英会話講師が教える、オンライン英会話の効果的な受け方は?頻度や時間、準備方法も

自宅から気軽に受講できる、オンライン英会話レッスン。教室へ通学する負担がない上、受講時間や頻度などに制限が少ないのが特徴です。一方で、カリキュラムや受講スタイルの自由度が高い分、「どれくらいレッスンを受ければ効果的なのか」「レッスンの準備はどのようにしたら良いのか」といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、英会話講師である筆者が、オンライン英会話レッスンを効果的に受けるためのアドバイスをお伝えします。

英会話講師が教える、オンライン英会話の効果的な受け方

目次

オンライン英会話レッスンの受講頻度は?

初心者

初心者の方の場合、英語に慣れる必要があるため、なるべく受講頻度を高くするのがおすすめです。学習初期は、とにかく「英語のプール」にどっぷりと浸かることが上達の鍵となります。1回あたりのレッスン時間は短くても、週に5日~7日程度は、とにかく続けて英語に触れる、話す機会を持つことが大切です。週5日以上の受講が難しい場合、少なくとも週2回から3回はレッスンを行うとよいでしょう。そうすれば、レッスンで学んだ内容を忘れないうちに次のレッスンで復習できます。レッスンの際は講師と調整し、必ず前回の復習をするようにしましょう。

中・上級者

既に英語に慣れている方、無理なく話せる方は、初心者ほどの受講頻度は必要ないでしょう。例えば、「既に英語は話せるものの、普段話す機会がないため、会話力を維持するためにレッスンを受けたい」という人の場合は、週に1度でも十分だと思います。英語をある程度習得しているレベルなので、「授業の間隔があくと、英語をすっかり忘れてしまう」といったことは少ないためです。中・上級者の方の場合は、それぞれの学習目的に応じて、レッスン頻度を選択すると良いでしょう。

オンライン英会話の1回あたりのレッスン時間は?

初心者

オンラインレッスンでは一対一でカメラに向かうため、高い集中力が必要です。特に英語初心者の場合は学ぶ内容が多く、あまりにも長時間だと疲れてしまう可能性も。また、受講開始当初は、カメラに向かって話す緊張感もあるでしょう。そこで、1回あたりのレッスン時間は30分程度と短くし、頻繁にレッスンを受けるというスタイルが理想的です。30分という短時間なら、集中力を持続して授業に臨めるかと思います。また短時間の授業であれば、レッスン内容を復習するのも容易です。

中・上級者

中・上級者の方は、受講頻度は少なくても、1回あたりのレッスン時間は長めにとることをおすすめします。具体的には、可能であれば1回あたり1時間以上のレッスンを受けるとよいでしょう。中・上級者であれば英語自体には慣れており、大きな負担を感じずに会話を継続できるので、レッスン時間は意外と速く過ぎていきます。長時間英語を話しても、初心者ほどの疲労感はないでしょう。オンラインレッスンで英会話力を向上させたい、または保ちたいという人は、できるだけ長時間集中して講師と会話をしてみましょう。

オンライン英会話レッスンの準備方法は?

オンライン英会話レッスンにあたって、おすすめの準備方法をご紹介します。

初心者

初心者の方は、次回レッスンの準備として、レッスンで学んだ内容を毎回必ず復習しましょう。語学を学ぶ初めの段階は、暗記(※)が全てです。文法に語彙、表現と、覚える必要のあることばかりですが、このステップを経ずに先へは進めません。「授業で学んだ内容を完全に暗記して、次の授業に臨む」というのが、単純ではありますが、効果的な準備方法です。

※ただし、筆者の経験上、英単語に関しては丸暗記はおすすめしません。名詞や形容詞なら丸暗記でもまだ役に立ちますが、動詞(特に、会話よりも書き言葉で多く使用されるような難易度の高い動詞)や副詞については、なるべく文章で覚えることをおすすめします。難しい単語を単体で暗記していても、どのような目的語と合わせれば良いのかなど、実際の使い方がわからないためです。単語の日本語訳だけを頼りにすると、実際の英語では使われない不自然な表現になる可能性があります。

筆者が受け持つ初心者の生徒さんには、短い会話表現を全て覚えてもらっています。5行から7行程度の短い会話文なので、暗記もそれほど難しくありません。「課題の会話文を完全に覚え、テキストを見ずに言えるようにする」という宿題を出し、次の授業時には必ず確認を行います。地道な内容ですが、これを繰り返すことによって、英語の表現が口からスムーズに出てくるようになります。基本の会話文型がしっかり頭にインプットされるので、語彙力がついてくるに従い、動詞や形容詞を入れ替えてフレーズの応用もできるようになっていきます。

また、語彙やフレーズの暗記と同様に、「英語の音」の暗記も重要です。手本となる講師の発音とイントネーションを聞き、真似て繰り返すと、英会話で重要なイントネーションが身につきます。さらに、英語の音の暗記は、リスニング力の向上にもつながります。聞き取れない単語があった場合には、音と文字を照らし合わせて暗記しましょう。いったん頭にその音が記憶されれば、その単語以外の音には聞こえなくなります。

中・上級者

長時間のレッスンを受ける中・上級者の方には、会話のトピックを考えておくことをおすすめします。学習者自身にとって興味があるテーマや、知りたい事柄について準備することで、学習へのモチベーションがより高まります。

筆者が受け持つ中級以上の生徒さんの多くは、「会話力を高めて、自分の言いたいことを英語で表現できるようになりたい」という希望をお持ちです。そこで、毎回のレッスンでは、1つのテーマ、あるいはシーンを決めて、議論や会話を行っています。テーマは、例えば「英語で面接を受ける」「アパートを探すために不動産屋へ電話をかける」「お店で買い物をする」「自分の従事している仕事の説明をする」などです。

このように、具体的なテーマやシーンを事前に決めた上で、「話したい内容」と「必要な英語表現」をレッスンまでに準備してもらいます。レッスン当日は、講師である筆者が生徒さんに質問を投げかけながら会話を進めます。この一連の流れを繰り返すことで、様々な英語表現が身についていきます。レッスンを受ける際には、自分が話したいテーマをぜひ講師に伝えてみてください。

また、中・上級者の方にも、レッスン後の復習をおすすめします。英語に慣れている中級以上の方であれば、新しく学んだ内容を既に習得している事柄と関連づけて学べます。レッスン時間は長くても、復習による負荷はそれほど高くないでしょう。

まとめ

オンライン英会話の効果的な受け方、いかがでしたか?「初心者は、短時間のレッスンを高頻度で」「中上級者は、受講頻度は少なくても1回のレッスンを長く」というのが、一講師からのアドバイスです。オンラインレッスンの大きな利点の1つとして、カメラに終始向かうため、自分でも気づかないうちに高い集中力でレッスンを受けられることが挙げられます。言い換えれば、強制的に集中できるのです。習得率がおのずと上がるため、毎回のレッスン内容をしっかり復習すれば、確実に上達が望めます。

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Yukari

オーストリア、ウィーン在住。日本の大学ではフランス語を専攻、卒業後は英国の大学院で国際政治を学ぶ。これまでロンドン、ニューヨーク、トロント、モントリオール、パリ、シンガポールに在住。各英語圏における英語の違いに興味を持つ一方、イギリス英語に魅せられる。現在はリサーチャーとして主に欧州における英語・フランス語圏の政策調査に携わる傍、執筆活動も行う。

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