英語を使う環境で働く方の中には、「英語で会議を上手く進行できない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。英語力を伸ばす必要性は感じているものの、効果的な学習方法が分からず、行動に移せずにいる方も少なくないでしょう。
そこで今回は、英語コーチング・プログラム「トライズ(TORAIZ)」で、英語会議進行に必要なスキルを3ヶ月で習得する「実践ファシリテーションコース」を設計された、トライズ株式会社 吉田基希氏に、英語会議に臨む際に意識するべきポイントや、プログラムの特徴についてお話を伺いました。
インタビュー目次
英語会議を成功させるには?準備のコツと注意点
Q:英語での会議進行を、多くの日本人が苦手とする理由とは
「リスニング力」「実務経験」「異文化理解」「ファシリテーターの役割理解」の4点が不足していることが、主な理由だと考えられます。特に、ネイティブが複数人いる会議では、マンツーマンでのミーティング以上に「会話についていけない」と感じる方が多くいます。
実際の交渉や会議では、議論が脱線することも多々あるため、主導権を握って司会進行する難易度は高くなります。
Q:英語会議に臨む際には、どのような準備をしておくべきでしょうか
まずは、会議の目的とゴールを明確にすることです。そして、会議のアジェンダを準備し、事前に参加者に共有します。
参加者に、会議の目的・ゴールについての共通認識を持ってもらった上で進行することが重要です。
Q:会議を進行する際の注意点はありますか?
ファシリテーターは、議論を上手くリードし、タイムスケジュールを管理する必要があります。会議の目的を明確にし、会議の終わりまでに、「会議後の明確な行動方針」を決めることによって、その会議の目的を達成できます。
Q:英語で会議進行を成功させるために求められるスキルとは
ファシリテーターの役割と責任を理解することが必要です。
ファシリテーターには、出席者に議論への積極的な参加を促す役割があります。さらに、参加者間で意見の相違が生まれた時や、議論が脱線した場合には、軌道修正し、議論の結論を出さなければなりません。
参加者の発言内容や意図を正確に理解し、議論を進める必要があるため、コミュニケーションスキルと、高い英語リスニング力が求められます。
Q:会議進行を含め、ビジネスで使えるレベルの英会話力は、何を、どれくらい勉強すれば身につきますか?
ビジネスで使える英語力は、VERSANT(※1)で47点以上のスコアが基準となります。
平均的な英語力の日本人(VERSANT38点程度)が、ビジネスレベルで使える英語を習得するまでに必要な学習時間は、1,000時間と言われています。1日3時間学習した場合、約1年間です。
※1 VERSANT Speaking Test:イギリスの教育大手ピアソン社が全世界向けに販売している英語のスピーキングテスト。20点~80点で評価され、日本人の平均は38点(2018ピアソン調べ)。
英語初心者の場合
英語初心者の場合は、1,000時間の学習の前に、まずは最低3ヶ月の中学英語の復習が必要です。
特にVERSANTスコアが30点以下の方は、中学英語の文法と語彙(基礎単語3,000語)の復習から行いましょう。その後、ビジネスで必要なフレーズのパターンプラクティス(※2)や、シャドーイング(※3)によるリスニングトレーニングなどを取り入れていくと良いでしょう。
※2 パターンプラクティス:習得したい文法表現が入った例文を、少しずつ変化させる練習を繰り返すことにより、文の型(パターン)を瞬間的に使えるようにするためのトレーニング。
※3 シャドーイング:流れてくる英語音声のすぐ後に続き、発音や抑揚など、元の音声をできるだけ真似ながらリピートをするトレーニング。
中学英語の復習なしで英会話のトレーニングを始めると、多くの場合、VERSANT40点あたりで伸び悩んでしまいます。トライズでは、中学英語・中学文法からしっかりやり直せる「ゼロから始める英語初心者コース」も開講しています。
英語中級者の場合
中級者の場合は、個々のゴールから逆算して教材・学習方法を選定し、1年1,000時間の学習計画を立てます。
学習する教材については、実務に近いものを選ぶことが重要です。ゴールから逆算した、細分化された教材で学習する必要があります。この点において、共通の指定教材やテンプレート的な学習法でのレッスンや講座では、効果を実感できずに長続きしない場合があります。
また、独学の場合、効果的なアウトプットの機会を得ることが難しくなります。特に、ビジネスで使えるレベルの英会話力を目指すのであれば、独学だけでは、アウトプットの機会が圧倒的に足りません。書籍などで得た知識を使って、英会話レッスンでアウトプットし、適切なフィードバックを受けることが非常に大事です。
3ヶ月で英語会議を攻略!トライズの「実践ファシリテーションコース」
Q:どのような方が「実践ファシリテーションコース」を受講されていますか?
本コースは主に、英語中上級者(VERSANT47点以上)の方に向けた実践力強化コースとして設計しています。
英語会議で実際に司会進行をする機会があり、「一対一の会話では困らないが、複数名がいる会議だと聞き取れない」「もっとスムーズに進行できるようになりたい」と感じられている方のほか、「今後、英語で会議進行を任される予定だが、自信がない」という方もいらっしゃいます。
Q:トライズの「実践ファシリテーションコース」と、一般的な英会話レッスンとの違いとは
ファシリテーションスキルの習得に特化している点は、他のスクールにはない大きな違いであり、強みです。
本コースでは、「ネイティブが複数いる会議で、自信をもって司会進行できる」という明確なゴールを設定しています。毎週のレッスンでは、より実践に近い形を再現するため、ネイティブコーチ2名とのロールプレイを実施します。3ヶ月間の短期集中で、ファシリテーションに必要なフレーズのインプットや、リスニング力の強化に加え、ファシリテーターの役割・考え方・異文化理解まで学べるのが特徴です。
またコース修了時には卒業検定も用意しており、会議の司会進行に必要なスキルを「CanDoリスト」を使ってチェックします。会議の準備・司会進行から締めくくり、議事録作成までを英語でできるようになる、ホールパッケージのコース設計となっています。
実際にコースを修了された方からは、「ネイティブが複数参加する会議でのファシリテーションに自信が持てるようになった」「レッスンが常に実践的かつ、段階的にレベルを上げるチャレンジングな内容だったため、経験の少なかった会議の司会進行に慣れることができた」などのお声をいただいています。
Q:仕事で通用する英語力を身につけたい社会人に向けて、アドバイス・メッセージをお願いします
ビジネスでの英語の必要性は今後ますます高まります。英語力の問題で仕事に不安を抱え、キャリアアップの足かせになることはもったいない事です。
ビジネス英語をどうやって身につけたら良いか分からない、英語学習が続かない、英会話スクールで効果が出なかった、そんな方はぜひトライズにご相談ください。一人ひとりの達成したいゴールに最適なコースと学習方法をご提案させていただきます。
トライズでは英語力向上だけでなく、英語を使って皆さまの人生をより良いものに変えていけるサポートをさせていただきたいと思っております。
編集後記
多くのビジネスパーソンにとって、日常的に行われる会議。グローバル会議での司会進行を任される方にとって、共通言語である英語に対する不安が払拭されれば、会議の枠にとどまらず、仕事全体の成果向上につながるでしょう。
今回お話を伺ったトライズの「実践ファシリテーションコース」では、ビジネス経験豊富なネイティブコーチ2名による実戦形式のレッスンを通して、3ヶ月で、英語会議の進行に必要なスキルの習得を目指せます。教材やレッスン内容は、業界や会議の種類といった個々のニーズに応じてフルカスタマイズしてもらえるので、今、英語での会議で不便を感じている方は、無料カウンセリングで英語学習のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
【参照サイト】トライズ(TORAIZ)の公式サイト
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