TOEICで950点以上をとれる人に共通する6つのこと

990点満点のTOEICでは950点というスコアは高い壁のように思われますが、950点以上を取れる人には一体どのような特徴があるのでしょうか。ここでは、TOEICで950点以上をとれる人に共通している6つのポイントを挙げていきたいと思います。

  1. 単語と文法の知識が豊富
  2. 単語と文法の知識が自動化されている
  3. リーディングセクションの時間配分を心得ている
  4. 答えを探すのに時間がかかるものとそうでないものを見極めている
  5. 英文の返り読みをしていない
  6. リスニングでは質問の先読みをしている

1.単語と文法の知識が豊富

TOEICで満点を取るために知っている必要のある単語数は、およそ1万語以上といわれています。950点以上のスコアを出す人は、基本的な単語から頻出頻度の低い単語まで網羅しています。意味がわからない単語が少なければ少ないほど読むスピードが上がりますし、文章全体の理解度も高くなります。

また、TOEICでは単語知識だけでなく豊富な文法知識も要求されます。パート5では単語の意味を単純に選ぶ問題はおよそ4割で、残りの約6割は文法が問われる問題となっています。また、リスニングセクションにおいても、知らない単語は聞き取ることもできませんし、文法知識があいまいだと文の構造や意味を正しく掴むことが困難となります。

2.単語と文法の知識が自動化されている

TOEICでは英文処理スピードの速さが求められます。950点以上をとれる人の特徴として、十分な単語・文法知識を持っているだけではなく、脳内でその知識を瞬時に引き出せる、つまり知識の自動化がされているということが挙げられます。自動化ができている人は、一語一語の単語の意味を思い出すのに時間をかける必要がなく、単語を見たり聞いたりした瞬間に約0.5秒〜1秒以内で意味をぱっと思い浮かべることができ、文の構造も瞬時に掴むことができるので、自動的に英文を理解できる状態にあります。

人間の脳が一度に行える作業量は決まっています。何となく知ってはいるものの知識の自動化ができていないという状態では、思い出すことに負荷がかかってしまいます。意味の処理に負荷がかかりすぎてしまうと、英文の内容を短期記憶にとどめておくことが難しくなります。950点以上を取る人は英文の意味処理を自動的に行っており、短期記憶にとどめた情報をもとに選択肢を選んでいます。

3.リーディングセクションの時間配分を心得ている

リーディングセクションでは75分間で100問の問題を解かなければなりません。膨大な量の長文を読みきらなければならないパート7のために、いかに多く時間を残すか、という点が勝負どころになってきます。

950点以上を取るための各パートの理想的な時間配分は、パート5に10分、パート6に8分、パート7に57分です。この時間配分を守るためには、パート5は一問20秒以内、パート6は1セット2分のペースで解く必要があります。

パート5と6に時間をかけすぎてパート7の問題を時間内に全て解き終えることができない人が多いですが、950点以上を目指すには日頃からこの時間配分を意識して問題を解く練習をしておく必要があります。

4.答えを探すのに時間がかかる問題とそうでないものを見極めている

パート7の問題の中にも、答えが明記されておらず推測しなければいけないものや、NOT問題、挿入問題といった時間をかけて選択肢を一つ一つ考慮する必要のある問題と、答えが文章の中から比較的簡単に見つかるものがあります。前者のような問題でつまずいて時間を使いすぎてしまい、後者のような問題を時間が足りなかったがために落としてしまうというのは大変もったいないです。

TOEICでは全ての問題が同じ得点配分となっているので、950点以上を取ることができる人は、パート7ではそういった問題を見極め、時間をかけて答えを探す必要のあるものは飛ばし、すぐ答えを見つけられるものからテンポよく解いていき、点を取りやすい問題は確実に取るという工夫をしています。その後に余った時間を使って落ち着いて時間のかかる問題に取り組みます。

5.英文の返り読みをしていない

1つの文を一度で理解できないがためにまた戻って読み直すことを「返り読み」といいます。
TOEICは時間との勝負なので、返り読みをたびたびしているとリーディングセクションでは時間が足りなくなってしまいます。

TOEICの高得点取得者はそのようなことはせず、英文を読んで一度で文の構造や意味を理解しています。そのためには、1つの文を読むときに一語ずつ区切って英文を見るのではなく、チャンクごとの塊で意味を処理しながら、英語を英語のまま素早く理解する必要があります。

6.リスニングでは選択肢の先読みをしている

リスニングセクションのパート3、パート4は質問と選択肢が問題用紙に載っています。まず1問目の問題が始まる前にパートの概要の説明が流れ、その後問題が始まってからも英文が流れたあとに各質問を読み上げる時間があります。

950点以上のスコアを取る人は、その時間に質問を先読みしています。質問に一度目を通して、何を特に注意して聞き取る必要があるのかを把握してから音声を聞くのと、全く予備知識のない状態で音声を聴き、そのあとに初めて質問を読んで情報を思い出すのとでは大きな差が出ます。特に効果が現れるのは、What does the speaker mean when she says”…”? といった問題です。先に括弧の中の英文を読んでおくことでその英文が流れた時に機敏に反応できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はTOEICで950点以上をとれる人の特徴を挙げました。950点以上を目指している人だけではなくご自身の今のスコアを伸ばしたいと思っている全ての方に役立つポイントとなっていますので、ぜひ参考にしてみてください!

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佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。

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