国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、2023年4月以降に実施するTOEIC®Program公開テストにおいて、ブロックチェーン技術を活用したデジタル公式認定証を提供することを発表しました。
デジタル公式認定証の発行開始に伴い、紙の公式認定証は2023年度に実施する公開テストについては従来どおり発行し、2024年度以降は廃止予定。詳細は、2023年度中に公式サイトで案内があります。
デジタル公式認定証導入の背景とメリット
導入の背景として、公式認定証が使用されることの多い入試や就職などにおいて、近年はWebでの出願やエントリーが主流となってきていることが挙げられます。
ブロックチェーン技術を活用することで、紙の公式認定証の偽造防止と同程度に改ざんを防止できるデジタル公式認定証の発行が可能となりました。スコアをオンラインでも提出できるようになり、TOEIC®Program利便性向上への期待も高まります。
なお、IIBCの調査によると、大規模検定試験におけるデジタル公式認定証の発行は日本初となっています。
デジタル公式認定証の確認方法と期間
デジタル公式認定証は、試験日から19日後にTOEIC申込サイトへのログイン後のページに表示されるURLから確認可能。ブロックチェーン技術により改ざんされていないことが証明された状態で、試験日から5年間表示されます。
5年経過後はURLをクリックしても非表示になりますが、5年以内であればデジタル公式認定証をPDFで何度でもダウンロードできます。ただし、このPDFはスコア内容を証明するという点では従来の公式認定証と同じですが、企業や大学で利用できるかどうかは受験者自身で事前に確認する必要があります。
デジタル公式認定証の概要
【対象のテスト】
- TOEIC® Listening & Reading公開テスト
- TOEIC® Speaking & Writing公開テスト
- TOEIC® Speaking公開テスト
- TOEIC Bridge® Listening & Reading公開テスト
- TOEIC Bridge® Speaking & Writing公開テスト
※団体特別受験制度(IPテスト)は対象外です
※TOEIC Bridge® Testsはメールでの案内のみで、TOEIC®申込サイトでの確認はできません。
【注意事項】
- 2023年3月以前の公式認定証はデジタル化されません
- 紙の公式認定証の再発行サービス(※)は今後も利用できます
※1部550円(税込)
TOEICのスコアを紙で提出することに煩わしさを感じていた方にとって、今回のニュースは朗報と言えるのではないでしょうか。ブロックチェーン技術活用の途が広がりを見せる昨今、各種英語試験へどのような影響があるのか今後の動きに注目が集まります。
オンラインで提出できるTOEICのスコアを活用したい方は、TOEIC® Program公開テストを受験し、デジタル公式認定証のURLやPDF版をぜひ取得してみてください。
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佐藤 ひより
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