TOEIC900点突破を目指す方へ!おすすめ対策法4選

TOEICで中・上級レベルの方、つまりスコアが700点〜800点台の方の中には、900点突破を目指して勉強されている方も多いのではないでしょうか。900点というスコアは非常に高い壁と捉えられることも多いですが、適切な勉強を十分に行えば、決して達成不可能な目標ではありません。

今回は、現在TOEIC700点台以上の方に向けて、900点突破を目指すために取り組むべき対策についてご紹介したいと思います。

TOEIC900点を突破するためのおすすめ対策法4選

1. 「ディクテーション」で、Part1 & 2の満点を狙う

900点達成を目指すのであれば、リスニングセクションは満点を狙いたいところです。TOEIC試験では、リスニングセクションの方がリーディングセクションよりも安定して満点を取りやすい傾向にあるためです。

700点台の方がスコアアップを目指す際には、Part3・4の正答率を上げることが主な課題となることが多いですが、Part1・2においても、まだ数問のミスがある方は多いのではないでしょうか。900点達成を目標とするならば、Part1・2は全問正解を目指したいパートです。

Part1・2で満点を取る秘訣は、1字1句聞き落とさないようにすることです。Part1・2は、1つ1つの音声が短いため、1ヶ所でも的確に聞き取れない部分があると理解度が大きく下がってしまいます。

全ての単語を聞き取れるレベルのリスニング力をつけるためには、Part1・2の音声を使ってディクテーションのトレーニングを行うことをおすすめします。ディクテーションとは、聞こえてきた英語の音声をそのまま文字に起こすトレーニングです。正しい答えを選択できた問題も含めて、全ての設問と選択肢を書き起こすと効果的です。

また、Part2に関しては近年難易度が上がっている傾向にあります。具体的には、先行話者の投げかけに対して、かなり抽象的な返答が正解となる問題が増えています。こういった難易度の高い問題にも対応できるよう、ディクテーションのトレーニングでリスニング力を鍛えましょう。

2.「シャドーイング」で、Part3 & 4の正答率を高める

前述したとおり、700点台の方が特に集中的に取り組むべきは、Part3・4であることが多いです。Part3・4の対策では、「シャドーイング」が有効です。シャドーイングとは、流れる音声からワンテンポ遅れて、その音声を真似て発声するトレーニングです。

シャドーイングを行う際には、意味を頭に思い浮かべながら行うことが大切です。文章内容をきちんと理解できていないまま、やみくもにトレーニングを行っても、意味理解が伴っていない「ただ英語の音を真似するだけ」のトレーニングになってしまうので、効果は薄くなってしまいます。トレーニングの効果を最大限にするためには、シャドーイングを行う前に必ず音声のスクリプトを精読し、英文の意味をきちんと理解しておきましょう。

シャドーイングがうまく出来ない場合は、まずはテキストを見ながら音声と同時に発声する「オーバーラッピング」で練習を重ね、慣れてきた後に同じ音声でシャドーイングに挑戦してみることをおすすめします。

また、Pat3・4では、設問の先読みを行うことが重要となりますが、先読みを確実に行うために求められるのが「速読力」です。これは、音声が流れ始めるまでの限られた時間で、設問の内容を瞬時に理解する必要があるためです。

速読がまだ十分に行えないという方には、Part3・4の設問をできるだけ速く音読するトレーニングがおすすめです。設問を目にしたら、即座に文構造を掴んで意味を把握できる状態を目指しましょう。

3.「高速音読」で、Part7を時間内に全て解き終える

TOEICで900点を突破するためには、75分の制限時間内にリーディング問題を全て解き終えることを目指す必要があります。現在スコアが700点台の多くの方は、「Part7の長文問題を制限時間内に最後まで解くことができない」という壁にぶつかっていることが考えられます。

Part7の長文を制限時間内に全て解き終えるには、日頃から「できるだけ速いスピードで音読する」というトレーニングを積むことをおすすめします。この音読トレーニングを行うことによって、返り読みをすることなく、英語を文頭から英語の語順のまま理解する力を鍛えることができます。

音読トレーニングに取り組む際には、ただ声に出して読むだけではなく、シャドーイング時と同様に文章の意味を頭に思い浮かべながら、できるだけ速いスピードで読み進めるようにするとより効果的です。

また、制限時間内に全てのリーディング問題を解き終えるためには、Part5・6をできるだけ速く解き終えて、Part7に可能な限り多くの時間を残すということも鍵となります。900点を突破するためには、Part5・6をそれぞれ8分以内に解き終えることを目指しましょう。普段の学習時から試験本番を想定し、時間配分を意識しながら問題を解くことをおすすめします。

4. 長文は全文ベタ読みで解く

TOEICの問題の中には、他の設問に比べて、正しい選択肢を選ぶのにより多くの時間を要する設問があります。例えば、Part6の「文挿入問題」は、文章全体の流れを掴んでいないと正しい選択肢を選ぶことができません。また、Part7の複数文書を行き来して内容を照合する必要がある問題も、全体をくまなく読み込んでいなければ、正しい選択肢を選ぶことが難しくなります。

900点突破を目指すなら、上記のような難問も落とさないように、Part6・7の文章は基本的に頭から全文をベタ読みする解き方をおすすめします。時間を節約しようとして、設問に答えるのに必要と思われる箇所だけを拾い読みするという方も少なくありませんが、このような解き方は思わぬ見落としの原因となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、TOEICスコア700点台の方が900点突破を目指すために取り組むべき勉強法をご紹介しました。900点突破を目指すためには、難易度の高いものも含めて出来るだけ問題を落とさないことと、問題を処理する速度を上げることが重要です。900点オーバーを目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。

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