「懐かしい」はこう訳す【通訳者も悩む日本語表現】

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みなさん、こんにちは!連載第3回の日本語表現は『懐かしい』です。

日本語でも中々説明しづらい『懐かしい』という気持ち、それを英語で訳すとなると・・・・困ってしまいますね。

さて、あなたはどう訳す?

【訳す時のポイント】
日本語の『懐かしい』は英語一単語では表せない
『懐かしさ』をカテゴリー分けしてみる

英訳が思いつかず頭を抱えてしまう時の原因の一つとして、「そのものズバリ」を英語一単語で訳そうとしてしまうことが挙げられます。このような時は、単語ではなく文章で表現してみましょう。

また、『懐かしい』のような感情を表す表現には幅のある場合が多いです。このような時は、感情の度合いや状況別にカテゴリー分けしてみると、訳を考えるヒントになることがあります。

1. 特別な感情や思い出

昔好きだった歌や映画、子供の住んでいた街など、その人にとって特別な感情や思い出を呼び起こすような温かな気持ちを含む『懐かしい』には以下の訳が考えられます。

  • This reminds me of my childhood.(子供の時を思い出させる)
  • I used to watch this all the time when I was a kid.(小さいことずっと見ていた)
  • I reminisce about my hometown.(故郷に思いを馳せる)

2. 今はもう使わなくなったもの

古い携帯電話やフロッピーディスク、MDなど今はもう使わないけれど、ふと目にして単に『懐かしい』と感じた時には、

  • I remember this.(これ覚えてる)

がピッタリの表現です。

3. 久しぶりの体験

子供のころによく食べていたお菓子を久しぶりに食べたら「この味懐かしい」と思うかもしれません。こんな時の『懐かしい』は、

  • I haven’t eaten this in forever.(本当に久しぶりに食べた)
  • It’s been a while since I’ve eaten this.(ずいぶん長い間食べてなかった)

のような訳が考えられます。

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【通訳者も悩む日本語表現】シリーズは、7,500名以上の通訳・翻訳者で1,700社以上のグローバル企業に語学サービスを提供してきた通訳・翻訳エージェント大手の 株式会社テンナイン・コミュニケーションによる英語学習コラムです。通訳者も思わず唸ってしまうような英語に訳しづらい身近な表現や流行りの現代用語などについて、「こう訳す!」という英訳をご紹介していきます。

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