旅行/ホテル業界で英語を使う仕事・求人は?外資系観光業界企業一覧も

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旅行・ホテル業界は、外国人や海外との関わりが深い業界です。英語力を活かして働きたい方は、就職・転職先の選択肢として視野に入れていることも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、旅行業界・ホテル業界で英語を使用する仕事や求人について解説します。各業界で働く魅力や注意点、転職に強い転職エージェントや求人サイトも紹介するので、参考にしてください。

※記事内の情報は2022年12月時点のものです。

目次

1. 英語力を活かせる旅行/ホテル業界の仕事・職種は?

旅行/ホテル業界は、英語力を活かせるチャンスが多い業界です。ここでは、それぞれの業界で英語を使う仕事や職種を紹介します。

1-1. 旅行/ホテル業界で求人の多い英語使用業務・職種

旅行業界で英語を活かして働く

旅行業界で英語が使われるのは、主に次のような場面です。

  • 外国人旅行客とのコミュニケーション
  • 海外のホテルなどとのやりとり
  • 法人営業
  • 外資系企業における社内でのやりとり  など

基本的には、外国人ゲストへの接客やサポート、あるいは日本人向け海外旅行の企画などで外国のホテルや施設とのやりとりが必要な場合に英語を使用します。

また、海外企業に対する法人営業で英語を使うケースがあるほか、外資系企業内での業務や社員間のコミュニケーションで英語が必要となる場面もあるでしょう。

旅行業界で英語力を活かす仕事や職種には、次のようなものがあります。

  • 旅行事務
  • 旅行会社の企画・営業・カウンターセールス
  • ツアーコンダクター
  • 客室乗務員・クルーズ船員
  • 全国通訳案内士(通訳ガイド)
  • 通訳  など

旅行会社で、外国人からの問い合わせや海外企業とのやりとりなどに対応する旅行事務に携わる場合は、高い英語力が求められます。

また、ツアー商品の企画や法人営業では、海外企業とのコミュニケーションが想定されるほか、店舗でのカウンターセールスで外国人への対応が必要になることもあり、英語力を活かせるでしょう。

実際に観光客や旅行者に接する仕事としては、旅行先に添乗するツアーコンダクターや全国通訳案内士、訪問先までの移動時に乗客をサポートする客室乗務員・クルーズ船員などの職種があり、いずれも相応の英語力が求められます。

ホテル業界で英語を活かして働く

ホテル業界の場合も、英語を使用するシーンに旅行業界と大きな違いはありません。ホテルのフロント担当やコンシェルジュ、ベルスタッフなど、訪問客と直に接する職種では、英語を使う機会が特に多いといえます。

ホテル業界で英語を使う仕事・職種には、次のようなものがあります。

  • コンシェルジュ
  • エグゼクティブフロアアテンダント(スイートルームなどの専属アテンダント)
  • ゲストリレーションズ
  • セールス担当  など

宿泊客の要望に幅広く応えるコンシェルジュや、ハイクラスルームの宿泊客に専属で対応するエグゼクティブフロアアテンダントは、外国人ゲストと接する機会が多いほか、トラブル対応などの業務も発生しやすいため、高い英語力と接客力が要求されます。

また、フロアやロビーに常駐してコンシェルジュのような役割を担うゲストリレーションズの仕事でも、英語力に加え、さまざまな要望に応える柔軟性・対応力が必要です。

1-2. 旅行/ホテル業界で求められる英語力や英語使用頻度

旅行業界やホテル業界に就職・転職するために必要な英語力は、職種によって異なります。

例えば、同じ旅行業界でも、営業先が日本企業である場合や、外国人観光客が少ないエリアのホテルでは、日本人とのやりとりが中心となり、英語力が不要なケースもあります。

また、主に日本人が利用するサービスに関わる仕事で、付加価値として英語力が求められるような場合は、初中級程度の英語力であっても優遇されることがあります。

一方、外国人向けのセールスや、海外企業・外国人旅行客とのやりとりが頻繁に発生する仕事では、上級レベルの英語力が求められます。

加えて、役職・ポジションによっても求められる語学力に違いがあります。英語力を活かせる仕事に興味がある方は、希望する職種や配属先によってどれくらいの英語力が必要かを確認してみるとよいでしょう。

1-3. 旅行/ホテル業界の英語使用業務の給与水準は?

一般的に、旅行業界やホテル業界で英語を使用する職種に就いた場合の給与は、英語を使わない業種・職種と比較してやや高い水準となります。

旅行業界の事例を見てみましょう。ホテル予約サイト運営/旅行代理店事業を手掛ける「Agoda Travel Operations Japan株式会社」では、TOEIC800点以上の英語力を持つ業界未経験者を対象に含めた、オンライン予約に関わるカスタマーサポートのポジションで、入社時の想定年収336万~450万円の求人があります(2022年12月時点)。

また、ホテル業界の例として、世界139ヵ国にホテル/リゾートを有する「マリオット・インターナショナル」では、TOEIC700点以上の英語力を持つ人を対象に、年俸310万~335万円のコールセンタースタッフの求人を出しています(2022年12月時点)。

これらの例から、英語を使う仕事の求人では、業界未経験者であってもやや高い水準の給与が提示されていることが分かります。

その他、統括責任者や営業本部長など、要職に当たるポジションでは、年収が1,000万円を超える求人もあります。英語力は、業務上必要なスキルの一つであり、他の業界と同じく、より高い給与を求める場合は相応のキャリア・ビジネススキルが必要だといえるでしょう。

1-4. 旅行/ホテル業界企業への転職の魅力や注意点

旅行業界で働く魅力

旅行業界で働く魅力には、顧客との距離が近く、自分の仕事が相手のために役立っている実感を得やすい環境があること、感謝の言葉を直接かけてもらいやすいことなどが挙げられます。

例えば、相手の期待以上の旅行プランを紹介できた時や、旅行先で満足のいくエスコートができた場合などに、「楽しかった」というゲストの生の声を聞けるのは大きな魅力です。

また、旅行に関する知識を日々アップデートすることで、日本全国や世界の情報に詳しくなれるのも、旅行業界で働く醍醐味の一つです。普段から自分自身も旅行に出かけることが多い人の場合は、自らの興味を直接業務に活かせる業界であるといえます。

ホテル業界で働く魅力

ホテル業界でも、旅行業界と同様、顧客の反応が直接見えやすい点がやりがいの一つでしょう。また、ホテルという非日常の空間で働けるのも、他の仕事では得られない魅力といえます。

ホテルを訪れるさまざまなゲストをもてなしているうちに、接客力のアップも期待できます。ホテル以外の接客の仕事に移る際や、プライベートで人をもてなす機会においても、業務で培ったスキルを活かすことができるでしょう。

さらに、ホテルには役割が異なる仕事がたくさんあります。接客だけでなく、幅広い職種を経験できるチャンスがあるのも、ホテル業界ならではの働き方といえます。

旅行業界で働く際の注意点

旅行業界で働く注意点としては、夏休みや年末年始、ゴールデンウィークなど、長期休暇のシーズンに繁忙期が集中することです。国内・海外を問わず、毎年多くの人たちが旅行に出かけるため、通常期と繁忙期との業務量のギャップが大きくなりやすい点に留意しておきましょう。

旅行シーズンの繁忙期には旅行客への対応で忙しくなるため、世間一般の休みと重なる時期に自ら休暇を取りづらいことも考えられます。

ホテル業界で働く際の注意点

ホテル業界では、訪問客一人ひとりにおもてなしを提供するため、常に緊張感のある現場に身を置く必要があることや、クレームへの対応も発生することなどが注意点として挙げられます。勤務条件によっては夜勤もあり、体力や精神力が求められる仕事です。

ホテルの現場では、深夜や早朝といった時間帯を問わずスタッフを配置する必要があるので、勤務時間が不規則になりがちです。これまで、いわゆる暦通りのスケジュールで働く仕事に就いてきた方にとっては、ホテル業界ならではの勤務体系に慣れるまでに辛さを感じることもあるでしょう。

2. 旅行/ホテル業界の外資系企業一覧

次に、旅行業界やホテル業界の外資系企業を紹介します。

  • Agoda Travel Operations Japan株式会社
  • 株式会社Trip.com Air Ticketing Japan
  • ヒルトン・リゾーツ・マーケティング・コーポレーション
  • 日本スターウッド・ホテル株式会社(マリオット・インターナショナル)
  • 株式会社マリオットバケーションクラブインターナショナル
  • クラシック・セレクト・ホスピタリティ・サービス株式会社(マリオット・インターナショナルグループ)
  • 株式会社FCMトラベルスタンダードフォアジャパン(Flight Centre Travel Group)
  • アメリカン・エキスプレス・ジャパン株式会社
  • TDCX Japan株式会社
  • トラベレックスジャパン株式会社(外貨両替)
  • ワールド・ブランズ・コレクション ホテルズ&リゾーツ株式会社
  • Expediaグループ
  • Bookingグループ  など

3. 旅行/ホテル業界の英語使用業務への就職・転職に役立つスキルは?

ここからは、旅行/ホテル業界で英語を使用する仕事に就職・転職する際に役立つ資格やスキルを紹介します。

旅行業界で役立つ資格・スキル

  • 旅行業務取扱管理者資格
  • 旅程管理主任者資格
  • 全国通訳案内士
  • TOEICなどの英語力測定試験のスコア
  • 営業、接客、企画経験  など

旅行業務取扱管理者資格は、旅行業界における唯一の国家資格です。旅行業法では、営業所内に同資格の保有者を1人以上配置することが義務付けられており、就職・転職時にも資格の保有が評価される可能性があります。

旅程管理主任者資格は、一般社団法人日本添乗サービス協会が運営する添乗員のための資格で、国内旅行のみ添乗できる「国内旅程管理主任者」と、海外旅行にも添乗可能な「総合旅程管理主任者」があります。規定の研修科目を受講する必要があるものの、資格取得自体の難易度は高くありません。

全国通訳案内士は、高い語学力、歴史や文化に対する幅広い知識、ホスピタリティなどを活かし、訪日観光客のガイドをするための語学系国家資格です。全国通訳案内士として働くには、年に一度行われる国家試験に合格した上で、居住地の都道府県への登録を行う必要があります。

訪日観光客の増加に伴い、通訳ができるガイドへのニーズが高まっていることから、資格取得によって旅行会社などでの雇用も期待できます。

その他、TOEICで600点以上のスコア(業務内容や応募条件によって求められるスコアは異なる)や、営業・接客といった対人コミュニケーション業務の経験、新しいサービスの企画経験がある場合も、転職に有利に働くでしょう。

ホテル業界で役立つ資格・スキル

続いて、ホテル業界への就職・転職に有利な資格やスキルは次の通りです。

  • ホテルビジネス実務検定
  • 英語応対能力検定
  • 接客経験
  • パソコンスキル
  • TOEICなどの英語力測定試験のスコア  など

ホテル業界に就職・転職するために必須とされている資格はありませんが、各種の検定などを通じて業界知識や語学力を証明することができます。

ホテルビジネス実務検定は、ホテルで働く際に必要な知識や語学力を問う試験で、ホテルでの仕事を志望する方や一般社員向けのベーシックレベルと、管理職を目指す方向けのマネジメントレベルの2種類があります。資格取得によって、必要な知識を備えていると証明できるので、気になる方はチェックしてみましょう。

英語力のアピールには、外国人旅行客への応対時に欠かせない英語のリスニングとスピーキングスキルを測る英語応対能力検定も活用できます。ホテル業界を志望している方には、6つの試験科目のうち「宿泊」分野の受験がおすすめです。

また、あらゆる業種での接客経験もホテルでの仕事に活かしやすいほか、基本的なOAスキル(Microsoft Word、Excel、PowerPointなど)があれば、日々の業務で困ることも少なくなります。

旅行業界と同様、TOEICをはじめとする英語力測定試験のスコアは、英語を使用する職種において特に重視されるでしょう。

4. 旅行/ホテル業界に強い転職エージェント/求人サイト

旅行業界やホテル業界で英語力を活かせる仕事を探す場合は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。転職エージェントでは、英語力やその他のスキル・業務経験などを照らし合わせて、希望条件に近い企業を紹介するほか、転職活動をスムーズに進めるためのアドバイスも提供してくれます。

また、自分で転職先を見つけたいという場合は、求人サイトを利用するのもよいでしょう。

旅行業界やホテル業界に強い転職エージェント・求人サイトは次の通りです。

JAC Recruitmentは、株式会社ジェイエイシーリクルートメントが運営する転職エージェントです。ハイクラス・ミドルクラス・スペシャリストの転職支援に強く、各業界に精通した専門のコンサルタントが、旅行業界・ホテル業界への転職をバックアップしてくれます。

また、外資系企業への転職支援実績も豊富にあり、役職や専門職での転職にも対応しているため、これから旅行・ホテル業界を目指したい方はもちろん、キャリアップをしたい方にもおすすめのサービスです。

リクルートエージェントは株式会社リクルートが運営する人材業界大手の総合型転職エージェントです。求職者への転職支援が手厚いことが特徴で、面接対策や書類添削にも丁寧に対応してくれるため、転職活動を安心して進められます。

2022年12月時点で、約32万件の公開求人と約29万件の非公開求人を扱っており、外資系企業への転職実績も豊富です。さまざまな選択肢から転職先を選びたい方に向いている転職エージェントといえるでしょう。

リクナビNEXTは株式会社リクルートが運営する社会人向けの転職サイトです。2022年12月時点で約7万件の求人情報を保有しており、職種や勤務地、特徴などを指定して求人情報を検索できます。

英語を使う求人や外資系企業の求人も検索可能なため、英語力を活かせる旅行/ホテル業界の転職先を見つけやすいでしょう。また、職務経歴や希望条件などを登録できるスカウトサービスを利用すれば、企業側からオファーを受けられる可能性もあります。

dodaはパーソルキャリア株式会社が運営する総合転職支援サービスです。自由に求人情報を検索できる求人サイトのほか、転職エージェントサービスやスカウトサービスとしても利用できるのが特徴です。

公開されている求人数は2022年12月時点で約17万件で、外資系企業や英語を活かせる求人も探しやすくなっています。

ホテル求人ドットコムは株式会社アイ・エヌ・ジー・エンタープライズが運営する、ホテル業界を含むホスピタリティ業界の情報に特化した求人サイトです。

各企業の採用担当者自身が記載した求人情報を確認できるほか、「自由シフト」「長期休暇あり」「夜勤なし」など、ホテル勤務ならではの希望条件を設定して検索が可能なサービスとなっています。

まとめ

今回は旅行業界・ホテル業界で英語を使う仕事や求人について解説しました。

旅行/ホテル関連の仕事は、外国人と接する機会も多く、英語を使用する職種が多い業界といえます。その中でも、初級レベルの英語力で働ける仕事から、上級レベルのスキルが必須となる業務まで、職種によって求められる英語力はさまざまです。

英語力を活かして旅行業界やホテル業界で働きたい場合は、自分が就きたい仕事にどれくらいの英語力が必要なのかを確認した上で、転職エージェントや求人サイトなどを活用しながら効率的に転職活動を進めていきましょう。

業界・職種別に探すおすすめの英会話サービス

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English Hub 編集部

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