忙しいビジネスパーソンを短期間での英語力アップへと導く、英語コーチ。英語学習や時間管理のプロと言える英語コーチは、日々、どのように自身の英語力を磨き、指導へと還元しているのでしょうか。
今回は、これまでに多くの社会人を英語力向上へと導いてきた「PRESENCE(プレゼンス)」林コーチの24時間に密着。隙間時間の活用術や、英語コーチとして働く上でのこだわり、英語力を伸ばしたい社会人へのメッセージなどを伺いました。
お茶の水女子大学卒。卒業後、株式会社オリエンタルランドへ入社。スーパーバイザーとして、総勢500人以上の社員とキャストのフィロソフィー教育に携わり、ディズニークオリティの向上に寄与する。その後、学生時代のニューヨーク留学で得た、語学力や新たな価値観をより深く強固なものにしたいという想いで再度渡航し、カナダにてネイティブだけの環境でサービス業務に従事。自ら英語でマニュアル作成を行い、スタッフ間の理念浸透に貢献する。
自分らしさを大切にして、納得した人生を送る後押しをしたいという思いで、一人ひとりと真摯に向き合うコーチングを行っている。
目次
「PRESENCE(プレゼンス)」林コーチの24時間
▷7:30 A.M
起床。
担当クラスがある日は、表参道のオフィスへ向かう準備。「業務内容によっては、リモート勤務の場合もあります。週5日のうち、出社とリモートの割合は半々くらいですね」
▷9:00 A.M
家を出発。
「仕事中や、家族と過ごす時間といった、日本語を話さなければならない場面以外は、全て英語環境にしています」と話す林コーチ。
その言葉通り、自宅から最寄り駅までの道のりに加え、片道約1時間の電車通勤時間はすべて、英語のシャドーイング(※)とリーディングに充てる。「シャドーイングは、マスクの下で、小さな声でぶつぶつと、周りの迷惑にならない範囲で行っています」
シャドーイングの題材には、主に、海外YouTuberの動画を使用。動画のジャンルは、セレブリティのインタビュー動画から、ビジネススキルを上げるためのTips動画までと、幅広い。
「生産性を上げる方法や、ロジカルシンキングについてなど、英語で情報収集をしています。あと、私はニューヨークがすごく好きなので、ニューヨーカーのライフブログ動画などもよく観ますね」
※:流れてくる英語音声のすぐ後に続き、抑揚などを真似てリピートするトレーニング。
▷10:30 A.M
表参道駅から徒歩約1分の場所にある、英語&中国語コーチングスクール「PRESENCE(プレゼンス)」に到着。
プレゼンスでは、受講生の大半はビジネスパーソン。平日のクラスは、夜7時半から9時半の時間帯に開講されている。コーチ達は、平日は11時までに出社。様々な業務に取り組んだ後、夜にクラス(1枠・2時間)を担当する。
「土日の場合は、朝からクラスがあるので、9時までに出社しています。土日は、平日とは違って、朝から晩までほぼずっとクラス、という流れです」
▷11:00 A.M
クラスでの指導が中心となる週末とは対照的に、平日の業務内容は、社内ミーティング、ウェビナー・セミナーの企画作成、法人営業、サービスクオリティ向上のための企画立案・実行、クラス時間外での受講生への相談対応、学習進捗に対するフィードバックなど、多岐に渡る。
「クラスの現場での指導と、その他の社内業務では、使う頭が違うので、切替を意識しています。少数精鋭の組織なので、ミーティングもダラダラと長時間やるのではなく、20分から30分程で、必要事項を端的に共有します」
▷2:00 P.M
業務が一段落したタイミングで、休憩。ランチの時間は、2時前後になることが多い。
「オフィスの近くにフードトラックが出店しているので、そこに行くことが多いですね。近隣にはアパレル関係の会社が多く、他のオフィスワーカーの方々もよく利用されています」
▷3:00 P.M
「TOEIC®︎L&R TESTコース」「英会話コース」に加え、法人向けのマンツーマン研修など、様々なクラスを担当する林コーチ。毎回のクラス準備には、最低1時間は確保している。
「カリキュラムはありますが、各クラスの課題に対応した内容に調整する必要があります。『中間報告』(週の中間地点で受講生から届く学習報告)の内容を基に、必要な資料や回答を準備し、2時間の授業をプランニングしています」
▷6:00 P.M
クラス時間の前後には、受講生からの個別相談にも対応。また、授業中の様子など何か気になることがあれば、コーチの側から受講生に声をかけ、別の日程で個別面談を設定することも。
受講生からの相談内容を掘り下げると、「モチベーション」「仕事の忙しさ」「英語に対する苦手意識」「学習目的」など、複数の要素が絡み合っている場合も多い。
「基本的に、私たちコーチの側から一方通行のアドバイスをすることはありません。アドバイスをする場合も、色々と説明をした上で、受講生の方自身に選んでいただくようにしています。
『英語学習』で切り取ると、ある程度答えがある悩みもありますが、ご本人の学習目的や目標に関しては、絶対的な答えはありません。そのため、一人で考えていると、出口のないループに入ってしまうこともあるかと思います。私たちコーチは、その輪っかを外してあげるような質問をすることで、受講生の方が考えを深めたり、ご自身の思考を先に進めたりしていただけるアプローチを心掛けています。
思考と感情を整理していただき、『次に、どうしたいか?』を考えていただける問いかけを行っています」
▷7:30 P.M
「プレゼンスは、スポーツやビジネスなど、これまで何かに一所懸命打ち込んで成果を出してこられた方や、自分の成長を実感するのが好きな方に、非常に向いているスクールだと思います。一定のストレスを、心地よく思える方というか」と林コーチ。
1クラスの人数は、平均4~5名の少人数制。通学とオンラインのハイブリッド形式での受講や、完全オンラインでの受講も可能なので、英語力向上を急務と捉える海外赴任者の受講も少なくない。
「当日の参加人数や、オンラインで参加される方の割合、クラス内容などに合わせて、教室のレイアウトを細かく調整しています」
▷9:40 P.M
2時間のクラスを終え、受講生の方をお見送り。10時までに退社。
▷10:15 P.M
「さすがに、帰宅の際は、朝の通勤時のような英語学習はしない?」という編集部からの質問に対し、「朝と、あまり変わらないかもしれません(笑)」と微笑む林コーチ。
「疲れているときには、寝落ちしてしまうこともありますが、基本的には朝の通勤時と変わらないですね。『学習』というより、日々の生活の中に英語が溶け込んでいる感じです」
「PRESENCE(プレゼンス)」林コーチ インタビュー
Q:英語コーチとして働く上でのこだわり、心掛けていることは?
林コーチ:まず、受講生の方に対しては、誠実さを大切にしています。「自分にも、お客さんにも嘘をつかない」ということを心掛け、常に、一人ひとりの方にとってベストだと思うことを選んで取り組んでいます。
コーチとしての変なプライドをかざすようなことはしませんし、上下の関係ではもちろんありません。その一方で、「英語学習」という分野においては、受講生の方の少し先を行っている立場にもなります。
「学習の過程では、こういう難しさ・楽しさがあって、最終的にはこういうところに来れますよ」というのを、自分自身で受講生の方に見せていく、ということは意識していますね。
一社会人の視点では、「成長」「変化」は、常にキーワードとして持っています。社風でもありますが、基本的に、同じことを日々淡々と繰り返すことはしません。「もっと何かできることはないか」と、自分をアップデートし続けています。
Q:英語コーチとして、やりがい・喜びを感じるのはどんなときですか?
林コーチ:受講生の方の中には、海外赴任や昇進などを目的として、英語を学ばれている方が多くいらっしゃいます。英語力が伸び、それらの目的を達成されたというご報告を受けると、純粋に嬉しいですね。
また、クラスの中では、英語学習に限らず、目標達成や課題解決のプロセスなどの考え方についてお伝えする場面も多くあります。「受講を通して、英語学習に限らず、人生の質そのものが上がりました」というコメントをいただける時は、「人に影響を与えられたのかな」と、やりがいを感じられる瞬間です。
Q:英語力を伸ばしたいビジネスパーソンに向けて、メッセージをお願いします
林コーチ:時間管理や、課題解決プロセスなど、ものごとの本質は変わりません。しっかりとビジネスができている方であれば、英語も絶対にできるはずです。
語学は才能ではありません。「自分には才能がないから無理」と諦めるのではなく、シンプルに「やりたいと思えば、やりましょう!」と背中を押したいと思います。
編集後記
通勤時間の過ごし方をはじめ、多忙な1日の中での時間の使い方や、仕事に対する想いなど、お話を伺いながら編集部員も背筋が伸びる思いでした。言葉だけではなく、自身の行動でも学習者の手本となっている林コーチの姿から、英語学習以外の面でも影響を受けた受講生の方は少なくないでしょう。
プレゼンスでは、林コーチをはじめ、豊富なビジネス経験を持つコーチ陣による指導を受けられます。また、英語学習者に向けた、オンライン無料個別カウンセリング(約45分)も提供されています。たとえば、TOEIC対策に関する無料カウンセリングでは、目標スコア取得のための課題を特定した上で、スコアアップのコツやノウハウも伝授してもらえます。
プロのコーチが1対1で相談に乗ってくれるので、英語力アップに向けて何かしらの壁を感じている方は、学習の方向性の参考に、無料カウンセリングを活用してみてはいかがでしょうか。
【参照サイト】PRESENCE(プレゼンス)の公式サイト
【関連ページ】PRESENCE(プレゼンス)の評判・口コミ
English Hub 編集部
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