旅の前後に読みたい、海外生活・旅行エッセイ10選

たくさんの国を巡って刺激的な体験をしたり、気に入った街にゆっくり滞在して現地での生活に浸ってみたり、海外旅行にはさまざまなスタイルがあります。

日本とは文化も言語も異なる国への旅は、日常生活ではなかなか得られない新たな価値観に触れる機会としてもぴったりです。

今回は、そんな旅のお供にぴったりの海外旅行エッセイや、異国の地での生活をテーマにした書籍を紹介します。

旅の前後に読みたい、海外生活・旅行エッセイ10選

いつも旅のなか/角田光代

小説に加え、旅にまつわるエッセイを数多く著している作家の角田光代氏。本作では、モロッコ、ロシア、スリランカ、マレーシアなど、世界各地を旅したエピソードがまとめられています。その土地の風景が鮮明に思い浮かぶような丁寧な描写が印象的で、読み終えた後に旅の終わりの寂しさに似た気持ちを覚えるほどの没入感を味わえる本です。

  • 書籍名:いつも旅のなか
  • 著者 :角田光代
  • 出版社:KADOKAWA

語学の天才まで1億光年/高野秀行

これまでに25以上の言語を学んだというノンフィクション作家・高野秀行氏による辺境探検記。行く先々の地域で話されている言葉を地道に覚え、語学の道をとことん突き詰める著者の冒険心に、思わず自分も新しい言語を学びたくなります。「話したい相手がいるから言葉を学ぶ」というコミュニケーションの本質を思い出させてくれるような本です。

  • 書籍名:語学の天才まで1億光年
  • 著者 :高野秀行
  • 出版社:集英社インターナショナル

ガンジス河でバタフライ/たかのてるこ

旅人・たかのてるこ氏が20歳の時に訪れたインドでの体験を中心に綴った、16万部超のベストセラー。行き当たりばったりで異国の地を突き進む笑いあり涙ありの旅行記は、読んでいるだけで元気が湧いてきます。旅先での出会い、自分の感性を大切にしながら旅を楽しむ著者の心の熱が真っ直ぐに伝わってくる作品です。

  • 書籍名:ガンジス河でバタフライ
  • 著者 :たかのてるこ
  • 出版社:幻冬舎

パリでメシを食う。/川内有緒

仕事でパリに住むことになった著者が、現地で出会った日本人10人の身の上話に耳に傾け、一人ひとりの個性溢れるストーリーをまとめたエッセイ。その場で一緒に話を聞いているような感覚でそれぞれの物語に引き込まれていき、異国の地に根を張って生きる人々の覚悟と強さが伝わってくる作品です。

  • 書籍名:パリでメシを食う。
  • 著者 :川内有緒
  • 出版社:幻冬舎

キウィおこぼれ留学記/小林聡美

俳優の小林聡美氏が「お試し留学」と題して訪れたのは、ニュージーランドのクライストチャーチ。10日間という限られた時間の中、ホームステイをしながら語学学校に通った体験を軽妙な文体で記しています。肩の力が抜け、「もっと気軽な留学のスタイルがあってもいい」と気付かせてくれる体験記です。

  • 書籍名:キウィおこぼれ留学記
  • 著者 :小林聡美
  • 出版社:幻冬舎

美しいものを見に行くツアーひとり参加/益田ミリ

イラストレーターの益田ミリ氏が海外旅行ツアーに参加し、ヨーロッパやブラジル、台湾を訪れた際の体験を綴った旅行記です。「行きたい、見たい、食べたい」という気持ちの赴くまま行動する心地よさが伝わってきて、「海外には行ってみたいけれど、ちょっと不安」と感じている人の背中をそっと押してくれます。

  • 書籍名:美しいものを見に行くツアーひとり参加
  • 著者 :益田ミリ
  • 出版社:幻冬舎

ニューヨーク、雨でも傘をさすのは私の自由/仁平綾

アメリカ・ニューヨークで9年間を過ごした著者による滞在記。さまざまなルーツを持つ人たちが暮らす街で起きる出来事について読み進めていくうちに、「ニューヨーカー」たちが大切にしている価値観、世の中に溢れる多様な考え方に触れられるエッセイです。

  • 書籍名:ニューヨーク、雨でも傘をさすのは私の自由
  • 著者 :仁平綾
  • 出版社:大和書房

もし僕らのことばがウィスキーであったなら/村上春樹

作家・村上春樹氏がスコットランドとアイルランドに足を運び、本場のウィスキーを味わいながら過ごした2週間を書き記したエッセイ。小さな町のパブの情景やウィスキーの味と香りが、村上氏ならではの文体で表現されています。読み終えた後は、自分の興味をとことん追求する旅に出たくなるはずです。

  • 書籍名:もし僕らのことばがウィスキーであったなら
  • 著者 :村上春樹
  • 出版社:新潮社

オーストリア滞在記/中谷美紀

オーストリア・ウィーンと日本で二拠点生活をしながら、数多くの映像作品へ出演を続ける俳優の中谷美紀氏による手記。新型コロナウイルスの感染拡大によって社会情勢が大きく変化する中、オーストリアの公用語であるドイツ語の勉強、料理や庭仕事に励むなど、何気ない日常と丁寧に向き合う中谷氏の姿が印象的なエッセイです。

  • 書籍名:オーストリア滞在記
  • 著者 :中谷美紀
  • 出版社:幻冬舎

変わらないために変わり続ける マンハッタンで見つけた科学と芸術

生物学者の福岡伸一氏が、かつて勤めていたニューヨークのロックフェラー大学を25年ぶりに訪れた際のエピソードを綴った紀行文。自然、科学、芸術から現地の食文化に至るまで、幅広いトピックを研究者らしい視点で語っています。現地での生活をじっくり味わう長期の海外滞在の奥深さを感じられる本です。

  • 書籍名:変わらないために変わり続ける マンハッタンで見つけた科学と芸術
  • 著者 :福岡伸一
  • 出版社:文藝春秋

まとめ

現地で体験したユニークな出来事や、著者のリアルな感情がまとめられた海外旅行エッセイは、読み進めていくうちに一緒に旅をしているような気分にさせてくれます。

「思わずどこかに出かけたくなった」という方は、美しい自然や絶景を訪ねる旅、食を楽しむ旅、興味のある分野についての見聞を深める旅など、自分だけのスタイルで海外旅行を計画してみてはいかがでしょうか。

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