広告/マーケティングの業界で英語力を活かして働くには、どのようなポジションがあるのでしょうか。
インターネットやSNSなどの普及により、広告やマーケティングの手法・戦略は多様化しています。加えて広告/マーケティングの場面で英語を使用する業務では、日系企業のインバウンド事業や海外進出、また海外企業が日本に進出する際の文化・言語コミュニケーションにおける課題解決など、対応領域が広がり、様々な求人が見られるようになりました。
今回は、広告業界やマーケティング業界で英語を使用する仕事や求人の内容について解説します。
※記事内の情報は2023年6月調査時点のものです
目次
1.英語力を活かせる広告/マーケティング業界の仕事・職種は?
広告業界やマーケティグ業界で英語力を活かせる仕事や職種について解説します。
実際に募集されている求人から、各業界のどのような仕事・職種で英語を使用するのか、どれくらいの英語力が必要になるのか、詳しく見ていきましょう。
1-1.広告/マーケティング業界で求人の多い英語使用業務・職種
広告業界やマーケティング業界で英語力を活かせる仕事をリサーチした場合、特に目立ったのが、海外出張が発生する職種でした。
国内での業務では英語でのメールのやり取り程度であっても、アメリカやヨーロッパなど、海外に出張して現地の顧客と商談をしたり、折衝したりするポジションでは、高い英語力が求められるケースが多いようです。
逆に、海外出張が発生しない仕事では、英語力が全く必要ないか、活かせる場面があるといった程度の求人が多く見られました。
その他、広告関連業務ではクライアントである外資系企業や海外企業への対応ために英語力が必要とされているポジションも多数見られました。
英語力を求められる求人が多かった職種は次のとおりです。
- 企画・営業・営業アシスタント
- マーケティングディレクター・プランナー
- コンサルタント
海外で会議やイベントなどを企画する仕事では、企画から営業まで担当するケースもあり、多くの場合、現地での交渉が必要になるため英語力が必須となります。
また、海外を視野に入れたマーケティングを支援する仕事や、海外進出を考える企業を支援するコンサルティングなどの職種では、海外出張や海外の情報を仕入れたりするケースが多く、やはり相応の英語力が必要になります。
1-2.広告/マーケティング業界で求められる英語力や英語使用頻度
広告業界やマーケティング業界で求められる英語力はかなり幅が広いと考えていいでしょう。
海外出張が多いケースや、外資系企業、英語での情報収集・文章作成などが必要な仕事では、ビジネスレベルの英語力が求められ、企業によってはTOEIC®800点以上が応募の条件となっていることもあります。
例えば、外資系消費財メーカーのP&Gジャパンでは、「マーケティングブランドマネージャー」というポジションの応募条件として日本語ネイティブ・TOEIC®800点以上の語学力を挙げています。(2023年6月時点)
一方、普段のコミュニケーションが日本語で行われている日系企業などでは、海外のクライアントがメインであったとしても、ポジションによっては国内のみで業務が完了する、または英語でのやり取りが発生しない、英語力が必要とされない仕事も多くあります。
1-3.広告/マーケティング業界の英語使用業務の給与水準は?
広告業界やマーケティング業界で英語を使用する業務の給与水準は、一般的な職種と比較して同水準からやや高い範囲に収まるといえます。
今回リサーチした求人では、概ね月給25万円以上、年収にして400万円を超えるものが多く見られました。また、関わる仕事の規模が大きいほど給与が上がりやすい傾向にあり、年収550万円から600万円を超える求人もありました。
ただし、ビジネスレベルの英語力を求める求人でも、年収400万円に満たないものもあることから、企業によって待遇が異なる点は把握しておくことが大切です。
1-4.広告/マーケティング業界企業への転職の魅力や注意点
広告/マーケティング業界では、広告の作成やプロモーションの企画などを行います。案件によって企画・作成するものやプロジェクトが異なるほか、デザイナーやクリエイターなどと連携して広告の提案をする場合もあり、クリエイティブな仕事である点が魅力の1つです。
広告・プロモーションは、さまざまな手法を用いて行います。関係部門のスタッフや協力会社と連携するなど、1つの案件を多くの人数で進めることから、大きなやりがいを感じられる点も広告業界で働く魅力といえます。
その他、市場調査やメディアの情報、消費者の声などから社会のトレンドを把握したり、検討したりする機会も多い業界です。何が求められているのか考え、その答えから戦略的にマーケティングを展開して反響を生み出せたとき、案件が成功するとともに、大きなやりがいを感じられるでしょう。
また、トレンドの分析だけではなく、ニーズに合わせた企画によって、社会にトレンドを生み出せる可能性があるのも、マーケティング業界に転職する魅力と言えるでしょう。
一方、広告/マーケティング業界に転職する注意点として、入社後に覚えることも多く成果を出すことを求められるため、入社後に業務に追われるケースがあります。
広告業界では定量的にデータでの成果を観測しやすく、明確な数値目標に対する成果をシビアに見られやすい傾向があります。成果に応じて収入アップが見込める一方、設定されたKGI・KPIを長期間達成することが出来ないと、高い評価を得ることは難しいと言えるでしょう。
また、多額の予算を扱う大規模なマーケティング案件ではチームで取り組むことになります。設定されたスケジュールによっては自分のペースで働くことが難しいことも想定されるでしょう。
その他、広告/マーケティング業界では扱う商材によってターゲット層が大きく異なり、得意とする訴求方法も各企業に違いがあります。トレンドによっても左右されるため、自ら積極的に新しい情報を取得し、業務に活かせる方が向いている業界であると言えるでしょう。
3.広告/マーケティング業界の英語使用業務への就職・転職に役立つスキルは?
広告/マーケティング業界では柔軟な発想と深い業界への知見、ユーザーニーズの理解が重要です。
また、クライアントの想いを正しく汲み取り、それを正しく表現して伝える能力も大切になります。広告の仕事ではクライアントとクリエイターに対するコミュニケーションが伴います。要望を形にするためには、受動的にも能動的にも正しいやり取りが必要になるのです。
さらに、世の中の動きに敏感であることも必要です。消費者に響く広告を作るためには、何が求められているのかを把握することが大切です。そのため、流行や流れなどをキャッチできる方は広告業界に向いているといえるでしょう。
マーケティングの仕事では、市場調査や調査結果の分析、企画、宣伝が主な業務内容になります。そのため、収集したデータを分析したり、プロモーションを企画したりするスキルが求められます。
また、企画したプロモーションを採用してもらうためには、プレゼンテーション能力が必要になるでしょう。さらに、マーケティング職では関係部署や協力会社とのやり取りが発生しやすいため、円滑なコミュニケーションスキルも求められます。
4.広告/マーケティング業界に強い転職エージェント/求人サイト
広告業界やマーケティング業界で英語力を活かせる仕事を探す場合は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。
英語力やスキル、経験などから、希望の条件に近い企業の求人の紹介を受けられたり、転職活動をサポートしてもらうことができます。将来のキャリアについての相談も可能で、面接時の年収交渉なども任せることができます。
また、自分で転職先を探したい場合や、まずはどのような求人があるのか見てみたいという方は、求人サイトを利用してみるのも良いでしょう。
広告業界やマーケティング業界に強い転職エージェント・求人サイトは次のとおりです。
JAC Recruitmentは、株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営する転職エージェントで、ハイクラス・ミドルクラス・スペシャリストの転職支援に強みがあります。
各業界に精通した専門のコンサルタントが在籍しているため、広告業界やマーケティング業界への転職をしっかりサポートしてくれます。
外資系企業への転職支援実績も豊富です。転職を機にキャリアップを目指している方も利用したいサービスといえます。
リクルートエージェントは株式会社リクルートが運営する総合型転職エージェントです。書類添削・面接対策などに丁寧に対応するなど、求職者への転職サポートが手厚い点が特徴です。
2023年6月時点で、約40万件の公開求人と約30万件の非公開求人を扱っているなど、求人数の多さも同サービスを利用するメリットです。外資系企業への転職支援にも対応しているため、英語力を活かした転職を希望する方でも利用しやすいでしょう。
リクナビNEXTは株式会社リクルートが運営する社会人向けの転職サイトです。2023年6月時点で約10万件以上の求人情報を扱っており、職種や勤務地、特徴などを指定して豊富な求人情報から自分に合ったものを検索できます。
英語を使用する職種や業務、外資系企業の求人なども検索できるほか、スカウトサービスを利用すれば、企業から転職のオファーを受けられるケースもあります。
dodaはパーソルキャリア株式会社が運営する総合転職支援サービスで、求人サイト・転職エージェント・スカウトサービスとして利用可能です。
2023年6月時点で約20万件以上の公開求人を紹介するなど、求人数の多さも特徴的です。詳細な条件で求人を検索できるため、英語を活かせる求人も探しやすいでしょう。
まとめ
今回は広告/マーケティング業界で英語を使う仕事や求人について解説しました。
日系企業による国内向けの広告/マーケティング業界では、英語を使用する業務はそれほど多くないものの、海外での業務が発生する企業や、外資系企業へ就職・転職する場合はビジネスレベルの英語力が求められることも多くなります。
業務では、市場調査やメディアの情報、消費者の声などから社会のトレンドを把握したり、検討したりすることが多いといえます。何が求められているのか考え、その答えから戦略的にマーケティングを展開して反響を生み出せたとき、案件が成功するとともに、大きなやりがいを感じられるでしょう。
転職エージェントや求人サイトを利用することで、広告業界やマーケティング業界で英語力を活かせる求人の情報収集をスムーズに進めることが可能です。自分に合ったサービスを見極め、プロによるサポートを上手く活用しながら効率的に転職活動を進めましょう。
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