TOEIC(R) L&Rテスト990点攻略[改訂版]』『TOEIC(R) L&Rテスト470点奪取の方法』『TOEIC(R) L&Rテスト目標スコア奪取の模試』(旺文社)などがある。

大里 秀介氏

TOEIC(R) L&Rテスト990点、TOEIC(R) S&Wテスト ライティング200点満点取得の経験を持つ現役サラリーマン。2006年から英語学習を開始して、2007年スコア730点を突破、社内選考でイギリス留学を経験する。2012年からカナダに駐在勤務し、北米間の大ビジネスプロジェクトをTOEICで磨いた英語力を駆使して成功に導く。著書に『3週間で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト900点!』(アルク)、『TOEIC(R)テスト新形式完全攻略模試』(学研プラス)などがある。

濱崎潤之輔先生&大里秀介先生 直伝!TOEIC対策5つのポイント

1. 速読よりも、まずは精読

本セミナーで参加者から最も質問が多かったのが、Part7(読解問題)に関する質問でした。

TOEICリーディングセクション(Part5、Part6、Part7)の制限時間は、75分間。全100問のうち、54問をPart7が占めます。参加者からは「Part7で時間が足りず、2セット落とすときがある」「問題を解くスピードが遅い」などの悩みが寄せられました。

限られた時間内に1つの文書もしくは複数の文書を読み、正しい選択肢を選ぶ必要があるPart7対策では、「いかに速く読むか」という点のみに意識が向きがちです。しかし濱崎先生は、リーディングスピードの重要性は認めながらも「まずは精読」と言葉に力を込めます。

たとえ速く読めたとしても、内容を理解できていなければ意味がありません。ゆっくりでも正確に読める英語力を身につけるのが先決だと、濱崎先生は語ります。Part7の勉強の際には、文章中に分からない単語やフレーズ、構文がないか、一文単位で確認するよう参加者にアドバイスを送りました。スピードは、精読の練習を繰り返すうちに自然とついてくるとのこと。

2.「Part5」「Part6」「Part7」のベストな時間配分を見つける

「リーディングセクションが時間内に解き終わらない」という悩みに対しては、試験中の具体的なタイムマネジメントも紹介されました。

濱崎先生と大里先生はともに、Part5とPart6を合わせて約20分以内には解いていると言います。「Part7には55分以上を残しましょう。1問あたり1分くらいの計算で解かないと、とても終わりません」と大里先生。

一方で、900点以上のレベルになるまでは「終わらなくて当たり前」という意識を持つことも大切というのが、両先生の共通の見解です。「自分の得手不得手と相談して、ベストな時間配分を見つけてもらいたい」と、濱崎先生は参加者に呼びかけます。

自分の苦手なパートを把握するための方法としては、大里先生から「アビリティーズメジャードの活用」も提案されました。

3. 本文と選択肢でのパラフレーズを見つける

TOEICのPart7で、本文の内容は理解できたはずなのに、選択肢を選ぶ際に迷ってしまうという人は少なくありません。大里先生は、Part7で正答するためのコツとして、本文と選択肢での言い換え(=パラフレーズ)を見つけることを挙げました。

例えば、本文中では「banana(バナナ)」と書かれていても、選択肢では「refreshment(軽食)」と言い換えられている可能性があります。他にも、「Mr. Sakai published several books(酒井さんは本を数冊出版した)」という本文中の表現が、選択肢では「He is an author(彼は作家だ)」となり得る例などが紹介されました。

パラフレーズについては、『TOEIC L&Rテスト 壁越えトレーニング Part7』にも多数の例が収録されているとのことです。

4. 普段からテスト本番と同じ2時間勉強する

約45分間・100問のリスニングセクションを解いた後のリーディングセクションでは「集中力を維持するのが難しい」という声も複数の参加者から聞かれました。

大里先生によると、1回あたりのPart7に登場する英単語数は、選択肢を含めると約5,500語とのこと。普段から同程度の量の英文に触れていない場合、途中で集中力が途切れてしまうのも無理はありません。

テスト当日のパフォーマンスを高めるには、日ごろの学習量・学習時間を見直すことが大切だと、濱崎先生と大里先生は口を揃えます。

「普段2時間の模試を通しで解いていないと、本番で2時間持ちません」と濱崎先生。

大里先生は、TOEIC本番の2時間をフルマラソンに例えます。「毎日1キロしか走っていないと、いきなり42.195キロを走るのは厳しいですよね。本番に慣れるために、勉強のウェイトを毎日少しずつ増やしていってみましょう」

5. 問題集の1周目と2周目とでは、目標を変える

問題集を繰り返し解く意義を理解できていない人が多いと、濱崎先生は言います。「この問題集は既に解いて、復習も済んでいる。答えが分かっている状態で、2回目を解く意味はあるんでしょうか?」という質問は、学習者から頻繁に届くそうです。

問題集に初めて取り組む時と2回目以降とでは、問題に対するアプローチや目指すゴールを変える必要があると、濱崎先生は言います。

1回目では「正解しようとすること」を目指して問題ないものの、2回目以降は「(問題に含まれる英語を)全部聞ける、全部読める、全部他人に解説できる」状態を目指していかなければいけないと、参加者を鼓舞しました。

「TOEIC L&Rテスト壁越えトレーニング」「よりぬき!TOEIC L&Rテスト 飛躍のナビゲーター」の特徴

TOEIC(R)L&Rテスト 壁越えトレーニング」シリーズは、目安としてTOEIC730点を越え、次の壁の突破を目指しているような学習者が想定されています。パートごとの攻略法を踏まえた上で、問題に取り組める構成になっているため、一歩ずつ着実にレベルアップできます。

一方の「よりぬき!TOEIC(R)L&Rテスト 飛躍のナビゲーター」シリーズには、確実に押さえておきたい頻出ポイントから、他の受験者と差がつくような少し尖ったタイプの問題までが選び抜かれて掲載されています。

また、壁越えシリーズでは問題に入る前に重要ポイントが解説されているのに対し、よりぬきシリーズは、問題を解いた後に解き方のポイントを学べる構成となっています。

タイプの異なる「壁越えシリーズ」と「よりぬきシリーズ」。組み合わせると、より高い学習効果を上げることが期待できます。壁越えシリーズで身につけたHow toを、よりぬきシリーズのひとクセある問題を解く際に活用すれば、幅広いパターンの問題に太刀打ちする力が身につくでしょう。

進学や就職に向けてこれから本格的にTOEICを勉強したいと考えている方や、点数が伸び悩んでいる方は、ぜひ濱崎先生と大里先生直伝のアドバイスを参考にしながらスコアアップを目指しましょう!

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rina

中学生のとき自分の話した英語が外国人の先生に伝わったことに感動し、英語が好きになる。大学卒業までにほぼ独学で英検1級、TOEIC925点、IELTS6.0を取得。大学時代にはオーストラリアへ交換留学し、学生寮で日本の食や文化を伝えるイベントを開催した。「英語ができればよりたくさんの人との縁が繋がる」ということを伝えたく、ライターやコーチとして活動している。

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