数多くの英会話スクールが軒を連ねる都心のビジネス街にありながら、大々的な宣伝に頼ることなく、口コミを中心にファンを増やし続けてきたマンツーマン特化型英会話スクールが、今年創業16周年を迎えました。修了生へのアンケート調査で10年連続98%以上という高い顧客満足度を誇る「ワンナップ英会話」は現在、新宿・銀座・横浜など首都圏に6校を展開中です。
今回は、English Hub編集部が「ワンナップ英会話」の恵比寿校を訪問。同校を運営するジェイ・マックス株式会社、代表取締役の海渡氏とシニアアドバイザーの五十嵐氏より、「選ばれる」英会話スクールの全容をうかがいました!
卒業後、大手電機メーカーへ入社。2002年よりワンナップ英会話を立ち上げ、現在は首都圏に6校を展開。2007年より英国風パブを運営する株式会社ハブと異文化交流企画「FEEL ENGLISH!」を展開。2015年、和の総合学院HiSUi TOKYOの運営を開始。大手グローバル企業の新人研修多数登壇。某私立大学で英語文法講座の講師も務める。TOEIC985点。
大学在学中にアメリカ・シアトルに留学。卒業後は外資系金融機関に勤務。現在はワンナップ英会話にてシニアアドバイザーとしてクライアントの英語学習のサポートしながら、株式会社HUBとのコラボレーション企画「FEEL English!」を手がける。TOEIC915点。
インタビュー目次
1.「絶対」上達させる、そのために
Q.「ワンナップ英会話」開校の経緯を教えてください
海渡氏:大学卒業後に就職した先は大手電機メーカーでした。商品企画部に配属されてからは世界中の要所へ商品ラインナップを紹介して回る必要があり、日々少しずつ勉強して英語プレゼンをこなしました。海外経験はありませんでしたが、このとき頑張れば英語が話せるようになることがわかり、英語学習のコツをつかんだ感触を得ました。その後、同社を離れ、それまでに自分が確立してきた英語学習のメソッドを落とし込んで「ワンナップ英会話」を立ち上げました。
Q. 多くの英会話スクールがあるなかで、ワンナップ英会話の特長は?
海渡氏:上達しない英語教室は存在する意味がないと思っています。英会話スクールである以上、ワンナップ英会話では利用者の英語を「絶対に」上達させなければならない、と決めました。だからこそ、他にはない12レッスンに1度という高頻度で理解力・会話・自然さ・文法・発音など9項目にわたる細かなレベルチェックを行い、上達度合いに応じてカリキュラムをカスタマイズします。それぐらいしないとモチベーションが維持できず、上達レベルに合わせたレッスン内容の調整もできないため、効率的ではないと考えるからです。
2. 一番手になれないなら、その他すべてのスペックで一番手を上回る
Q. なぜマンツーマンレッスン特化型?
海渡氏:開校当初はグループレッスンとマンツーマンレッスンを提供していましたが、そのうちにマンツーマンレッスンの方が生徒の英語力が圧倒的に伸びると気付きました。気付いてしまったから、もうマンツーマンに特化するしかない。
当時は大手のマンツーマン英会話スクールがちょうど拡大し始めた頃。メーカーでの経験から、2番手以下が選ばれるには、その他の全スペックで最大手に勝る必要があることを知っていました。だからワンナップ英会話では、一般的なマンツーマンのスクールより1レッスンが10分長い。受講料は年間で10万円安く、教材費も低価、それでいて良質な講師がティーチングにあたります。
Q. 他社にはできない価格設定がなぜ可能?
海渡氏:それを実現するために、広告費を絞りました。お金をかけない分、知恵を絞り、顧客満足度を上げることを最重視してやってきました。インターネットが普及し、最終的には丸裸の品質勝負になると思っていたので、そのスタイルに勝負を賭け、ずっとこのスクール運営を続けてきました。コンセプトの一つは顧客に順張りで業界に逆張りです。その結果、お陰様でクチコミで入会して下さる方が増え、また継続受講いただける方も多く、企業として成長をさせていただいています。
3. すべてがカスタムメイド
Q. レッスン内容のパターンは?
五十嵐氏:レッスン内容は100%カスタマイズします。日常英会話、ビジネス英語、旅行英会話、発音、TOEICなど幅広いジャンルのオリジナル教材があり、それぞれに細かいレベルの区分があります。アドバイザーはそれを組み合わせたり、単独で用いたりすることで、個々のレベルチェックの結果に合わせたカリキュラムを提案します。マテリアルの持ち込みも受け付けているので、出張前なら渡航先でのプレゼンの練習をすることもできます。その人にとってのベストを出さなければならないので、すべてがオーダーメイド。個々の要望をアドバイザーがカウンセリングでヒアリングし、レッスンに落とし込んでいきます。
Q. レッスンで使用する教材は?
五十嵐氏:教材は全てオリジナル開発のワークシートです。一般向けの英語教材はヨーロッパや中南米の学習者を意識したものが多いようですが、当校オリジナル教材は、たとえば「比較的よく文法が頭に入っている」というような日本人学習者の特徴を考えた展開です。日本人学習者が特有にできないところも網羅しています。また、スピーキングの力を伸ばしたいので、話す時間を長く取ることを前提としています。一般的な教材の多くがグループレッスン用に開発されたものですが、当校ではマンツーマンレッスンで効率よく学習できる特化型の教材を作成しました。
レベル別・内容別に作られた宿題用の教材も合わせると、2,000種類ほどの教材を用意しています。その教材を一人ひとりに合うように組み合わせて使用するので、本当にそれぞれに異なるカスタムメイドのレッスンになります。
Q. 特に人気のある教材とレッスン内容は?
五十嵐氏:たとえばビジネスパーソンに人気の教材「時事英語(TBC)」では、最初に講師がトピックとなる記事を読み上げ、要約、語彙の解説を行います。その後、生徒自身が音読を行い、頭に入ったところでそのトピックについてディスカッションをします。
日常英会話では、インプットとアウトプットをバランスよく取り入れた教材のほかに、アウトプット強化型のものがあります。「読み書きはできるがしゃべれない」という知識先行型の生徒向けに作られた「日常会話 表現(FCE)」では、知っているけどなかなか会話に活かせない表現を実際に活用できるように訓練します。
仕事で英語を使うのをきっかけに英語を学び始めたという受講者もたくさんいます。同じビジネス英語でも主に表現を学ぶかロールプレイに取り組むかで異なるワークシートを使用します。ビジネス英語は、使用する語彙が各自の専門分野に限られることもあって比較的早く身に付きやすく、習得後には全般的な英語力を伸ばしたいと言って日常会話を学ぶ生徒さんも少なくありません。
Q. 自宅学習の方法は?
五十嵐氏:希望者には宿題が課されますが、その課題も当校オリジナルです。文法をカバーする宿題も当然用意してありますが、文法は自分でも学習できると考えていますので、宿題にはライティング中心の課題を推奨しています。宿題として提出すれば、ネイティブ講師による英文チェックが受けられます。文を作る力が付いてライティングが上達すると、スピーキング力も向上します。宿題についてはアドバイザーからもアドバイスを受けられます。
また、通常のレッスンでは、生徒が間違えたポイントを中心に講師がノートを取ります。それを持ち帰り、通勤電車の中や自宅で復習できます。レッスンごとに何ページものノートが手渡され、蓄積していき、やがては講師の手書きのメモが自分のオリジナルテキストになるのです。
4. マンツーマン+コーチングのハイブリッド型を実現
Q. ワンナップ英会話のアドバイザーとは?
海渡氏:英会話業界でコーチングという言葉が一般的になるずっと前から、ワンナップ英会話ではアドバイザーがコーチの役割を担い、コーチング的概念を実践してきました。アドバイザーには英語の基礎力があればあえて入社時に極端に高い英語能力は求めません。そのかわり、入社後にスコアを900点以上に伸ばすことを確約してもらいます。TOEICスコア700~800前後で入社し、仕事をしながらすきま時間を使って学んで目標を達成するアドバイザーが多く、そのことが生徒さんへの具体的なアドバイスにつながっています。
レッスンが終わると、生徒さんはその都度アドバイザーのもとで次回のレッスンを予約します。このとき、レッスンで解決できなかった疑問点などを日本語で質問することもできます。アドバイザーは、ときには言いにくいことであっても「本当のこと」を生徒さんに話します。「短期間ではペラペラにはならない」と伝えるようなこともあります。このようなアドバイザーとのコミュニケーションがあったからこそ、挫折しそうになった時も頑張って継続できたという声は、たくさん聞こえてきます。マンツーマンレッスンとコーチング、そのどちらも英語上達には必要なので、ワンナップ英会話はマンツーマン+コーチングのハイブリッド型を実践しています。
Q. 講師の採用基準は?
海渡氏:英会話スクールにとって講師は生命線だと思っています。資格、経験年数、ネイティブであることを満たした上で、まじめでひたむきな人柄の講師を厳選し、採用率は2%代を保っています。
当校では、講師の1日をレッスン時間で埋めず、レッスン準備に充てる時間を空けるようにスケジュールを組んでいます。講師はレッスン前に生徒情報や教材に目を通し、レッスンのプランニングをします。これにより、グループレッスンとは異なる一人ひとりに合わせたオーダーメイドのレッスンが可能になります。
また、講師はデモレッスンを含むトレーニングを受けたり、ミーティングでの議論などを通して講師間でティーチングのポイントを共有し合ったりすることで、常によりよいレッスンを追究しています。
5. 「必要だから用意した」セミナー、「ユーモア」としてのイベント
Q. レッスン以外にも受けられるセミナーがあるとうかがいました
海渡氏:社内から文法はネイティブ講師のレッスンではなかなか補えないと声が上がったので、日本語で解説する「目からウロコの文法セミナー」を考案しました。必要なものはすべて用意するしかありません。以来、好評につき定期開催しています。また同講座は某私立大学からも依頼を受けて同大学内でも開講しています。
レッスンとは違う形式でスピーキングのコツがつかめるワークショップも実施していますが、こちらも大好評です。このワークショップは多くの企業のグローバル人材育成研修でも実施している内容です。生徒は1レッスン分消化で受講でき、外部の方も有料で参加できます。
Q. その他に受講生同士が交流できる場は?
海渡氏:ワンナップは生真面目な英会話スクールではありますが、英語学習者の方のモチベーションを刺激していけるように、BBQバスツアー、クリスマスパーティー、運動会、サクラナイトなど、年4回のイベントを開催しています。外部からも参加できますが、特に受講生が一人で参加し、他の生徒と交流できる場にしたいと考えています。そのため、一人きりで参加しても決して手持ち無沙汰になったりしないよう、内容は創意工夫して作りこんでいます。そしてあくまで、英語学習への刺激となるように企画しています。毎回、イベントが終わるころにはすっかり皆の間に仲間意識が芽生え、その後のイベントにも参加していただける方が非常に多いです。6.「学びのあるライフスタイル」を提案する企業として
Q. 高い顧客満足度の理由は?
五十嵐氏:修了者アンケートでは例年、98%以上の受講者から「満足」の評価をいただいています。受講開始時は「レッスン時間が長い」というポイントで入会を決めたという声が聞かれます。ワンナップ英会話のレッスンは、多くのマンツーマン英会話教室よりも10分長い50分間です。これは25%長くレッスンを受けられる、つまり25%早い進度で英語が上達するということです。その上、年間受講料は25%安いのです。さらに修了者の声からは、アドバイザーの存在やレッスンのクオリティが満足度を押し上げていることがわかります。
Q. ワンナップ英会話が目指すのは?
海渡氏:私は「顧客」という群衆はいないと思っています。一人ひとりの受講生がたくさんいるだけです。だから追求するのは「個客」満足です。一人ひとりと人間としてお付き合いする。会社として不利益に見えても、生徒さんにとっては利益になることであれば、ちゃんとお伝えするような誠実さを大切にしています。当社の社是は「社員である前に人として正しいことをする」です。
英語学習では小さなハードルを越えるうちに、徐々にできるようになるレッスンを用意しています。継続的な学習には「学びの習慣化」が大切なので、ライフスタイルに合わせた学習方法を提案しています。学ぶという習慣が身についていれば、英語を習得した後は英語以外の何かにも挑戦できます。ここで学ぶうちに英語学習がおもしろくなって自走できるようになったら、ワンナップ英会話をやめて次のステップに進めるようなスクールでありたいと思っています。
「学びの習慣化」については、当社は資生堂をはじめとした大手企業でも研修を行っています。ワンナップ英会話はいわゆる英会話スクールはなく、ライフスタイル提案企業なのではないかと思っています。私達は英語学習を普段の生活の中に無理なく組み込めるように“学びの習慣化”をサポートをしています。それはつまり「人の人生を豊かにするためのお手伝い」を英語学習というツールを通して実践しているのだと考えています。
7. 入会を考えたら
Q. 無料体験レッスンの流れは?
五十嵐氏:アドバイザーが受講目的・経験をヒアリングし、それに基づく教材を使ってマンツーマンレッスンを行います。レッスンを通してレベルチェックシートが作成され、受講後はアドバイザーからその解説を受けられます。また、アドバイザーがレベルチェックとヒアリングにもとづきカスタムメイドのレッスンプランをお出しします。その場でご入会いただく方もそれを持ち帰って検討される方もいます。そこで入会しなくても、こちらから営業やフォローの連絡をすることは一切ありません。
Q. 英会話スクールの受講を検討中の読者に、メッセ―ジをお願いします
海渡氏:ワンナップ英会話には、「今はまだがんばれるかどうかわからない」という方に来てほしいと思っています。最初から本気な人は、きっとご自身でも頑張れます。でも本気になれないかもしれない人こそサポートが必要だと思っています。そんなあなたにもきっとがんばれるスイッチがあるので、カウンセリングで見つけ出しましょう。あなたなりの正解を出せば、「絶対」英語は上達します!
インタビュー後記
英会話スクールは本来、英語力を高める場所であり、居心地が良い場所である必要はないのかもしれません。しかし、生徒一人ひとりの想いを汲み取り、それぞれが伸びる環境を模索してきた「ワンナップ英会話」では、結果として現在の「通い続けたくなる」教室が形成されてきたことがわかります。
今回は、高頻度のレベルチェックやオリジナル教材を使用したマンツーマンレッスン、力の入ったイベントなど、他にないスクールの魅力をたくさん知ることができました。その中でも、インタビューを通して知ったワンナップ英会話の一番の特長を挙げるなら、スタッフが共有する「受講生のライフスタイル向上」にかけた熱い想いではないかと思います。
見守ってくれる・支えてくれる人がいて、共に学ぶ人が集う「ワンナップ英会話」で、着実に力が付く実感を味わってみませんか?
ワンナップ英会話の概要
サービス名 | ワンナップ英会話 |
URL | http://www.oneup.jp/ |
運営会社名 | ジェイ・マックス株式会社 |
本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿南1-2-11 フォーシーズン恵比寿ビル 5F |
スクール所在地 | 新宿校(東京都新宿区西新宿7-10-6西新宿小林ビル7F) 品川校(東京都港区高輪3-25-20京急第5ビル2F) 銀座校(東京都中央区銀座3-3-14啓徳ビル7F) 恵比寿校(東京都渋谷区恵比寿南1-2-11フォーシーズン恵比寿ビル5F) 東京・日本橋校(東京都中央区日本橋3-4-16春陽堂ビル3F) 横浜校(神奈川県横浜市西区北幸1-11-5相鉄KSビル7F) |
設立 | 2000年12月1日 |
資本金 | 9,500万 |
入学金 | 32,400円 |
教材費用 | 8,640円 |
コースと料金 |
●レッスン内容 ・採用率2%のネイティブ講師による50分間のマンツーマンレッスン ・レッスン内容は目的と要望に合わせてカスタマイズ可(ビジネス・日常会話・旅行等) ・レッスンは自由予約可、土日祝日受講可、一日2レッスンまで受講可 ・12レッスンに1度レベルチェックを実施 ・TOEIC900点以上のアドバイザーによる定期カウンセリング ・学習目標設定、自宅学習計画、学習進捗確認をアドバイザーがコーチング ・5文型、前置詞、時制、関係詞などをテーマにした2時間の英文法講座を何度でも受講可 ・日本人講師によるスピーキングのワークショップ(2時間) ・TOEIC IPテスト:70回以上のコースの場合、受講中に1度無料受検可能 ・千数百種類のオリジナルワークシートからレベルと目的に合わせて教材を選択可能 ●受講料:1レッスンあたり5,000円台~7,000円台(受講されるコースによってレッスン単価は変動)支払は一括・分割どちらも可” |
授業時間単位 | 50分 |
対応時間帯 | 12:00~22:00(校舎により異なる) |
※上記は2018年11月現在の情報です。最新情報についてはHPをご確認ください。
English Hub 編集部
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