「英語をもっと上達させたい」「今度こそ英会話を頑張ろう」と思うものの、学習を継続できずにいつも挫折してしまうと悩んでいませんか?今回は、日常生活に英語を取り入れて学習を習慣化し、英語力向上を目指す方法をご紹介します。
日本人が英語を話せるようにならない理由
日本人が英語を習得する上でのハードルの1つに、日本では英語があくまで「外国語」であり、生活の一部になっていないことがあります。仕事で英語が必要な人はさておき、英会話教室を一歩出て、日常で英語を話す機会がどれくらいあるでしょうか。おそらく非常に稀でしょう。
一方で、公用語が複数ある国や、言語の異なる国々が国境を接してひしめき合う欧州では、日常生活で数ヶ国語を操る人も少なくありません。
例えばベルギーでは公用語として、フランス語とフラマン語(オランダ語)に加え、ドイツ語が使われています。フランス語圏を一歩出ればフラマン語圏というように、1つの国内で複数の言語が話されているため、2ヶ国語、あるいはそれ以上の言語を習得する人が多くいます。仕事や日常で複数の言語が必要となるため、他言語の習得が生活の術でもあるのです。
それでは、共通言語として英語が使われる地域がなく、英語を使うことを強いられる機会が少ない日本では、どのように日常生活に英語を取り入れたら良いのでしょうか。
今回は、誰でも簡単に始められ、かつ経済的な英語学習方法についてお話しします。おすすめの方法を5つご紹介するので、最も容易だと感じるものから気軽に始めてみませんか?
日常生活に英語を取り入れる!おすすめ勉強法5選
1. 常に 「英語では何というのだろう」と疑問を持つ
日常生活の中で、常に「これは英語で何て言うのだろう?」と考える癖をつけてみましょう。例えば、料理を作るときには、材料を切りながら「この野菜は英語で何というのだろう?」「この道具は英語で何というのだろう?」という風に。
疑問が沸いたら、その都度すぐに単語や表現をチェックできるように、携帯には辞書などの英語学習アプリをダウンロードしておくことをおすすめします。嬉しい時や悲しい時、何か考え事をしている時などにも、「この気持ちを英語で表現したらどうなるんだろう?」と常に疑問を持つようにして、携帯アプリで調べる、という繰り返しを根気強く行いましょう。
この学習法の最も良いところは、自分自身の生活が題材となるため、自分にとって特に役立つ英語の語彙や表現を学べる点です。考える習慣がつくまではしばらくかかるかもしれませんが、効果的なので辛抱強くやってみてください。筆者は、日本にいる間も海外に出てからも、常にこの方法で英語学習を行いました。
また、ある程度会話ができる人の場合は、応用編として「英語での独り言会話」もやってみましょう。お風呂に入っているときなど、一人でいる時間には自分に英語で話しかけ、自分で返答してみます。独り言会話を行う際は、発音の練習にもなるので、ぜひ声に出してやってみてください。
2. 英語で日記をつける
自分が興味のあることなどを、日記として英語で書き留める習慣をつけましょう。英語で日記を書くことによって、自分の言いたいことを表現できる語彙力や作文力がつき、同じアウトプットである会話での表現力もついていきます。
英語で日記を書くためにはある程度の語彙力や文法知識が必要なので、初心者の方の場合、始めは少し時間がかかるかもしれませんが、できるだけ自分の持っている語彙を使ってシンプルな表現で英文を書くことを心掛けてみてください。短くても良いので、できるだけ毎日書く習慣をつけるようにしましょう。
日記を書く際には、携帯アプリのメモ機能を使うと、書いたものを保存でき、修正や加筆も簡単なので便利です。他には、タブレットとタッチペンを使用するのもおすすめです。
3. 英語の脚本を読む
会話力を鍛えたい人は、英文リーディングの題材として、舞台や映画、テレビドラマなどの脚本を活用するのもおすすめです。
脚本の多くは会話表現で書かれているので、シェークスピア劇でもない限り、内容は分かりやすく文章も簡潔。何より、生の英会話表現が学べるので、シチュエーションさえ合えば、登場人物の台詞をそのまま真似て使うこともできます。毎日少しずつ、台詞を暗記してみましょう。
特に好きな作品があれば、1シーンを丸暗記して、自身で演じてみるのも一考です。筆者は、後に映画化されたイギリスのパブリックスクールを舞台にした演劇の脚本を読み、イギリスの貴族階級や知識階級が好んで使う表現や単語を学びました。
名作映画の完全セリフ集「スクリーンプレイ・シリーズ」には、『ラブ・アクチュアリー』や『プラダを着た悪魔』、『ノッティングヒルの恋人』など、日本でも人気の映画作品のラインナップが揃っています。
4. 英語のニュースを毎日読む
英語ニュースを読むことを習慣付けるのに非常に役に立つのは、英字新聞各社が定期的に配信しているニュースのヘッドライン(見出し)です。
メールを毎日チェックする習慣がある人は多いでしょう。既に身についているその習慣を活用して、配信されるニュースのヘッドラインに目を通し、昨日や今日何が起こったかを英語でチェックする習慣をつけましょう。
記事の全文は読めなくても、ヘッドラインだけなら時間もかかりません。見出しには記事内容のキーワードが詰まっていますから、まずは見出しから本文の内容を想像してみましょう。
また、興味をそそられる見出しに出会ったら、自然と内容について詳しく知りたくなるもの。その際は、同じ話題を扱った英文ニュース記事で、学習者用に易しめの英語で書かれたものや日本語訳のついているものなどを、レベルに応じて選ぶとよいでしょう。(※英語学習者用のニュースサイトについては、初心者でも無理なく英文記事が読めるニュースサイト5選!を参照ください。)
5. 洋楽を聴く
英語の学習には苦手意識がある方でも、好きな音楽なら楽しんで毎日聴けるのではないでしょうか。
英語の歌詞を用意して洋楽を聴くと、英語の発音を聞き取る訓練ができます。
例えばロックミュージックなどでは、一音に一単語が乗せられるなど、非常に速く発音されることも多いため、我々日本人には聞きとり難いこともしばしば。「好きな曲を何度聴いても、発音を聞き取れない箇所がある」と感じた経験がある方は少なくないでしょう。
英語の音は、正しい発音を認識し、その音を記憶することによって聞き取れるようになります。音の習得も、記憶するという点においては、単語やフレーズの暗記と同様なのです。
具体的な練習方法としては、歌手の発音を聴きながら歌詞を目で追い、自分でも一緒に発音してみます。すると、その単語が曲の中でどのように発音されているかが理解できます。不思議なことに、何度聴いても聞き取れなかった単語が、歌詞と照らし合わせて記憶することによって、次に出会ったときからはその単語に聞こえてくるのです。ぜひ試してみて下さい。
まとめ
日常に英語を取り入れる勉強法5選、いかがでしたか?今回ご紹介したものはどれも、気軽に試せて、費用もかからない方法ばかりです。そのため、たとえ一度挫折しても、これらの方法ならいつでも再挑戦できます。大事なのは、とにかく学習の習慣をつけることです。一旦習慣がついたら、「知らないうちに英語を思い浮かべていた」「英語で独り言を言っていた」という状態になります。そうなったらしめたもの。気づけば、英語が上達していること間違いなしです。
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Yukari
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