「未公表」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】

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業務上、一般に公表できない情報は少なくありません。ある事実を一部の人だけが知っていて、「○月○日までは機密です」ということがあります。そんな時に使える表現を学んでみましょう。

1. Embargo

通常は「(船などの)出港停止」「通商停止」という意味で使われることが多いですが、「外に出さない」というニュアンスがあるのがわかっていただけるでしょう。情報を外に出さない、という意味で使われます。

【例文】

  • The announcement we will make now will be under embargo until Sunday morning, 8am.
    これからの発表は、日曜日の朝8時まで公表禁止です。

*事前に報道関係者にのみ公表し、例文の様に公表できる時間を指定することをPress embargoと言ったりもします。

2. Confidential

「秘密」という意味の一般的な単語です。「未公表」とは違って、後日公表されるかどうかはわかりません。

【例文】

  • We are not able to discuss any details about the contract because it is confidential.
    契約の詳細については、秘密のためお話することは出来ません。

*Classifiedという単語も同じ意味を持っています。

3. Non-public

「未公表」を英訳した時に最初に思いつくであろう単語です。「Public(公の)ではない」という意味から、「未公表・非公表」の意味になります。

【例文】

  • A non-public list of donors hints at possible corruption surrounding a famous political figure.
    未公表の献金リストによると、著名な政治家にまつわる汚職があるようだ。

*辞書によってはハイフンを使わずに、Nonpublicと表記していることもあります。

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【通訳者も悩む日本語表現】シリーズは、7,500名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。通訳者も思わず唸ってしまうような英語に訳しづらい身近な表現や流行りの現代用語などについて、「こう訳す!」という英訳をご紹介していきます。

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