受講生を女性、かつ初心者に限定し2006年からスタートしたマンツーマン英会話スクール、「bわたしの英会話」。設立から現在まで同スクールが英語学習を支えてきた7,500人以上の女性はほぼ全員ビギナーとして英会話を始めており、顧客継続率は業界一般の2.5倍を誇ります。首都圏の主に20代から40代の女性が足繁く通い支持し続けるその人気の理由とは一体どこにあるのでしょうか。更に、同スクールのキーワードである英語学習を「継続する」を実現させる独自のシステムとはどのようなものなのかを知るべく、English Hub編集部では「bわたしの英会話」で代表取締役を務める大山俊輔氏にお話を伺ってきました!
大学ではマクロ経済学専攻。学生時代は大の英語ぎらいだったが、アメリカの大学院へ留学するため独学で英語を学習。その時の経験がb わたしの英会話創業のきっかけとなる。大学院卒業後、アメリカの証券会社、保育園ベンチャー、ベンチャーキャピタルなどで勤務。その後、以前から興味を持っていた英会話スクール事業をはじめるため、株式会社byZOO(運営会社)を起業。
インタビュー目次
1. 女性かつ初心者のために設立した「bわたしの英会話」に込める想い
Q. 「bわたしの英会話」を立ち上げたきっかけとは?
英会話スクール市場はそもそも歴史の長い業界です。「bわたしの英会話」を立ち上げる前から、市場にはすでに数多くの英会話スクールがそれぞれの独自のメソッドを元に事業展開されています。一方で、それらの多くが対象としているのは、英会話学習経験のある方や、情報を集め主体的に行動を取れている方々であり、これが「英会話を学ぶこと」=なんか敷居が高い、という印象を持たせてしまうことに一役買っていたところがあります。一方、私自身がお手伝いしたかった方は、英会話をやりたいけれど行動を取れていない初心者の方や、学んでみたけど挫折してしまった方です。
英会話は継続がテーマだと考えています。継続なくして上達することはあり得ないと思っているので、まずは始めるところを、そしてその後続けていくところをお手伝いしたいという想いがありました。英会話に限らず、あらゆるテーマの中で見るとやったことがない人の方が多いですし、世の中に対していい意味でインパクトを与えられる挑戦をすることが私達らしいと考えました。私自身も英会話で苦労した経験があるので、「この分野で試行錯誤した経験が生きるのではないか」と思ったのが創業のきっかけです。
Q. 受講者を女性のみ、かつ初心者に限定した理由とは?
過去に保育園運営に携わったことがあるのですが、女性の目線に立って考えることの大切さを学ばせてもらえた職場でした。保育園というのは子供のための施設ですが、働くお母様にとってのサービスでもあります。内装一つとっても男性だと気にかけないような事も細かく考えられていたので、そういった視線で物事を捉えることの面白さを体感し、興味を持ちました。その時から「女性をお手伝いしたい」というのが深層心理にあったと思います。
私自身も英会話スクールへ通ったことがありますが、そのときの経験からも、英会話スクールというのは、行ったことがない方からすると敷居が高く感じられます。初心者の方で、自分に自信がない方にとっては、まず、ホームページから体験レッスンに参加するための申し込みボタンを押す、ということ自体がすごく緊張することです。私自身、ジムに通っているのですが、パーソナルトレーナーをつける、という意思決定をするまでにジムに通いだしてから6年くらいかかりました。何度も「僕でも大丈夫かな」などと考えたりしてなかなか踏み出せずにいました。人間の行動変革の中で一番大変なのは、はじめの一歩です。
Q. 受講生はどんな人が多いのか?
30代中盤から40代中盤のお客様からの支持が圧倒的に熱いです。他のスクールで挫折した方で本スクールにたどり着いた方も多いです。これは決して、そのスクールが悪いわけではなく、入るときのミスマッチが原因だと考えています。行ってみたけど敷居が高かった、会社の方針で半ば強制的に通うことになったけど、レッスンについていけず自信を無くした、関係ない部署でも通わないといけない、などとお客様一人ひとりが様々な経緯をお持ちです。お客様の希望される学習内容としては、職場での海外から来るゲストのアテンドや海外の方とのメールの補足をできるようにしたい、などがあります。
2. オリジナルの教材はあくまでもお客様目線
Q. 教材はどのようなものを使うか?
人生においての課題やテーマが年代によって、さらには男性、女性とでは違う、ということを念頭に置いて「bわたしの英会話」独自の教科書を開発しました。教科書を自分たちで作っている英会話スクールはもともと少なく、本スクールとは違い、受講生ターゲットが性別・年齢・レベル等で幅広い英会話スクールで教科書を一つ作るとなれば、様々なリソースを使ったとしても全員に合ったテキストを作るには限界があります。また、市販のものだと読んでいても頭に残るストーリーではないのが課題だと思っていました。本スクールの教科書「Photo Journal」シリーズの主人公、ベルはロンドンっ子でニューヨークに住んでいる30代の女の子です。お客様の年代に近く、設定も自身に紐付けしやすいストーリー構成にしてあるので共感していただけるシーンも多いのでは、と思っています。
一般的に、中学・高校時代で英語学習に費やす時間数は予習・復習時間を含めると1500時間になると言われています。それほど学習してきている事から、基礎となる単語や文法は私達の記憶として残っていて、難易度がそれほど高くない日常会話に必要な知識は持っていると考えられます。「bわたしの英会話」の教科書で扱う内容は中高時代で習うレベルにしてあり、単語も見たことがあるはずのものばかりです。
「bわたしの英会話」では予習・復習を重視しています。レッスンはあくまでアウトプットする練習の機会なので、教科書にある予習内容を簡潔にまとめた箇所を見てその日の学習内容をインプットしておきます。学習は教科書がベースになっていて、自社のシステムを活用しながら学ぶという仕組みなので教科書自体はとてもシンプル。難しすぎるとモチベーションが落ちてしまいますし、何をすればいいかわからない状態になることを避けるため、必ず日本語の解説が付いています。
3. 上達を一番に考えた効率的なシステムとメソッドを活用
Q. スクール独自のシステムとは?
お客様の業界や職種によってその方が必要としている単語や表現は変わってくるので、レッスンの中で学習内容を調整していきます。その方が実際に学んでいらっしゃる内容を講師同士が引き継ぎできるよう「bシステム」という社内データベースを使い情報を共有しています。お客様の上達を一番に考えた時、教える側がお客様の最新の情報を持っていることが大切だからです。現在「bわたしの英会話」は9校ありますが、1つの校舎だけでなく複数の校舎に通うお客様もいらっしゃるので、情報は常にトラッキングしレッスンに役立てています。講師はレッスン終了後にそのお客様がどんな単語を学んだかなどを「レッスンレコード」に毎回記入しお渡しています。お客様も「bシステム」が閲覧可能ですので、ご自身で「レッスンレコード」と共にこれまでのレッスン内容を復習できるようになっています。
語学学習には成果が見えづらい期間があり、その期間を乗り越えるための工夫が必要です。レッスンレコードが溜まっていくと学習成果が積みあがっていくのが目に見えるように、私達は積みあがっていく目に見えないものを可視化するお手伝いをしています。また、学んだ内容を自宅で復習できる教材だと、スクールを卒業した後もお客様の財産として残っていきます。
Q. 学習をフォローするシステムはあるか?
行動の習慣化ができるまでの期間は約3週間と言われています。「bわたしの英会話」でも入会されてからの1ヶ月間はお客様を担当するスタッフがフォローさせていただきます。システム上でも入会して1ヶ月以内だとレッスンにいらっしゃらない場合、スクールからメールが来るようになっています。入会後レッスンに来るかどうかはお客様次第、というスタンスではなく、英会話がルーティンになるところまでしっかりとフォローします。
Q. 人気のコースは?
10ヶ月のコースが特に人気です。10ヶ月という期間は、ご自身の未来が見えているギリギリの距離ということから挫折しづらく、私達もおすすめしているコースです。教材が5ヶ月で区切られているということもあり、最短で5ヶ月のコースをご用意しています。5ヶ月間通っていただければ一定の成果が見えてくるので、そこで自信を持っていただき、あともう5ヶ月続けていくかどうかという判断をしていただけます。
Q. 受講生が長く通い続けている理由は?
運動して痩せるとか、語学学習を続けるなど、努力を要する事柄は報酬が手に入るのが今すぐではないので、習慣化させるのが一番難しいです。「bわたしの英会話」では、入会して下さった方全員に「習慣化メソッド」に関する小冊子をプレゼントしています。習慣の仕組みとノウハウがわかるこちらの小冊子は、一時間もあれば読めるものですが、本を読むのが苦手な方のためにステップメールを通し1週間の講座もしています。いくら素晴らしいメソッドを正しく扱っていても、レッスンに来ていただけないと意味がないので、私が英会話の中で一番重視しているものは習慣コーチのところかもしれないです。
1ヶ月間通い続けたお客様には、ささやかですが「1ヶ月ご褒美」というものも差し上げています。これも、私たちが言う「積みあがっていく目に見えないものを可視化する作業」の1つです。そうするうちに5ヶ月目のレベルチェックをするタイミングとなり、入会された時と比べるとご自身のレベルが大分変わっていることを初めて実体感として、またデータとして出てくるのでわかっていただけます。
4. 他スクールとここが違う!こだわりの講師・スタッフ採用ポリシーとは
Q. レッスン・パートナー(外国人講師)はどんな方なのか?
「bわたしの英会話」の良いところは、お客様が講師を選べるところです。講師プロフィールを読んで、ご自身に合う講師を見つけられますし、スクール側からもお客様にマッチしそうな講師の提案をしています。講師は医療やサービス業界など様々なバックグラウンドを持った人達です。レッスンの中で、お客様が共感できるストーリーを思いつけるかどうかを重視するため、専門性がある人を優先して選んでいます。講師には、質の高いレッスンを提供できるよう丁寧なトレーニングを受けてもらい、教えるためのインフラはしっかりと整えています。それとは別に選択肢をたくさん準備しているところが本スクールの付加価値だと言えます。
お客様が30・40代の女性で業種やバックグラウンドがわかっている事が多く、採用の面でも対象を絞ることができるので運営上の立場から見ても良かった点だと思っています。そういった理由から、他スクールと講師の取り合いにならないことや、お客様があまり他スクールと比較されないなど、この業界の中で上手く私達なりのポジションができていると感じます。
Q. 日本人コンシェルジュ(プログラム・デザイナー)はどんな方なのか?
日本人スタッフにはお客様の悩んでいるところで数年前に同じく悩んでいた人をなるべく採用しています。留学やワーホリに行っていたという人は多くいますが、スクール業界出身の人はほとんどいません。出身業界は様々ですが、過去に英語で苦労したけれど、努力して乗り越えられた経験がある人達です。もちろん訊かれた時に教科書の文法等の解説はできなければいけませんが、スペックだけにこだわると初心者であるお客様とのミスマッチが出てきてしまいます。日本人スタッフには、お客様と同じ目線で寄り添えるタイプの人間、つまり圧迫感がなく、初心者を相手にしてくれ続けさせてくれる、そういう存在であって欲しいと思っています。
5. お財布に優しい料金設定で継続を応援
Q. 大手の英会話スクールと比べるとリーズナブルな料金だが、どのように価格を抑えているか?
クオリティーというところに関しては「bわたしの英会話」は妥協なくやっていますが、料金が良心的だと言っていただけて嬉しいです。私達が重視しているのは、どれだけ一人のお客様と長いお付き合いができるか、です。英会話は、理由があり短期間でハードモードで臨む方を除けば、他の時間を犠牲にして取り組まない方たちのために、続けられるような体制、仕組み、料金設定を作るべきだと考えているので、私達は今この料金が妥当だと思っています。
普通の生活をしている方も通えるという事と、私達が赤字にならないというところで料金設計をしています。「bわたしの英会話」は現在9校ありますが、兵站が伸びてしまうような地方都市に開校する予定はないですし、お客様も絞っているのである意味シンプル。あれもこれもとやるとどうしても運営コスト上がってしまいますが、そこはもう「これしかやらない」とトレードオフを決めているから無駄が出にくいのです。
Q. 無料体験レッスンについて
無料体験レッスンには、レッスン・パートナー(外国人講師)の他に日本人コンシェルジュが必ずアテンドします。お申し込みされるお客様の中で「こんな私でも行って大丈夫でしょうか?」といった超初心者の方からのコメントが非常に多いです。お客様の不安なお気持ちが理解できるスタッフであることを体験レッスンにいらして下さった時、改めて見ていただきたいと思います。「この担当の方なら、これからの10ヶ月を任せてもいいかな?」と思ってもらえるようなカウンセリングをするように心がけています。
普段レッスンを受け持っている講師ほぼ全員で体験レッスンを担当しているので、気に入っていただけた場合、入会後にその講師のレッスンを受けることが可能です。体験レッスンでは、通常レッスンと同じ40分間のレッスンを受けていただき、お客様の目的のヒアリング、現在のレベルチェックを通し、ご希望とされるレベルにどのようにすれば到達できるのか、が全て明確にわかるようにしています。
6. 英語学習者へのメッセージ
Q. 受講を検討されている方へ向けメッセージをお願いします
語学に関して言えば、続けていれば確実にご褒美が見出せるものです。スポーツなどは好き嫌いがあったりしてやらない人もいますが、会話は母国語の日本語で普段からしていて出来ていることなので、それが英語になったとしても続ければ上達します。英語学習には自分がスキルを手に入れる楽しみもありますが、続けることによって自分自身がこれだけの結果が出せる、という自信をつけることができます。
スクールをどこにしようか決められない、一歩踏み出すのが怖くて半年や一年も行動を取れていない、そんな方がいたら「bわたしの英会話」を選んでほしいと思います。「うじうじ悩んでいるけど、私なんかで大丈夫かな」と思っている方が来てくれたら嬉しいです。そんな方々のために作ったスクールです。
インタビュー後記
大山氏のお話を伺っていく中で、「bわたしの英会話」の魅力は、とことん受講者の目線に立ち、細やかでありつつ無駄のない潔いサービスを提供している点にあると感じました。質の高いレッスンを提供しているだけではなく、システム面や料金面においても通いやすいスクールとしてデザインされているところに、「継続」のヒントが隠されていました。上達の秘訣ではあるものの、多くの人が苦労する「継続」を可能にしてくれる心強いサポート体制は、特にこれまでに挫折してきた英語学習者がスクールを選ぶ際のキーポイントとなります。また、経験やスキル以外に人柄や専門性に注目し講師・スタッフを厳選しているからこそ毎回レッスンが楽しみになるような、自分にマッチした話しやすいレッスン・パートナーに出逢えるのだと納得できました。
せっかくお金や時間を費やすのなら楽しんで取り組めるのが理想的ですが、初めて英会話スクールに通う際どうしても緊張してしまいがちです。実際にお邪魔したスクール内はとても落ち着きのある癒し溢れる空間なのが印象的でした。たとえ初心者であっても、ここでなら毎回リラックスした状態で質問をしたり失敗をしたりできそうな環境だと言えます。
これまで挫折を経験したことがある方や、英会話は全くの未経験者であっても「今年こそは行動したい」と考えている方は無料体験レッスンに参加してみてはいかがでしょうか。過去にあなたと同じ悩みを持っていたスタッフが、温かく出迎えてくれるはずです。
「b わたしの英会話」の概要
サービス名 | b わたしの英会話 |
URL | http://www.b-cafe.net/ |
運営会社名 | 株式会社 by ZOO |
本社所在地 | 東京都渋谷区円山町5-18 道玄坂スクエア403 |
スクール所在地 | 東京日本橋スクール(東京都中央区日本橋2-2-8 東京風月堂日本橋ビル) 吉祥寺スクール(東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目10-5 吉祥寺公園通りビル4F) 二子玉川スクール(東京都世田谷区玉川3-10-11 森本ビル2F) 自由が丘スクール(東京都世田谷区奥沢7丁目2-9 自由が丘富国生命ビル2F) 銀座スクール(東京都中央区銀座6-7-16 岩月ビル6F) 新宿スクール(東京都新宿区西新宿1-4-10 満来ビル8F) 渋谷スクール(東京都渋谷区円山町5-18 道玄坂スクエアビル4F) 池袋スクール(東京都豊島区東池袋1-3-6 三治ビル4F) 横浜スクール(神奈川県横浜市西区高島2-14-12崎陽軒ビル ヨコハマ・ジャスト2号館7F) |
設立 | 2006年5月1日 |
資本金 | 5,300万円 |
入学金 | 30,000円(税抜) |
教材費用 | 7,000円〜15,000円(税抜) |
コースと料金 | ●マイ・レッスン・プラン40 期間10ヶ月・40回のコースで最も人気のコース ・受講回数:40回 ・有効期限:10ヶ月 ・合計金額:200,000円(税抜) ・レッスン単価:5,000円(税抜) ●マイ・レッスン・プラン20 ● Tea Time プラン |
授業時間単位 | 40分 |
対応時間帯 | 平日:13:00~22:00 土・日・祝:10:00~19:00 ※校舎により異なる |
English Hub 編集部
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