アプリ「ENGLISH COMPANY MOBILE」体験レビュー！英語力を時短で伸ばす自宅学習向けトレーニング

「ENGLISH COMPANY MOBILE」は、英語コーチングスクールの「StudyHacker ENGLISH COMPANY」が提供するWebアプリです。

スマホを使い、リーディング・リスニングスキルの向上とスピーキングスキルの土台作りに向けた本格的なトレーニングに取り組めます。チャンクリーディング、サイトトランスレーション、シャドーイングなど、幅広いメニューが用意され、ガイドに基づいて反復練習を継続的にこなすことで、総合的な英語力の向上を目指します。独学では学習内容に偏りが出てしまいがちな方や、インプット・アウトプットのバランスを重視したい方にもおすすめです。

今回はEnglish Hub編集部が、ENGLISH COMPANY MOBILEを実際に利用し、その特徴から使い方、感想まで徹底レポートします！

目次

ENGLISH COMPANY MOBILEは、英語コーチングスクールのENGLISH COMPANYにより、英語力を時短で伸ばすために開発された自宅学習向け英語トレーニングアプリです。

ChromeやSafariなどのブラウザ上で使用するWebアプリとなっており、スマホはもちろん、パソコンでの利用も可能。第二言語習得研究の知見に基づいて開発され、英単語学習やチャンクリーディング、シャドーイングなどの本格的なトレーニングをオールインワンで揃えています。

また、教材に使われている「Nikkei Asia」と「The Japan Times Alpha」の英文ニュース記事からビジネスに役立つ最新情報が得られるのも魅力。最短1日15分のスキマ時間を使って、無理なく継続的に英語力を鍛えられます。

ENGLISH COMPANY MOBILEの特徴は以下の3点です。

1. 最短15分から取り組めるトレーニング
2. 操作性の高いUI（ユーザーインターフェース）
3. 豊富な学習コンテンツ

1回のトレーニングは最短15分でもOK。スキマ時間で利用できるので、継続しやすく、学習の習慣化を目指せます。教材は毎週11本配信され、初級・中級・上級にレベル分けされています。トレーニングはリスニングから英単語学習、リーディング、シャドーイングへとテンポ良く進行し、少しずつ達成感が味わえるので、学習意欲が掻き立てられます。

スマホでいつでも学習できるので、「忙しくてまとまった学習時間が確保できない」という方にもおすすめです。

画面がシンプルで分かりやすく、直感的に使えるUIも特徴の1つ。文字・色・記号を総動員した、視認性の高いデザインとなっているので、操作でもたつきません。例えば、ホーム画面では1週間で取り組む教材の目標数を一目で把握し、進捗状況を円グラフで確認できます。設定した目標は随時、変更可能です。

「英単語学習」のコーナーでは、英語・日本語の表示を、それぞれON・OFFで切り替え可能。単語カードのように利用することもできます。「シャドーイング」のコーナーでは、音声のスピード調整や、早送り・巻き戻し（5秒）ができるのに加え、右上の「音声変化表示」をオンにすることで、ネイティブスピーカーの音声変化（※）が起きている箇所を記号で把握できます。こういったユーザー視点の配慮も嬉しいポイントです。

※音声変化：「連結」や「脱落」など、英語を話す際に起こる音の変化。

トレーニング用教材以外の学習コンテンツも豊富。まず、自著『英文法の鬼100則』『英熟語の鬼100則』が合計10万部突破のベストセラーとなった、時吉秀弥氏による特別動画講座が見放題となっています。

時吉秀弥氏による特別動画講座

また、アジアの報道に特化した英語メディア「Nikkei Asia」購読権も付いてきます。英語を学びながら、最新の世界情勢に関する知識も身に付くので一石二鳥です。

ENGLISH COMPANY MOBILEでは、「バリュープラン」と「フィードバックプラン」の2つが用意されており、違いは以下の通りです。

「バリュープラン」と「フィードバックプラン」の比較

そのほか、いずれのプランでも有料オプションとしてENGLISH COMPANYの「パーソナルトレーニング（90分）」のスポット受講を追加できます。また、ENGLISH COMPANYが主催するTOEIC®IPテストの利用が可能です（※別途、受験料が必要）。

2つのプランの違いは「シャドーイングの添削」の有無。これは自身のシャドーイング音声をENGLISH COMPANYに送信すると、専任トレーナーから改善点についてテキスト形式でフィードバックがもらえるサービスです。1日1回まで利用可能で、フィードバックは翌営業日までに送られてきます。

なお、今回は、フィードバックプランの受講体験をレポートします。

ここからは、実際にENGLISH COMPANY MOBILEを使ってみた体験レポートをお届けします。各トレーニングの進め方や、アプリの使い心地、感想について触れているので、ぜひ参考にしてください。

まずは、トップ画面の「トレーニングを始める」をタップ。「配信教材」の中から気になるものを選びます。

教材は週11本のペースで配信されており、初級・中級・上級の3つに分類されています。また、順次配信される記事のほかに、ストック記事教材があり、こちらは全てオリジナル教材となっています。

記事の右にあるリボンマークをタップすることで、好きな記事を「お気に入り」に追加することも可能。繰り返し取り組みたい教材を登録しておくと便利です。

教材を選択後、最初に行うトレーニングは「リスニング」です。音声を再生し、1度だけ途中で止めずに聴き、終わったら分かったことを声に出して説明してみます。

音声の速さは、0.5倍から2.0倍まで0.1単位の倍数で調整できるので、自分のリスニング力に合わせて聞くことができます。段階的に少しずつ速くしながら、耳を慣らしていくのも練習として有効です。

次は「英単語学習」のトレーンング。リスニングで聞いた文章で使われていた重要単語・表現を、以下の3ステップで学んでいきます。

1. 「まとめて再生」ボタンを押して、音声を真似て発音しながら、日本語の意味を確認
2. 「テストする」ボタンを押し、日本語が非表示の状態で、音声を真似てリピート。英単語の意味が思い浮かぶようになるまで繰り返します
3. 英語の表示を「OFF」に切り替え、日本語の表示のみで、英語を思い出し、発音。再び、英語表示を「ON」にし、合っているかを確認します。全ての英単語が瞬時に出てくるまで繰り返します

各単語の意味と発音を覚えるまで、単語リストを繰り返し何度も学びます。

その次は「チャンクリーディング」のトレーニングです。リスニングで聞いた文章が、チャンク（意味のかたまり）ごとにスラッシュで区切られています。

まずは日本語の表示をOFFにして、英文のみで黙読します。その後、英語も日本語も表示させ、英文を見ながら音声を聞き、日本語の意味を確認します。そして、文章全体を音読し、どこまで内容を理解できているか確認します。

次に「サイトトランスレーション」ボタンをタップすると、日本語が一時的に非表示になり、チャンクごとに英語音声が再生されます。各英語音声に続いて、日本語が自動表示されるので、その前にチャンクの意味を思い浮かべます。

次は日本語の表示をOFFにし、「英語をまとめて再生する」をタップ。音声を真似ながら、1チャンクずつ発話していきます。上手に言えないチャンクについては個別再生して練習するのもおすすめです。

さらに、日本語OFF・英語だけ表示の状態でチャンクごとに音声を再生し、英文を見ながら聞いた後、英文を見ずにリピートしてみましょう（Read and look-up）。その後、正しく言えたかどうかを英文で確認します。

最後に、英語と日本語を表示させて音読し、うまくできるようになったら日本語のみの表示に切り替えます。この状態で、日本語を見て全てのチャンクを英語でスムーズに暗唱できるまで何度も練習します。

このように、文章をチャンク単位で繰り返し学習することで、記憶への定着力も高まると感じました。

次は「シャドーイング」のトレーニングです。まずは英語音声を通して聞きます。続いて再生ボタンをもう一度押し、音声に1〜2語遅れで発音します。

何度か繰り返し、慣れてきたら、英文を見ずに音声だけを聞き、内容をイメージしながら再びシャドーイングします。

シャドーイングの効果を高めるためには、お手本の音声を忠実に真似することが大切。右上の「音声変化の表示」ボタンをタップすると、音の連結や同化、脱落など、音声の変化を示す記号が表示され、ネイティブの発音をより細かく把握できます。

さらに「フィードバックプラン」の利用者であれば、専任トレーナーからシャドーイング音声の改善点についてアドバイスをもらうことができます。

シャドーイングの際に音声を録音し、ENGLISH COMPANYに送信すると、1営業日以内にテキスト形式でフィードバックが送られてきます。利用は1日1回までで、毎日取り組めます。

チャンクリーディングのトレーニングまでに、単語の意味を覚え、文章の内容も把握できたので、シャドーイング中も内容が頭に浮かぶ感覚が得られました。また、フィードバックをもらう際は、「できる限り上手にシャドーイングできた音声を送ろう」とモチベーションも高まります。ベストテイクが録音できるまで、何度も繰り返すので、シャドーイングも自ずとスムーズになっていきました。

最後に、文章の内容について、自分の理解と日本語訳にズレがないかを確認します。

シャドーイングのトレーニング時、自分の音声を録音してENGLISH COMPANYに送信したので、専任トレーナーからフィードバックが送られてきました。

今回の体験で送られてきたフィードバックには、良かった点と改善すべき点が両方書かれていました。正しい発音を音節単位で指導してくれるなど、アドバイスも細かく的確。次に何をすべきか具体的な筋道を示してくれます。

よかった点について

改善点について

バリュープランでもシャドーイング練習は可能ですが、自分自身の課題点を全て把握するのは難しいでしょう。専任トレーナーによる客観的なアドバイスを求める方には、フィードバックプランがおすすめです。

ENGLISH COMPANY MOBILEを実際に使ってみて感じた、3つの魅力についてご紹介します。

ENGLISH COMPANY MOBILEは、スマホ（あるいはパソコン）とインターネットがあれば、いつでも気軽に学習できます。最短15分からでも取り組めるので、スキマ時間で無理なくトレーニングが可能。

毎週、新たな教材が11本配信され、英文ニュース記事がベースになっているので、世界情勢の知識も身に付き、楽しんで取り組めます。また、画面がシンプルで分かりやすく、直感的に操作しやすいなUI（ユーザーインターフェース）になっているので、学習が継続しやすいと感じました。

英単語学習のトレーンングでは、英語と日本語の表示をそれぞれON・OFFで切り替えることができるので、例えば意味を覚えたい場合は英語をON、日本語をOFFにするなど、単語カードのように使うことができます。

また、チャンクリーディングとシャドーイングでは、文章の意味をイメージしながら何度も発話するので、各単語の意味はもちろん、文章の中でどう機能しているのかまで理解しながら学習できます。単語をただ眺めるのでなく、リスニング・スピーキングを繰り返しながら学ぶことで、記憶への定着力も高まると感じました。

ENGLISH COMPANY MOBILEのトレーニングは、リスニング量の多さが特徴です。教材はリスニングのトレーニングから始まり、その後の英単語学習、チャンクリーディング、シャドーイングでも、音声に合わせて音読することが前提になっています。

シャドーイングではネイティブの音声変化が記号で示されているので、音声を聞きながら、どこで音が連結したり、脱落したりしているのか、しっかり把握できます。

ENGLISH COMPANY MOBILEはどのような方におすすめなのか、3つのタイプに分けてご紹介します。

ニュース記事教材の英語レベルは、初級・中級・上級の3段階。しかし、ENGLISH COMPANY MOBILEにおける「初級」は、日本人の英語学習者が想定する初級より、難易度が高めだと感じました。教材として使用されている文章が英文ニュース記事であることに加え、リーディング力の他に、発話力とリスニング力も問われるトレーニングもあるためです。とはいえ、初級レベルだからといって諦める必要はありません。音声の再生速度を遅くして何度も聞き返すなど、時間をかけることで学習効果を高めることは可能でしょう。

教材としてNikkei AsiaとThe Japan Times Alphaの英文ニュース記事を使用しているので、政治経済を中心に、最新の世界情勢に英語で触れられます。ビジネスシーンで役立つ単語や表現もたくさん出てきます。ビジネスパーソンのエチケットとも言える「雑談力」も身に付くはず。また、Nikkei Asiaの購読権が付くため、教材以外の英文ニュース記事も読むことができます。

インプット量の多さも特徴の1つ。いずれのトレーニングも、リスニングやリーディングを繰り返し行うよう設計されており、学習内容の定着力が高まると感じました。リスニング力アップに繋がるトレーニングが多いのもポイント。聞き取りが上達すると、必然的に英語音声からインプットできる量も増えるという相乗効果が得られるでしょう。

ENGLISH COMPANY MOBILEでは、スマホ1つで本格的な英語トレーニングが可能。短時間で効率良く学べる設計となっており、スキマ時間で取り組めます。フィードバックプランを利用すると、シャドーイング音声へのアドバイスがもらえる双方向性も大きな特徴。中級レベル以上の英語学習者や、ビジネス英語を学びたい方、インプット量を増やしたい方はぜひチェックしてみてください！

【参照サイト】ENGLISH COMPANY MOBILE公式サイト
【参照サイト】ENGLISH COMPANY公式サイト
【関連ページ】ENGLISH COMPANY（イングリッシュカンパニー）の口コミ・評判を見る

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Bob

3ヶ月のロンドン滞在中に英会話にのめり込み、日本国内で自主学習×オンライン英会話にて英語を習得。英語対応コールセンター、外資系企業勤務などを経て、英会話スクールを運営。現在はフリーランスのオンライン英会話トレーナーとして活動中。

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