「#TOEIC公式みんなで模擬受験」をレポート!受験の感想と結果は?

筆者はTOEIC公開テストを今年4月に受験するつもりでしたが、新型コロナウイルスの影響で試験は中止に。次の公開テスト開催がいつ頃になるのか分からない中、TOEICに向けて学習するモチベーションは下がり気味でした。そんな時、オンライン模試イベント「#TOEIC公式みんなで模擬受験」開催の告知があり、自宅から気軽に受験できるとのことだったので、受けてみることにしました。

本番に近い緊張感の中で問題を解けることを期待して、6月28日(日)にリアルタイムで模試イベントに参加してみたので、この記事では模試を受験した感想と結果をお伝えしていきます。(模試問題は8月31日(月)まで公開されており、YouTube動画を視聴しながら好きなタイミングで解くことが可能です。)

筆者はこれまで10回以上TOEIC公開テストを受けてきましたが、最後の受験は約2年前と少しブランクがあったため、模試当日までの1ヶ月間、毎日1時間ほどTOEIC対策に取り組みました。使用した教材は、『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集』4〜6と、『TOEIC L&Rテスト 目標スコア奪取の模試』の計4冊です。

「#TOEIC公式みんなで模擬受験」レポート

試験前の準備

今回模試を解くにあたって筆者が意識したことは、なるべく本番に近い状態で問題を解くことです。まず、事前に公開されていた問題用紙とマークシートをダウンロードし、印刷しておきました。問題用紙とマークシートは、TOEICの公式ホームページからダウンロードすることができます。問題用紙はホチキスで留め、冊子のように開ける状態にしておきました。

印刷が難しい方は、以下のやり方でも問題を解くことが可能です。

  • 問題用紙のPDFデータをパソコン上で見ながら問題を解く
  • マークシートの代わりにノートや紙を用意する。1〜200までの問題番号を書いておき、回答を記入していく

次に、パソコンからTOEIC公式YouTubeチャンネルにアクセスし、模擬受験動画を再生する準備をしました。動画はスマホやタブレットで再生することも可能ですが、デバイスの充電切れには注意しましょう。本番の公開テストでは、リスニング音声はスピーカーから放送されるため、今回の模試受験でも敢えてイヤホンは使用せずに、デバイスのスピーカーから音声を流してリスニングを行いました。

また、筆記用具は本番時と同様に、シャープペンシル2本と消しゴムを用意しておきました。机の上を片付けてすっきりした状態にしておいたことで、集中して問題を解くことができました。

筆者は公開テスト当日には、パート3と4のリスニング音声を1.5倍速で2問ずつ程度聴いて、耳を英語に慣らしておくようにしています。今回も模試が始まる前にリスニングをしておきました。また、試験開始1時間前には10分程軽くジョギングを行って脳を活性化させ、試験に集中できるようにしてみました。

リスニング

まずはリスニングセクションを解いてみた感想です。(※これから模擬受験することを考えている方は、臨場感を持って挑むために、これより先は受験後に読むことをおすすめします。)

パート1

今回、パート1の問題には、特別難しい問題は含まれていなかった印象です。しかし、ひっかけのように感じられる要素も所々あり、油断は禁物でした。

パート2

通常の公開テストと同様に、質問や発言に対して直接的ではない返答をするような問題がいくつかありました。迷った末、消去法で選択肢を選んだ問題もありました。

パート3

パート3では、音声が流れる前に設問を先読みし、問われるポイントを把握した状態で音声を聞くようにしました。完璧には聞き取れなかった部分も所々ありましたが、話者たちの関係性や置かれている状況をイメージしながら、会話の展開を掴むことに集中しました。

パート4

パート4は、後半に進むにつれて問題の難易度が上がっていった印象でした。パート3と同様に、設問の先読みを行ったことで、落ち着いて音声の聞き取りに集中することができました。

リーディング

続いてリーディングセクションを解いてみた感想です。

パート5

リスニングが終わるとすぐに、パート5から順番にリーディング問題を解いていきました。パート5では、自信を持って回答できない問題が終盤に出てくることもあるのですが、今回は全ての問題をそれほど迷うことなく解くことができました。今回のパート5問題の難易度は「やや易しめ」だったような印象でした。

パート6

パート6の問題の難易度は「普通程度」という印象でした。個人的に苦手な「文章挿入問題」は、文章を最後まで読み切って、全体の流れをきちんと掴んでから解答しました。

パート7

パート7では、文章全体をしっかり読んでから選択肢を精査しても答えを導き出せず、解くのに時間を要した問題が2〜3題ありました。難易度は「公開テストと同レベル」という印象でした。試験時間を10分ほど余らせて、パート7の最後の問題まで回答することができました。

解説動画に対する感想

問題を解き終えたら、同YouTubeチャンネル内にある「解答/参考スコア範囲換算表/学習アドバイス編」の動画を視聴していきます。問題の答え一覧は、こちらの動画の中で確認することができます。マークシートと照らし合わせながら、答え合わせを行っていきます。答え合わせをした結果をもとに、動画内の参考スコア範囲換算表を見ながら、自分の予想スコアを算出してみました。

結果は、リスニングセクションが全問正解、リーディングセクションはパート6で1問ミス、パート7で2問ミスがあり、合計3問のミスでした。算出された予想スコア範囲は、975点〜990点でした。

動画では、続いて問題解説が行われていきます。解説を担当するのは、明治大学 国際連携機構 特任教授の横川綾子先生です。リスニングセクションの解説ではパート2から2問、リーディングセクションの解説ではパート5から2問がピックアップされ、解説が行われました。解説では、推測力が問われる問題など、特に間違える人が多そうな問題を選択して解説されているように感じました。画面に実際の問題を表示しながら解説をしてくださっているので、まるで対面で授業を受けているかのような感覚で視聴することができました。

問題を解くコツの説明や、おすすめの復習法についても紹介があり、今後学習をしていくうえで参考になる有意義な内容でした。問題を解いて答え合わせが終わったら、ぜひ解説部分まで動画を視聴することをおすすめします。

まとめ

今回「#TOEIC公式みんなで模擬受験」に参加するにあたって、1ヶ月間集中的にTOEIC対策を行なってみた結果、「正答率をかなり上げることができた」という手応えがありました。また、筆者の場合はパート6・7の長文問題にまだ課題があることが分かったので、公開テストに向けて引き続きTOEIC対策を行なっていこうと思います。

公開テストの開催が長らく中止になっていることもあり、TOEIC対策への意欲は低下気味でしたが、模試のおかげで学習のモチベーションを取り戻すことができました。また、模擬受験動画があったことで、試験本番と同じように緊張感を持って解くことができ、本番の感覚を取り戻す良い練習となりました。何より、久々に自分の英語学習における現在地を確認することができて良かったです。今後の学習方針を見直す良いきっかけとなりました。

模試問題は8月31日(月)まで公開されており、好きなタイミングで解くことが可能です。自宅にいながらでも取り組めるので、是非この機会にご自身の英語力チェックを行ってみてはいかがでしょうか。

【関連ページ】「#TOEIC公式みんなで模擬受験」企画、6月28日(日)に開催決定 – 公式問題が期間限定で無料公開 –

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佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。

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