TOEICのリーディングセクションで時間が足りないという人のためのおすすめテクニック3選

TOEICを勉強されている方の中には「リーディングセクションの問題を時間内に全て解き終えることができない」「Part7の文章量が多すぎて時間が足りなくなってしまう」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回は、TOEICのリーディングセクションで時間が足りないという人のためのおすすめテクニックを3つご紹介します。

1. Part5とPart6の時間配分を意識する

Part7の問題を時間内に解き終えるためには、Part5とPart6を素早く解いてPart7にできる限り多くの時間を残すことがポイントです。

Part7の問題を全て解くためには、Part5とPart6をそれぞれ10分以内に終わらすことを目指しましょう。

Part5を1問20秒以内に解いて10分以内に終わらし、Part6を1題2分半以内のペースで解いて、遅くとも合計20分以内で解き終えることを意識してリーディングセクションに挑むことをおすすめします。

2. 時間がかかる問題は後回しにする

TOEICでは、選択肢を選ぶために時間がかかる問題と、時間をかけずに解ける問題が存在します。

選択肢を選ぶために時間がかかる問題は、難易度が高い問題であると言えます。TOEICでは全ての問題の点数配分が同じであるため、難易度が高い問題を1問正解したときと、難易度が低い問題を1問正解したときでは、スコアに変動はおきません。そのため、時間をかけてじっくり考える必要のある問題は後回しにして、比較的時間を要さない問題で確実に点を取っておくことをおすすめします。

たとえば、Part6の空所に当てはまる適切な文章を選ぶ文章挿入問題は、文全体の流れを掴んだうえで前後の文脈を考慮し最も適切なものを選択する必要があるので、選択肢を選ぶまでに比較的多くの時間を要する問題の1つです。

Part7のケースでは、設問がWhat is NOT mentioned〜?で始まるNOT問題は、一つ一つの選択肢の内容が文章中に書いてあるかどうかを確かめる必要があるので、時間がかかります。

同様に、Part7の設問がWhat is indicated〜?から始まる推測問題は、答えが本文中に明記されておらず、ヒントとなる情報を文中から探さなければならないので、こちらも難易度が高く時間をかけてしまいがちです。

解答に時間がかかる問題は後回しにすることで、一つの問題に悩んで時間をかけすぎてしまったがために、時間があれば解けていたはずの問題を解くことができなかったという事態を防ぐことができます。比較的答えやすい問題からどんどん解答して、時間が余ったら後回しにした問題に戻って落ち着いて解くことをおすすめします。

3. Part7の問題を後ろから解く

Part7では、1つの文章を読んで答えるシングルパッセージが10題、2つの文章を読んで答えるダブルパッセージが2題、3つの文章を読んで答えるトリプルパッセージが3題出題されます。

Part7を問題冊子に記載されている順番通りに解いていくと、シングルパッセージからダブルパッセージへと、ダブルパッセージからトリプルパッセージへと、英文の量も増えていきます。ダブルパッセージ問題やトリプルパッセージ問題では複数の文章を全て読む必要があり、文章量が多いため時間も労力も消費されやすいです。

リスニングセクションに続いてPart5とPart6を解いたあとでは、多くの方が集中力を継続させるのも困難な状況になっているのではないでしょうか。Part7の問題を順番通りに解いた場合、シングルパッセージを解いた後、疲れがピークに達しているなかで、より負荷の高いダブルパッセージ、続いてトリプルパッセージ問題を解かなければならなくなり、骨が折れるような作業になります。

Part5、Part6が解き終わったら、疲れがピークに達する前にダブルパッセージやトリプルパッセージ問題を先に解いてしまいましょう。残すはシングルパッセージ問題のみという状況を作り出すことで、疲労がピークに達していても精神的な余裕が生まれやすくなります。精神的な余裕が生まれることによって、焦ってしまって英文が頭に入ってこなくなり、時間が足りなくなってしまうといったことも防ぐことができます。

「Part7の後半でいつも時間が足りないと焦ってしまい、焦ることで余計に時間が足りなくなってしまっている」と感じている方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

TOEICのリーディングセクションで時間が足りないという人におすすめのトレーニング法

リーディングセクションを時間内に解き終える力をつけるためには、リーディングセクションの長文を繰り返し音読することが有効です。

英語と日本語では語順が異なるため、頭の中で日本語に訳しながら英文を読んでいると、返り読み(1つの文を途中まで読んでいて、もう一度また文の先頭に戻って読み直ししてしまうこと)をしてしまうため、リーディングセクションでは時間が足りなくなってしまいます。リーディングセクションで時間が足りなくなってしまうことを防ぐためには、英語を英語の語順のままスピーディに理解する力が必要です。

音読することのメリットは、音読では英語を頭から順番通り読むことになるため、英語を英語の語順のまま理解するための英語脳を作ることができる点です。

音読をする際は、ただ声に出して読むだけでなく、文の内容や意味を考えながら行うと効果的です。文の内容を考えながら出来るだけ早いスピードで音読をする、というトレーニングをたくさん行うことをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、TOEICのリーディングセクションで時間が足りないという人のためのおすすめテクニックを3つご紹介しました。TOEICのリーディングセクションは時間との勝負です。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

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佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。

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