英語とともに夢に挑む。アメフト最高峰のNFLを目指す“元アマチュア横綱”花田秀虎選手の挑戦

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2020年、全日本相撲選手権大会で優勝し、19歳1ヶ月という若さでアマチュア横綱の称号を得た、花田秀虎(はなだ・ひでとら)選手。将来有望な力士として期待を集める中、2022年9月に相撲からアメリカンフットボールへの競技転向を発表し、大きな話題を呼びました。

花田選手が目指すのは、世界最高峰のアメフトプロリーグであるNFL(National Football League)です。フットボールの本場、アメリカで活躍するには、卓越した身体能力に加え、アメフトの複雑な戦術を理解・実行するための高い英語力も要求されます。

「日本人選手として史上初のNFL入りを果たす」という前人未踏の目標を掲げる花田選手は、過酷なトレーニングの中、どのように英語と向き合っているのでしょうか。

今回、English Hubでは、英会話スクールの「ロゼッタストーン・ラーニングセンター」で学ぶ花田選手にインタビューを実施し、英語学習への取り組みについてお話を伺いました。

話者プロフィール:花田秀虎さん

2001年、和歌山県生まれ。小学2年生で相撲を始め、その後日本体育大学相撲部へ入部。大学1年次に全日本相撲選手権大会で優勝し、19歳1ヶ月でアマチュア横綱となる。2022年9月、アメリカンフットボールのプロリーグであるNFLへの挑戦のため、相撲からの競技転向を表明。現在は、日本人アメフト選手として史上初のNFL入りを目指し、トレーニングと英語学習に取り組む。

アメフトNFLへの挑戦と英語学習 ── 花田秀虎選手インタビュー

「英語ができて当たり前」の世界で勝負をするためには語学が必須だった

花田秀虎選手

──英語学習に取り組むことを決めたきっかけについて教えてください。

英語学習を始めたのは、小学生の頃から取り組んできた相撲から競技を転向し、アメリカンフットボールに専念すると決断したことがきっかけです。

僕が目指すのは、アメリカのプロリーグであるNFLです。NFLでは、周りの選手はほとんどアメリカ人ですし、「英語ができて当たり前」の世界でプレーをすることになります。 

戦術についての話や、アメフト用語を使ったやり取りなど、日常会話よりもさらに深いレベルでのコミュニケーションが要求される中、相手が言っていることを瞬時に聞き取り、自分の思いもしっかり伝えるためには、英語力が欠かせないと思い学習を始めました。

──NFLに挑戦するために、英語の習得は欠かせない要素なんですね。

アメフトの選手寿命は平均3年程度と言われているほど非常に短いですし、一日でも早く英語を習得してNFLに挑戦したいという気持ちでやっています。

初めのうちは、「自分の英語が間違っていたら恥ずかしい」という気持ちもありましたが、今はそれもなくなり、話すことにも堂々とチャレンジできるようになりました。

アメフトのトレーニングの前後で1日2回の英会話レッスンをこなすことも

──現在はどのようなスケジュールで英語学習に取り組んでいますか?

2022年の8月からロゼッタストーン・ラーニングセンターに通い始め、今はアメリカの大学への編入も視野に入れたTOEFLの勉強と、アウトプットの練習としての英会話レッスンを中心に取り組んでいます。

朝に自習をしてから英会話レッスンを受け、アメフトのトレーニングを挟んでもう一度レッスンをし、その後またトレーニングと、1日の中でレッスンとトレーニングを2回ずつこなす日もあります。

本当に身体がクタクタで英語を話したくなくなるような時もありますが、トレーニングに向かう電車の中では英語のリスニングをするなど、スキマ時間も活用しながら学習しています。

──レッスンで英語ネイティブの講師と話してみて、手応えはいかがですか?

先生と話す時は、日本語が使えない分、自分が思っていることを何とか英語で伝えようという気持ちが働きますし、それが相手に伝わった時の嬉しさも大きいですね。

アメリカに行ったら、それこそ周りの人みんなが英語を話す訳ですから、日本にいながらレッスンの中で「英語を使わなければならない環境」を体験できているのは、僕にとって大きなメリットです。

──渡米後の状況をイメージし、実践的な英会話の練習をされているんですね。

そうですね。レッスンを通じて、自分の中でさまざまなシチュエーションでの英会話のパターンができあがってきたので、実際にアメリカ人の選手たちと話す時にもすぐに活用できそうだなと。

レッスンでは色々な先生と話す機会がありますが、初めて会う先生には自己紹介のフレーズを試してみたり、仲良くなった先生とは「元気?」とカジュアルにコミュニケーションを取ってみたり、相手によって英語を使い分ける練習にもなっています。

生まれて初めての英語スピーチで感じたアメリカのカルチャー

花田秀虎選手

──1月に行われたアメフトの日米国際親善試合「ドリームボウル」では、試合に先立って行われたレセプションで堂々とした英語のスピーチを披露されていました。

英語のスピーチを依頼されたのは、実はレセプション前日の夜だったんです。日本人代表としてしっかりやらなければいけないと思って、用意した原稿を一晩で覚えましたが、いざスピーチで“Welcome to Japan!”と話し始めると、頭の中から内容が飛んでしまいました(笑)。 

それでも周りの人たちがみんな笑顔で興味を持って聞いてくれましたし、一生懸命頑張っている人を応援してくれる、アメリカらしいカルチャーにも触れて、本当に挑戦してよかったなと思います。

──スピーチ以外にも、歓談の場で英語を使う機会はありましたか。

この時は、スピーチをする前から場の雰囲気を温めておこうと、アメリカチームの選手たちに積極的に話しかけに行きました。

せっかく今回のような交流の場があっても、日本人同士で固まっているだけでは、英語を話す機会もないまま終わってしまうなと。そこで、緊張をほぐす意味も兼ねて、自分から色々な選手のところに行って自己紹介をしておいたんです。すると、スピーチの際にみんなが前の方に出てきて、「頑張れ!」という感じで話を聞いてくれたのが印象的でした。

英語を使う場面で臆せず行動できたのは、普段から英会話レッスンで練習をしていたおかげだと感じています。

Keep going ── 継続することの大切さ

花田秀虎選手

──競技や英語学習と向き合う際に、花田選手が大切にしているモットーは何ですか。

僕が一番意識しているのは、“Keep going”、つまり継続することの大切さです。

何かを続けることは簡単ではありませんが、自分の中では1日を本の1ページに例え、毎日少しずつ、1ページ分の頑張りを積み上げていくイメージを持っています。2~3日ではなかなか違いが分からなくても、その積み重ねが100ページ分になったら大きな差が生まれるはずです。

疲れている時も、1ページだけと決めて単語帳を読んだり、この1回分だけ頑張ろうとレッスンを受けたり、どんなに小さなことでも、やるとやらないではまったく違うので。スポーツを通じて学んだ、継続を大切にする意識は、英語学習にも活きていると思います。

──アメフトのトレーニングと英語学習の両立は、相当ハードな挑戦かと思います。

やはりトレーニングの後は、肉体的にも精神的にも疲れ果てて、本当にしんどい時もあります。そんな中、自分としては「1分でもいいから英語の勉強をする」と決めているんです。

自宅の洗面所やトイレの壁に英単語を書いた紙を貼って、どんなに疲れていても自然と英語が目に入るような工夫もしています。

あとは、ロゼッタストーン・ラーニングセンターの英会話レッスンで使える録音機能やレッスンノートなどの学習ツールもフル活用していますね。重要なポイントがまとまったレッスンノートを見直しつつ、先生との英会話の録音データも聞けるので、予習・復習をする時にとても便利です。

少しずつ英語が話せるようになっていく、学習の過程そのものが楽しい

花田秀虎選手

──日々の学習の中で、英語を話せるようになるために心掛けていることはありますか。

せっかく英語を勉強していても、それを実践の場で活かせなければ意味がないので、覚えた英単語やフレーズは実際の会話の中ですぐに使ってみることを意識しています。

英語学習を始めたばかりの頃は、「上手く話せなかったらどうしよう」とためらう気持ちもありました。それでも、英会話のレッスン通じて何度もその不安を打ち破ってきたので、今では英語でも気軽に人に話しかけられるようになりました。

この前も、コンビニでコピーの仕方が分からず困っている外国人の方がいたのですが、その場でちゃんと説明ができて、英語力の成長を感じましたね。 

自分から行動を起こせば、日本にいながらでも英語を使う機会は見つかります。最近では、自宅の周辺で見かける海外からの観光客の方たちを英語で案内してみようかなと思っているほどです(笑)。

──それぞれの目標に向かって英語学習に取り組む、English Hubの読者の皆さんに向けてメッセージをお願いします。

英語学習に取り組む中では、しんどいこともたくさんありますが、これまでできなかったことが少しずつできるようになっていく、その過程こそが一番楽しいのではないかと思います。

僕の場合は、勉強のゴールとして「英会話ができるようになること」を設定しているので、「自分の英語が相手に通じた」という時はやはりすごく嬉しいです。そんな風に、学んだ知識を使って味わえる、自分の中での楽しみを作ることが大事だなと。

今こうやって努力をしているプロセス自体が価値のあることなので、僕と同じように英語を学んでいる方には、この過程を楽しむことの大切さを伝えたいです。

ロゼッタストーン・ラーニングセンター 概要

花田選手が通うロゼッタストーン・ラーニングセンターでは、全国約50ヵ所の教室に加え、オンラインでも英会話レッスンを提供しています。実践的な英語スキルを身につけるための、英語ネイティブ等によるマンツーマン指導が特徴です。

サービス名 ロゼッタストーン・ラーニングセンター
URL https://rosettastone-lc.jp/
運営会社名 株式会社リンクアカデミー
本社所在地 東京都中央区銀座4丁目12−15 歌舞伎座タワー15F
スクール所在地 全国約50校
※サービスはすべてオンラインでも受講できます
コースと料金 【コース】
・日常英会話コース
・ビジネス英会話コース
・TOEIC対策コース ほか
【料金】
・入会金:33,000円
・マンツーマンレッスン(50分):5,148円~/回

※上記は2023年3月調査時点での情報です。表内の金額はすべて税込で表記しています。

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編集後記

厳しいトレーニングをこなしながら英語学習に取り組む花田選手の姿勢からは、自身の目標であるNFL入りを達成するために、何としてでも英語を習得しようとする目的意識の強さがうかがえます。インタビューの中で語っていた、「夢を叶えるまでの過程そのものが楽しい」という言葉も印象的でした。

英語とともに、NFLでの活躍を目指す花田選手の挑戦は、これからも続きます。