日本でTOEIC(R) Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が、企業・学校など団体向けに提供しているTOEIC(R) Listening & Reading IPテスト(オンライン)※について、AIを活用した試験監視サービスを2021年3月に開始する予定であることを発表しました。価格など詳細情報は、2021年2月にIIBCからアナウンスされる予定です。
※TOEIC(R) Listening & Reading IPテスト(オンライン)は、「団体特別受験制度」のテスト形式で、企業・学校などの団体が任意に日時を設定して開催し、インターネット上で受験できるテストです。
TOEIC(R) Listening & Reading IPテストの現状
IIBCでは2020年4月より場所や時間を選ばずに実施できるオンライン方式のIPテストの提供を開始。現在、約1,100の企業・学校が活用しています。
7月には、「本人確認」や「不正行為の防止」対策として、オンラインで試験官がリアルタイムに試験中の受験者をモニタリングする、「リモート試験官サービス」を導入。しかしながら、人による試験監督を遠隔で行うには、受験者が開始時間に合わせて一斉受験する必要があるなど、オンライン試験のメリットが生かしきれない状況が続いています。
そこでこの度、AIによる不正解析をおこなう「AI監視サービス(仮称)」(以下「AI監視サービス」)の開発・導入を決定。受験中の様子を録画したデータをAIが事後解析するため、テスト・セキュリティを向上させながらも、個人の都合に合わせてテストを受験できるようになります。
「AI監視サービス」サービス概要
「AI監視サービス」は、Webカメラで撮影した試験中の受験者動画をAIが解析し、不正の可能性が高い行動を検知するサービスです。
受験前に本人の顔と本人確認書類を撮影した後、試験中の受験者の様子を動画で記録。動画から、【受験者の入れ替わり】【複数人の映り込み】【不正の可能性が高い目線の動き】などをAIが解析します。
検知結果は、団体の担当者にフィードバックされます。また、担当者はWebの管理画面で、解析結果および録画動画を確認することができます。
「AI監視サービス」は、TOEIC(R) Listening & Reading IPテスト(オンライン)と、TOEIC Bridge(R) Listening & Reading IPテスト(オンライン)の2つのテストで、来年の3月にサービス提供を開始する予定です。
※実施の規模や状況に合わせて、人がモニタリングを行う「リモート試験官サービス」とどちらの方法で実施するか選択可能です。
新型コロナウイルスの感染拡大防止の影響で、以前のように公開テストを受験することが難しい中、企業や学校が開催するTOEIC(R) Listening & Reading IPテスト(オンライン)の受験を検討される方も多いのではないでしょうか。
試験官が人からAIに代わり、次世代を見据えた形式へと進化を続けるTOEIC IPテスト。受験する機会がある方は、ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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English Hub 編集部
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