皆さんはイギリスといえば何が思い浮かびますか?何かと話題が多く世界中から注目される英国王室、山高帽とステッキを持った紳士、パブ、アフタヌーンティー、フィッシュアンドチップス、ピーターラビット、ハリーポッター、天気の話が大好きな国民…。歴史と伝統の国・イギリスは、世界でも人気の高い観光地であると同時に、金融、経済、ファッション、アートなどの中心地です。またイギリスには世界有数の教育機関も多数あり、世界中から年間50万人の留学生を受け入れています。ここでは、イギリスへの語学留学について、その概要をご紹介します。
イギリスという国
イギリスは、イングランド、スコットランド、北アイルランドおよびウェールズという4つの「国(country)」から成る連合国です。また、海外にもイギリスに属する島々を所有しています。人口はおよそ6,300万人で、そのうち首都ロンドンには約800万人が暮らしています。ロンドン以外の大都市には、マンチェスター、バーミンガム、リーズ、グラスゴー、リバプールなどが挙げられます。国内には古い歴史の面影を留める都市が散在し、美しい海岸街も多く自然豊かです。
北ヨーロッパに位置するため冬は長く、冬場は夕方4時頃にはすでに暗くなります。一方で6月や7月には、日没は夜の9時過ぎとなり、日が長く過ごしやすくなります。また、概ねイギリスの天気は短時間のうちに変わりやすいことが特徴です。
イギリスは、異文化や異宗教、外国人の受け入れに対して寛容な国です。植民地時代からの移民に加え、EUの国々の中では外国人労働者の受け入れに対して最も積極的な国の1つであることから、ヨーロッパ系、インド・パキスタン系、アラブ系、アフリカ系、カリブ系など多くの異人種が共住する多民族国家となっています。
また、イギリスは戦後に「ゆりかごから墓場まで」の社会福祉政策を実現した国でもあります。残念ながらこの制度は膨大な出費のため機能不全を起こし、現在では大きな問題を抱えていますが、それでも福祉の精神はイギリス人の中に深く根を下ろしています。
ロンドンは、欧州における経済・文化の中心地であることから、世界各国から多数のビジネスマンや学生が集まっています。日本人も多数居住しており、イギリス国内の日本人は、2017年の日本大使館の調べによるとおよそ6万人、ロンドン市内ではおよそ3万5千人となっています。ロンドンでは日本人のコミュニティも確立されており、「英国ニュースダイジェスト」と呼ばれる日系情報誌は、地元日本人の重要な情報源となっています。
イギリスの英語
かつて大英帝国の名の下、七つの海を支配し、植民地化によって世界各地に英語を広めたのは英国でした。その後イギリスの植民地はそれぞれ独自の英語を発展させましたが、その元祖であるのがイギリス英語です。イギリスの標準英語は、Received Pronunciation(容認標準発音、以下「RP」)と呼ばれています。RPは英国の国語辞書に広く用いられ、外国人への英語教育もこのRPが標準モデルです。イギリス英語には、発音、語彙、綴りなどにアメリカ英語とは異なる点が多数あり、イギリス特有の文化に根付いた表現も多く見られます。
また標準発音に対して、地方のアクセント(訛り)が多数あり、イギリス国内を移動すると短距離でこのアクセントが変わることも特徴的です。加えて階級社会のイギリスでは、出身階級や教育水準で英語のアクセントが異なるという現象も見られます。
イギリスの留学先として人気の都市
イギリス国内の留学先で人気の都市は、まず首都ロンドンです。「ロンドンに飽きた人は人生に飽きた人だ」という、イギリスの文学者・サミュエル・ジョンソンの言葉にもあるように、ロンドンはあらゆる点で魅力をもつ街です。
ケンブリッジやオックスフォードは、名門大学街の雰囲気を味わいながら英語を学びたいという留学生に非常に人気です。その他にも、海岸沿いのボーンマスやブライトン、大都市のマンチェスター、さらに、イングランドとは趣の変わるスコットランドのエディンバラなども、留学先として人気の都市に挙げられます。
イギリスの語学学校の特徴
イギリスの語学学校には、通年で入学が可能な私立の語学学校、学期制のコースが多い大学に付属する語学センター、カウンシル(日本の自治体のような行政機関)が主催するadult education と呼ばれる成人学習用の英語コースなどがあります。
私立の語学学校には一般コースや英語検定コース、授業数が異なるフルタイムとパートタイムなど様々なカリキュラムがあります。大学の語学コースは通常、大学や大学院進学に向けた英語強化を図るコースが中心で、アカデミックレベルで使用する語彙やエッセイの書き方、授業でのプレゼンテーションの仕方などを学ぶことができます。
adult educationは、成人してから何かを学びたいという人のために自治体が安価な授業料で市民に提供している成人用コースで、その中に英語を母国語としない人のための英語コースがあります。私立の英語学校と比較すると授業料が安いため人気がありますが、学期制のため一定の時期にしか入学できない場合もあります。また受講資格も自治体によって異なることもあるため、直接自分の住む場所から最寄りのカウンシルへ問い合わせる必要があります。
イギリスの英語学校については、包括的なリストがブリテッシュカウンシル(British Council)のサイトで入手できます。
まとめ
イギリスに滞在して語学を学ぶ魅力は、なんといってもその古い歴史ある街並みの中に暮らし、英国文化に触れながら英語を学習できるということでしょう。正統なイギリス英語を習得できることもイギリスならでは。イギリスへの留学、検討してみませんか?
【参照サイト】Facts you need to know about studying in the UK(About UK)
【参照サイト】英国における在留邦人数 (在英国日本国大使館)
イギリス語学留学に関する記事の一覧を見る
イギリス留学におすすめの語学留学プログラム
イギリスに語学学校のある語学留学プログラムをご紹介します。
イギリス各地の直営語学学校で学ぶ「EFの語学留学」
EFの語学留学は、創業以来50年の実績を誇り、海外留学、語学教育、学習研究、文化交流などの事業をグローバルに手掛けるイー・エフ・エデュケーション・ファーストの直営語学学校へ留学できるプログラムです。世界22ヵ国に広がるEFの語学学校には100カ国以上から生徒が集まり、インターナショナルな環境で語学力を磨けます。授業外でもイベントやアクティビティなど、留学仲間との交流の場がたくさん用意されています。留学エージェントを通しての留学ではなく、プログラム運営機関の直営校で学ぶ大きなメリットは、希望、目的に応じて渡航先や期間、カリキュラムなど、留学プランをフレキシブルにオーダーメイドできる点。また仲介費等は一切かからず、国内留学カウンセラーと現地スタッフの円滑な連携によるサポートを受けられます。
イギリス各地に広がる語学学校!「Kaplan(カプラン)の語学留学」
1938年の創業以来80年以上にわたり、海外留学・語学教育・進学などの分野で世界各地の学習者を支えてきた『カプラン インターナショナル ランゲージ』。英語圏6ヵ国のほか欧州3ヵ国に広がる語学学校では、12歳~80代という幅広い年齢層の世界中からの留学生が年間5万人以上学んでいます。オリジナル教材に基づくレッスンと「使える英語」の実用を組み合わせた独自の学習メソッド「K+(ケープラス)」は、学習者のニーズに合わせて専門家チームによって開発されました。レッスンで使用する教材はオンライン学習ツールと連動しており、学んだトピックを授業外でも効率的に復習できます。課外アクティビティへの参加の機会も豊富で、留学期間を通じて英語のインプットからアウトプットまでを効果的に促してくれる環境です。調査では、生徒の97%が友達や家族にもカプランを薦めたいと回答。利用者満足度の高さがうかがえます。
イギリス語学留学におすすめの留学エージェント
イギリス留学におすすめの留学エージェントをご紹介しています。はじめてイギリス留学を検討されている方、イギリス留学の情報収集をしたい方はぜひ参考にしてください。
顧客満足度No.1!従来の最大半額で留学が可能な「スマ留」
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国内最大級の留学・語学学校の総合サイト「School With」
School With(スクールウィズ)は、日本最大級の留学・語学学校総合サイトで、全世界32ヶ国・1,000都市以上、約4,000校の語学学校のなかから自分に合った留学先選びを無料サポートしてもらえます。留学経験者による口コミが豊富に掲載されているほか、おすすめの留学先が分かる診断機能、フィリピン+欧米などの2ヶ国留学のサポート、フィリピン限定の学校倒産保証、留学後の海外就職支援など、独自のサポートも充実しています。代理店手数料も無料で、相談から申し込みまでオンラインで全て完結できるため、効率的かつリーズナブルに留学手続きを進めたい方にもおすすめです。豊富な口コミと現地のリアルな情報に基づいて的確なアドバイスを受けられるので、海外留学をお考えの方はまず一度相談しておきたいサービスの一つです。
英語力・留学費用ゼロからでも留学可能な「Global Dive」
Global Dive(グローバルダイブ)は、全世界20ヶ国・1,000校以上の語学留学・ワーホリをサポートしてくれるサービスです。外国人観光客が多い観光地でリゾートバイト+無料のオンライン英会話で英語力と留学費用を貯めてから海外留学に行ける「ZEROから留学プラン」という独自のサービスを提供しているほか、留学・ワーホリからの帰国後の就職支援サービス「旅人採用」も展開しており、帰国後サポートも充実しています。手数料は全て無料で、カウンセラーは全員が海外経験者のため、はじめて海外留学を検討されている方でも安心して相談することが可能です。現状は留学費用がないものの、何としても海外留学を実現させたいという方にとてもおすすめのサービスです。
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Yukari

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