インターネット環境さえあれば、場所を選ばず受講できるオンライン英会話。世界各地の講師と自宅からつながり、気軽にレッスンを受けられるのが魅力です。
各受講生が限られたレッスン時間を有効に使って学習効果を高められるように、オンライン英会話各社では学習目的別・レッスンスタイル別の多様な教材が用意されています。
今回はその中から、オンライン英会話の定番教材とも言える「デイリーニュース」と「ディスカッション」をご紹介します。特にデイリーニュース教材については、筆者がレッスンを実際に受講し、その様子をレポート!記事の選び方から復習方法、活用術についても触れています。オンライン英会話の利用を検討中の方も、すでに利用されている方も、ぜひご一読ください。
目次
オンライン英会話で人気・おすすめの教材
デイリーニュース
毎日更新される英文ニュース記事をベースに、英単語やリーディング、ディスカッションなどさまざまな切り口から英語力を鍛えられる「デイリーニュース」教材。毎日回数無制限でレッスンを受けられるオンライン英会話「ネイティブキャンプ」では、受講生による支持を得て、同社の数あるレッスン教材の中でデイリーニュースが人気ランキング首位を維持(2023年5月時点)しています。
今回は同社のデイリーニュース教材を使ったレッスンを受講し、その魅力をレポートします。
ビジネスからエンタメまで、多彩なトピックも魅力!
ニュース記事をベースに構成されているデイリーニュース教材のトピックは多彩です。ネイティブキャンプでは「ビジネス/経済」や「科学/テクノロジー」から、「生活/エンターテインメント」、「健康」までジャンルも幅広く、自分の興味関心に合った記事を見つけることができます。毎日更新されるので、鮮度の高い情報に触れられるのも魅力です。
ネイティブキャンプのほかにも、次のようなオンライン英会話サービスで英文ニュースを取り上げた教材が用意されています。
ディスカッション
ロジカルなスピーキング力の習得を目指せる「ディスカッション」。オンライン英会話のみならず、英会話スクール・英語教室でも、指導スタイルの1つとして定着しています。練習を重ねることで、スピーキングの瞬発力を高め、表現の幅も広げられるので、英語を使うビジネスパーソンなど、実践的な英語力を身に付けたい中・上級者におすすめです。
多くのオンライン英会話サービスがディスカッションにフォーカスした教材を提供しています。扱われているテーマは幅広いので、自分の興味関心に合ったトピックを選んで講師とのやり取りを楽しめます。また、前述のデイリーニュース教材には、多くの場合ディスカッションが組み込まれています。
ディスカッション教材を扱っているオンライン英会話サービスには、下記が挙げられます。
デイリーニュース教材を使ってレッスンを受講!
ここからは、デイリーニュース教材を使ったレッスンの受講レポートです。
ネイティブキャンプでは教材をレベル1(英検5級~4級に相当)からレベル10(英検1級に相当)の10段階に分けており、デイリーニュースの対象レベルは4〜10となっています。どの教材を選べばいいのか分からない場合は、3つの質問に答えるだけで、おすすめのコース・教材を診断してくれる「かんたんコース・教材診断」を受けてみましょう。
ニュース選び
まずは、教材を選びます。デイリーニュースの教材カテゴリは「ビジネス/経済」や「生活/エンターテイメント」から、「健康」や「スポーツ」、「アート」まで多岐にわたるので、自分の興味関心に合ったニュースが見つかるはず。デイリーニュースは毎日更新されるので、英語力を鍛えられるだけでなく、最新情報や時事英語を知ることができるのも魅力です。
記事の絞り込み機能も充実しており、カテゴリ指定やレベル指定、新着順での並べ替えも可能です。気に入った記事やいずれレッスンで学びたい記事を登録しておけば再度アクセスしやすい「お気に入り機能」もあります。さらには期間を設定し、過去の記事にも簡単にさかのぼることができます。学習の目的や興味関心、自分の英語レベルに合うニュースを探してみましょう。
ネイティブキャンプのデイリーニュースには「アジア」というカテゴリもあり、タイムリーな日本関連ニュースも盛りだくさん。国内のメディアではあまり報道されていないトピックが多く、面白いです。自分の生活にも直接関わってくる内容なので、取り組みやすく感じました。
レッスン受講
一つ目のレッスンとして、「Is Caffeine Healthy? Maybe」というテーマのニュースを選びました。ネイティブキャンプのデイリーニュース教材を使ったレッスンは、基本的に下記の流れで進みます。
- Words and Phrases:まずは本文で使用されている単語や表現をチェック
- Comprehension:英語の音声を聞き、内容に関する質問に答える
- Read Out:ニュース記事を音読
- Discussion:ニュースの内容についてディスカッションする
パソコンでレッスンを受ける場合、画面右側にチャットボックスが設置されています。ここでは講師とテキストでやりとりができ、分からない、あるいは聞き取れない単語や表現があれば、随時正しいつづりで確認できます。
キャラクター講師を利用してみよう!
今回、筆者はキャラクター講師を利用。可愛らしい3Dキャラクターたちから英語が学べるサービスで、遊び感覚で楽しく英語に触れることができるのが魅力です。キッズに人気のサービスですが、外国人講師と向き合って話すと緊張してしまうという大人の方でも利用可能です。
リスニングで内容理解
一通り自己紹介を終え、まずはニュース記事で使用されている単語や表現を講師とチェック。そして、記事のリスニングに移る前に、集中して聞くべきポイントの確認を行った後、講師が音声を流します。
聞き取れない、あるいは意味を確認したい箇所があった場合は再度、再生してもらうことも可能。筆者は一度で内容を把握できなかったので、もう一度流してもらうようお願いしました。
今回選んだ教材はレベル6~7向け(TOEIC550~780に相当)ということもあり、variant(変異体)やdiabetes(糖尿病)など、やや難易度の高い単語もいくつかありました。それでも、英文記事の左下にはGoogle翻訳のボタンがあり、クリックすると日本語訳が表示されるので便利です。リスニングだけでは内容を理解するのが難しいと感じた場合は、この翻訳機能の活用もおすすめです。
次にニュースの内容についての質問に答えていきます。質問はリスニング前に講師に告げられた集中して聞くべきポイントと同じなので、どこまで聞き取れたかが試されます。
リーディングからディスカッションへ
その次に、記事のリーディングを行い、ディスカッションへと移ります。記事の内容に基づいた質問が用意されており、回答とその理由を英語で述べます。自分で考えて答えることもできますが、それが難しい方は質問左下の「Answer Key」をクリックすると、ヒントを見ることが可能。具体的な答え方まで日本語で書いてあるので、そのまま英語に変換して答えてもいいでしょう。
たとえば今回の記事だと、「Which beverage do you prefer, coffee or tea? Please explain.」(コーヒーかお茶、どちらの飲み物が好きですか?理由を説明してください。)という質問に対して、「コーヒー」を回答する場合、「香りも味もよく、朝飲むと目が覚めるから」と理由も書かれています。答えが思いつかず、ぎこちない雰囲気になることも避けられるので、安心して取り組めます。
デイリーニュース教材を利用する場合、いきなりレッスンを受けるのが不安な方は、あらかじめ記事に目を通しておくのがいいでしょう。
レッスンで学んだ単語やフレーズはノートにまとめるのがおすすめ。デイリーニュースで学んだ表現をさらに記憶に定着させるためには、実際の会話で使ってみるのも効果的です。
デイリーニュースで学んだことをフリートークで復習・実践
そこで、次のレッスンでは教材「フリートーク」を使い、デイリーニュース教材「Is Caffeine Healthy? Maybe」で学んだ単語やフレーズの復習を行いました。フリートークレッスンは、英語での臨機応変なコミュニケーション能力を身に付けたい方におすすめです。
フリートークレッスンを受講し、冒頭で復習したい内容を伝える
「Is Caffeine Healthy? Maybe」でフィーチャーされていた単語はestablish(〈事実・理論などを〉確証する、立証する、証明する)、variant(変異体、変異型、異型)、observe(よく見る、観察する、見学する)、obesity(〈極端なまたは病的な〉肥満)です。
まずレッスンの冒頭で、講師にチャットボックスから記事のリンクを共有し、これらの単語を使ったフリートークをしたいと伝えました。
フリートークレッスンでは、受講生と講師で会話内容を自由に決められます。ネイティブキャンプでは「今すぐレッスン」を受講する際、5分/10分/15分/20分/25分でレッスン時間を設定可能。長時間英語で話す自信が無いという方や、スキマ時間で受講したいという方には短時間のレッスンもおすすめです。
復習したい単語や表現をいろんな文脈で使ってみる
今回はオーストラリア出身の講師のレッスンを受講しました。日本の文化にも明るく、筆者が言葉に詰まった時も急かさず待ってくれるとても穏やかな先生でした。復習したい単語についても上手に対応してくれて、例えば動詞のestablishについては、名詞形のestablishmentの意味や使い方についても解説した上、establishmentを使った文章作成も練習に取り入れてくれました。
variantであれば、ビートルズの楽曲をカバーしたアーティストを引き合いに出した上で「they perform a variant of that song」(彼らはその曲とは異なるバージョンを演奏している)という例文を提示。また、vary(動詞)を使用した場合の「It’s varying from the original」(原曲とは異なっている)という例文も示してくれたので、幅広い用法を学ぶことがでました。
復習にフォーカスしつつも少し脱線して、冗談を言ったり、経済の話になったりと、フリートークならではの予定不調和も楽しむことができ、充実のレッスンでした。
その他のおすすめ教材
オンライン英会話ではデイリーニュースやディスカッション以外にも、下記のような教材が人気を集めています。
発音
自分の発音が正しいのかどうか、客観的に判断するのは難しいもの。講師や模範音声に倣い、正しい発音を集中的かつ効果的に学べるのが魅力。発音にフォーカスしたい方にはオンラインで受けられる英語発音矯正スクールもおすすめです。
TOEIC
TOEICはビジネスコミュニケーションに特化した英語力判定テストなので、勉強そのものがビジネス英語の上達に役立ちます。オンライン英会話サービスの多くが、TOEIC対策に特化した教材やカリキュラムを用意。TOEIC対策に強いオンライン英会話は以下の記事よりご確認ください。
カランメソッド
通常の4倍の速度で英会話力が身につくと言われており、世界30ヶ国、約500校で導入されている学習メソッドが「カランメソッド」です。通常は本メソッドの公式教材を利用し、専門のトレーニングを受けた講師からレッスンを受講します。カランメソッドに強いオンライン英会話については以下の記事を参考にしてください。
日常英会話
オンライン英会話では定番の教材カテゴリーです。多くのサービスで初級から上級までさまざまなレベルに対応する日常英会話教材が用意されています。海外旅行や留学の準備にも役立ちます。
まとめ
デイリーニュース教材を使ったレッスンを受講した後に、フリートークでのレッスンを受講することで、学習内容がより定着することを実感できました。
また、学んだ単語やフレーズをフリートークで実際に使ってみることで、ただその意味を暗記するのではなく、文脈の中でどう使えばいいのか自発的に考えることができました。
単語やフレーズの学習はもちろん、ディスカッションやフリートークを通じて、自分で会話を引っ張るスキルも鍛えられるので、もうワンランク上の英語力を目指したい方はぜひ実践してみてください。
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佐藤 ひより
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